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第6章 エンジェルサークル
第12話 企み
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椅子に座っていた榊原剣一郎様・声は和華さんのままです。
小さな声で祝詞や御辞を述べると
立ち上がりました。
「ねんぴー・・・あびら・・・・かみさまぁっーー!」
なんと、おじい様と和華様が合流して儀式が大きく動き出しました。
和華さんが叫び声を上げるとCDプレイヤーが勝手にストップして音楽が止み、
私たち行列組は自然と護摩壇上空に視線が向きました。
「うおー・・・・」
現場に居た人たちは、ざわざわと低い声をあげていました。
上空にいた光の玉と大小さまざまな大量の光が空高く上昇し
やがて見えなくなりました。
「かみさまぁーーーー!」
そう叫ぶと和華さんは気を失って
ガクリと膝をうち、バタリと横に倒れました。
時、同じ頃・・・
警察に逮捕され意識不明だった暴れた例の奥さんは病院から失踪していました。
緊急配備が敷かれましたが、まだ行方が知れない状態でした。
その時の状況は
担当の看護士さんが下着のまま病室で倒れており
命に別状はなく良かったのですが制服と靴を盗まれ
病室を見張っていた警察官は急激な眠気に襲われたらしく
居眠りをしていたのだそうです。
武藤さんたちは病院周辺を中心に一晩中、捜索していました。
私たちは眠る和華さんを保護してホテルに向かいました。
当然作業は、そこで一旦終了となり夜明け前に、みなさん解散となりましたが
通行止め担当の警察官と警備員さんたちは、そのまま残り土地一体を
封鎖したまま現状補完に努めました。
ホテルに到着して和華さんをベットに運び、いろいろ片付けなどを
していると
和華さんの、お父様、榊原政一郎様から私の携帯に連絡が入りました。
「どれくらい眠り続けるかが解りません熱が出るかもしれませんので、
どこか24時間営業している所に行って発熱時に飲むドリンク剤や解熱まくら、それと大人用の、おむつなども一応買って用意してください」
尾形君も疲れていると思うのですが急ぎで買いに行ってくれました。
頼まれた、おむつの装着などは朝一番の飛行機で静華さんが、
こちらにいらっしゃるので、その時に静華さんが対処されるだろうと言う事でした。
ドアを開けっ放しのままベットルームを暗くしてソファーで休んでいると
私の携帯がバイブしました。
表示は刑事・武藤さんです。
「式、寝てたか?」
「いえ起きてました今、作業が一段落したところで・・・」
「そうか、例の奥さん病院から居なくなったぞ、まだ発見されていない。
どこに現れるか分からんから、お前も気をつけろ、いいな!」
「えーっ!わかりました、えっと・・・そうだ今日、榊原静華さんという祭師の方、朝8時半、空港に到着します、警察官の方で迎えに行ける人いませんか?
私、今ホテルなんですが動けないんですよ何か聞いてますか?」
「いや何も聞いてないが、ちょっと副署長に確認とってみる、
また電話する、いいな気をつけろよ!」
「はい、わかりました」
ホテルの部屋にカギはかかっています。
部屋も10階なので窓から、などということも無いと思います。
和華さんはスヤスヤと眠っていて熱は無いみたいでした。
『なんだ、警察はどうしてたんだ、奥さん・・・逃げたのか・・・
まさか・・俺や尾形君、静華さんなんかを狙ってるんじゃないだろうな・・・』
買い物から尾形君が戻ってくると
「帰って寝ます」と言って、すぐに帰りました。
まもなく、また武藤さんから連絡が入りました。
武藤さんが確認を取ると上の方からの指示で空港には警察官2名が
パトカーで静華さんを迎えに行き、このホテルに連れてきてくれることになっていました。
「武藤さん、あの奥さん、まさか空港に現れて静華さんを襲ったりしないでしょうねぇ・・・
変なチカラで動いてるみたいですから・・・」
「そうだな、担当には伝えておくよ人数も増やしたほうがよさそうだな」
そうして、いつの間にか私も眠りに落ちました。
そして、ホテルの部屋には眠る和華さんを倒すべく
黒い悪魔たちが密かに集結してきました。
私は、そんなことに気がつきもせず呑気にイビキをかいていました。
ところが、誰かが眠る和華さんを守るべく部屋に、いらっしゃったのです。
それは人智を超えた、ありがたい存在の神様でした。
その様子は後に和華さんから聞きました。
和華さんは悪魔に囲まれ、その瘴気の影響でかなり具合が悪くなり、魘されるていたところでした。
ベッドルームに鐘の音が響きました。
―カーンッ
部屋の中に馬に乗った長身の男が入ってきました。
「和華姫、ちょっと遅くなった。悪かったな、もう安心して良いぞ、
さて、ハハハ!お前ら大挙してきた割に、それで悪魔のつもりか妖怪め」
悪魔たちはホテルの部屋で和華さんに襲い掛かりました・・・
神様は言葉で悪魔たちを操ることが出来ていたそうです。
「止まる!こっちに来い!痛いぞ!そらそらぁあああっ!!」
『グッ、グエーッーーーッ!!』
「二度とないぞクズ共めっ!」
「消滅!現破刃鬼!!」
『ギャァーーーーッ』
また鐘の音が部屋に響きました。
―カーンーーー!
小さな声で祝詞や御辞を述べると
立ち上がりました。
「ねんぴー・・・あびら・・・・かみさまぁっーー!」
なんと、おじい様と和華様が合流して儀式が大きく動き出しました。
和華さんが叫び声を上げるとCDプレイヤーが勝手にストップして音楽が止み、
私たち行列組は自然と護摩壇上空に視線が向きました。
「うおー・・・・」
現場に居た人たちは、ざわざわと低い声をあげていました。
上空にいた光の玉と大小さまざまな大量の光が空高く上昇し
やがて見えなくなりました。
「かみさまぁーーーー!」
そう叫ぶと和華さんは気を失って
ガクリと膝をうち、バタリと横に倒れました。
時、同じ頃・・・
警察に逮捕され意識不明だった暴れた例の奥さんは病院から失踪していました。
緊急配備が敷かれましたが、まだ行方が知れない状態でした。
その時の状況は
担当の看護士さんが下着のまま病室で倒れており
命に別状はなく良かったのですが制服と靴を盗まれ
病室を見張っていた警察官は急激な眠気に襲われたらしく
居眠りをしていたのだそうです。
武藤さんたちは病院周辺を中心に一晩中、捜索していました。
私たちは眠る和華さんを保護してホテルに向かいました。
当然作業は、そこで一旦終了となり夜明け前に、みなさん解散となりましたが
通行止め担当の警察官と警備員さんたちは、そのまま残り土地一体を
封鎖したまま現状補完に努めました。
ホテルに到着して和華さんをベットに運び、いろいろ片付けなどを
していると
和華さんの、お父様、榊原政一郎様から私の携帯に連絡が入りました。
「どれくらい眠り続けるかが解りません熱が出るかもしれませんので、
どこか24時間営業している所に行って発熱時に飲むドリンク剤や解熱まくら、それと大人用の、おむつなども一応買って用意してください」
尾形君も疲れていると思うのですが急ぎで買いに行ってくれました。
頼まれた、おむつの装着などは朝一番の飛行機で静華さんが、
こちらにいらっしゃるので、その時に静華さんが対処されるだろうと言う事でした。
ドアを開けっ放しのままベットルームを暗くしてソファーで休んでいると
私の携帯がバイブしました。
表示は刑事・武藤さんです。
「式、寝てたか?」
「いえ起きてました今、作業が一段落したところで・・・」
「そうか、例の奥さん病院から居なくなったぞ、まだ発見されていない。
どこに現れるか分からんから、お前も気をつけろ、いいな!」
「えーっ!わかりました、えっと・・・そうだ今日、榊原静華さんという祭師の方、朝8時半、空港に到着します、警察官の方で迎えに行ける人いませんか?
私、今ホテルなんですが動けないんですよ何か聞いてますか?」
「いや何も聞いてないが、ちょっと副署長に確認とってみる、
また電話する、いいな気をつけろよ!」
「はい、わかりました」
ホテルの部屋にカギはかかっています。
部屋も10階なので窓から、などということも無いと思います。
和華さんはスヤスヤと眠っていて熱は無いみたいでした。
『なんだ、警察はどうしてたんだ、奥さん・・・逃げたのか・・・
まさか・・俺や尾形君、静華さんなんかを狙ってるんじゃないだろうな・・・』
買い物から尾形君が戻ってくると
「帰って寝ます」と言って、すぐに帰りました。
まもなく、また武藤さんから連絡が入りました。
武藤さんが確認を取ると上の方からの指示で空港には警察官2名が
パトカーで静華さんを迎えに行き、このホテルに連れてきてくれることになっていました。
「武藤さん、あの奥さん、まさか空港に現れて静華さんを襲ったりしないでしょうねぇ・・・
変なチカラで動いてるみたいですから・・・」
「そうだな、担当には伝えておくよ人数も増やしたほうがよさそうだな」
そうして、いつの間にか私も眠りに落ちました。
そして、ホテルの部屋には眠る和華さんを倒すべく
黒い悪魔たちが密かに集結してきました。
私は、そんなことに気がつきもせず呑気にイビキをかいていました。
ところが、誰かが眠る和華さんを守るべく部屋に、いらっしゃったのです。
それは人智を超えた、ありがたい存在の神様でした。
その様子は後に和華さんから聞きました。
和華さんは悪魔に囲まれ、その瘴気の影響でかなり具合が悪くなり、魘されるていたところでした。
ベッドルームに鐘の音が響きました。
―カーンッ
部屋の中に馬に乗った長身の男が入ってきました。
「和華姫、ちょっと遅くなった。悪かったな、もう安心して良いぞ、
さて、ハハハ!お前ら大挙してきた割に、それで悪魔のつもりか妖怪め」
悪魔たちはホテルの部屋で和華さんに襲い掛かりました・・・
神様は言葉で悪魔たちを操ることが出来ていたそうです。
「止まる!こっちに来い!痛いぞ!そらそらぁあああっ!!」
『グッ、グエーッーーーッ!!』
「二度とないぞクズ共めっ!」
「消滅!現破刃鬼!!」
『ギャァーーーーッ』
また鐘の音が部屋に響きました。
―カーンーーー!
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