41 / 80
第5章 ダークシンジケート
第2話 修行中
しおりを挟む
また警察沙汰です。まだまだ修行は続きます・・・
尾形君に電話して今日は一切の予定をキャンセルしてもらいました。
緊張と事件で疲労感も大きく良い仕事が出来そうもなかったのです。
私も襲われたのですから・・・
東警察署で事件の当事者となり事情聴取を受けました。
差し出した名刺も多少効力がありましたが、どうも話の通じない奴がいて
早く解放する気がないようだったので管轄違いではありましたが
仲の良い西警察署の武藤刑事に電話して来てもらうことになりました。
しばらく待っていると武藤さんが話をつけてくれました。
なんと、話の通じない嫌な奴は武藤さんの同期の刑事さんで転勤で、
この街に戻ってきた人なのだそうです。
事情聴取は終わっていたので、すぐに解放されました。
「武藤さん、ありがとうございました、今時間ありますか?」
「ああ少しなら大丈夫だ、しかし噸だ目にあったな」
「はぁ・・・巻き込まれたというか自ら飛び込んだというか・・・」
武藤さんには私の事務所に寄っていただきました。
いつもの出前を注文して現在の状況を教えてもらいました。
それと事件のせいで仕事をキャンセルして一人でいるのが正直、寂しく怖かったのです。
検査の結果、旦那さんは薬物を使用しており事情が込み入っているという事でした、
しばらく入院の後に逮捕なり起訴なり決まるだろうということでした。
私は事の経緯を武藤さんに話しました。
それと旦那さんは、どこでどう勘違いしているのか家での怪異を私のせいにしている感じがあって、ものすごく嫌でした。
相談を受けたとは言え他人の家の問題に首を突っ込むとロクなことにはなりません冷たいと思われても断れば良かったと後悔しました。
ひょっとしたら元気になって釈放された旦那さんは
今度こそ私を殺りに来るかもしれません。
武藤刑事にしたところで
「今できることもないし何かあれば相談しろ」と言うしかありません。
でも、ありがたいと思いました。
流れで御札や御守りの話になり、以前、武藤さんに頂いた鬼子母神さまの
御守りを確認すると、あると思っていたところにありません。
上着やズボン引き出しなど探しても見当たらず無くしてしまいました。
「あれぇー無くなっちゃた、おかしいなぁー」
「多分、無くなったんじゃないよ消えて無くなるのは、どこかのタイミングで身代わりになって下さった証拠だ、いつになるかわからんが、またもらっておいてやるよ」
「武藤さんの御守りは、ちゃんとあるんですか?」
「それが・・・俺のも無くなった、今持ってるのは、この間お前が署に持ってきてくれた御守りだけだ、しかも10年も持って歩いていたのに、あのNの事件のあと無くなったのに気がついたんだ」
「へぇー・・・」
『俺のは首吊り失敗した時か・・・それとも鏡割れた時かな・・・』
「シキよお、お前、良いところもあるがな、ようやく自分が得するとか幸せになれるっていう時に幸せを掴まないで不幸になるのがわかってる方を選択するってのは、お前の悪い癖だぞ。
それは良くない生き方なんだぞ、わかるか、シキ・・・ま、元気だせや」
仕事があるからと武藤さんは帰って行きました。
そのあと私はずっと横になっていました。
夜七時、今朝の奥さんから相談があるので事務所に伺いたいと連絡が来ました。
断ろうかと思ったとき、不意に
―コンコン とテーブルからノック音がしました。
不在だった超能力者・榊原静華さんが戻ってきました。
気持ちが変化して奥さんが来るのを承諾しました。
「それじゃぁ・・・わかりました、安全運転で、お越し下さい」
尾形君に電話して今日は一切の予定をキャンセルしてもらいました。
緊張と事件で疲労感も大きく良い仕事が出来そうもなかったのです。
私も襲われたのですから・・・
東警察署で事件の当事者となり事情聴取を受けました。
差し出した名刺も多少効力がありましたが、どうも話の通じない奴がいて
早く解放する気がないようだったので管轄違いではありましたが
仲の良い西警察署の武藤刑事に電話して来てもらうことになりました。
しばらく待っていると武藤さんが話をつけてくれました。
なんと、話の通じない嫌な奴は武藤さんの同期の刑事さんで転勤で、
この街に戻ってきた人なのだそうです。
事情聴取は終わっていたので、すぐに解放されました。
「武藤さん、ありがとうございました、今時間ありますか?」
「ああ少しなら大丈夫だ、しかし噸だ目にあったな」
「はぁ・・・巻き込まれたというか自ら飛び込んだというか・・・」
武藤さんには私の事務所に寄っていただきました。
いつもの出前を注文して現在の状況を教えてもらいました。
それと事件のせいで仕事をキャンセルして一人でいるのが正直、寂しく怖かったのです。
検査の結果、旦那さんは薬物を使用しており事情が込み入っているという事でした、
しばらく入院の後に逮捕なり起訴なり決まるだろうということでした。
私は事の経緯を武藤さんに話しました。
それと旦那さんは、どこでどう勘違いしているのか家での怪異を私のせいにしている感じがあって、ものすごく嫌でした。
相談を受けたとは言え他人の家の問題に首を突っ込むとロクなことにはなりません冷たいと思われても断れば良かったと後悔しました。
ひょっとしたら元気になって釈放された旦那さんは
今度こそ私を殺りに来るかもしれません。
武藤刑事にしたところで
「今できることもないし何かあれば相談しろ」と言うしかありません。
でも、ありがたいと思いました。
流れで御札や御守りの話になり、以前、武藤さんに頂いた鬼子母神さまの
御守りを確認すると、あると思っていたところにありません。
上着やズボン引き出しなど探しても見当たらず無くしてしまいました。
「あれぇー無くなっちゃた、おかしいなぁー」
「多分、無くなったんじゃないよ消えて無くなるのは、どこかのタイミングで身代わりになって下さった証拠だ、いつになるかわからんが、またもらっておいてやるよ」
「武藤さんの御守りは、ちゃんとあるんですか?」
「それが・・・俺のも無くなった、今持ってるのは、この間お前が署に持ってきてくれた御守りだけだ、しかも10年も持って歩いていたのに、あのNの事件のあと無くなったのに気がついたんだ」
「へぇー・・・」
『俺のは首吊り失敗した時か・・・それとも鏡割れた時かな・・・』
「シキよお、お前、良いところもあるがな、ようやく自分が得するとか幸せになれるっていう時に幸せを掴まないで不幸になるのがわかってる方を選択するってのは、お前の悪い癖だぞ。
それは良くない生き方なんだぞ、わかるか、シキ・・・ま、元気だせや」
仕事があるからと武藤さんは帰って行きました。
そのあと私はずっと横になっていました。
夜七時、今朝の奥さんから相談があるので事務所に伺いたいと連絡が来ました。
断ろうかと思ったとき、不意に
―コンコン とテーブルからノック音がしました。
不在だった超能力者・榊原静華さんが戻ってきました。
気持ちが変化して奥さんが来るのを承諾しました。
「それじゃぁ・・・わかりました、安全運転で、お越し下さい」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JOLENEジョリーン2・かごめは鬼屋を許さない また事件です『こわい』です。気を緩めると巻き込まれます。
尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)
キャラ文芸
残酷描写ありです。
苦手な方は御注意ください。
完全フィクション作品です。
実在する個人・団体等とは一切関係ありません。
ジョリーン・鬼屋は人をゆるさない
の続編になります。不定期連載になる予定、少々お待たせします。
もしよろしければ前作も
お読みいただけると
よくご理解いただけると思います。
応援よろしくお願いいたします。
っていうか全然人気ないし
あんまり読まれないですけど
読者の方々 ありがたいです。
誠に、ありがとうございます。
読みやすいように、わざと行間を開けて執筆しています。
もしよければお気に入り登録・イイネ・感想など、よろしくお願いいたします。
大変励みになります。
ありがとうございます。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
猫又の恩返し~猫屋敷の料理番~
三園 七詩
キャラ文芸
子猫が轢かれそうになっているところを助けた充(みつる)、そのせいでバイトの面接に遅刻してしまった。
頼みの綱のバイトの目処がたたずに途方にくれていると助けた子猫がアパートに通うようになる。
そのうちにアパートも追い出され途方にくれていると子猫の飼い主らしきおじいさんに家で働かないかと声をかけられた。
もう家も仕事もない充は二つ返事で了承するが……屋敷に行ってみると何か様子がおかしな事に……
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる