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臍帯篇
ワルトン膠質
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生前、僕は有事に備えるため臍帯についていろいろ調べていた。
無論、空に浮かぶ臍帯が一般のソレと同じ性質であると仮定しなければ全て無に帰すのだが、それでもある程度の知識を僕は欲していた。……それを身に着けたところで臍帯に抗うことなど、やはり不可能であると知りつつ。
"臍帯"とは、言うまでもなく"へその緒"の別称だ。
その臍帯は羊膜鞘という胚膜で覆われ、その中に二本の臍動脈と一本の臍静脈が通っている。その三本を守る、謂わば緩衝材的役割を果たすのがワルトン膠質である。
僕と檜希はあの瞬間、臍帯にゴンドラごと回収されてしまったものの、これが夢じゃない限り意識はハッキリしていた。そもそも、絶命してしまったら夢など見れやしないが。
その時、僕はゴンドラの椅子に座ったまま檜希を守るよう覆い被さっていた。彼女はまだ僕の下で小動物のようにブルブル震えている。
「檜希、もう大丈夫みたいだよ。起きて自分の目で見てごらん」
「……え、フミの声が聞こえてる、ってことは?」
「うん。結論から言うと、僕達はまだ死んでない」
ゴンドラの床に散らばったガラス片に細心の注意を払いながら、僕は檜希と共にゆっくり立ち上がる。
視界に広がる異様な光景、ここはもう間違いなく日常から遠く遠く隔てられた空間なのだ。
「ここって……やっぱり臍帯の中だよね?」
「そう考えるのが自然だな。だとしたら、僕達は今、酸素を吸っていないことになる」
「えぇっ!? じゃあ、あ、あたし達、息をしてないっ!」
僕は深く溜息をついた。なるべく、呆然とした感情を悟られないように。
「あ、息してる」
「普通にしてるよ。そうでなきゃ、今のキミは喋ることもままならない」
不愉快だと言わんばかり、檜希は鼻に深くシワを寄せた。
「何よっ、相変わらずイヤな言い方!」
皮肉が伝わってしまったか。
「その通り。僕はイヤな奴だよ」
素直にそれを容認した僕に対し、不満の頬を膨らませつつ檜希が訊ねる。
「じゃあさ、やっぱ、へその緒には酸素があるんじゃないの?」
「酸素はあるよ。でも、僕達は胎児じゃないからその恩恵に授かってはいない。何故なら、酸素は臍静脈を流れる動脈血に含まれているから。そして、僕達はその臍静脈の外側――ワルトン膠質にいる」
「えー、どうして静脈なのに動脈血が流れてるの?」
「体循環と肺循環については、僕達授業で習ったばかりなんだけど? 尤も、ここでは肺の代わりに胎盤がその役目を果たしているけどね」
「……うーん」
困った顔で檜希は頭頂部を掻きむしった。
「やっぱよくわかんないな。結局、あたし達は酸素を吸ってないってこと?」
「そう」
改めて豹柄のゴンドラの外に目を向けてみると、一本の太い物と二本のやや太い共に螺旋状の線が、恰も中東のパイプラインのように果てしなく永遠に続いていた。
勿論、そこを流れるのは石油などではなく、血液が循環する臍帯内の血管である。
ただし、その両端には胎児も胎盤も存在しない筈だ。このへその緒は、もはや役目を果たした蛇の抜け殻のようなものだからだ。
「ほら、鮮やかな赤い色をしてる一本の方が臍静脈。ヘモグロビンが酸素を運んでいる証拠だ」
「もうわかったから。蘊蓄ウザイよ。つまり、あたし達は酸素を吸ってないんでしょ?」
「医学的に言えば、僕達の間には大気すら存在しない。あるのはワルトン膠質というゼリー状の物質な筈なんだ」
「……だとしたら、あたし達はブヨブヨなゼリーの中に閉じ込められてるってことだよね?」
僕は頷いた。
「それなのに、こうして会話が成立しているのは何故だろう? と、ここで僕は二つの仮説を立ててみる。まず最初に、このへその緒はあくまで特殊なものであり、ワルトン膠質の代わりに普通の大気が存在している」
「なるほど。……で、第二の仮説は?」
「僕達が臍帯に喰われた時点で、その肉体は失われてしまったかもしれない」
「ま、まさかぁ!」
そう言って、檜希は自身の体を巻きつくようにして抱きしめる。
「ホラ、実際ここに体は在るんだからそれはないよ! どう、フミも触ってみる?」
冗談めかした檜希の色目使い……残念ながら、僕はこんな非常時で冗談に付き合えるほど器用なタイプじゃない。マシンガントーク炸裂のハリウッド映画じゃあるまいし。
「さっき、キミが起き上がる前に肩を揺さぶった。確かに感触はあったよ。でもね」
「でも?」
「それはもはや、形而上的……つまりはあらゆる感覚を超越したものだとしたら?」
檜希の顔が曇る。
「……どういうこと?」
「つまり、僕達は既に"観念"としてしか存在しないかもしれない」
暫しの沈黙。
勿論、ここには県道135号線もカメダ珈琲店もない。
あるのは二本の臍動脈と一本の臍静脈、それに拉げた豹柄のゴンドラのみ。
よって、二人が黙れば静寂は自ずと訪れる。
僕は彼女の考えがまとまるのを辛抱強く待った。
「……要するに」
漸く檜希が口を開く。
「お互い、目の前に立っている姿は幻に過ぎないってこと?」
「あくまで仮説の範囲だよ。それも、医学的見解でワルトン膠質を最優先的に捉えたらそうなるだけさ。逆に、この非常識な臍帯に母胎の仕組みを当てはめること自体がナンセンスかもしれない。そこに医学なんて存在しないんだ。たださっきも言ったように、例え今の僕達がもはや観念のみの存在だとしても、それは死ではないということだ」
檜希が「どうかしら?」と首を傾げて言う。
「幽霊にだって観念くらいあると思うけど」
「観念と言うより怨念……いや、残留思念かな。融通が利かないという点で幽霊には観念がない」
「でもさぁ、観念だって時として融通は利かないんじゃないの? "固定観念"って言うでしょ?」
これには参った。彼女の言う通りだ。
でもそれを認めると彼女は調子に乗るだろうから黙っておこう。
「話を戻すけど、"死"の定義によるね。キミは死ぬために僕を導いてここへ来たんだろう? だったら、今こうして観念と観念をぶつけ合って議論できているのは奇跡そのものなんだよ。幽霊だって何だってかまわない。肝心なのは、既に僕達は己の死を受け入れる準備ができていた。にも拘わらず、僕達はその延長線上でこうやって交流を継続できている。ならば、僕達の"死"――仮にそう呼ぶけど、それは"絶命"とは異なるんだ。絶命じゃなきゃ、死んだって夢も希望も持てる……この意味合いはとても大きい。繰り返しになるけれど、そういう意味で僕達はまだ死んじゃいないんだ」
すると、意外にも檜希がふにゃりと笑った。
「どうかした?」
「ふふっ! フミの観念、よく喋るなぁって思っちゃった。生身だと異様なまでに無愛想だったのに」
「……」
迂闊だったと僕は今の己を恥じる。
「そうかもしれない。ごめん」
「いいの、全然いいっ!」
檜希はぶんぶん首を振って僕の両手を掴みつつ、まっすぐに大きな瞳を向けてきた。
「そのままでいいんだってば。嬉しくて言ったんだから気にしないで。だから、もっともっとあたしに話しかけてよ?」
「いや、慎もう」
「もう遅いよーだ」
その勝ち誇った笑顔にズキンと胸が痛む。
多分、この瞬間だろう。"恋の始まり"というやつを位置付けるとしたら……。
Now I'm Here
僕は今、ここにいる。
檜希と一緒に。
無論、空に浮かぶ臍帯が一般のソレと同じ性質であると仮定しなければ全て無に帰すのだが、それでもある程度の知識を僕は欲していた。……それを身に着けたところで臍帯に抗うことなど、やはり不可能であると知りつつ。
"臍帯"とは、言うまでもなく"へその緒"の別称だ。
その臍帯は羊膜鞘という胚膜で覆われ、その中に二本の臍動脈と一本の臍静脈が通っている。その三本を守る、謂わば緩衝材的役割を果たすのがワルトン膠質である。
僕と檜希はあの瞬間、臍帯にゴンドラごと回収されてしまったものの、これが夢じゃない限り意識はハッキリしていた。そもそも、絶命してしまったら夢など見れやしないが。
その時、僕はゴンドラの椅子に座ったまま檜希を守るよう覆い被さっていた。彼女はまだ僕の下で小動物のようにブルブル震えている。
「檜希、もう大丈夫みたいだよ。起きて自分の目で見てごらん」
「……え、フミの声が聞こえてる、ってことは?」
「うん。結論から言うと、僕達はまだ死んでない」
ゴンドラの床に散らばったガラス片に細心の注意を払いながら、僕は檜希と共にゆっくり立ち上がる。
視界に広がる異様な光景、ここはもう間違いなく日常から遠く遠く隔てられた空間なのだ。
「ここって……やっぱり臍帯の中だよね?」
「そう考えるのが自然だな。だとしたら、僕達は今、酸素を吸っていないことになる」
「えぇっ!? じゃあ、あ、あたし達、息をしてないっ!」
僕は深く溜息をついた。なるべく、呆然とした感情を悟られないように。
「あ、息してる」
「普通にしてるよ。そうでなきゃ、今のキミは喋ることもままならない」
不愉快だと言わんばかり、檜希は鼻に深くシワを寄せた。
「何よっ、相変わらずイヤな言い方!」
皮肉が伝わってしまったか。
「その通り。僕はイヤな奴だよ」
素直にそれを容認した僕に対し、不満の頬を膨らませつつ檜希が訊ねる。
「じゃあさ、やっぱ、へその緒には酸素があるんじゃないの?」
「酸素はあるよ。でも、僕達は胎児じゃないからその恩恵に授かってはいない。何故なら、酸素は臍静脈を流れる動脈血に含まれているから。そして、僕達はその臍静脈の外側――ワルトン膠質にいる」
「えー、どうして静脈なのに動脈血が流れてるの?」
「体循環と肺循環については、僕達授業で習ったばかりなんだけど? 尤も、ここでは肺の代わりに胎盤がその役目を果たしているけどね」
「……うーん」
困った顔で檜希は頭頂部を掻きむしった。
「やっぱよくわかんないな。結局、あたし達は酸素を吸ってないってこと?」
「そう」
改めて豹柄のゴンドラの外に目を向けてみると、一本の太い物と二本のやや太い共に螺旋状の線が、恰も中東のパイプラインのように果てしなく永遠に続いていた。
勿論、そこを流れるのは石油などではなく、血液が循環する臍帯内の血管である。
ただし、その両端には胎児も胎盤も存在しない筈だ。このへその緒は、もはや役目を果たした蛇の抜け殻のようなものだからだ。
「ほら、鮮やかな赤い色をしてる一本の方が臍静脈。ヘモグロビンが酸素を運んでいる証拠だ」
「もうわかったから。蘊蓄ウザイよ。つまり、あたし達は酸素を吸ってないんでしょ?」
「医学的に言えば、僕達の間には大気すら存在しない。あるのはワルトン膠質というゼリー状の物質な筈なんだ」
「……だとしたら、あたし達はブヨブヨなゼリーの中に閉じ込められてるってことだよね?」
僕は頷いた。
「それなのに、こうして会話が成立しているのは何故だろう? と、ここで僕は二つの仮説を立ててみる。まず最初に、このへその緒はあくまで特殊なものであり、ワルトン膠質の代わりに普通の大気が存在している」
「なるほど。……で、第二の仮説は?」
「僕達が臍帯に喰われた時点で、その肉体は失われてしまったかもしれない」
「ま、まさかぁ!」
そう言って、檜希は自身の体を巻きつくようにして抱きしめる。
「ホラ、実際ここに体は在るんだからそれはないよ! どう、フミも触ってみる?」
冗談めかした檜希の色目使い……残念ながら、僕はこんな非常時で冗談に付き合えるほど器用なタイプじゃない。マシンガントーク炸裂のハリウッド映画じゃあるまいし。
「さっき、キミが起き上がる前に肩を揺さぶった。確かに感触はあったよ。でもね」
「でも?」
「それはもはや、形而上的……つまりはあらゆる感覚を超越したものだとしたら?」
檜希の顔が曇る。
「……どういうこと?」
「つまり、僕達は既に"観念"としてしか存在しないかもしれない」
暫しの沈黙。
勿論、ここには県道135号線もカメダ珈琲店もない。
あるのは二本の臍動脈と一本の臍静脈、それに拉げた豹柄のゴンドラのみ。
よって、二人が黙れば静寂は自ずと訪れる。
僕は彼女の考えがまとまるのを辛抱強く待った。
「……要するに」
漸く檜希が口を開く。
「お互い、目の前に立っている姿は幻に過ぎないってこと?」
「あくまで仮説の範囲だよ。それも、医学的見解でワルトン膠質を最優先的に捉えたらそうなるだけさ。逆に、この非常識な臍帯に母胎の仕組みを当てはめること自体がナンセンスかもしれない。そこに医学なんて存在しないんだ。たださっきも言ったように、例え今の僕達がもはや観念のみの存在だとしても、それは死ではないということだ」
檜希が「どうかしら?」と首を傾げて言う。
「幽霊にだって観念くらいあると思うけど」
「観念と言うより怨念……いや、残留思念かな。融通が利かないという点で幽霊には観念がない」
「でもさぁ、観念だって時として融通は利かないんじゃないの? "固定観念"って言うでしょ?」
これには参った。彼女の言う通りだ。
でもそれを認めると彼女は調子に乗るだろうから黙っておこう。
「話を戻すけど、"死"の定義によるね。キミは死ぬために僕を導いてここへ来たんだろう? だったら、今こうして観念と観念をぶつけ合って議論できているのは奇跡そのものなんだよ。幽霊だって何だってかまわない。肝心なのは、既に僕達は己の死を受け入れる準備ができていた。にも拘わらず、僕達はその延長線上でこうやって交流を継続できている。ならば、僕達の"死"――仮にそう呼ぶけど、それは"絶命"とは異なるんだ。絶命じゃなきゃ、死んだって夢も希望も持てる……この意味合いはとても大きい。繰り返しになるけれど、そういう意味で僕達はまだ死んじゃいないんだ」
すると、意外にも檜希がふにゃりと笑った。
「どうかした?」
「ふふっ! フミの観念、よく喋るなぁって思っちゃった。生身だと異様なまでに無愛想だったのに」
「……」
迂闊だったと僕は今の己を恥じる。
「そうかもしれない。ごめん」
「いいの、全然いいっ!」
檜希はぶんぶん首を振って僕の両手を掴みつつ、まっすぐに大きな瞳を向けてきた。
「そのままでいいんだってば。嬉しくて言ったんだから気にしないで。だから、もっともっとあたしに話しかけてよ?」
「いや、慎もう」
「もう遅いよーだ」
その勝ち誇った笑顔にズキンと胸が痛む。
多分、この瞬間だろう。"恋の始まり"というやつを位置付けるとしたら……。
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