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第1章
角笛を聞く少年 4
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小さな宿屋"浮雲亭"の女主人――ギタイナ・ブランカは息子の心配をよそに、快くヒエンを迎え入れてくれた。
ヒエンもその穏やかな笑顔にすぐ好感をもった。
ただ、十三歳の息子をもつ母親にはどうしても見えない。
曾祖母と言われても頷けるくらいギタイナは老けていた。
複雑な家庭事情もあるのだろうが、ヒエンはそんな細かいことを気にする性分ではなかった。
「ごめんなさい。今夜はあいにく、こんな物しか残ってないの」
「そんなことあらへん。ウチにとっては御馳走や」
テーブルに出された料理はイモと兎の干し肉を摘み立てのハーブで炒めてから煮込んだシチューと固いパンが二つだけの粗末なディナーだったが、ヒエンはそれをとても美味しそうに平らげた。
「ふぅ、うまかった」
客はヒエン一人だけ。
同じテーブルにダストも着きシチューを食べていたが、彼にはパンがない。
更によく見れば、そのシチューにもイモの欠片が一つ浮かんでいるだけで皿の殆どが液体だ。
ヒエンはパンを二つとも食べてしまったことを後悔したが、ダストは不平も言わずに汁だけのシチューをスプーンで掬って口に運んでいる。
「ナニワームだと魚料理が中心かしら?」
空いた皿を下げながら、ギタイナはそう訊ねた。
見た目とは違い、喋り方は不自然なほど若い。
「島でも魚は高級品やねん。ウチはフライドフィッシュが好物やねんけど、あんなん誕生日かお祭りやないと食べられへんわ」
「そうなの?」
後ろに太く束ねられたギタイナの白い髪を目で追いながら、ヒエンは自然にダストの皿へと目を移した。
「何や? 全然減ってへんやないか。育ち盛りやのにちゃんと食わんかい」
「いいんだ」
ダストは窓際へ移って椅子に腰掛けた。
月光に照らされた少年の金髪が息を呑むほど美しい。
頬杖をつき、夜空に浮かぶ満月を見つめている姿は一つの画になる。
(オトンが見たらすぐに筆を取るやろな)
ヒエンが思わず見とれていると、
「またこんなに……」
その声に振り返れば、テーブルに戻ってきたギタイナはダストが残した皿に深く溜息をつく。
そのまま着席し、息子の残したシチューを無言で食べ始めた。
(そうか!)
ダストが母のためにそれを残したと気づいた時、ヒエンは胸が締めつけられる思いがした。
待避壕でもそうだったように、こんな時のヒエンは饒舌になる。
「簡単に漁へ出れんのは島も大陸も一緒や。海トカゲがうろついてる限り、魚捕まえるんも命懸けやねんで。連絡船には護衛のため複数の海衛兵を乗船させてるからまだマシやけど、いちいち漁船にそんなヤツら乗っけてたら魚はますます高騰してまうわ」
「海トカゲ……もしかして、シーリザードのこと?」
恥ずかしそうにさっさとシチューを片づけたギタイナ、スプーンを置いてそう訊ねる。
「あぁ、イニアから来た大道芸人の兄ちゃんもそう言うとったな。ここら辺にも海ト……ちゃうか。シーリザードは来よる?」
ギタイナは首を振って否定する。
「さすがにこんな内地までは……竜だってあまり見ない。今日はたまたま」
「チッ、ついてないなぁ。ナニワームで殆ど毎日見とんのに、こっちに来ても竜が来るやなんて……もしかして、ウチについて来たんかな?」
「きっとそう。ヒエンちゃん可愛いから。八重歯がとってもキュートだし」
「……こ、こっから王様の城ってまだ遠いん?」
キュートなんて言われたのは生まれて初めてだ。
赤くなったヒエンは慌てて話題を逸らした。
「歩いてだとまだ数日かかる。イニア港から出てる馬車に乗れば二日で行けると思うけど……ヒエンちゃん、主城の家臣様から招待されたって言ってたわよね?」
