星になった犬

星名雪子

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はじめに

簡単なあらすじと登場人物紹介

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ソ連のユーリ・ガガーリンが宇宙飛行に成功する四年前、彼よりも先に、生物史上初めて宇宙飛行を成し遂げた動物がいました。その動物は犬。そして、これは「スプートニク計画」と呼ばれています。この計画についてより多くの人に知ってもらいたいと思い、物語にしました。宇宙開発草創期のソ連を舞台にその一匹の犬がどのように宇宙飛行を成し遂げたかを、専属のトレーナーの視点から描きました。

※史実を元にしたフィクションです。史実とは細かな違いや設定がありますのでご了承ください※


【登場人物】※クドリャフカ以外はオリジナル

クドリャフカ……2,3歳のメス犬。元々は野良犬。オリガから宇宙の話を聞かされ、興味を持つようになる。性格は大人しく、賢い。とても勇敢で責任感が強く、落ち込んでいるオリガを度々励ます存在になる。

オリガ……主人公。27歳。クドリャフカの専属トレーナーで、宇宙が大好きな女性。クドリャフカに宇宙の素晴らしさを語って聞かせる。真面目で正義感が強いが、打たれ弱い面が多く、様々な悩みを抱えている。

イワン……オリガの上司。35歳。宇宙空間における生体研究をしている。犬達を誰よりも大切に思っている心優しい青年。普段はとても優しいが、犬達に問題が起こると厳しい態度をとる。

ヤコフ……イワンの上司。ソ連宇宙開発の総責任者。45歳ぐらい。責任感が強いが、冷酷で気分屋な為、オリガやイワンにあまり良く思われていない。

ロラン……バイコヌール宇宙基地の管制室を統括するリーダー。イワンとは旧知の仲で、働く場所は違うが、悩みを打ち明け合ったりしている。口調は乱暴だが、仕事熱心で情に厚い。

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