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最終章 大団円へ
第8話 トラブル・イン・バンク
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式は何事かと思い奥の物置から飛び出しました。
すると地響きに驚いた女子行員さんたちがザワザワと響めき始めました。
店内にはコレといった異変は感じられませんがキョロキョロしていると
和華さんが刀を抜いて右手に持ち、鞘をベルトに差しサングラスをして
玄関の所に立っておりました。
『和華さん、どうするのかな・・・』
すると支店長室に居る静華さんが私を呼びました。
「マルダァーッ、すぐ来てくれ!」
「はいっ」
私は脚立を抱えたままカウンター内に入って行き奥の支店長室に向かいました。
次いで武藤さんが飛び出してきて大きな声で指示を出しました。
「みなさん店の外に避難してくださいっ!おい警官たちも今すぐ外に出るんだ!」
どこかに電話しながら武藤さんは、みんなを誘導しました。
嘘から出た真。
私が支店長室へ行くと強いガスの臭いがしました。
『えっ?クサイ・・・』
窓を見るとサッシごと外されて床に置かれています。
多分、武藤さんが外したんだと思います。
「マルダ、すぐガス会社に連絡して都市ガスの元栓を止めてもらって、できる限り対応して」
静華さんは支店長さんの救命活動をしていました。
支店長さんには聖水がかけられたのか胸のあたりが濡れており
周囲には大量の塩が撒かれていました。
私は前にあったNくんの事件を一瞬、思い出しました・・・
もう、トラウマです。
「了解しました、まず電気のブレイカー落としてきます」
なぜそんなこと言うのか、以前TVでガス漏れ部屋で換気扇のスイッチを入れた途端に通電の火花がきっかけで爆発が起こったという
ドキュメンタリードラマを見て覚えていました。
「わかった、それと急いでこの部屋の四方に御札がっちり貼り付けてくれ」
「はい」
『これは・・一体何が起こっているんだ?とにかく急ごう、
そうだ奥に給湯室あったな、あそこの壁に緊急連絡先のシールが貼ってあったはずだ・・』
私がブレイカーを落としたりガス会社に連絡を取りながら店内を走り回っている最中も時折、強いガスの臭いがしました。
窓は無いかと見回りながら裏口を開け放ち小窓も外して、なるべく風通しが良くなるように努めました。
こういう店には火災の時、煙が逃げるように排煙口と呼ばれる設備が天井付近壁伝いにずらりと並んでおり1箇所ワイヤーを引っ張ると窓がバタバタと順番に手前へ倒れて大量に開口しました。
でも、まだガスの匂いがします。
そして、また
―ドンッ と不気味な地響きがしました。
そして
―バキバキッー という音が支店長室の方から聞こえてきました。
その時、正面出入り口付近で和華さんの掛け声が聞こえました。
「イザ・ヤァッ!かみさまあーーーーっ!」
こちらに背中を向け外と天井に向かって叫ぶ和華さんの右手には、しっかりと刀が握られています。
後に教わったのですが和華さんの言う『かみさま』と云うのは正式には『アメノミナカヌシ様』と云う神様なのだそうです。
和華さんは
―フォン・フォン と刀を振り回すと
店のはめ殺しになっている
大きな強化ガラスに向かって空を切り出しました。
「ひとぉー」
―フォン!
すると大きなガラスが『ギャリリィーッ』という音を立てて
真横にキズが入りました。
さらに和華さんは向き直り、足を開き腰を落とすと
「ふたーぁ」
―フォン、フォン と二回真横に空を切りました。
目の前のガラスが『ギッシィー』と鳴ったかと思うと
―バン!と粉々に砕けて地面にどっさりとガラスが落ちました。
「えっ!えええぇーーーっ?」
私は驚き、つい声を上げてしまいました。
あっけにとられて和華さんの後ろ姿を見ていると
サングラスをかけた彼女はくるりとコチラに向き直り
ニコニコと笑いながら私に小さく手を振ってきました。
『えぇー?笑ってるよ、凄すぎるよ和華さん・・・』
その時なぜか先ほど菅原さんに頂いた名刺の肩書きを思い出していました。
『国土交通省・・・保安部・・・特務・・・』
やがて和華さんは刀を鞘に収めると胸のところで修験者のように両手の指を組み合わせ叫びました。
「風神様、招来っ!」
遠くで救急車のサイレン・・・パトカーか?・・・聞こえてきました。
そして
―ゴウ・ゴウウ・ゴウォーと風の音が聞こえ店内に強い風が吹き込んできました。
「うわっ、うわわわわ・・・」
和華さんが被っていた白い帽子が風で飛ばされ、私の足元まで
飛んできて落ちてきました。
『和華さんは?』と見ると
仁王立ちで手を胸のところに組んだまま髪を振り乱し
『ニヤリ』とサングラスをしたまま私に微笑んでいました。
風は、まだ吹き込んで来ています。
「マルダおじさん!支店長室に御札、おふだ貼って!」
『あ、あぁそうだった』
「ハイーッ!」
私は慌てて支店長室に向かいました。
部屋の中で静華さんが先ほどの和華さんのように仁王立ちで胸のところに手を組んで何か唱えていました。
「マルダ、御札はあとでいいわ心臓マッサージ救命士達が来るまで続けて」
「あぁ・・ハイッ」
私は、すぐにマッサージを始めました。
『やっぱ気持ちのいいもんじゃないなぁ・・・戻ってこい、いちにっさん!んー無理っぽいか・・・』
「呼吸は止まってるけど霊体は、まだソコのカドで悪魔に捕まっていて本人はこっちに助けを求めているの」
頭の上で静華さんの説明が聞こえて来ました。
「だったら何で首なんか、いちにさんっしっ!」
「記憶が無いそうよ、すいませんだって」
「え?誰が?」
「支店長、ほらそこにいるでしょ」
静華さんの指差す方を見ても誰もいません、それより壁にヒビが入っています。
それと
今、気がつきました、静華さんは負傷しているようです。
「静華さん、足、大丈夫ですか」
「かすり傷よ」
そう言うと静華さんは歩み寄ってきて
私のおでこを指先でトントンと二回軽くたたきました。
その途端、部屋中に響き渡る声が聞こえ出しました。
「あーのくたあらあー・・・」
『うわ!アレ?なんだっけコレ・・・あー、政一郎さんかあ!』
静華さんが指差しました。
「ほらマルダ、見える?」
部屋のカドに支店長が立っています。
その横には壁から生えている真っ黒い腕が見えました。
「あっ、見えます!」
「そうか、やっぱりなマルダ、AEDまでには間に合いそうだ」
店の方から救急隊の声が聞こえてきました。
「イザ、ヤァッ!」
静華さんは黒い腕に向かい掛け声とともに刀の先を壁に突き刺しました。
―ザン!
「あーのくたあらあー・・・・」
「グゥウウウ」
黒い腕はダランと力が抜けたように壁に垂れ下がりました。
ついで救急隊がドヤドヤと入ってきました。
「よしAED、アドレナリン用意、ガスは大丈夫かな?」
和華さんが大穴を開けて風を通していたのでガスの臭いは
もうほとんどしていませんでした。
静華さんが壁に向かい言いました。
「今だ、体に戻れ支店長!鬼子母神様!」
すると、フラフラと支店長の幽霊は歩いて自分の体に向かいました。
そして壁の黒い悪魔は
「グウ」とうめき声をあげ、光に包まれていき、やがて
光も黒い腕も見えなくなりました。
救命士さんが注射を胸に打ち、処置が始まりました。
「じゃいくぞ、いちにさん、バチッィ!」
静華さんは壁から刀を外し、部屋の外に向かいました。
「マルダ、今度は支店長の家族が心配だ・・・なんだって今日なんだまったく・・・
警察に支店長の家族、安否確認頼んでくれ」
「はい、了解です」
帽子をかぶり直しサングラスを外した和華さんが走ってきました。
「お姉様!」
外に待機している救急車に静華さんは和華さんの肩を借りて歩いて行きました。
何でも悪魔が襲いかかってきて壁にヒビが入った時にモノが飛んできて
左足の太ももに突き刺さってしまったというのです。
「麻酔でもして止血してくれ!」
「いやぁ、そういう医療行為は・・・病院で・・・」
「いいから、やってくれホチキスくらいあるだろ!今すぐ上の者に無線で許可もらえっ!この石頭!」
「そうよ!早くやってよ!おじさんクビになりたいの?!」
静華さんと和華さんの声が救急車から聞こえてきました。
「やれやれ・・・」
私は武藤刑事を探し出して支店長の家族のことを、お願いしました。
表の車道は完全通行止めになっており、救急車、消防・レスキュー、パトカー、ガス会社の緊急車両と集まっていて、大騒ぎになっていました。
すると地響きに驚いた女子行員さんたちがザワザワと響めき始めました。
店内にはコレといった異変は感じられませんがキョロキョロしていると
和華さんが刀を抜いて右手に持ち、鞘をベルトに差しサングラスをして
玄関の所に立っておりました。
『和華さん、どうするのかな・・・』
すると支店長室に居る静華さんが私を呼びました。
「マルダァーッ、すぐ来てくれ!」
「はいっ」
私は脚立を抱えたままカウンター内に入って行き奥の支店長室に向かいました。
次いで武藤さんが飛び出してきて大きな声で指示を出しました。
「みなさん店の外に避難してくださいっ!おい警官たちも今すぐ外に出るんだ!」
どこかに電話しながら武藤さんは、みんなを誘導しました。
嘘から出た真。
私が支店長室へ行くと強いガスの臭いがしました。
『えっ?クサイ・・・』
窓を見るとサッシごと外されて床に置かれています。
多分、武藤さんが外したんだと思います。
「マルダ、すぐガス会社に連絡して都市ガスの元栓を止めてもらって、できる限り対応して」
静華さんは支店長さんの救命活動をしていました。
支店長さんには聖水がかけられたのか胸のあたりが濡れており
周囲には大量の塩が撒かれていました。
私は前にあったNくんの事件を一瞬、思い出しました・・・
もう、トラウマです。
「了解しました、まず電気のブレイカー落としてきます」
なぜそんなこと言うのか、以前TVでガス漏れ部屋で換気扇のスイッチを入れた途端に通電の火花がきっかけで爆発が起こったという
ドキュメンタリードラマを見て覚えていました。
「わかった、それと急いでこの部屋の四方に御札がっちり貼り付けてくれ」
「はい」
『これは・・一体何が起こっているんだ?とにかく急ごう、
そうだ奥に給湯室あったな、あそこの壁に緊急連絡先のシールが貼ってあったはずだ・・』
私がブレイカーを落としたりガス会社に連絡を取りながら店内を走り回っている最中も時折、強いガスの臭いがしました。
窓は無いかと見回りながら裏口を開け放ち小窓も外して、なるべく風通しが良くなるように努めました。
こういう店には火災の時、煙が逃げるように排煙口と呼ばれる設備が天井付近壁伝いにずらりと並んでおり1箇所ワイヤーを引っ張ると窓がバタバタと順番に手前へ倒れて大量に開口しました。
でも、まだガスの匂いがします。
そして、また
―ドンッ と不気味な地響きがしました。
そして
―バキバキッー という音が支店長室の方から聞こえてきました。
その時、正面出入り口付近で和華さんの掛け声が聞こえました。
「イザ・ヤァッ!かみさまあーーーーっ!」
こちらに背中を向け外と天井に向かって叫ぶ和華さんの右手には、しっかりと刀が握られています。
後に教わったのですが和華さんの言う『かみさま』と云うのは正式には『アメノミナカヌシ様』と云う神様なのだそうです。
和華さんは
―フォン・フォン と刀を振り回すと
店のはめ殺しになっている
大きな強化ガラスに向かって空を切り出しました。
「ひとぉー」
―フォン!
すると大きなガラスが『ギャリリィーッ』という音を立てて
真横にキズが入りました。
さらに和華さんは向き直り、足を開き腰を落とすと
「ふたーぁ」
―フォン、フォン と二回真横に空を切りました。
目の前のガラスが『ギッシィー』と鳴ったかと思うと
―バン!と粉々に砕けて地面にどっさりとガラスが落ちました。
「えっ!えええぇーーーっ?」
私は驚き、つい声を上げてしまいました。
あっけにとられて和華さんの後ろ姿を見ていると
サングラスをかけた彼女はくるりとコチラに向き直り
ニコニコと笑いながら私に小さく手を振ってきました。
『えぇー?笑ってるよ、凄すぎるよ和華さん・・・』
その時なぜか先ほど菅原さんに頂いた名刺の肩書きを思い出していました。
『国土交通省・・・保安部・・・特務・・・』
やがて和華さんは刀を鞘に収めると胸のところで修験者のように両手の指を組み合わせ叫びました。
「風神様、招来っ!」
遠くで救急車のサイレン・・・パトカーか?・・・聞こえてきました。
そして
―ゴウ・ゴウウ・ゴウォーと風の音が聞こえ店内に強い風が吹き込んできました。
「うわっ、うわわわわ・・・」
和華さんが被っていた白い帽子が風で飛ばされ、私の足元まで
飛んできて落ちてきました。
『和華さんは?』と見ると
仁王立ちで手を胸のところに組んだまま髪を振り乱し
『ニヤリ』とサングラスをしたまま私に微笑んでいました。
風は、まだ吹き込んで来ています。
「マルダおじさん!支店長室に御札、おふだ貼って!」
『あ、あぁそうだった』
「ハイーッ!」
私は慌てて支店長室に向かいました。
部屋の中で静華さんが先ほどの和華さんのように仁王立ちで胸のところに手を組んで何か唱えていました。
「マルダ、御札はあとでいいわ心臓マッサージ救命士達が来るまで続けて」
「あぁ・・ハイッ」
私は、すぐにマッサージを始めました。
『やっぱ気持ちのいいもんじゃないなぁ・・・戻ってこい、いちにっさん!んー無理っぽいか・・・』
「呼吸は止まってるけど霊体は、まだソコのカドで悪魔に捕まっていて本人はこっちに助けを求めているの」
頭の上で静華さんの説明が聞こえて来ました。
「だったら何で首なんか、いちにさんっしっ!」
「記憶が無いそうよ、すいませんだって」
「え?誰が?」
「支店長、ほらそこにいるでしょ」
静華さんの指差す方を見ても誰もいません、それより壁にヒビが入っています。
それと
今、気がつきました、静華さんは負傷しているようです。
「静華さん、足、大丈夫ですか」
「かすり傷よ」
そう言うと静華さんは歩み寄ってきて
私のおでこを指先でトントンと二回軽くたたきました。
その途端、部屋中に響き渡る声が聞こえ出しました。
「あーのくたあらあー・・・」
『うわ!アレ?なんだっけコレ・・・あー、政一郎さんかあ!』
静華さんが指差しました。
「ほらマルダ、見える?」
部屋のカドに支店長が立っています。
その横には壁から生えている真っ黒い腕が見えました。
「あっ、見えます!」
「そうか、やっぱりなマルダ、AEDまでには間に合いそうだ」
店の方から救急隊の声が聞こえてきました。
「イザ、ヤァッ!」
静華さんは黒い腕に向かい掛け声とともに刀の先を壁に突き刺しました。
―ザン!
「あーのくたあらあー・・・・」
「グゥウウウ」
黒い腕はダランと力が抜けたように壁に垂れ下がりました。
ついで救急隊がドヤドヤと入ってきました。
「よしAED、アドレナリン用意、ガスは大丈夫かな?」
和華さんが大穴を開けて風を通していたのでガスの臭いは
もうほとんどしていませんでした。
静華さんが壁に向かい言いました。
「今だ、体に戻れ支店長!鬼子母神様!」
すると、フラフラと支店長の幽霊は歩いて自分の体に向かいました。
そして壁の黒い悪魔は
「グウ」とうめき声をあげ、光に包まれていき、やがて
光も黒い腕も見えなくなりました。
救命士さんが注射を胸に打ち、処置が始まりました。
「じゃいくぞ、いちにさん、バチッィ!」
静華さんは壁から刀を外し、部屋の外に向かいました。
「マルダ、今度は支店長の家族が心配だ・・・なんだって今日なんだまったく・・・
警察に支店長の家族、安否確認頼んでくれ」
「はい、了解です」
帽子をかぶり直しサングラスを外した和華さんが走ってきました。
「お姉様!」
外に待機している救急車に静華さんは和華さんの肩を借りて歩いて行きました。
何でも悪魔が襲いかかってきて壁にヒビが入った時にモノが飛んできて
左足の太ももに突き刺さってしまったというのです。
「麻酔でもして止血してくれ!」
「いやぁ、そういう医療行為は・・・病院で・・・」
「いいから、やってくれホチキスくらいあるだろ!今すぐ上の者に無線で許可もらえっ!この石頭!」
「そうよ!早くやってよ!おじさんクビになりたいの?!」
静華さんと和華さんの声が救急車から聞こえてきました。
「やれやれ・・・」
私は武藤刑事を探し出して支店長の家族のことを、お願いしました。
表の車道は完全通行止めになっており、救急車、消防・レスキュー、パトカー、ガス会社の緊急車両と集まっていて、大騒ぎになっていました。
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