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第5章
テフスペリア大森林 8
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野宿初日でモブランは"生死の境界"まで四日かかると言っていた。
それまであと二日、このまま盗賊団が何も仕掛けて来ないはずはない。
パーティは満場一致でそう結論づけた。
非常食ばかりだと飽きるので、久しぶりにユージン作の"野ウサギの鉄板焼き"を囲む四人は次なる盗賊団の行動を予想し合う。
「やっぱり、盗賊ならトラップを仕掛けるだろうぜ。落とし穴とか」
そのユージンの意見に、モブランは「それはないにゃ」と首を振った。
「モォが六歳の時、兵隊さんの馬車が落とし穴にはまって三人死んだにゃ。大騒ぎになってそれ以降、落とし穴禁止になったのにゃ」
「それじゃ、トリップワイヤーとか?」
「……何やねん、それ?」
ダストのその発言がわからないヒエンは怪訝な表情で訊いた。
ちなみに、この日は三人ともユージンの味付けしたウサギを美味しそうに食べている。
レッドペッパーがないせいだ。
「おいおい、そんなことも知らねぇのか?」
「知らんから訊いとんねん。オマエはわかるんか?」
「当たり前だろ」
ユージンは得意顔で説明する。
「要するに、だ。足下の縄をうっかり踏んでしまった拍子に、近くに仕掛けてあったナイフがその縄をスパーンと切って踏んだ人間がウワーっとなって木の上にビヨーンと逆さ吊りになるアレだろ?」
「オマエ、もんのすごっく説明ヘタやな。オノマトペでわかったウチが悔しいわ」
しかし、それもモブランはないと断言する。
「アレは獣を捕まえる罠にゃ。人間を騙すのは難しいにゃ」
「まして、こっちにはモブランがいるからすぐ見抜けるよな」
「まあな。マジシャンの前で手品するようなモンや」
ヒエンの上手いたとえ話に腕組みしたユージン、思わず「うーん」と唸る。
「括り罠とか?」
「論外にゃ」
またもや却下されたダスト、しばし沈思黙考に入る。
「隠れ村に入れば複雑なトリップいっぱいあるにゃ。森のトラップならモォじゃなくてもすぐわかるのにゃ」
「つまり、罠の可能性は低いってことやな」
「にゃ」
「いや、そうとも言い切れねえ。バレバレの罠でも絶対に引っかかる罠もあるぜ」
ユージンのしまりのない顔を見てヒエンはすぐわかった。
「ハニートラップやろ。そんなん引っ掛かるんオマエだけや!」
「今日、熊さんが失敗したにゃ」
珍しく、真剣な顔でモブランが話を進めていく。
「怒ったアギはトラップより、夜襲か総攻撃を仕掛けると思うのにゃ」
「お、おう……」
ピンクな話で茶を濁そうとしたユージン、猛烈に自分が恥ずかしくなった。
「オメエ、眼鏡掛けてるから妙に説得力あるな。オレも眼鏡掛けようかな。……どう思う、ヒエン?」
「盗賊の武器って弓とか短剣……他に何使うんや?」
ユージンを無視してヒエンがモブランに訊く。
「吹き矢、ダーツの矢、投石紐……そんなもんにゃ」
「何だよ! 飛び道具ばっかじゃねぇか!」
「そりゃそうやろ。盗賊が己の長所殺して力勝負挑んでくるとは思えん。そやけど、飛び道具で来られたらウチやユージンにとっては不利やな。鍋盾の後ろにずっと隠れてるわけにもいかへんし」
「気にすんな。こっちにも優秀な弓使いがいるじゃねぇか」
ユージン、本気なのか冗談なのか判断しにくい発言をする。
しかし、当のダストは考え事に夢中で話を聞いていない。
「今、ここで敵に近寄られたらヤバイな。ダストの奴、完全に一人の世界に入っちまったぞ」
「そんなに罠が気になるんかな?」
そう言いながら、ヒエンは水袋を揺らして残量を確認する。
もう半分しかない。
「そろそろ水を補給したいところやな。――ユージンはどうや?」
「オレ?」
頓狂な声を出したユージン、
「そんなのとっくにねぇよ。酒のつもりでガブ飲みしたら初日でなくなっちまったわ!」
何故か豪快に笑いだした。
(アホや……)
「プロトピーチ取ってくるにゃ?」
ハンチングをかぶったモブラン、ガバッと立ち上がり反応をうかがう。
ヒエンは「いや」と首を振る。
「アレは甘すぎて逆に喉乾きよる。ぶっちゃけ、ウチも初日の激辛料理とプロトピーチの組み合わせでだいぶ水袋軽くしてしもたんや」
「何だよ。オメエも人のこと言えねえだろ」
