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第1章 代償の始まり

第7話 応援

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 Aさんのお母さんが涙ぐんでいたので尾形さんは少し考えた後、自分の母に応援に来てもらうことにしました。
応援といってもAさんのお母さんに付き添ってもらいたいと思ったのです。

話を聞いていてしきは気が利く尾形さんに感心し好感を持ちました。

「あ、もしもし母さんAの母さん具合悪いみたいだから少し付き添ってくれないかな・・・
うん・・・いやいやゴミは俺とBでやるしアパートの中入らなくていいから・・・今、車で寝てる・・・
うん頼むわ・・・」

電話を終えて部屋に戻ろうかと玄関に向かうと、なんと今度はBさんが玄関の前で座り込んでいます。
「どした?」
「頭痛い・・・」
「ちょっとまって、これ舐めろ」ご祈祷済みの塩を差し出しました。
「しょっぱあ」
尾形さんはBさんの頭から肩にかけ多めに塩を撒きました。
「おー水くれ・・・なんか軽くなった・・・すげぇーな塩・・・」

「効いたか、お前も、もう中に入るな俺ゴミ玄関まで持ってくるから俺の車に積んでくれ」
「あーわかった・・・おーマジ軽くなった」
「頭は、まだ痛いか?」
「まだ少し・・・塩もうちょっとくれ」Bさんは塩を首の後ろに擦り付けました。

尾形さんは部屋に戻ると壁に立てかけられていた物置の引き戸を元に戻しました。

すると・・・どこからか話し声が聞こえてきました。

すぐそばに置いてあったラジカセから聞こえた気がしました。

『ん、ラジオか?』確かめてみると電源は入っておらずコンセントも差し込まれていません。
それでも何かが聞こえるので持ち上げて耳のそばに近づけ聞いてみると

【かんじー・・・・いじー・・・ほんじ・・・・】ラジカセから大勢の人らしき重い感じの、お経が聞こえてきました。

「うわっ!」思わず尾形さんは畳にラジカセを叩きつけるとバラバラに壊れました。
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