JOLENEジョリーン・鬼屋は人を許さない 『こわい』です。気を緩めると巻き込まれます。

尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)

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第6章 エンジェルサークル

第6話 助太刀

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「あなたぁー警察から茂木さんから、おでんわですよー」

「ん?あーわかったぁー今行く」

書斎で西条先生は調べ物をしていらっしゃいました。

時刻は同日19時頃。
「あぁ先生、茂木です、ご無沙汰いたしております、えぇ・・・先生、実はなんですが、あの川沿いのアパート周辺の話、何か、ご存知でしょうか」

「ん?どうしました・・・何かと言えば・・・・
最近、お客が来ましてな
何でも、あの土地を浄化するとかで調査に協力してくださいと言われましてな
建設会社の調査員とかいう式さんという方が来ましたよ」

「はぁ、やっぱり先生も彼を、ご存知でしたか・・・」

茂木さんは武藤刑事の居る警察署の副署長さんで
何でも茂木さんが高校時代、西条先生が顧問をしていた
『幻想文学研究部』というのがあって茂木副署長は、その部員だったそうです。

「本日ですね警視庁から直々に連絡がありまして、あのアパートの前の道路を封鎖するので、その許可を無条件、特例で今すぐ認めるようにと指示が出たんです」

「ほぉー、なるほど、それでどうなりました」

「はい、何でも工事に今夜からでもかかるので臨機応変に対応するようにとの命令です」

「はぁ、なるほど、やはり只事では無い方々が出張ってきていますなぁ・・・
先日、式さんという方に貴重な物を見せていただきましたが
ここはひとつ茂木さんも協力された方が良いのではありませんか」

「と、言いますと・・・」

「その道路封鎖は、どのようにされるのですか」

「大きな出入り口3箇所が封鎖になります、繁華街側、真ん中の脇道、橋の手前の3箇所です」

「そうですか、あの土地が、もし浄化されるのであれば、この街も少しは安全になります事件も減ることでしょう、で警察は何をされるのですか?」

「はい、道路封鎖と道路の使用許可を出す、ということですが・・・」

「それ以外の指示はなしですか封鎖は警察でやらないのですか」

「はい、今のところ許可に関してだけです、あとは地元の警備会社が・・・」

「はあ・・・それではどうです、少しサービスして、せめて脇道以外の二箇所の封鎖、警察で出張っていって、やるというのは、それで・・・・」

「はい、それで・・・・」

「私と茂木くんも見学させてもらうというのは、ははははっ」

「はぁ・・・」

「いや許可を出す手前、視察に行ったとでも言えば良いでしょう
仮に現場で何かあった場合、警察は知っていたのに何をやっていたんだと
後々、責任問題にもなりかねませんよぉー茂木くん」

「はぁーごもっとも、さすが先生、じゃ私、手配して警察官とパトカー配置します」

「うんうん、ソレが良いでしょうなぁ、わたしも後から行きますよ見学に」

「あ、良いですねぇ、それじゃ関係者だということで私、覆面で部下と先生を迎えに行きます、えっと作業開始予定が22時頃だと聞いていますので、その前にでも」

「おぉ、なんだか久しぶりにワクワクしてきましたな茂木くん」

「はい僕もです先生、それでは後ほど、あっ先生!」

「ん聞いとるよ」

「今日、寒いですからガッチリまがなってぇー準備してくださいよぉー」

「おぉ、まかせない、あはははははっ」
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