ユージンは天を仰ぐ。
「少なくとも、あと二日は残った水でしのぐしかねぇのか……」
「待て。オマエは残ってへんやんけ。言うとくけど、ウチの分やらんからな」
「つれないこと言うなよ。水だけに水くせえヤツだな」
「……」
青ざめるヒエンをモブランが心配そうに覗き込む。
「今晩は冷えるにゃ?」
「……あかん。寒いオヤジギャグで一気に体の芯まで冷えてしもたわ」
「大丈夫だって。何たってオメエは冷えんだからな」
「やめえええええええぇ――ッ! 焚き火も凍りつくくらいマジ寒いッ!」
絶好調のユージンにとどめを刺されたヒエンは、全身鳥肌で唇の色まで紫になってしまう。
一方、ギャグの意味がわかっていないモブラン、寒さで縮みこむヒエンのために薪をくべていたが、ボソボソと口ずさんだダストのその言葉に耳を疑った。
「ダスト? もう一回言うのにゃ」
「……は……フィルク……」
その消え入りそうな声に、ユージンとヒエンも黙ってダストの次なる発言を待つ。
ダストはいきなり立ち上がって、三人の顔を見回した。
「やっと思い出した。僕はフィルクだ」
それを聞いた三人、しばらく理解することができなかった。
やがて、ポンと手を打ったユージン、
「わかったぜ! それがオメエの考えついたトラップなんだな? でも、オレ達を混乱させてどうすんだ?」
無理やり話をまとめようとする。
ダストは静かに繰り返す。
「僕はフィルクだ」
すると、モブランも立ち上がって反論する。
「違うにゃ! 葉っぱさんがフィルクなのにゃ!」
「僕の父親が葉人族なのはもはや疑いの余地がない」
ダストはモブランの発言を否定することなく、ただ自論を押し通す。
「僕はついさっきまでその父親はフィルクという人だと思ってたんだ。モブランの証言が事実ならば、心優しい彼が人間の女性――つまり、僕の母親と愛し合うこともさほど不思議じゃないからね」
実はヒエンやユージンもずっとそのことを考えていたが、あえて口には出さないでいた。
「ところが僕は思い出したんだ。……テフランドの孤児院で生まれ、母さんがイニアの行商と結婚するまで僕は"ダスト"ではなく、ずっと"フィルク"と呼ばれていたことをね」
「え……」
衝撃が走る。
しかし、三人にはその核心部がまだ見えないので聞き役に徹した。
「思い出せたのは偶然なんだ。行商の男はベアートラップを売っていたから。……ほら、踏んだら脛が挟まれる金属製の罠だよ。僕がいろんなトラップについて思いを巡らせていたら、突然その男の顔が浮かんだんだ」
ヒエンとユージンはダストの母親が残した手紙を思い出していた。
「男は母さんに惚れて求婚していた反面、僕の存在は露骨に嫌がっていた。母さんは新たに子供を産まないという条件でその男と結婚してイニア公国へと移り住んだ。男は当然、僕を恨んだしひどい暴力も振るった。のみならず、母さんがつけてくれた"フィルク"という名前を強引に"ゴミ"という意味で"ダスト"に変えたんだ」
とても重たい話をダストは淡々と続けていく。
「その後、何故だかわからないけど母さんは見る見る老いてしまい、僕が七歳の頃にその男から捨てられてしまった。でも、母さんも僕もむしろ嬉しかった。母さんは生活のために自分以上に醜い老人と再婚したけど、その男も僕を"ダスト"と呼び続けた。でも、僕はもうその名前に慣れてしまったから何とも思わなかったし、今の今まで"フィルク"と呼ばれていたことさえ忘れていたくらいだ。……モブラン。僕は今更"フィルク"として生きようなんて考えは持っちゃいないから安心して。僕が言いたいのはね、僕の父親はフィルク以外の葉人族だってことさ」
「……そやな」
納得したのはヒエンだけではなかった。
もし、ギタイナがフィルクと愛し合って子供を身ごもったら、その愛した男と同じ名前を我が子につけるだろうか。
「少なくとも」
シリアスモードのユージンは真っ白な顎鬚を撫でる。
「フィルクとかいう葉人族以外にもう一人、心優しいヤツがいるってことだな」
「スパスパ斬ってくるヤツらばっかりやったら、ウチらどうしようもないな」
ヒエンが同意する。
「さてと」
ダストは立ち上がって尻の汚れを払った。
「そろそろ見張りに行くよ。みんなはもう少しゆっくり食べてて」
「あ、ウチも」
ヒエンは立ち上がろうとしたが、ダストが手で制する。
「一人で考えたいんだ」
そう言い残して、ダストはランタンとショート・ボウを手に闇の中に消えた。
深まる夜に、フクロウの鳴き声が哀しそうに響いている。
それまであと二日、このまま盗賊団が何も仕掛けて来ないはずはない。
パーティは満場一致でそう結論づけた。
非常食ばかりだと飽きるので、久しぶりにユージン作の"野ウサギの鉄板焼き"を囲む四人は次なる盗賊団の行動を予想し合う。
「やっぱり、盗賊ならトラップを仕掛けるだろうぜ。落とし穴とか」
そのユージンの意見に、モブランは「それはないにゃ」と首を振った。
「モォが六歳の時、兵隊さんの馬車が落とし穴にはまって三人死んだにゃ。大騒ぎになってそれ以降、落とし穴禁止になったのにゃ」
「それじゃ、トリップワイヤーとか?」
「……何やねん、それ?」
ダストのその発言がわからないヒエンは怪訝な表情で訊いた。
ちなみに、この日は三人ともユージンの味付けしたウサギを美味しそうに食べている。
レッドペッパーがないせいだ。
「おいおい、そんなことも知らねぇのか?」
「知らんから訊いとんねん。オマエはわかるんか?」
「当たり前だろ」
ユージンは得意顔で説明する。
「要するに、だ。足下の縄をうっかり踏んでしまった拍子に、近くに仕掛けてあったナイフがその縄をスパーンと切って踏んだ人間がウワーっとなって木の上にビヨーンと逆さ吊りになるアレだろ?」
「オマエ、もんのすごっく説明ヘタやな。オノマトペでわかったウチが悔しいわ」
しかし、それもモブランはないと断言する。
「アレは獣を捕まえる罠にゃ。人間を騙すのは難しいにゃ」
「まして、こっちにはモブランがいるからすぐ見抜けるよな」
「まあな。マジシャンの前で手品するようなモンや」
ヒエンの上手いたとえ話に腕組みしたユージン、思わず「うーん」と唸る。
「括り罠とか?」
「論外にゃ」
またもや却下されたダスト、しばし沈思黙考に入る。
「隠れ村に入れば複雑なトリップいっぱいあるにゃ。森のトラップならモォじゃなくてもすぐわかるのにゃ」
「つまり、罠の可能性は低いってことやな」
「にゃ」
「いや、そうとも言い切れねえ。バレバレの罠でも絶対に引っかかる罠もあるぜ」
ユージンのしまりのない顔を見てヒエンはすぐわかった。
「ハニートラップやろ。そんなん引っ掛かるんオマエだけや!」
「今日、熊さんが失敗したにゃ」
珍しく、真剣な顔でモブランが話を進めていく。
「怒ったアギはトラップより、夜襲か総攻撃を仕掛けると思うのにゃ」
「お、おう……」
ピンクな話で茶を濁そうとしたユージン、猛烈に自分が恥ずかしくなった。
「オメエ、眼鏡掛けてるから妙に説得力あるな。オレも眼鏡掛けようかな。……どう思う、ヒエン?」
「盗賊の武器って弓とか短剣……他に何使うんや?」
ユージンを無視してヒエンがモブランに訊く。
「吹き矢、ダーツの矢、投石紐……そんなもんにゃ」
「何だよ! 飛び道具ばっかじゃねぇか!」
「そりゃそうやろ。盗賊が己の長所殺して力勝負挑んでくるとは思えん。そやけど、飛び道具で来られたらウチやユージンにとっては不利やな。鍋盾の後ろにずっと隠れてるわけにもいかへんし」
「気にすんな。こっちにも優秀な弓使いがいるじゃねぇか」
ユージン、本気なのか冗談なのか判断しにくい発言をする。
しかし、当のダストは考え事に夢中で話を聞いていない。
「今、ここで敵に近寄られたらヤバイな。ダストの奴、完全に一人の世界に入っちまったぞ」
「そんなに罠が気になるんかな?」
そう言いながら、ヒエンは水袋を揺らして残量を確認する。
もう半分しかない。
「そろそろ水を補給したいところやな。――ユージンはどうや?」
「オレ?」
頓狂な声を出したユージン、
「そんなのとっくにねぇよ。酒のつもりでガブ飲みしたら初日でなくなっちまったわ!」
何故か豪快に笑いだした。
(アホや……)
「プロトピーチ取ってくるにゃ?」
ハンチングをかぶったモブラン、ガバッと立ち上がり反応をうかがう。
ヒエンは「いや」と首を振る。
「アレは甘すぎて逆に喉乾きよる。ぶっちゃけ、ウチも初日の激辛料理とプロトピーチの組み合わせでだいぶ水袋軽くしてしもたんや」
「何だよ。オメエも人のこと言えねえだろ」
ユージンは天を仰ぐ。
「少なくとも、あと二日は残った水でしのぐしかねぇのか……」
「待て。オマエは残ってへんやんけ。言うとくけど、ウチの分やらんからな」
「つれないこと言うなよ。水だけに水くせえヤツだな」