「そやで」
「だったら、家臣様も馬車賃くらい渡すべきじゃない?」
「ちゃんともろた。それもビックリするくらいの大金や。その殆どは実家に置いてきたけど」
「え、どうして?」
ヒエンはゆっくり席を立ち、ギタイナの肩にポンと手を置いた。
「ウチはようできた孝行娘やねん。ダストの母想いには負けるけどな」
「……ッ!」
その瞬間、反射的に口を押さえたギタイナは大粒の涙をこぼして奥の部屋へと姿を消した。
ヒエンはゆっくり振り返ってダストと目を合わす。
「……聞いてたんやろ?」
「聞こえるよう話してたくせに」
そう指摘して、ダストは再び闇夜に輝く満月に目をやった。
ヒエンも窓際へ近づき、少年と同じようにその球体を見上げる。
「聞こえるんだ」
やがて、ダストはそう呟いた。
「そりゃそやろな。オマエの類まれな聴覚やなくても、こんだけ狭い部屋やったら普通に聞こえ」「そうじゃない」
視線を満月から逸らさないまま、ダストはヒエンの話を遮った。
「満月じゃなくても、月が綺麗に見える晩なら僕には聞こえる。【あの人達】の歌が……」
「歌? 【あの人達】?」
ヒエンは耳を澄ませてみるも、やはり結果は角笛の時と同じだった。
「……どんな歌や?」
「わからない」
ダストは正直に答える。
「僕には歌の意味さえ理解できない。耳にしたことのない言語だ。だけど、意図的な音調が含まれてるからそれはやっぱり歌だと思う」
「【あの人達】ってどこにおるん?」
「それもわからないんだ」
ダストは残念そうに首を振った。
「でも、そんなに近くじゃないことはわかる。【あの人達】は月に向かって歌を歌ってる。その歌が月にぶつかって僕の耳に伝わってくるんだ。それは僕を虜にする。だから、僕は一晩中それを聴いて過ごす」
「オマエだけが歌を聴けるんか?」
「そうだね。母さんには聞こえないよ。母さんは目がいいけど、耳は一般人と変わらない」
一般人?
引っかかる表現だ。
「幻聴やないんか?」
「だったらどんなに嬉しいかと思うよ」
ダストは目を伏せたかと思うと、一転してじっくりとヒエンの目を凝視する。
「母さんは僕の出生について何かを隠してる」
あまりの迫力にヒエンは少年から目を逸らしたくなった。
彼はその隙を与えない。
「ヒエンが思ってるほど、僕は母さんが好きじゃないよ」
彼女が口を開く間を与えずに、ダストは椅子から勢いよく立ち上がる。
「もう寝なくちゃ……。満月は特に僕を解放してくれないからね」
ダストはチョッキのポケットから包みを出した。
中の粉状のモノを一気に口に含み、テーブル上の水差しを直接口に付けてそれを流し込む。
「眠り薬?」
ダストは頷く。
「母さん特製のね。少なくとも、普通の薬草医じゃこんな強力な眠り薬は作れないよ。精霊か葉人族じゃない限り……。オヤスミ」
ダストは自室へ下がった。
何かを暗示するような言い方だ。
(ハノビトゾク……精霊と人間の混血種)
テフランド公国の大部分を占めるテフスペリア大森林の奥地に、その一族の集落があるとされている。
島国育ちのヒエンは、当然ながら彼らを見たことがない。
また、彼らを見た者は生きて戻れないとも言われている。
シーリザードとはまた違った意味で危険な種族だ。
キッチンに一人残されたヒエンは、少年をマネして満月を見つめ続けた。
ダストが今言った意味をじっくり考えてみる。
母さんは目がいいけど、耳は一般人と変わらない
ギタイナの年齢が幾つかわからないが、見た目だと八十歳前後かもしれない。
なのに、四十歳かそれよりもずっと若い喋り方なのはやはり気になる。
人間が一番早く衰えるのは目だと言われている。
ギタイナはヒエンの八重歯を褒めたが、あんなことを言われたのは初めてだ。
つい舞い上がってしまったが、冷静に考えれば褒められるほどヒエンの八重歯は目立つ大きさではない。
老婆がそれに気づいたのは単なる偶然だろうか?
並外れた聴覚をもつダストは、その理由が母親の秘密にあると思っている。
そして、母親であるギタイナはそれを息子に打ち明けようとはしない。
何故だ?
ヒエンは満月に向かって不満をぶつける。
「オマエの出すクイズは難しすぎや。……もぉ寝る」
ヒエンもその穏やかな笑顔にすぐ好感をもった。
ただ、十三歳の息子をもつ母親にはどうしても見えない。
曾祖母と言われても頷けるくらいギタイナは老けていた。
複雑な家庭事情もあるのだろうが、ヒエンはそんな細かいことを気にする性分ではなかった。
「ごめんなさい。今夜はあいにく、こんな物しか残ってないの」
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「ナニワームだと魚料理が中心かしら?」
空いた皿を下げながら、ギタイナはそう訊ねた。
見た目とは違い、喋り方は不自然なほど若い。
「島でも魚は高級品やねん。ウチはフライドフィッシュが好物やねんけど、あんなん誕生日かお祭りやないと食べられへんわ」
「そうなの?」
後ろに太く束ねられたギタイナの白い髪を目で追いながら、ヒエンは自然にダストの皿へと目を移した。
「何や? 全然減ってへんやないか。育ち盛りやのにちゃんと食わんかい」
「いいんだ」
ダストは窓際へ移って椅子に腰掛けた。
月光に照らされた少年の金髪が息を呑むほど美しい。
頬杖をつき、夜空に浮かぶ満月を見つめている姿は一つの画になる。
(オトンが見たらすぐに筆を取るやろな)
ヒエンが思わず見とれていると、
「またこんなに……」
その声に振り返れば、テーブルに戻ってきたギタイナはダストが残した皿に深く溜息をつく。
そのまま着席し、息子の残したシチューを無言で食べ始めた。
(そうか!)
ダストが母のためにそれを残したと気づいた時、ヒエンは胸が締めつけられる思いがした。
待避壕でもそうだったように、こんな時のヒエンは饒舌になる。
「簡単に漁へ出れんのは島も大陸も一緒や。海トカゲがうろついてる限り、魚捕まえるんも命懸けやねんで。連絡船には護衛のため複数の海衛兵を乗船させてるからまだマシやけど、いちいち漁船にそんなヤツら乗っけてたら魚はますます高騰してまうわ」
「海トカゲ……もしかして、シーリザードのこと?」
恥ずかしそうにさっさとシチューを片づけたギタイナ、スプーンを置いてそう訊ねる。
「あぁ、イニアから来た大道芸人の兄ちゃんもそう言うとったな。ここら辺にも海ト……ちゃうか。シーリザードは来よる?」
ギタイナは首を振って否定する。
「さすがにこんな内地までは……竜だってあまり見ない。今日はたまたま」
「チッ、ついてないなぁ。ナニワームで殆ど毎日見とんのに、こっちに来ても竜が来るやなんて……もしかして、ウチについて来たんかな?」
「きっとそう。ヒエンちゃん可愛いから。八重歯がとってもキュートだし」
「……こ、こっから王様の城ってまだ遠いん?」
キュートなんて言われたのは生まれて初めてだ。
赤くなったヒエンは慌てて話題を逸らした。
「歩いてだとまだ数日かかる。イニア港から出てる馬車に乗れば二日で行けると思うけど……ヒエンちゃん、主城の家臣様から招待されたって言ってたわよね?」
「そやで」
「だったら、家臣様も馬車賃くらい渡すべきじゃない?」
「ちゃんともろた。それもビックリするくらいの大金や。その殆どは実家に置いてきたけど」
「え、どうして?」
ヒエンはゆっくり席を立ち、ギタイナの肩にポンと手を置いた。
「ウチはようできた孝行娘やねん。ダストの母想いには負けるけどな」
「……ッ!」
その瞬間、反射的に口を押さえたギタイナは大粒の涙をこぼして奥の部屋へと姿を消した。
ヒエンはゆっくり振り返ってダストと目を合わす。
「……聞いてたんやろ?」
「聞こえるよう話してたくせに」
そう指摘して、ダストは再び闇夜に輝く満月に目をやった。
ヒエンも窓際へ近づき、少年と同じようにその球体を見上げる。
「聞こえるんだ」
やがて、ダストはそう呟いた。
「そりゃそやろな。オマエの類まれな聴覚やなくても、こんだけ狭い部屋やったら普通に聞こえ」「そうじゃない」
視線を満月から逸らさないまま、ダストはヒエンの話を遮った。
「満月じゃなくても、月が綺麗に見える晩なら僕には聞こえる。【あの人達】の歌が……」
「歌? 【あの人達】?」
ヒエンは耳を澄ませてみるも、やはり結果は角笛の時と同じだった。
「……どんな歌や?」
「わからない」
ダストは正直に答える。
「僕には歌の意味さえ理解できない。耳にしたことのない言語だ。だけど、意図的な音調が含まれてるからそれはやっぱり歌だと思う」
「【あの人達】ってどこにおるん?」
「それもわからないんだ」
ダストは残念そうに首を振った。
「でも、そんなに近くじゃないことはわかる。【あの人達】は月に向かって歌を歌ってる。その歌が月にぶつかって僕の耳に伝わってくるんだ。それは僕を虜にする。だから、僕は一晩中それを聴いて過ごす」
「オマエだけが歌を聴けるんか?」
「そうだね。母さんには聞こえないよ。母さんは目がいいけど、耳は一般人と変わらない」
一般人?
引っかかる表現だ。
「幻聴やないんか?」
「だったらどんなに嬉しいかと思うよ」
ダストは目を伏せたかと思うと、一転してじっくりとヒエンの目を凝視する。
「母さんは僕の出生について何かを隠してる」
あまりの迫力にヒエンは少年から目を逸らしたくなった。
彼はその隙を与えない。
「ヒエンが思ってるほど、僕は母さんが好きじゃないよ」
彼女が口を開く間を与えずに、ダストは椅子から勢いよく立ち上がる。
「もう寝なくちゃ……。満月は特に僕を解放してくれないからね」
ダストはチョッキのポケットから包みを出した。
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「眠り薬?」
ダストは頷く。
「母さん特製のね。少なくとも、普通の薬草医じゃこんな強力な眠り薬は作れないよ。精霊か葉人族じゃない限り……。オヤスミ」
ダストは自室へ下がった。
何かを暗示するような言い方だ。
(ハノビトゾク……精霊と人間の混血種)
テフランド公国の大部分を占めるテフスペリア大森林の奥地に、その一族の集落があるとされている。
島国育ちのヒエンは、当然ながら彼らを見たことがない。
また、彼らを見た者は生きて戻れないとも言われている。
シーリザードとはまた違った意味で危険な種族だ。
キッチンに一人残されたヒエンは、少年をマネして満月を見つめ続けた。
ダストが今言った意味をじっくり考えてみる。
母さんは目がいいけど、耳は一般人と変わらない
ギタイナの年齢が幾つかわからないが、見た目だと八十歳前後かもしれない。
なのに、四十歳かそれよりもずっと若い喋り方なのはやはり気になる。
人間が一番早く衰えるのは目だと言われている。
ギタイナはヒエンの八重歯を褒めたが、あんなことを言われたのは初めてだ。
つい舞い上がってしまったが、冷静に考えれば褒められるほどヒエンの八重歯は目立つ大きさではない。
老婆がそれに気づいたのは単なる偶然だろうか?
並外れた聴覚をもつダストは、その理由が母親の秘密にあると思っている。
そして、母親であるギタイナはそれを息子に打ち明けようとはしない。
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