62 / 101
第61歩 ぱちんこ
しおりを挟む
内装業者のSさんは何年か前に大きいホテルの現場を請けた。
建物には警備員さんと他の業者が、いくつか入っていた。
Sさんの担当はカーペットと壁紙の張替えだった。
作業が遅れると他の施工業者に迷惑がかかるので
体力的にはキツイ現場だった。
ある日、少し残業していると時々ガラスか何かが
パチン、パチンと音を立てているのに気がついた。
―パチン、コロコロコロ・・・
気にせず作業していると、また音がした。
終わらない作業に見切りをつけて帰ろうと廊下を歩いていると。
―パチン、コロコロコロ・・・・まだ音がする。
すると足元に小さな石が転がってきた。
良く見ると廊下に何個か小さな石が転がっている。
見通しの良い廊下には誰もいない。
「あの音は、この石か」と思ったが何処から来るのかわからない。
とりあえず一階にいる警備員さんに報告すると
「あ、私も毎朝、石拾って歩いてますが誰の仕業か、わからんですよ」
やがて、トラブルもなく無事作業は終了した。
「その現場、仕事以外には、そのホテルに行ってませんが、今でも石が飛んでくるのかもしれませんね」とSさんは話を締め括った。
建物には警備員さんと他の業者が、いくつか入っていた。
Sさんの担当はカーペットと壁紙の張替えだった。
作業が遅れると他の施工業者に迷惑がかかるので
体力的にはキツイ現場だった。
ある日、少し残業していると時々ガラスか何かが
パチン、パチンと音を立てているのに気がついた。
―パチン、コロコロコロ・・・
気にせず作業していると、また音がした。
終わらない作業に見切りをつけて帰ろうと廊下を歩いていると。
―パチン、コロコロコロ・・・・まだ音がする。
すると足元に小さな石が転がってきた。
良く見ると廊下に何個か小さな石が転がっている。
見通しの良い廊下には誰もいない。
「あの音は、この石か」と思ったが何処から来るのかわからない。
とりあえず一階にいる警備員さんに報告すると
「あ、私も毎朝、石拾って歩いてますが誰の仕業か、わからんですよ」
やがて、トラブルもなく無事作業は終了した。
「その現場、仕事以外には、そのホテルに行ってませんが、今でも石が飛んでくるのかもしれませんね」とSさんは話を締め括った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

バベル病院の怪
中岡 始
ホラー
地方都市の市街地に、70年前に建設された円柱形の奇妙な廃病院がある。かつては最先端のモダンなデザインとして話題になったが、今では心霊スポットとして知られ、地元の若者が肝試しに訪れる場所となっていた。
大学生の 森川悠斗 は都市伝説をテーマにした卒業研究のため、この病院の調査を始める。そして、彼はX(旧Twitter)アカウント @babel_report を開設し、廃病院での探索をリアルタイムで投稿しながらフォロワーと情報を共有していった。
最初は何の変哲もない探索だったが、次第に不審な現象が彼の投稿に現れ始める。「背景に知らない人が写っている」「投稿の時間が巻き戻っている」「彼が知らないはずの情報を、誰かが先に投稿している」。フォロワーたちは不安を募らせるが、悠斗本人は気づかない。
そして、ある日を境に @babel_report の投稿が途絶える。
その後、彼のフォロワーの元に、不気味なメッセージが届き始める——
「次は、君の番だよ」
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
たまご
蒼河颯人
ホラー
──ひっそりと静かに眺め続けているものとは?──
雨の日も風の日も晴れの日も
どんな日でも
眺め続けているモノがいる
あなたのお家の中にもいるかもしれませんね
表紙画像はかんたん表紙メーカー(https://sscard.monokakitools.net/covermaker.html) で作成しました。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる