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最終章 大団円へ
第18話 祭りのあと
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翌日、軽く怪我の手当をしてから式も手伝って氏子衆さんたちと防毒マスクをして地面から掘り起こした遺骸の選別を行いました。
元々、氏子衆さんたちのメインになる仕事は遺骨を見つけて集める事だったのです。
周辺、アスファルト道路も掘り起こされ出るわ出るわ・・・
刀鍛冶・神楽衆の皆さんは次があるということで準備のため早々に村へ帰られました。
和華さんと静華さんはプレハブにてトラブル対応のため待機しながら私の友人、土井良憲くんに詳しい聖職者用料理のレシピや注意点など実際に楽しく教わったりしているようでした。
尾形君の会社の方たちが重機で地面を掘り起こして菅原組の方々が火炎放射器で次々に遺骸を燃やして消毒、選別しやすくしました。
沢山の遺骨が初めて荼毘に付されていきます。
選別作業は交代制で夜間も大勢で行われましたが丸4日かかりました。
言い伝えにあった馬の骨なども出てきました。
見落としが無いように注意深く遺骨は集められました。
遺骨は、しめ縄のついたダンプで離れた場所にある墓地に運ばれ
人間、動物の骨が別々に収められました。
4日の間、着用していた、みなさんの白装束は汚れもひどく、
毎日、現場で、お焚き上げされました。
この時、アパートと不必要になった木材の物も重機で砕かれ
祭壇や舞台も悪魔の痕跡も焼却されました。
結構な量になるため消防車も待機していました。
隣接する川は水道が無かった時代に埋め立てられ生活用水に利用されていた非常に水深の浅い川なのですが、
むき出しになっている浅瀬の部分に幹が細い割に何本も絡み合って
成長した8メートルほどの枝の垂れ下った何本もの呪木も大雨の時など災害の原因になりうるとの見解で一緒に伐採、撤去されました。
静華さんによれば川底からそびえ立つ不気味な木は良くないものを吸い込んで、ありえない大きさになった雑木だと云う話でした。
破壊された長屋も菅原組の調査が入り静華さんと榊原一族の手によって祓いの儀式が執り行われ、一度すべて更地となることが決定しました。
墓地には大きく立派な慰霊碑が二つ並んで建てられ少し離れたところに祠も建てられて丁寧に祀られました。
榊原一族、市役所、銀行、作業員たち、警察、消防、
そして近隣の長屋出身の方々、保安部・菅原組の方々等等、
関係者が墓地に集まり地元、無乗庵・現住職により手厚い供養祭が行われました。
この時に黒衣の二人が居ない事に気がつきました。
挨拶も出来ぬまま多分、私が遺骨の回収作業してる間に、ひっそりと、お帰りになったのだと思います。
当初2億だった工事予算は倍以上に膨れ上がったそうですが状況を鑑み国の各省からの承認もスムーズに行われたそうです。
あれだけの録画映像と調書・記録書提出は確かに大仕事です。
菅原さんの安堵の表情が思い出されます。
「ほっとしたよ」
鬼屋アパートから公園までの敷地には真ん中と両端に大きな柳の木が植えられました。
遠い場所から、わざわざトレーラーで運ばれて来た木でした。
遺骨が数多く出たアパート跡に高さ2メートル程の慰霊碑が建てられました。
川の柵沿いには間隔をあけて花壇が作られ過酷な状況にも強い、
すみれ、ひまわり、水仙が植えられました。
作業が終わって榊原一族の方々が順番に帰って行きました。
最後に私と尾形君とで和華さんと静華さんを空港に送りに行きました。
従業員用の出入り口から搭乗するので、ちょっと影になっているところでの、お別れとなりました。
その時の会話が私にとって一生忘れられないものになりました。
白いコートに身を包み気品ある静華さんが言いました。
「例のお返事が、まだです」
「あれ、本気なんですか」
「あなたは、いつも頼りないけど、私が危なくなった時に勇気を出してくれたわ、また、あなたの、あの勇気が必要なの・・・マルダさん、私たちのところに来てください」
「はい、遅くならないうちに、お参りに行きます」
「そうではなくて、私と一緒に暮らすのです・・・・」
気のせいか静華さんの瞳が潤んでいました。
「えっ!それは・・・少し・・・」
考えさて下さいと言葉を続けようとしましたが
目にも見えない速さで静華さんは私の左の頬を思いっきり叩きました。
―パァーン!
痛い・・・耳がキーンとなって・・・
彼女が心を読める事、忘れていました・・・
静華さんは私を思い切りひっぱたいてから、無言で刀を肩に掛け、ひらりとコートをひる返し警備員さんと出口に向かってスタスタと歩いて行ってしまいました。
彼女の背中が、どんどん遠くへ離れていきます。
『うわぁー何て最悪な、お別れだ・・・ありがとうも、サヨナラも言えなかった・・・また・・・やったんだな俺・・・やっちまった・・・
一緒に暮らすって・・・私とって言ってたな・・・それは・・・』
お別れの挨拶すらできず痛い頬を左手でさすりながら茫然としていると和華さんが私の右袖を握ってグングンと2回引っ張りました。
見ると和華さんが寂しそうに立っていました。
「マルダおじさん、尾形お兄さん、大変お世話になりました。
榊原一族を代表して、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました、さよなら」
そう言ってペコリと、お辞儀をしました。
「あぁうん、和華さんも元気でね」急に涙が出そうになりました・・・
「はい、じゃあね尾形兄ちゃん」
「うん、いろいろありがとう和華ちゃん」
和華さんも刀を肩に掛け警備員さんと一緒に行ってしまいました。
背中を見ていれば振り返って手でも振ってくれるかと思いましたが
和華さんも振り返らずドアの向こうに消えて行きました。
尾形君に事務所まで送ってもらう間、何か話しかけられましたが
私の耳にも頭にも何も入ってきません。
事務所で独りTVを見ても楽しくなく映画をかけてもストーリーが何も頭に入ってこなくなりました。
スマホ片手に繁華街に行って酒を飲んでいても、誰からも連絡はありませんでした。
次の日も次の日も誰からも連絡はありません。
武藤さんや尾形君も仕事が忙しいらしく連絡すらありません。
先日までの忙しさが嘘のように感じます。
テーブルが『コンコン』と音を立てる事もなくなりました。
念願だったプラモデルを、ゆっくり作ってみても楽しくなく他にやる事も無い、そしてボランティア連載や探偵ごっこを再開する気にもなれない。
「ゆっくり考えるか・・・あーあ・・・あのオーケストラの一員になりたかったなあー」
いつか、武藤さんに言われた言葉なんか思い出していました。
「それは良くない生き方だぞ、わかるか、式・・・遠慮なんかいらないんだ」
理由がない訳でもないのです。
仲の良い兄弟や家族、その前に出ると血の繋がらない自分の入る余地など無いと感じてしまうのです。
あの・・・手のひらを返す人々を見るたびに残念な気持ちになります。
それに、だらしない自分が祭師の生活に、ついていけるだろうかと・・・
いつも覚悟の足りない自分。
強がって目上の人に生意気で偉そうな態度を取ったり
目下の人間に悟ったような事を言ったりしていた自分がつまらない人間に思えてきました。
それでも女性に恥をかかせるのは男のすることでは、ありません。
後悔していました。
昼過ぎまで眠っているとスマホが鳴りました、知らない番号でした。
「はい」
「こちらシキ・マルダさんの携帯でしょうか」
「はい」
「私、空港の特別配送便の者ですが荷物が届いております。
これから伺いたいのですが都合はよろしかったでしょうか」
「はい」
「国土交通省、菅原様より御依頼の荷物です、受け取りの印鑑とサインいただきたいので御用意して、お待ちください、それでは今から伺います」
5分も経たぬうちにドアがノックされました。
配達員さんはスマホを片手に私の顔を確かめているようでした。
「ありがとうございます、それでは失礼いたします」
『なんだろう・・・』
寝ぼけ眼で荷物を開けてみると一番上に菅原さんの走り書きの手紙が入っていました。
「静華様が、お待ちです すぐに国土交通省・保安部・特務課に大至急!出頭してください わからない事は私の携帯に連絡いただいて構いません010・・・・・」
と書いてありました。
私の胸はドキドキして息が苦しくなってきました。
『また静華さんに逢える・・・』
荷物の下には黒い革カバーの身分証と名刺が入っていました。
身分証は、ふたつ折りになっていて上部に私の顔写真付き身分証と
