9 / 57
第2章
世界の均衡と蜂蜜酒 4
しおりを挟む
ヒエンにはそれがすぐに呑み込めなかった。
ユージンという大男にとってもそれは初耳だったようだ。
「……ど、どーゆーことだ、臣長殿よ? オレはその女を強いかどうか見極めるだけでここに呼ばれたんじゃねぇのか?」
「オマエも騙されたクチか。ウチかてその女に護身術教えるために、はるばるナニワームから船乗って来たんや。……嘘なんはわかってたけどな。それにしても、えらい話が違うやんか」
「秘密のミッションですから仕方ありません。これはここにいる私達三人しか知らないことです。事前にあなた達に教えれば、確実に他の者に洩れていました」
チル臣長はそこでいったん言葉を切って補足する。
「キラース騎兵は何か感づいていたようですが」
「ああ、さっき来たあの伊達男か。……ふふん、馬鹿な奴だぜ」
「な、何やて?」
ヒエンはユージンに腹を立てるより、ここに来たキラースが今どこにいて何をしているのかが気になった。
「おい、キラースがどうかしたんか? アイツ、ウチがここに到着したことを報告しに来ただけやろ?」
ユージン、さっきのお返しとばかりヒエンの問いに答えず、
「必死だな、娘。野郎に惚れたか?」
と、口笛を吹いて冷やかした。
一気に顔が真っ赤になる。
耳たぶが熱い。
それをごまかそうと、ヒエンはすぐに質問する相手を変えた。
「おい、チル! キラースに何してん? アイツはオマエの忠実な家来やろ?」
チルは冷ややかに唇をゆがめる。
「どうでしょう? 私の下した命令を実行しない部下は忠実とは言いかねます」
ヒエンはその意味をすぐに察した。
「オマエの指示通り、このウチを襲わんかったからか? アイツはどうなってん?」
「どうもしません。あの者は報告を終えると、自ら私の配下を辞してどこかへ行ってしまいました。しかし、そのようなつまらないことはこの際どうでもよいのです」
「つ、つまらない? どうでもええやて……?」
肩を震わせるヒエン、怒りのあまり言葉を失ってしまう。
冷静なチルはコクリと頷く。
「世界の均衡が崩れようとしています。個人の行き先などにかまっている場合ではないくらい、事態は逼迫しているのです」
「均衡が崩れる? そりゃ穏やかじゃねぇな。具体的にどんな?」
ユージンはシャックリをしながら訊いた。
「じきに戦争が起きます」
チルは感情を込めずにそう言った。
それを聞いたヒエンは背筋が凍り、ユージンはゴクリと唾を呑みこんだ。
「それって信憑性あるのか?」
「あなたもザールの人間ならわかるはず。彼らは密かに軍備拡張を推し進めつつ、聖生神の崩御をひたすら待っているのです。聖生神亡き後、カリスマ性のカケラもない道楽息子のジョーイ皇子がシバルウ十七世となり、三百年続いた泰平の世を無事に引き継げると思いますか?」
「無理だな」
ユージンは即答する。
「あの馬鹿皇子が王になり聖生神として奉られるんなら、代わりにこのオレが即位してもいいくらいだ。あんな中年の酩酊皇子を慕う民衆なんて一人もいやしねぇよ。……だがな、ザール公も馬鹿じゃねぇぜ。オレはザール公の命令に背きその結果として国外追放の身となったが、それでいて今もあのお方は希代の名君だと思ってる。わざわざ負け戦を仕掛けたりしねぇぞ」
チルは哀しそうに首を横に振った。
「その通り。ザール公は賢帝なのです。自ら孤立する道を選んだりはしません」
すると、ユージンは真剣な顔つきでチルに詰め寄った。
「まさか……テフランドと?」
チルは頷く。
「それに加え、イニアもシバルウ王家の謀反に加わるでしょう。私が知る限り、遠く離れたナニワーム以外……大陸三公国が近いうちに密約を結ぶと推算しています。後はタイミングの問題です」
「証拠は?」
「証拠はありません。あくまで推算です。しかし、私はザール公国に密偵を放っているので、好ましくない情報がどんどん入ってきます。彼らは今、巨大な攻城兵器を量産しています。単なるモニュメントにしてはいささか物騒すぎやしませんか?」
