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第4章
カタリウムは人を選ぶ 1
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「あの野郎! もうとっくにお天道様は真上だぞ!」
主城で三日半待たされたユージン、この日も半日ヒエンを待ち続けている。
一睡も取っていない上に朝食もまだなのですこぶる機嫌が悪い。
約束の井戸の前は次第に人が増えてきた。
ユージンはその中で極めて目立った格好をしている。
面がついていない黒の兜をかぶり、底のある大きな盾を左手に持ち、巨大なバックパックを背負っている。
今すぐにでも冒険に旅立てる勇壮な姿だが、彼の周りは井戸水を汲みに来た女や遊びに来た子供が大半だった。
物珍しそうにユージンを見ては女達がクスクス笑って去っていく。
逆に子供達は武装姿の大男を目の当たりにして好奇心剥き出しで寄ってくるので、虫でも追い払うようにシッシと手を振らなければならなかった。
ユージンは恨めしく思いながら小石を蹴飛ばす。
「畜生! こちとら見世物じゃねぇぞ! それにしてもヒエンめ、偉そうなことほざいたクセに島に逃げ帰ったんじゃねぇだろうな?」
と、そこへ若そうな憲兵がオドオドしながら井戸の方へと近づいてきた。
女共が通報でもしたのかとユージンは思った。
確かに、厳つい大男が憩いの場である井戸を占拠してるようにも見える。
「あのう」
その若い憲兵は距離を置きながら恐る恐る口を開いた。
当直明けなので顔色が悪い。
「わかったわかった。今すぐ退くって。朝から待ち合わせしてたんだが、オレの相棒がさっぱり来ねぇんでこっちも困ってたところさ」
「その相棒とは、もしやナニワーム公国から来たヒエン・ヤマトさんではありませんか?」
ユージンは目を大きく見開いた。
「何でオメエがそれを知……ま、まさか、オメエんとこで厄介になってるとかじゃねぇだろうな?」
「はい、一晩」
それを聞いたユージンは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「安い宿どころかタダで一泊するとはとんだ馬鹿野郎だぜ。……で、アイツ、一体何やらかしたってんだ?」
「い、いえ、結局は何もしてなかったんですが、窃盗の疑いがあったんで少しだけヒエンさんにお時間を頂きましてですね……あ、あのう、できれば、私と一緒に憲兵署へ来ていただけませんか?」
「行くに決まってんだろッ! とっとと案内しやがれッ!」
*
果物屋の証言でモスベリー泥棒の疑いは難なく晴れたものの、その見た目の小汚さの割に金貨八枚という所持金を不審に思ったベテラン憲兵が問い詰めたところ、
「王様の家来にもらった」
という信じがたい発言のせいで、ヒエンの釈放はまたも認められなかった。
それを証明できる者はいないかと訊ねると、彼女は渋々ながらユージンの名前を口に出した。
できることなら娼婦を買った男の世話になどなりたくなかったが、このままだともう一日ここに泊まることになりそうだったので苦渋の決断だった。
ユージンが憲兵署に顔を出すと、そのベテラン憲兵はビックリして椅子から豪快に転げ落ちてしまった。
ヒエンが海衛兵のカリスマであるユージンの名を出した時、ベテラン憲兵はまたホラを吹いたとてんで相手にしなかった。
「だったら、ユージンとかいうロートルをここへ呼んでみろよ」と言っていたあの威勢のよさは今や見る影もない。
「ま、ま、まさか、本当にあのユージン・ナガロックが来るとは……」
「ん? そういうオメエは……ポンピチ? ポンピチじゃねぇか!」
ユージンは蔑むような笑みを浮かべている。
「へへへ、懐かしいな。テフランド湾警備の真っ最中に原因不明の下痢になってそのまま戻って来なかった野郎が、今やここでふんぞり返ってヤマト流捕縄術の師範代相手に尋問とはすげえ出世じゃねぇかよ。おまけに分隊長の勲章までつけてやがる。……へぇ~、あのポンピチがねえ。大したもんだ」
ポンピチと呼ばれた男は四つん這いのままユージンに詰め寄る。
ちなみにこの憲兵は昨晩、路地裏でアクビをしながらパンパンと手を叩いた男と同一である。
「ユ、ユージンさん。部下の前でポンピチはよしましょう」
「何でだよ? みんなに言われてたじゃねぇか。ポンポンがピチピチでお馴染みのポンピチだろ?」
「やめてください! 私の沽券に関わりますので。……あ、オマエ、いつまでいるんだ! とっとと帰れ! これ以上の超過勤務手当はつけないからな!」
そう怒鳴り、ポンピチはユージンを連れてきた若者を部屋から追い出した。
一方、ヒエンは重武装のユージンに一瞥をくれただけでダンマリを決め込んでいる。
ヒエンのつれない態度に首を傾げながらもユージンは話を進めていく。
「で、ポンピチよ。オレの相棒が八千ギリド持ってたってだけで何か問題でもあんのか?」
「い、いえ、問題というわけでは……。ただ、『国王の家来からもらった』という言及がいささか胡散くさくてですね……」
「胡散くさいと言えば、シーリザードが湾内に攻めてくる直前になると必ず腹を下すオメエもかなり胡散くさかったけどな。しかし、オメエは世渡り上手だよな。一体のシーリザードも殺さずにイカサマで分隊長まで出世したんだからよ」
「イ、イカサマだなんてそんな……」
「何ならグレンナの役所にちょこっと調べてもらってもいいんだぜ?」
ヒエンがその後すぐに釈放されたのは言うまでもない。
*
二人とも腹を空かしていたし、今から新しい店を探すのも面倒なので昨日と同じ"飲み食い団"に入る。
今日はオープン直後の入店だったので、客はテーブル席についたユージンとヒエンの二人だけだった。
ヒエンが憲兵署を出てからまだ一言も喋らないので、兜を外したユージンはあれこれと攻略法を考えている。
昨日も最初のうちは無愛想だったが、今日はそれに輪を掛けて手強そうだ。
しょうがない。
荒療治だとユージンは蜂蜜酒をグイッと呷って訊いてみる。
「生理が遅れてんのか?」
間髪入れずにヒエンの右の拳がユージンの顎を直撃した。
「ホンマ、オマエってヤツは最低やなッ!!! ウチ、昨日ここで下ネタ嫌いや言うたん忘れたんかッ!」
イテテテと顎をさすりながら言い返す。
「覚えてるから言ったんじゃねぇか。……一体どうしたってんだ? ツンツンしちゃってよ。言っとくが、運悪く留置所に入れられたのはオレのせいじゃない。むしろこのオレが助けに行かなかったらオメエはまだポンピチにこっぴどく絞られてたんだぞ。礼の一つくらい言っても罰は当たらねぇだろ」
そっぽ向いたヒエンはそれに答えず、ワザと話題を変える。
「昨日の晩はタップリ楽しんだようで何よりですな」
ユージンは眉をひそめる。
「何だそりゃ? もしかして皮肉を言ってるつもりか?」
「皮肉に聞こえるフシでもあんのか? この女ったらしが!」
ユージンはますます混乱する。
「オメエ、何言ってやがんだ? そりゃ確かにこちとら無類の女好きだが、昨日に限って言えばオレは一晩中ジジイと一緒にいたんだぞ。この兜と盾を……」
ヒエンはその話を遮った。
「はぁ? 厚化粧で香水のニオイをプンプンさせてオッパイがデカくてケツをプリプリ振りながら猫なで声で誘惑するジジイがどうしたって?」
「馬鹿野郎! そんな気色悪いジジイと何でこのオレが一晩過ごさなきゃなんねぇんだ! どこにでもいる薄汚い加齢臭ハンパねぇ歯抜けジジイがそんなに見たいってんなら今すぐにでも連れてってやる!」
「それホンマか? 口から出まかせちゃうやろな?」
「ホンマじゃいッ!」
「ジジイの名前は?」
「ルーザンヌ!」
「店の名前は?」
「"ルーザンヌの質屋"!」
「ジジイはハゲとんかッ?」
「ズルムケだッ!」
「そんなに加齢臭キツいんかッ?」
「鼻が曲がるほどになッ!」
「歯は何本残っとんねん?」
「そこまで知るかッ!」
ハァハァと肩で息をしながら、ヒエンは何も言わずにじっとユージンの目を見つめている。
負けじとユージンも鬼の形相でヒエンを見つめ返す。
無言の睨み合いがそのまま続く。
険悪ムードが漂う中、不機嫌極まる表情の店主がフライドフィッシュの皿を持ってきてボソッと通告する。
「……これでラストオーダーにしてくれ。アンタらがいると客が寄りつかねえ」
主城で三日半待たされたユージン、この日も半日ヒエンを待ち続けている。
一睡も取っていない上に朝食もまだなのですこぶる機嫌が悪い。
約束の井戸の前は次第に人が増えてきた。
ユージンはその中で極めて目立った格好をしている。
面がついていない黒の兜をかぶり、底のある大きな盾を左手に持ち、巨大なバックパックを背負っている。
今すぐにでも冒険に旅立てる勇壮な姿だが、彼の周りは井戸水を汲みに来た女や遊びに来た子供が大半だった。
物珍しそうにユージンを見ては女達がクスクス笑って去っていく。
逆に子供達は武装姿の大男を目の当たりにして好奇心剥き出しで寄ってくるので、虫でも追い払うようにシッシと手を振らなければならなかった。
ユージンは恨めしく思いながら小石を蹴飛ばす。
「畜生! こちとら見世物じゃねぇぞ! それにしてもヒエンめ、偉そうなことほざいたクセに島に逃げ帰ったんじゃねぇだろうな?」
と、そこへ若そうな憲兵がオドオドしながら井戸の方へと近づいてきた。
女共が通報でもしたのかとユージンは思った。
確かに、厳つい大男が憩いの場である井戸を占拠してるようにも見える。
「あのう」
その若い憲兵は距離を置きながら恐る恐る口を開いた。
当直明けなので顔色が悪い。
「わかったわかった。今すぐ退くって。朝から待ち合わせしてたんだが、オレの相棒がさっぱり来ねぇんでこっちも困ってたところさ」
「その相棒とは、もしやナニワーム公国から来たヒエン・ヤマトさんではありませんか?」
ユージンは目を大きく見開いた。
「何でオメエがそれを知……ま、まさか、オメエんとこで厄介になってるとかじゃねぇだろうな?」
「はい、一晩」
それを聞いたユージンは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「安い宿どころかタダで一泊するとはとんだ馬鹿野郎だぜ。……で、アイツ、一体何やらかしたってんだ?」
「い、いえ、結局は何もしてなかったんですが、窃盗の疑いがあったんで少しだけヒエンさんにお時間を頂きましてですね……あ、あのう、できれば、私と一緒に憲兵署へ来ていただけませんか?」
「行くに決まってんだろッ! とっとと案内しやがれッ!」
*
果物屋の証言でモスベリー泥棒の疑いは難なく晴れたものの、その見た目の小汚さの割に金貨八枚という所持金を不審に思ったベテラン憲兵が問い詰めたところ、
「王様の家来にもらった」
という信じがたい発言のせいで、ヒエンの釈放はまたも認められなかった。
それを証明できる者はいないかと訊ねると、彼女は渋々ながらユージンの名前を口に出した。
できることなら娼婦を買った男の世話になどなりたくなかったが、このままだともう一日ここに泊まることになりそうだったので苦渋の決断だった。
ユージンが憲兵署に顔を出すと、そのベテラン憲兵はビックリして椅子から豪快に転げ落ちてしまった。
ヒエンが海衛兵のカリスマであるユージンの名を出した時、ベテラン憲兵はまたホラを吹いたとてんで相手にしなかった。
「だったら、ユージンとかいうロートルをここへ呼んでみろよ」と言っていたあの威勢のよさは今や見る影もない。
「ま、ま、まさか、本当にあのユージン・ナガロックが来るとは……」
「ん? そういうオメエは……ポンピチ? ポンピチじゃねぇか!」
ユージンは蔑むような笑みを浮かべている。
「へへへ、懐かしいな。テフランド湾警備の真っ最中に原因不明の下痢になってそのまま戻って来なかった野郎が、今やここでふんぞり返ってヤマト流捕縄術の師範代相手に尋問とはすげえ出世じゃねぇかよ。おまけに分隊長の勲章までつけてやがる。……へぇ~、あのポンピチがねえ。大したもんだ」
ポンピチと呼ばれた男は四つん這いのままユージンに詰め寄る。
ちなみにこの憲兵は昨晩、路地裏でアクビをしながらパンパンと手を叩いた男と同一である。
「ユ、ユージンさん。部下の前でポンピチはよしましょう」
「何でだよ? みんなに言われてたじゃねぇか。ポンポンがピチピチでお馴染みのポンピチだろ?」
「やめてください! 私の沽券に関わりますので。……あ、オマエ、いつまでいるんだ! とっとと帰れ! これ以上の超過勤務手当はつけないからな!」
そう怒鳴り、ポンピチはユージンを連れてきた若者を部屋から追い出した。
一方、ヒエンは重武装のユージンに一瞥をくれただけでダンマリを決め込んでいる。
ヒエンのつれない態度に首を傾げながらもユージンは話を進めていく。
「で、ポンピチよ。オレの相棒が八千ギリド持ってたってだけで何か問題でもあんのか?」
「い、いえ、問題というわけでは……。ただ、『国王の家来からもらった』という言及がいささか胡散くさくてですね……」
「胡散くさいと言えば、シーリザードが湾内に攻めてくる直前になると必ず腹を下すオメエもかなり胡散くさかったけどな。しかし、オメエは世渡り上手だよな。一体のシーリザードも殺さずにイカサマで分隊長まで出世したんだからよ」
「イ、イカサマだなんてそんな……」
「何ならグレンナの役所にちょこっと調べてもらってもいいんだぜ?」
ヒエンがその後すぐに釈放されたのは言うまでもない。
*
二人とも腹を空かしていたし、今から新しい店を探すのも面倒なので昨日と同じ"飲み食い団"に入る。
今日はオープン直後の入店だったので、客はテーブル席についたユージンとヒエンの二人だけだった。
ヒエンが憲兵署を出てからまだ一言も喋らないので、兜を外したユージンはあれこれと攻略法を考えている。
昨日も最初のうちは無愛想だったが、今日はそれに輪を掛けて手強そうだ。
しょうがない。
荒療治だとユージンは蜂蜜酒をグイッと呷って訊いてみる。
「生理が遅れてんのか?」
間髪入れずにヒエンの右の拳がユージンの顎を直撃した。
「ホンマ、オマエってヤツは最低やなッ!!! ウチ、昨日ここで下ネタ嫌いや言うたん忘れたんかッ!」
イテテテと顎をさすりながら言い返す。
「覚えてるから言ったんじゃねぇか。……一体どうしたってんだ? ツンツンしちゃってよ。言っとくが、運悪く留置所に入れられたのはオレのせいじゃない。むしろこのオレが助けに行かなかったらオメエはまだポンピチにこっぴどく絞られてたんだぞ。礼の一つくらい言っても罰は当たらねぇだろ」
そっぽ向いたヒエンはそれに答えず、ワザと話題を変える。
「昨日の晩はタップリ楽しんだようで何よりですな」
ユージンは眉をひそめる。
「何だそりゃ? もしかして皮肉を言ってるつもりか?」
「皮肉に聞こえるフシでもあんのか? この女ったらしが!」
ユージンはますます混乱する。
「オメエ、何言ってやがんだ? そりゃ確かにこちとら無類の女好きだが、昨日に限って言えばオレは一晩中ジジイと一緒にいたんだぞ。この兜と盾を……」
ヒエンはその話を遮った。
「はぁ? 厚化粧で香水のニオイをプンプンさせてオッパイがデカくてケツをプリプリ振りながら猫なで声で誘惑するジジイがどうしたって?」
「馬鹿野郎! そんな気色悪いジジイと何でこのオレが一晩過ごさなきゃなんねぇんだ! どこにでもいる薄汚い加齢臭ハンパねぇ歯抜けジジイがそんなに見たいってんなら今すぐにでも連れてってやる!」
「それホンマか? 口から出まかせちゃうやろな?」
「ホンマじゃいッ!」
「ジジイの名前は?」
「ルーザンヌ!」
「店の名前は?」
「"ルーザンヌの質屋"!」
「ジジイはハゲとんかッ?」
「ズルムケだッ!」
「そんなに加齢臭キツいんかッ?」
「鼻が曲がるほどになッ!」
「歯は何本残っとんねん?」
「そこまで知るかッ!」
ハァハァと肩で息をしながら、ヒエンは何も言わずにじっとユージンの目を見つめている。
負けじとユージンも鬼の形相でヒエンを見つめ返す。
無言の睨み合いがそのまま続く。
険悪ムードが漂う中、不機嫌極まる表情の店主がフライドフィッシュの皿を持ってきてボソッと通告する。
「……これでラストオーダーにしてくれ。アンタらがいると客が寄りつかねえ」
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