下部に警察官の身分証バッチのように菊の御紋を型どった金色のバッチが収められています。
同封の名刺には私の名前があり肩書きが書かれていました。
国土交通省 保安部 特務課
調査・執行部
調査官 式マルダ
元々、氏子衆さんたちのメインになる仕事は遺骨を見つけて集める事だったのです。
周辺、アスファルト道路も掘り起こされ出るわ出るわ・・・
刀鍛冶・神楽衆の皆さんは次があるということで準備のため早々に村へ帰られました。
和華さんと静華さんはプレハブにてトラブル対応のため待機しながら私の友人、土井良憲くんに詳しい聖職者用料理のレシピや注意点など実際に楽しく教わったりしているようでした。
尾形君の会社の方たちが重機で地面を掘り起こして菅原組の方々が火炎放射器で次々に遺骸を燃やして消毒、選別しやすくしました。
沢山の遺骨が初めて荼毘に付されていきます。
選別作業は交代制で夜間も大勢で行われましたが丸4日かかりました。
言い伝えにあった馬の骨なども出てきました。
見落としが無いように注意深く遺骨は集められました。
遺骨は、しめ縄のついたダンプで離れた場所にある墓地に運ばれ
人間、動物の骨が別々に収められました。
4日の間、着用していた、みなさんの白装束は汚れもひどく、
毎日、現場で、お焚き上げされました。
この時、アパートと不必要になった木材の物も重機で砕かれ
祭壇や舞台も悪魔の痕跡も焼却されました。
結構な量になるため消防車も待機していました。
隣接する川は水道が無かった時代に埋め立てられ生活用水に利用されていた非常に水深の浅い川なのですが、
むき出しになっている浅瀬の部分に幹が細い割に何本も絡み合って
成長した8メートルほどの枝の垂れ下った何本もの呪木も大雨の時など災害の原因になりうるとの見解で一緒に伐採、撤去されました。
静華さんによれば川底からそびえ立つ不気味な木は良くないものを吸い込んで、ありえない大きさになった雑木だと云う話でした。
破壊された長屋も菅原組の調査が入り静華さんと榊原一族の手によって祓いの儀式が執り行われ、一度すべて更地となることが決定しました。
墓地には大きく立派な慰霊碑が二つ並んで建てられ少し離れたところに祠も建てられて丁寧に祀られました。
榊原一族、市役所、銀行、作業員たち、警察、消防、
そして近隣の長屋出身の方々、保安部・菅原組の方々等等、
関係者が墓地に集まり地元、無乗庵・現住職により手厚い供養祭が行われました。
この時に黒衣の二人が居ない事に気がつきました。
挨拶も出来ぬまま多分、私が遺骨の回収作業してる間に、ひっそりと、お帰りになったのだと思います。
当初2億だった工事予算は倍以上に膨れ上がったそうですが状況を鑑み国の各省からの承認もスムーズに行われたそうです。
あれだけの録画映像と調書・記録書提出は確かに大仕事です。
菅原さんの安堵の表情が思い出されます。
「ほっとしたよ」
鬼屋アパートから公園までの敷地には真ん中と両端に大きな柳の木が植えられました。
遠い場所から、わざわざトレーラーで運ばれて来た木でした。
遺骨が数多く出たアパート跡に高さ2メートル程の慰霊碑が建てられました。
川の柵沿いには間隔をあけて花壇が作られ過酷な状況にも強い、
すみれ、ひまわり、水仙が植えられました。
作業が終わって榊原一族の方々が順番に帰って行きました。
最後に私と尾形君とで和華さんと静華さんを空港に送りに行きました。
従業員用の出入り口から搭乗するので、ちょっと影になっているところでの、お別れとなりました。
その時の会話が私にとって一生忘れられないものになりました。
白いコートに身を包み気品ある静華さんが言いました。
「例のお返事が、まだです」
「あれ、本気なんですか」
「あなたは、いつも頼りないけど、私が危なくなった時に勇気を出してくれたわ、また、あなたの、あの勇気が必要なの・・・マルダさん、私たちのところに来てください」
「はい、遅くならないうちに、お参りに行きます」
「そうではなくて、私と一緒に暮らすのです・・・・」
気のせいか静華さんの瞳が潤んでいました。
「えっ!それは・・・少し・・・」
考えさて下さいと言葉を続けようとしましたが
目にも見えない速さで静華さんは私の左の頬を思いっきり叩きました。
―パァーン!