返す言葉もないユージン。
「私が注視しているのは、ザールによるテフスペリア大森林の大規模かつ不必要な伐採です。これはずっと以前から行われていたことですが、ここ数年は異様にその激しさを増しています。テフランド領内の木を他国のザールがあれだけ欲しがる理由は一つしかありません。攻城兵器だけでなく、破城槌やカタパルト、櫓を組むのにも大量の木材を要します。勿論、個々の兵の武器にも木は欠かせません。硬い岩盤の山岳地帯に囲まれるザール公国にとって、野放しとなっているテフランド西部の大森林は格好の場なのです」
チルは続ける。
「テフランド公国は領地が広大なわりに、その半数以上は未開の森林で占められています。シーリザードの上陸に備えて、湾岸防衛にも多くの兵を出さなければなりません。国防面から見ればテフランドは弱小なのです。ところが、ザール公国は大陸の北部に位置するので、シーリザードのために兵を配備する必要はありません。つまり、ザール兵は人間だけを討つ準備をすればよいのです」
「ようわからんな」
黙って聞いていたヒエンだったが、ようやく口を開いた。
「ウチには政治とかシバルウーニの地形とかどうでもええ。戦争は困るけど、それとウチらがやらなあかん"シーリザードの生け捕り"に何の関係があんねん?」
「私は大局的に物事を見ています」
「その結果が"シーリザードの生け捕り"か?」
「それはあくまで過程でしかありません。私は更にその先を見据えています」
ヒエンはイラッとして壁を平手で叩く。
「その先を説明せえ! あんなバケモン生け捕りするだけで戦争は回避されんのか?」
「おい、小娘。『生け捕りするだけ』だと? 気安く言うんじゃねぇよ」
ユージンのシャックリはいつの間にか止まっている。
「オマエには海衛兵の経験なんて当然ないだろうから教えてやるが、シバルウ王国建国以前から今日に至るまで、シーリザードを生け捕りにした事例は一つとして残っちゃいねえ。奴を中途半端に生かしといたら必ずこっちが殺されるからな。……わからねぇのか? 臣長殿は無理難題をこのオレ達に吹っかけてんだよ」
その言葉を受けてヒエンはチルを見たが、その表情は依然として氷のように冷え切ったままである。
「世界の均衡が崩れようとしています」
強調するようにチルはそれを繰り返す。
「聖生神がお亡くなりになれば私は強力な後ろ盾を失い、道楽息子とその取り巻きに殺されるでしょう。しかし、それは問題ではありません」
既に死を受け入れているチル、呆然と自分を見つめるヒエンに語りかける。
「若いあなたでも有名な伝承くらいは知っているでしょう? 『竜は南より飛来し、人を咥えて南へと戻る。海トカゲもまた南より渡りて人を喰らう。是即ち海トカゲもまた人なり』。……わかりますか? 大昔の人達は、シーリザードは竜によって連れ去られた人間の成れの果てと本気で考えていたのですよ」
「知ってる。死んだオバアに何回も聞いたし、島の年寄りはいまだにそれを信じてるからな」
「ところが、それが誤りだと実証してみせた人物がいます。現ザール公です」
チルは説明の続きをザール出身のユージンに託した。
「オレが八歳の頃だ。よく覚えてる。親父の蜂蜜酒を初めてコッソリ飲んで力一杯にぶん殴られた年だったからな。いまだにその時できたタンコブが引っ込まねえ」
「今度はウチがタンコブ作ったろか? 余計な注釈はいらんねん」
「そう急くな。……ザール公は迷信や宗教が大嫌いだった。今でも聖生神という形而上都合よくでっち上げた存在をよく思っちゃいない」
「口を慎みなさい。私はその形而上都合よくでっち上げた神の巫女なのですよ」
そうたしなめたチルも本気で怒ってはいない。
白装束を脱いだ彼女自身、信仰心はとっくに捨てている。
それを見抜いているユージンはニヤッと笑う。
