心

日常

(今日もあと数時間で終わる。)

そんなことを思っては、また瞼を閉じる。

眠れない日が続き、疲労が貯まる。
もう日の光が差し出し、
カーテンから眩しい光が部屋を照らし出す。

眠ることが出来ず、瞼は腫れぼったい。
頭が痛い。

(朝か…。)

制服に着替えて、髪を整える。

そして１階に降りて朝食の支度。

フライパンに油をひいて、卵を落とす。
カットして置いたレタスを取り出し、
お皿に盛り付ける。

そうしてる間にトーストが音を立てて
トースターから顔を出す。

目玉焼きをトーストの上に乗せて
いつものように、テーブルへ運ぶ。

テーブルにはメモが置いてあった。
(…お母さんか。)

母は、いつも朝早く仕事に出かける。
夕方遅くなる時は、こうしてメモを置いていく。

私にとっては日常だった。

父は幼い頃に他界し、今は母と二人暮し。

1人でご飯を食べることにも慣れていた。

椅子に腰掛け、1人黙々とご飯を済ませ、
カバンを持って外へ出る。
家の鍵を閉めて、
一息深呼吸。

そして、私は学校へ向かった。