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第5章 ダークシンジケート
第2話 修行中
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また警察沙汰です。まだまだ修行は続きます・・・
尾形君に電話して今日は一切の予定をキャンセルしてもらいました。
緊張と事件で疲労感も大きく良い仕事が出来そうもなかったのです。
私も襲われたのですから・・・
東警察署で事件の当事者となり事情聴取を受けました。
差し出した名刺も多少効力がありましたが、どうも話の通じない奴がいて
早く解放する気がないようだったので管轄違いではありましたが
仲の良い西警察署の武藤刑事に電話して来てもらうことになりました。
しばらく待っていると武藤さんが話をつけてくれました。
なんと、話の通じない嫌な奴は武藤さんの同期の刑事さんで転勤で、
この街に戻ってきた人なのだそうです。
事情聴取は終わっていたので、すぐに解放されました。
「武藤さん、ありがとうございました、今時間ありますか?」
「ああ少しなら大丈夫だ、しかし噸だ目にあったな」
「はぁ・・・巻き込まれたというか自ら飛び込んだというか・・・」
武藤さんには私の事務所に寄っていただきました。
いつもの出前を注文して現在の状況を教えてもらいました。
それと事件のせいで仕事をキャンセルして一人でいるのが正直、寂しく怖かったのです。
検査の結果、旦那さんは薬物を使用しており事情が込み入っているという事でした、
しばらく入院の後に逮捕なり起訴なり決まるだろうということでした。
私は事の経緯を武藤さんに話しました。
それと旦那さんは、どこでどう勘違いしているのか家での怪異を私のせいにしている感じがあって、ものすごく嫌でした。
相談を受けたとは言え他人の家の問題に首を突っ込むとロクなことにはなりません冷たいと思われても断れば良かったと後悔しました。
ひょっとしたら元気になって釈放された旦那さんは
今度こそ私を殺りに来るかもしれません。
武藤刑事にしたところで
「今できることもないし何かあれば相談しろ」と言うしかありません。
でも、ありがたいと思いました。
流れで御札や御守りの話になり、以前、武藤さんに頂いた鬼子母神さまの
御守りを確認すると、あると思っていたところにありません。
上着やズボン引き出しなど探しても見当たらず無くしてしまいました。
「あれぇー無くなっちゃた、おかしいなぁー」
「多分、無くなったんじゃないよ消えて無くなるのは、どこかのタイミングで身代わりになって下さった証拠だ、いつになるかわからんが、またもらっておいてやるよ」
「武藤さんの御守りは、ちゃんとあるんですか?」
「それが・・・俺のも無くなった、今持ってるのは、この間お前が署に持ってきてくれた御守りだけだ、しかも10年も持って歩いていたのに、あのNの事件のあと無くなったのに気がついたんだ」
「へぇー・・・」
『俺のは首吊り失敗した時か・・・それとも鏡割れた時かな・・・』
「シキよお、お前、良いところもあるがな、ようやく自分が得するとか幸せになれるっていう時に幸せを掴まないで不幸になるのがわかってる方を選択するってのは、お前の悪い癖だぞ。
それは良くない生き方なんだぞ、わかるか、シキ・・・ま、元気だせや」
仕事があるからと武藤さんは帰って行きました。
そのあと私はずっと横になっていました。
夜七時、今朝の奥さんから相談があるので事務所に伺いたいと連絡が来ました。
断ろうかと思ったとき、不意に
―コンコン とテーブルからノック音がしました。
不在だった超能力者・榊原静華さんが戻ってきました。
気持ちが変化して奥さんが来るのを承諾しました。
「それじゃぁ・・・わかりました、安全運転で、お越し下さい」
尾形君に電話して今日は一切の予定をキャンセルしてもらいました。
緊張と事件で疲労感も大きく良い仕事が出来そうもなかったのです。
私も襲われたのですから・・・
東警察署で事件の当事者となり事情聴取を受けました。
差し出した名刺も多少効力がありましたが、どうも話の通じない奴がいて
早く解放する気がないようだったので管轄違いではありましたが
仲の良い西警察署の武藤刑事に電話して来てもらうことになりました。
しばらく待っていると武藤さんが話をつけてくれました。
なんと、話の通じない嫌な奴は武藤さんの同期の刑事さんで転勤で、
この街に戻ってきた人なのだそうです。
事情聴取は終わっていたので、すぐに解放されました。
「武藤さん、ありがとうございました、今時間ありますか?」
「ああ少しなら大丈夫だ、しかし噸だ目にあったな」
「はぁ・・・巻き込まれたというか自ら飛び込んだというか・・・」
武藤さんには私の事務所に寄っていただきました。
いつもの出前を注文して現在の状況を教えてもらいました。
それと事件のせいで仕事をキャンセルして一人でいるのが正直、寂しく怖かったのです。
検査の結果、旦那さんは薬物を使用しており事情が込み入っているという事でした、
しばらく入院の後に逮捕なり起訴なり決まるだろうということでした。
私は事の経緯を武藤さんに話しました。
それと旦那さんは、どこでどう勘違いしているのか家での怪異を私のせいにしている感じがあって、ものすごく嫌でした。
相談を受けたとは言え他人の家の問題に首を突っ込むとロクなことにはなりません冷たいと思われても断れば良かったと後悔しました。
ひょっとしたら元気になって釈放された旦那さんは
今度こそ私を殺りに来るかもしれません。
武藤刑事にしたところで
「今できることもないし何かあれば相談しろ」と言うしかありません。
でも、ありがたいと思いました。
流れで御札や御守りの話になり、以前、武藤さんに頂いた鬼子母神さまの
御守りを確認すると、あると思っていたところにありません。
上着やズボン引き出しなど探しても見当たらず無くしてしまいました。
「あれぇー無くなっちゃた、おかしいなぁー」
「多分、無くなったんじゃないよ消えて無くなるのは、どこかのタイミングで身代わりになって下さった証拠だ、いつになるかわからんが、またもらっておいてやるよ」
「武藤さんの御守りは、ちゃんとあるんですか?」
「それが・・・俺のも無くなった、今持ってるのは、この間お前が署に持ってきてくれた御守りだけだ、しかも10年も持って歩いていたのに、あのNの事件のあと無くなったのに気がついたんだ」
「へぇー・・・」
『俺のは首吊り失敗した時か・・・それとも鏡割れた時かな・・・』
「シキよお、お前、良いところもあるがな、ようやく自分が得するとか幸せになれるっていう時に幸せを掴まないで不幸になるのがわかってる方を選択するってのは、お前の悪い癖だぞ。
それは良くない生き方なんだぞ、わかるか、シキ・・・ま、元気だせや」
仕事があるからと武藤さんは帰って行きました。
そのあと私はずっと横になっていました。
夜七時、今朝の奥さんから相談があるので事務所に伺いたいと連絡が来ました。
断ろうかと思ったとき、不意に
―コンコン とテーブルからノック音がしました。
不在だった超能力者・榊原静華さんが戻ってきました。
気持ちが変化して奥さんが来るのを承諾しました。
「それじゃぁ・・・わかりました、安全運転で、お越し下さい」
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