「ザール公はシーリザードの屍骸を五体ほどテフランドから買い取って、それを優秀な医師団に命じて徹底的に解剖させた。骨格、臓器、歯の本数、血液、肌……どれをとっても人間のそれとは違っていた。外見は当然として中身だって似ても似つかなかったんだ。そうして、彼は"シーリザード人間説"が何の根拠もないデマだと世間に証明してみせた。これは大陸中全ての海衛兵にとって大きすぎるくらいの朗報だったんだ。何故だかわかるか?」
少しだけ考えたヒエン。
「兵の士気?」
「そうだ。誰だって『コイツ、元は人間じゃねぇだろうな?』と思いながらシーリザードと対峙したら少なからず手加減しちまうだろ? だが、ザール公の歴史的な検視結果は兵の迷いを払拭させることに成功した。おかげで兵は家畜を屠るみてえに躊躇なくシーリザードを殺せるようになったんだ。これは間接的に多くの海衛兵の命を救ったってことになる。本当にスゲーお人だぜ。偉大なザール公こそ次期シバルウ王にふさわしい」
ユージンはザール公のことを誇らしげに語るが、その彼自身、ザール公から追放処分を受けているという。
妙なオッサンだとヒエンは思った。
「残念ですが、シーリザードは人間の成れの果てです」
ユージンという大男にとってもそれは初耳だったようだ。
「……ど、どーゆーことだ、臣長殿よ? オレはその女を強いかどうか見極めるだけでここに呼ばれたんじゃねぇのか?」
「オマエも騙されたクチか。ウチかてその女に護身術教えるために、はるばるナニワームから船乗って来たんや。……嘘なんはわかってたけどな。それにしても、えらい話が違うやんか」
「秘密のミッションですから仕方ありません。これはここにいる私達三人しか知らないことです。事前にあなた達に教えれば、確実に他の者に洩れていました」
チル臣長はそこでいったん言葉を切って補足する。
「キラース騎兵は何か感づいていたようですが」
「ああ、さっき来たあの伊達男か。……ふふん、馬鹿な奴だぜ」
「な、何やて?」
ヒエンはユージンに腹を立てるより、ここに来たキラースが今どこにいて何をしているのかが気になった。
「おい、キラースがどうかしたんか? アイツ、ウチがここに到着したことを報告しに来ただけやろ?」
ユージン、さっきのお返しとばかりヒエンの問いに答えず、
「必死だな、娘。野郎に惚れたか?」
と、口笛を吹いて冷やかした。
一気に顔が真っ赤になる。
耳たぶが熱い。
それをごまかそうと、ヒエンはすぐに質問する相手を変えた。
「おい、チル! キラースに何してん? アイツはオマエの忠実な家来やろ?」
チルは冷ややかに唇をゆがめる。
「どうでしょう? 私の下した命令を実行しない部下は忠実とは言いかねます」
ヒエンはその意味をすぐに察した。
「オマエの指示通り、このウチを襲わんかったからか? アイツはどうなってん?」
「どうもしません。あの者は報告を終えると、自ら私の配下を辞してどこかへ行ってしまいました。しかし、そのようなつまらないことはこの際どうでもよいのです」
「つ、つまらない? どうでもええやて……?」
肩を震わせるヒエン、怒りのあまり言葉を失ってしまう。
冷静なチルはコクリと頷く。
「世界の均衡が崩れようとしています。個人の行き先などにかまっている場合ではないくらい、事態は逼迫しているのです」
「均衡が崩れる? そりゃ穏やかじゃねぇな。具体的にどんな?」
ユージンはシャックリをしながら訊いた。
「じきに戦争が起きます」
チルは感情を込めずにそう言った。
それを聞いたヒエンは背筋が凍り、ユージンはゴクリと唾を呑みこんだ。
「それって信憑性あるのか?」
「あなたもザールの人間ならわかるはず。彼らは密かに軍備拡張を推し進めつつ、聖生神の崩御をひたすら待っているのです。聖生神亡き後、カリスマ性のカケラもない道楽息子のジョーイ皇子がシバルウ十七世となり、三百年続いた泰平の世を無事に引き継げると思いますか?」
「無理だな」
ユージンは即答する。
「あの馬鹿皇子が王になり聖生神として奉られるんなら、代わりにこのオレが即位してもいいくらいだ。あんな中年の酩酊皇子を慕う民衆なんて一人もいやしねぇよ。……だがな、ザール公も馬鹿じゃねぇぜ。オレはザール公の命令に背きその結果として国外追放の身となったが、それでいて今もあのお方は希代の名君だと思ってる。わざわざ負け戦を仕掛けたりしねぇぞ」
チルは哀しそうに首を横に振った。
「その通り。ザール公は賢帝なのです。自ら孤立する道を選んだりはしません」
すると、ユージンは真剣な顔つきでチルに詰め寄った。
「まさか……テフランドと?」
チルは頷く。
「それに加え、イニアもシバルウ王家の謀反に加わるでしょう。私が知る限り、遠く離れたナニワーム以外……大陸三公国が近いうちに密約を結ぶと推算しています。後はタイミングの問題です」
「証拠は?」
「証拠はありません。あくまで推算です。しかし、私はザール公国に密偵を放っているので、好ましくない情報がどんどん入ってきます。彼らは今、巨大な攻城兵器を量産しています。単なるモニュメントにしてはいささか物騒すぎやしませんか?」
返す言葉もないユージン。
「私が注視しているのは、ザールによるテフスペリア大森林の大規模かつ不必要な伐採です。これはずっと以前から行われていたことですが、ここ数年は異様にその激しさを増しています。テフランド領内の木を他国のザールがあれだけ欲しがる理由は一つしかありません。攻城兵器だけでなく、破城槌やカタパルト、櫓を組むのにも大量の木材を要します。勿論、個々の兵の武器にも木は欠かせません。硬い岩盤の山岳地帯に囲まれるザール公国にとって、野放しとなっているテフランド西部の大森林は格好の場なのです」
チルは続ける。
「テフランド公国は領地が広大なわりに、その半数以上は未開の森林で占められています。シーリザードの上陸に備えて、湾岸防衛にも多くの兵を出さなければなりません。国防面から見ればテフランドは弱小なのです。ところが、ザール公国は大陸の北部に位置するので、シーリザードのために兵を配備する必要はありません。つまり、ザール兵は人間だけを討つ準備をすればよいのです」
「ようわからんな」
黙って聞いていたヒエンだったが、ようやく口を開いた。
「ウチには政治とかシバルウーニの地形とかどうでもええ。戦争は困るけど、それとウチらがやらなあかん"シーリザードの生け捕り"に何の関係があんねん?」
「私は大局的に物事を見ています」
「その結果が"シーリザードの生け捕り"か?」
「それはあくまで過程でしかありません。私は更にその先を見据えています」
ヒエンはイラッとして壁を平手で叩く。
「その先を説明せえ! あんなバケモン生け捕りするだけで戦争は回避されんのか?」
「おい、小娘。『生け捕りするだけ』だと? 気安く言うんじゃねぇよ」
ユージンのシャックリはいつの間にか止まっている。
「オマエには海衛兵の経験なんて当然ないだろうから教えてやるが、シバルウ王国建国以前から今日に至るまで、シーリザードを生け捕りにした事例は一つとして残っちゃいねえ。奴を中途半端に生かしといたら必ずこっちが殺されるからな。……わからねぇのか? 臣長殿は無理難題をこのオレ達に吹っかけてんだよ」
その言葉を受けてヒエンはチルを見たが、その表情は依然として氷のように冷え切ったままである。
「世界の均衡が崩れようとしています」
強調するようにチルはそれを繰り返す。
「聖生神がお亡くなりになれば私は強力な後ろ盾を失い、道楽息子とその取り巻きに殺されるでしょう。しかし、それは問題ではありません」
既に死を受け入れているチル、呆然と自分を見つめるヒエンに語りかける。
「若いあなたでも有名な伝承くらいは知っているでしょう? 『竜は南より飛来し、人を咥えて南へと戻る。海トカゲもまた南より渡りて人を喰らう。是即ち海トカゲもまた人なり』。……わかりますか? 大昔の人達は、シーリザードは竜によって連れ去られた人間の成れの果てと本気で考えていたのですよ」