「……」
青ざめるヒエンをモブランが心配そうに覗き込む。
「今晩は冷えるにゃ?」
「……あかん。寒いオヤジギャグで一気に体の芯まで冷えてしもたわ」
「大丈夫だって。何たってオメエは冷えんだからな」
「やめえええええええぇ――ッ! 焚き火も凍りつくくらいマジ寒いッ!」
絶好調のユージンにとどめを刺されたヒエンは、全身鳥肌で唇の色まで紫になってしまう。
一方、ギャグの意味がわかっていないモブラン、寒さで縮みこむヒエンのために薪をくべていたが、ボソボソと口ずさんだダストのその言葉に耳を疑った。
「ダスト? もう一回言うのにゃ」
「……は……フィルク……」
その消え入りそうな声に、ユージンとヒエンも黙ってダストの次なる発言を待つ。
ダストはいきなり立ち上がって、三人の顔を見回した。
「やっと思い出した。僕はフィルクだ」
それを聞いた三人、しばらく理解することができなかった。
やがて、ポンと手を打ったユージン、
「わかったぜ! それがオメエの考えついたトラップなんだな? でも、オレ達を混乱させてどうすんだ?」
無理やり話をまとめようとする。
ダストは静かに繰り返す。
「僕はフィルクだ」
すると、モブランも立ち上がって反論する。
「違うにゃ! 葉っぱさんがフィルクなのにゃ!」
「僕の父親が葉人族なのはもはや疑いの余地がない」
ダストはモブランの発言を否定することなく、ただ自論を押し通す。
「僕はついさっきまでその父親はフィルクという人だと思ってたんだ。モブランの証言が事実ならば、心優しい彼が人間の女性――つまり、僕の母親と愛し合うこともさほど不思議じゃないからね」
実はヒエンやユージンもずっとそのことを考えていたが、あえて口には出さないでいた。
「ところが僕は思い出したんだ。……テフランドの孤児院で生まれ、母さんがイニアの行商と結婚するまで僕は"ダスト"ではなく、ずっと"フィルク"と呼ばれていたことをね」
「え……」
衝撃が走る。
しかし、三人にはその核心部がまだ見えないので聞き役に徹した。
「思い出せたのは偶然なんだ。行商の男はベアートラップを売っていたから。……ほら、踏んだら脛が挟まれる金属製の罠だよ。僕がいろんなトラップについて思いを巡らせていたら、突然その男の顔が浮かんだんだ」
ヒエンとユージンはダストの母親が残した手紙を思い出していた。
「男は母さんに惚れて求婚していた反面、僕の存在は露骨に嫌がっていた。母さんは新たに子供を産まないという条件でその男と結婚してイニア公国へと移り住んだ。男は当然、僕を恨んだしひどい暴力も振るった。のみならず、母さんがつけてくれた"フィルク"という名前を強引に"ゴミ"という意味で"ダスト"に変えたんだ」
とても重たい話をダストは淡々と続けていく。
「その後、何故だかわからないけど母さんは見る見る老いてしまい、僕が七歳の頃にその男から捨てられてしまった。でも、母さんも僕もむしろ嬉しかった。母さんは生活のために自分以上に醜い老人と再婚したけど、その男も僕を"ダスト"と呼び続けた。でも、僕はもうその名前に慣れてしまったから何とも思わなかったし、今の今まで"フィルク"と呼ばれていたことさえ忘れていたくらいだ。……モブラン。僕は今更"フィルク"として生きようなんて考えは持っちゃいないから安心して。僕が言いたいのはね、僕の父親はフィルク以外の葉人族だってことさ」
「……そやな」
納得したのはヒエンだけではなかった。
もし、ギタイナがフィルクと愛し合って子供を身ごもったら、その愛した男と同じ名前を我が子につけるだろうか。
「少なくとも」
シリアスモードのユージンは真っ白な顎鬚を撫でる。
「フィルクとかいう葉人族以外にもう一人、心優しいヤツがいるってことだな」
「スパスパ斬ってくるヤツらばっかりやったら、ウチらどうしようもないな」
ヒエンが同意する。
「さてと」
ダストは立ち上がって尻の汚れを払った。
「そろそろ見張りに行くよ。みんなはもう少しゆっくり食べてて」
「あ、ウチも」
ヒエンは立ち上がろうとしたが、ダストが手で制する。
「一人で考えたいんだ」
そう言い残して、ダストはランタンとショート・ボウを手に闇の中に消えた。
深まる夜に、フクロウの鳴き声が哀しそうに響いている。
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