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新生活が始まります!

10:このタイミングで!? (生理あり)

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俺は琥珀につれられ、リビングに行く。
琥珀と俺はいつもの席に座る。琥珀は少し間をおいてから話しはじめた。

「俺…時雨のことが好きなんだ……日本にいたときからずっと。時雨は自分の恋愛には鈍感だから、知らなかったよね。俺は十二年間、ずっと時雨が好きだったんだ……ダメもとで言うよ…俺と付き合って下さい。」

琥珀は泣きそうな笑顔でそう言った。十二年。俺が五歳。琥珀が四歳。そんなにずっと俺を好きでいたんだ。その気持ちを俺は知らずに。
俺は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
でも、今まで疑問に思っていたことに答えがでた。

恋人を作ろうとしなかった理由。異世界まで俺を追ってきた理由。異世界、BL世界に俺と住むと言った理由。

そんな事を考えていたら、胸が痛くなった。どきどきする。もしかして、俺、琥珀のこと好きなのか…でも、BLマンガを読んだ時になるどきどきかもしれないし…。

「琥珀…俺、やっぱり自分の恋愛のことは良くわからない。今、俺どきどきしてるけど、告白されたことに対してか、琥珀のことが好きだからか、この展開に萌えてるのか、ハッキリしない。だからさ、俺の答えが出るまで待っててくれないか?」

俺の言葉を聞いて、琥珀は静かに泣き出した。

「俺っ……時雨にひどいことっ…したからっ……嫌われたかとっ…思ったぁ………」
「俺は琥珀のこと嫌いにならないよ!琥珀が産まれてからずっと一緒にいるんだし!嫌いになれないよ!」

琥珀はそのあと、うれしそうに笑った。

「時雨が俺を完全に好きになるまでアプローチするからっ!覚悟してね!」
「おう!!」

その時だった。腹の奥が抉られるような痛みがする。俺はトイレに走った。パンツには真っ赤でドロっとした血が付いている。それをみて、俺は思い出した。俺のスキルの一つ。妊娠のせいだと。

整理。日本でのそれは、女の人に定期的におとずれるもの。大抵の女の人は、痛い。辛い。イライラする。そんなことを言っている。教室に居る女子、ネット、色々な所でそんな言葉を聞いていた。でも、中には全然痛くなんないし、辛くもない。という人もいるらしい。俺もそっちが良かった…。

そんなことを考えていると、琥珀が心配してトイレを覗き込んできた。琥珀に俺のスキルのことは魔法のこと以外、話していない。
すぐにパンツを履こうとしたが、遅かった。

「時雨……???」
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