百物語 箱館「怪談」散歩(一話完結・短編集)

尾駮アスマ(オブチアスマ おぶちあすま)

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第24歩 ぎょっとします

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 私事で恐縮ですが今日は、ちょっと体調が優れない。

背中が痛く首の後ろが熱い、だが発熱は無いし大した事じゃないが、
その割に、やたらと腹が減る、そのうえ集中力が無くだるくなってきた。

忘れてしまいそうなので急だが記録として書いておこう。

前述の話を書き終えたあと
時刻は夜9時頃やれやれと椅子に座ると床下から音がする。

―ゴンゴンゴンゴンゴンゴン・・・

『ん?なんだ・・・』
10回程鳴ったろうか一階に住む私の部屋の床下には何もない。

だが床板にゴンゴンと振動が伝わってくる。
―スッと音が止んだと思ったら

今は使用していない金属製ライターが

―カタリ―と割に大きい音をたてて倒れてきた。

『えっ!?』
斜めになっている専用ケースから重力に逆らって、
まるで起き上がるようにライターは手前に倒れてきました。

 ふと、書き上げたばかりの一斗缶の話が頭をよぎったのです。

『マジかよ・・・』
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