同じ星を目指して歩いてる

井川林檎

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夜明け前

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 電話の音が聞こえると、その瞬間、嫌な感じがしたり、ハラハラすることがある。
 そんな感じを抱いた電話は、だいたいその予想通りの内容だ。

 それは夢の中だった。
 わたしは家事をしてからアルバイトに行こうと急いでいた。妙に家の中が歪んで、ぐらぐら足元がおぼつかない感じがした。
 なんだか悪いことが起きそうな気分だ。そう思った時、廊下に置かれた黒電話が鳴った。じりりりり。
 電話に出ようとして、あ、出たくない、と、思う。聞きたくない内容、見たくない現実が受話器の向こう側にいる。
 けれど今、居留守を使ってしまったら、のちのちもっと嫌な目に遭うだろう。そんな気がした。

 じりりりり。
 しつこく鳴る電話は、暑苦しい空間の中で、嫌な感じに光っていた。
 ぞっとしながらも、わたしは受話器を取った。そうせざるをえないほど、電話は威圧感を持ってわたしに迫っていた。
 「電話を取らないのはおまえの自由だけど、この現実は変わらない」
 電話の呼び出し音は、わたしを脅迫するようだった。

 「もしもし」
 受話器を取って、わたしは言った。
 そして、ああなんて嫌な夢だ、はやく醒めればいいのにと思った。

 受話器の向こう側の人物は、どしんと処刑台のギロチンが落ちるような冷酷さで、こう言ったのである。

 「警察です。そちらに松本優菜さんがおられますね」

 警察を名乗る男は、優菜の罪状を淡々と述べ挙げてゆくが、もうわたしの耳はそれを捉え切れていない。口がからからに乾いてゆく。

**

 寝覚めが悪すぎた。
 物凄い量の寝汗をかいていた。布団から起き上がると、初冬の冷えた空気に当たって風邪をひいてしまいそうだった。
 (これはいかん……)

 窓の外はまだ暗くて、路地の街灯の光がカーテンに映っている。
 物音がしたのは、たった今、新聞配達の人がうちのポストに新聞を入れて行ってくれたからだろう。時計を見ると、まだ4時にもならない。
 ひんやりとした首筋には冷たく玉になった汗が浮いていて、わたしはそれをタオルで拭った。気が付いたら頭皮までずぶ濡れになっており、これは拭くより流した方が良いと気づいた。
 びしょぬれで、しかも水分がどんどん冷やされて行って、非常に気持ちの悪い状況で部屋を出る。バスタオルに着替えをくるんで、梟荘の廊下を行く。しいんとしていた。

 沙織はもちろん、優菜もぐっすり寝ているはずだ。

 扉の前を通り過ぎる時、思わず足音を忍ばせた。みんなが寝ている間にシャワーを浴びるというのは、なんとなく気が引ける。
 優菜の部屋の前を通り過ぎる時、さっきの夢の内容を思い出してひやっとした。

 (警察です。そちらに松本優菜さんが住んでおられますね)

 ぶるぶる頭を振った。そうしたら、髪の毛についた寝汗がはじけ飛んだ。
 ストレスがたまると、てきめんに自律神経がやられるのは、昔からだ。
 前職で相当追い込まれていた時は、こんな寝汗は毎日のようにかいていた。久々の寝汗である。
 これは多分、今やっているアルバイトで、また人間関係の悩みが始まったからだ。

 (困ったなあ……)

 自分の事をよく思っていない人がいて、その人がまた暇人で、アルバイト同士仲良くごはんを食べに行ったりする中で、わたしのことを愚痴った。職場でも、わたしに対してだけ特別な態度を取る。周囲の人たちは我関せずで、普通に接してくれるけれど、それがまた辛いのだった。
 (まるで飼い殺しにされているみたい)

 仕事が終わったら何もかも忘れて気分転換できれば良いのに、わたしはそれができない。
 べとべとと纏わりつく嫌らしい悩みは、まるでその、わたしのことを嫌いだという相手からの粘っこい思念に憑りつかれたかのようだ。

 こういうのが嫌で、前職を辞めた。もう二度と人間関係の苦さを味わいたくないと思い、それで今の生活を始めたというのに。

 どこに逃げても追いかけてくるのだ、嫌なものは。
 それは、自分の中でなにか決着を着けなければならないものがあることを示しているのかもしれない。なにかクリアしなくてはならない課題があって、そこを通過できない限り、どこに逃げてもその嫌なものはわたしの前に立ちはだかるのだろう。
 
 優菜の夢の事で寝覚めが悪かったのに、なぜか自分自身の現状について、くよくよエンドレスな悩みの回廊にはまっている。
 何度も重たい溜息をつきながらバスルームに到着し、脱衣所に入ってパチンと電気をつけた。洗面台の大きな鏡を見て、ああ嫌だ、なんていうことだと更に落ち込んだ。一瞬、鏡に映りこんでいたこの世のものではないものは、ぼんやりと薄気味悪い表情をしていた。
 (起きていてもろくなことがないなあ)
 
 早く寝てしまおう、汗を流してしまって。
 じゃばじゃばシャワーを使って、なるべく鏡を見ないようにして体を拭き上げ、綺麗なシャツとパジャマを着て、急ぎ足で部屋に戻った。
 けれど、そのまま寝室に戻るのも気が引けた。このまま、あのベッドに戻っても、悪夢の続きが用意されていそうで気持ちが重かった。

 じゃあどうするか。わたしが選んだのは台所だった。

 玉暖簾をくぐって夜の台所に入る。
 暗闇の中で冷蔵庫も鍋もしいんと光っていた。おまけに底冷えがして、全体的に人間が入り込む空間ではない気がする。
 一瞬、せめて朝まで自室の布団にもぐりこもうかと思ったが、さっきの夢を思い出して考え直した。今寝ても、絶対に良いことは無い。と言って、起きていてもろくなことはない。

 電気ストーブをつけると、足元がほんのりと温かになった。冷え切った台所の空気を温めるには時間がかかるだろうけれど、部屋にストーブがあるというのは救いである。
 こっぽりとカーデガンを掻き合わせ、できる限り体を温かに保ちながら、わたしはお湯を沸かした。流しの前の窓は真っ暗で、しいんとした街灯の明かりがぼんやり映っているだけだ。
 あんまり長くその暗い窓を眺めていたら、また変なものが写ってきそうで、さりげなく視線を逸らした。そうだ、今は夜中の明かりに反射する、ステンレスのやかんを眺めているのに越したことは無い。ぼうぼうと時々音を立てるガスの青い炎と、次第にしゅうしゅうとお湯が沸けて行くやかんの音を聞いていると、少しずつ気持ちが落ち着いた。

 地に足が着くというか。

 台所で作業をすると、たった今この時に足をつけていることに集中できるので、気持ちが凄く楽になる。
 ガスコンロの前に立ち尽くして、青いガスの炎を眺めて、わたしは今までの自分の人生を走馬灯のように思い返した。
 
 シングルマザーでわたしを育ててくれた母。
 だけど母がどんなに頑張っても、どんなに可愛がってくれても、シングルマザーの子という現実は変わらない。わたしは閉塞した青春時代を送った。欝々とした日々の中で、母を多少なりとも恨んでいたと思う。母は母で、わたしは頑張っているの、あんたのために、と言わんばかりの空気を放出させていた。確かに母は無我夢中であり、誰が見ても一生懸命だった。
 
 わたしは母に、一生懸命になって育ててくれることよりも、一緒に泣いて逃げてくれることを望んでいたのかもしれなかった。
 
 母と生活しながら、何度か引っ越しをした。色々な事情で仕方がなかったのだけど、どのアパートも昭和感あふれる古い安普請だった。風が吹けば窓が揺れるし、床は見事に斜めになっていた。上の階からはぎしぎし常に変な音が響いていたし、夜になればアパートに住む変な人たちが、パーティみたいな騒ぎを起こした。

 結局わたしは母が望むような大人にはなれず、母はそれに絶望して、いきなり魔女になりたいとか言って出奔してしまったわけだけど。
 もしかしたら、今、こうして梟荘に住んでいるこの状況は、今までの人生の中で最も穏やかで恵まれているのかもしれない、などと、わたしは思った。やかんを眺めながら。

 ぴー。
 お湯が沸いた。ガスを止めて、やかんの中身をポットにあけた。
 ついでにコーヒーでも飲もうかとマグカップにドリップ式コーヒーをセットしていたら、がたんと音が聞こえた。じゃらじゃら玉暖簾をかきわけて、目の下に隈が出来た不健康そうな顔でやってきたのは、優菜だった。
 
 「あー」
 優菜は髪の毛をかきあげながら言った。片手にスマホを持っているので、思わずわたしはさっきの悪夢を思い出したが、すぐにその不安に蓋をした。
 いけない。その「疑い」を露にすることは、優菜をとても傷つける。

 「あー、わたしもコーヒー飲みたい」
 優菜は言うと、もぞもぞ椅子に座った。萌え袖にした手でスマホを握りしめ、青い顔をして、だけど笑顔は天使のように無垢だった。

 自分で淹れろと言いたいところだったが、その天使の笑顔にほだされて、コーヒーを二人前作ることにする。優菜は純粋なのだ。だから、こんなに厄介な現実に追い込まれていて、親御さんもお手上げ状態で、優菜の家出を許した。だけど心配でならないから、実はこっそりと、何度も梟荘に電話を入れて、わたしに優菜の様子を聞いてくる。それに、優菜は知らなかったけれど、優菜のお母さんは食費だと言って、毎月お金を振り込んでくれているのだった。
 とうの昔に成人した娘なのに、お母さんにとっては、いつまでも優菜は子供なのだ。本当なら縛り付けてでも家に置いておきたいところだろうけれど、優菜の心の状態をおもんばかり、梟荘で生活する娘を遠くで見守っている。

 コーヒーの良い匂いが漂い始める。ほい、と、優菜に渡したら、ありがとうと笑った。その眼が充血している。
 優菜は多分、寝ていなかった。寝ていたとしても、ほんのわずかなまどろみだろう。
 寝ないで優菜は、何かをしていた。スマホを握りしめて、目の下に病的な影を作って。

 ずずず。
 おいしそうに優菜はコーヒーを飲む。
 伏せた睫毛が清らかな影を作り、その無邪気さに、わたしは思わず見とれる。こんな時、心の底から優菜の今の状況を心配してしまう。
 
 何度も夜更けに聞いたことがある。
 優菜の部屋から漏れ聞こえてくる声を。
 優菜は電話をして、その言葉はただならぬ物語を紡いでいて、もはやどうしようもないところで優菜はもがいている。

 電話をしない夜は多分、メールをしている。
 
 「あなたが好き」
    
 と、優菜は愛を告白し続けていて、相手の気持ちを疑わずにいようとしている。本当は多分、優菜にも分かっているけれど、現実を見ようとはしない。もはや、現実から遠いところに優菜は行ってしまっている。

 朝になれば、ごく普通の派遣社員のお姉ちゃんなのに。

 優菜のしていることは、世間で言うところのストーカーだった。
 だけど、あんたはストーカーだと告げることは、優菜を深く傷つけて、もっと遠いところに追いやる結果に繋がるだろう。危うい、いつ踏み外してもおかしくないような、綱渡りのさなかに、優菜はいるのだった。
 せめて梟荘にとどまってくれている現状を維持しながら、なんとか優菜の状態が変わってくれることを祈るしかない。わたしにできることは、それだけだ。

**

 「たるちゃん明日はなに作るの」
 と、優菜は言った。
 
 「なに食べたい」
 と、わたしは答えた。

 ストーブの温もりは徐々に台所全体に伝わってきて、あたりは仄かにあたたかだった。
 少し、夜明けに近づいているのかもしれない。窓の外の闇の濃さが薄れたような気がした。

 優菜はスマホをテーブルに置き去りにして両手でマグカップを持って熱いコーヒーを飲み、ふいに遠い目をした。傷つきやすい、優しい目だった。

 「カレーライス」
 まるで、幼いころから今に至るまで、カレーにまつわる沢山の良い思い出を温めるかのように、優菜はそう言ったのである。
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