「知ってる。死んだオバアに何回も聞いたし、島の年寄りはいまだにそれを信じてるからな」
「ところが、それが誤りだと実証してみせた人物がいます。現ザール公です」
チルは説明の続きをザール出身のユージンに託した。
「オレが八歳の頃だ。よく覚えてる。親父の蜂蜜酒を初めてコッソリ飲んで力一杯にぶん殴られた年だったからな。いまだにその時できたタンコブが引っ込まねえ」
「今度はウチがタンコブ作ったろか? 余計な注釈はいらんねん」
「そう急くな。……ザール公は迷信や宗教が大嫌いだった。今でも聖生神という形而上都合よくでっち上げた存在をよく思っちゃいない」
「口を慎みなさい。私はその形而上都合よくでっち上げた神の巫女なのですよ」
そうたしなめたチルも本気で怒ってはいない。
白装束を脱いだ彼女自身、信仰心はとっくに捨てている。
それを見抜いているユージンはニヤッと笑う。
「ザール公はシーリザードの屍骸を五体ほどテフランドから買い取って、それを優秀な医師団に命じて徹底的に解剖させた。骨格、臓器、歯の本数、血液、肌……どれをとっても人間のそれとは違っていた。外見は当然として中身だって似ても似つかなかったんだ。そうして、彼は"シーリザード人間説"が何の根拠もないデマだと世間に証明してみせた。これは大陸中全ての海衛兵にとって大きすぎるくらいの朗報だったんだ。何故だかわかるか?」
少しだけ考えたヒエン。
「兵の士気?」
「そうだ。誰だって『コイツ、元は人間じゃねぇだろうな?』と思いながらシーリザードと対峙したら少なからず手加減しちまうだろ? だが、ザール公の歴史的な検視結果は兵の迷いを払拭させることに成功した。おかげで兵は家畜を屠るみてえに躊躇なくシーリザードを殺せるようになったんだ。これは間接的に多くの海衛兵の命を救ったってことになる。本当にスゲーお人だぜ。偉大なザール公こそ次期シバルウ王にふさわしい」
ユージンはザール公のことを誇らしげに語るが、その彼自身、ザール公から追放処分を受けているという。
妙なオッサンだとヒエンは思った。
「残念ですが、シーリザードは人間の成れの果てです」
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

【完結】私の代わりに。〜お人形を作ってあげる事にしました。婚約者もこの子が良いでしょう?〜
BBやっこ
恋愛
黙っていろという婚約者
おとなしい娘、言うことを聞く、言われたまま動く人形が欲しい両親。
友人と思っていた令嬢達は、「貴女の後ろにいる方々の力が欲しいだけ」と私の存在を見ることはなかった。
私の勘違いだったのね。もうおとなしくしていられない。側にも居たくないから。
なら、お人形でも良いでしょう?私の魔力を注いで創ったお人形は、貴方達の望むよに動くわ。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

冤罪で追放された令嬢〜周囲の人間達は追放した大国に激怒しました〜
影茸
恋愛
王国アレスターレが強国となった立役者とされる公爵令嬢マーセリア・ラスレリア。
けれどもマーセリアはその知名度を危険視され、国王に冤罪をかけられ王国から追放されることになってしまう。
そしてアレスターレを強国にするため、必死に動き回っていたマーセリアは休暇気分で抵抗せず王国を去る。
ーーー だが、マーセリアの追放を周囲の人間は許さなかった。
※一人称ですが、視点はころころ変わる予定です。視点が変わる時には題名にその人物の名前を書かせていただきます。

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。


異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる