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蓼食う虫も好き好き(2014年11月11日)
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「美形の沼尻には一生わからんだろう。そう、私はもてない女――典型的な喪女だよ。こうした歪んだ精神が知らず知らずのうちに召喚魔術を身につけたのだ。たった一分、全く役立たないがな」
それで国語の欠点を取った生徒を味方につけ、山下先生の気を引こう、と。
虚しいですね。
「喪女である私にとって、大好きな相手をパシリにこき使う美人がたまらなく憎いんだ。パンくらい自分で買いに行けってんだよ!」
「でも、それは山ピーにも問題があるんじゃないかなあ」
「『蓼食う虫も好き好き』だ。山下先生が喜んでそれをやっているのならば、彼に非はない」
「じゃあ、加地先生にも非はねーよな?」
「違うぞ、鬼束」
「どこがだよ! 一緒じゃんか!」
「貴様、喪女の妬みを世間の物差しで測ろうとするな! 長年に渡り、虐げられ踏み躙られ屈折して出来上がった一つの人格が喪女なのだ! ここでの反論は絶対に許さないから!」
ヒステリック、北白川先生。
それで国語の欠点を取った生徒を味方につけ、山下先生の気を引こう、と。
虚しいですね。
「喪女である私にとって、大好きな相手をパシリにこき使う美人がたまらなく憎いんだ。パンくらい自分で買いに行けってんだよ!」
「でも、それは山ピーにも問題があるんじゃないかなあ」
「『蓼食う虫も好き好き』だ。山下先生が喜んでそれをやっているのならば、彼に非はない」
「じゃあ、加地先生にも非はねーよな?」
「違うぞ、鬼束」
「どこがだよ! 一緒じゃんか!」
「貴様、喪女の妬みを世間の物差しで測ろうとするな! 長年に渡り、虐げられ踏み躙られ屈折して出来上がった一つの人格が喪女なのだ! ここでの反論は絶対に許さないから!」
ヒステリック、北白川先生。
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