痛い・・・耳がキーンとなって・・・
彼女が心を読める事、忘れていました・・・
静華さんは私を思い切りひっぱたいてから、無言で刀を肩に掛け、ひらりとコートをひる返し警備員さんと出口に向かってスタスタと歩いて行ってしまいました。
彼女の背中が、どんどん遠くへ離れていきます。
『うわぁー何て最悪な、お別れだ・・・ありがとうも、サヨナラも言えなかった・・・また・・・やったんだな俺・・・やっちまった・・・
一緒に暮らすって・・・私とって言ってたな・・・それは・・・』
お別れの挨拶すらできず痛い頬を左手でさすりながら茫然としていると和華さんが私の右袖を握ってグングンと2回引っ張りました。
見ると和華さんが寂しそうに立っていました。
「マルダおじさん、尾形お兄さん、大変お世話になりました。
榊原一族を代表して、あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました、さよなら」
そう言ってペコリと、お辞儀をしました。
「あぁうん、和華さんも元気でね」急に涙が出そうになりました・・・
「はい、じゃあね尾形兄ちゃん」
「うん、いろいろありがとう和華ちゃん」
和華さんも刀を肩に掛け警備員さんと一緒に行ってしまいました。
背中を見ていれば振り返って手でも振ってくれるかと思いましたが
和華さんも振り返らずドアの向こうに消えて行きました。
尾形君に事務所まで送ってもらう間、何か話しかけられましたが
私の耳にも頭にも何も入ってきません。
事務所で独りTVを見ても楽しくなく映画をかけてもストーリーが何も頭に入ってこなくなりました。
スマホ片手に繁華街に行って酒を飲んでいても、誰からも連絡はありませんでした。
次の日も次の日も誰からも連絡はありません。
武藤さんや尾形君も仕事が忙しいらしく連絡すらありません。
先日までの忙しさが嘘のように感じます。
テーブルが『コンコン』と音を立てる事もなくなりました。
念願だったプラモデルを、ゆっくり作ってみても楽しくなく他にやる事も無い、そしてボランティア連載や探偵ごっこを再開する気にもなれない。
「ゆっくり考えるか・・・あーあ・・・あのオーケストラの一員になりたかったなあー」
いつか、武藤さんに言われた言葉なんか思い出していました。
「それは良くない生き方だぞ、わかるか、式・・・遠慮なんかいらないんだ」
理由がない訳でもないのです。
仲の良い兄弟や家族、その前に出ると血の繋がらない自分の入る余地など無いと感じてしまうのです。
あの・・・手のひらを返す人々を見るたびに残念な気持ちになります。
それに、だらしない自分が祭師の生活に、ついていけるだろうかと・・・
いつも覚悟の足りない自分。
強がって目上の人に生意気で偉そうな態度を取ったり
目下の人間に悟ったような事を言ったりしていた自分がつまらない人間に思えてきました。
それでも女性に恥をかかせるのは男のすることでは、ありません。
後悔していました。
昼過ぎまで眠っているとスマホが鳴りました、知らない番号でした。
「はい」
「こちらシキ・マルダさんの携帯でしょうか」
「はい」
「私、空港の特別配送便の者ですが荷物が届いております。
これから伺いたいのですが都合はよろしかったでしょうか」
「はい」
「国土交通省、菅原様より御依頼の荷物です、受け取りの印鑑とサインいただきたいので御用意して、お待ちください、それでは今から伺います」
5分も経たぬうちにドアがノックされました。
配達員さんはスマホを片手に私の顔を確かめているようでした。
「ありがとうございます、それでは失礼いたします」
『なんだろう・・・』
寝ぼけ眼で荷物を開けてみると一番上に菅原さんの走り書きの手紙が入っていました。
「静華様が、お待ちです すぐに国土交通省・保安部・特務課に大至急!出頭してください わからない事は私の携帯に連絡いただいて構いません010・・・・・」
と書いてありました。
私の胸はドキドキして息が苦しくなってきました。
『また静華さんに逢える・・・』
荷物の下には黒い革カバーの身分証と名刺が入っていました。
身分証は、ふたつ折りになっていて上部に私の顔写真付き身分証と
下部に警察官の身分証バッチのように菊の御紋を型どった金色のバッチが収められています。
同封の名刺には私の名前があり肩書きが書かれていました。
国土交通省 保安部 特務課
調査・執行部
調査官 式マルダ
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