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第5章 ダークシンジケート
第10話 卒業
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カレーを食べながらご両親と約束したのですが、どこかで奥さんと
旦那さんを、まとめて除霊・お祓いを受けてもらうことを提案させていただきました。
とりあえず二人共入院されているので病室のどこか、できれば枕元に護符、身につけるか簡易物入れ台の上でも良いので御守りを置くように指示してご両親に渡しました。
先に入院された旦那さんの実家は遠く離れているということで何かあったら対応させて頂く約束をしました。
「本来であればコチラが訴えられても仕方がないのに・・・式さん・・・
あなたは、なんて人なんですか・・・・こんなに良くしてもらって・・・・」
「いえ・・・困ったときは、お互い様ですから・・・」
お父様とお母様は丁寧にお辞儀をされて涙ぐんでおりました。
尾形君は意外にも子供に優しく、ずっと息子さんの相手をしてくれました。
そして大変厚かましいのですが機会を見て
又そうめん・カレーセットを、いつか食べさせてもらう約束もさせていただきました。
あの家庭的な空気もありますが本当に美味しかったのです。
何か隠し味があるに違いありません。
多分、三日後にもお願いすると思います・・・なんちゃって。
カレーをおいしく食べて眠くなってきた私は車で和華さんを迎えに行くべく
空港に行き駐車場で尾形君と車で仮眠することにしました。
もちろんスマホ目覚ましをかけてです。
おっとホテルの予約取らないといけませんでした。
そこへローカル冊子の編集・高野女史から電話が入りました。
「お疲れ様です、原稿のストック切れですが、どんな感じですか?」
あーそうだった。
「あー、あの最近、私そういう状況じゃなくなりまして
大変恐縮ですが連載を一旦お休みさせていただきたいので
預けてある休載のお知らせを使っていただけますか
申し訳ございません」
「シキさん、いつか、こんな日が来るんだろうなと思っていました
風の噂で聞きましたが何か事件に巻き込まれ大変な事になってらっしゃるそうですね大丈夫なんでしょうか」
いとも簡単に私が休載を口にするのは、いくつか理由がありましたが
私の趣味としての怪談蒐集でしたので実はノーギャラで書いていたのでした。
「えぇ、大丈夫じゃ無いですが逃げずに向き合います連載も下手に続けていると、
きっと編集部にも危害が及びますから
私、一旦やめさせていただきます。
コラム欄に、あの私の書いた休載のお知らせを載せてください、
申し訳ありません」
「わかりました、いつか又、連絡くださいね、お待ちしてますから」
「はい、ありがとうございます」
これでローカル冊子連載は打ち切りになりました。
『多分、これで怪談蒐集、連載も終わったな・・・高野さんかぁ』
「先生どうかしました?怖い顔して」
「いやぁ霊だなんだって、俺、何やってんのかな」
「だったら俺も同じですよ、これ先生の描いた道を歩いてるんじゃないですか」
「・・・」
「どんな理想があるのか知りませんけど、今、まだ過程であって結果も出てないし未来なんて誰にもわかりませんよ
今が過去になって行って後悔しないように今がある、
なんかそんな本、読んだことありますよ」
「ご心配どうも・・・おやすみ・・・」
幼稚な私は知らず知らずに、年下の尾形君に甘えているようでした。
「・・・」
旦那さんを、まとめて除霊・お祓いを受けてもらうことを提案させていただきました。
とりあえず二人共入院されているので病室のどこか、できれば枕元に護符、身につけるか簡易物入れ台の上でも良いので御守りを置くように指示してご両親に渡しました。
先に入院された旦那さんの実家は遠く離れているということで何かあったら対応させて頂く約束をしました。
「本来であればコチラが訴えられても仕方がないのに・・・式さん・・・
あなたは、なんて人なんですか・・・・こんなに良くしてもらって・・・・」
「いえ・・・困ったときは、お互い様ですから・・・」
お父様とお母様は丁寧にお辞儀をされて涙ぐんでおりました。
尾形君は意外にも子供に優しく、ずっと息子さんの相手をしてくれました。
そして大変厚かましいのですが機会を見て
又そうめん・カレーセットを、いつか食べさせてもらう約束もさせていただきました。
あの家庭的な空気もありますが本当に美味しかったのです。
何か隠し味があるに違いありません。
多分、三日後にもお願いすると思います・・・なんちゃって。
カレーをおいしく食べて眠くなってきた私は車で和華さんを迎えに行くべく
空港に行き駐車場で尾形君と車で仮眠することにしました。
もちろんスマホ目覚ましをかけてです。
おっとホテルの予約取らないといけませんでした。
そこへローカル冊子の編集・高野女史から電話が入りました。
「お疲れ様です、原稿のストック切れですが、どんな感じですか?」
あーそうだった。
「あー、あの最近、私そういう状況じゃなくなりまして
大変恐縮ですが連載を一旦お休みさせていただきたいので
預けてある休載のお知らせを使っていただけますか
申し訳ございません」
「シキさん、いつか、こんな日が来るんだろうなと思っていました
風の噂で聞きましたが何か事件に巻き込まれ大変な事になってらっしゃるそうですね大丈夫なんでしょうか」
いとも簡単に私が休載を口にするのは、いくつか理由がありましたが
私の趣味としての怪談蒐集でしたので実はノーギャラで書いていたのでした。
「えぇ、大丈夫じゃ無いですが逃げずに向き合います連載も下手に続けていると、
きっと編集部にも危害が及びますから
私、一旦やめさせていただきます。
コラム欄に、あの私の書いた休載のお知らせを載せてください、
申し訳ありません」
「わかりました、いつか又、連絡くださいね、お待ちしてますから」
「はい、ありがとうございます」
これでローカル冊子連載は打ち切りになりました。
『多分、これで怪談蒐集、連載も終わったな・・・高野さんかぁ』
「先生どうかしました?怖い顔して」
「いやぁ霊だなんだって、俺、何やってんのかな」
「だったら俺も同じですよ、これ先生の描いた道を歩いてるんじゃないですか」
「・・・」
「どんな理想があるのか知りませんけど、今、まだ過程であって結果も出てないし未来なんて誰にもわかりませんよ
今が過去になって行って後悔しないように今がある、
なんかそんな本、読んだことありますよ」
「ご心配どうも・・・おやすみ・・・」
幼稚な私は知らず知らずに、年下の尾形君に甘えているようでした。
「・・・」
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