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あとがき

あとがき

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元々は「雨上がりと紫陽花と」のみのショートショートでしたが、以前活動していた違う小説サイトに「二人のその後の話とかあったら読んでみたい」という感想を頂いたことをキッカケに、続編「再び出会う満月の夜に」を執筆した後、鎌倉を舞台にしたご当地連作短編集として本格的にまとめることにしました。

第3章「オリオンを見上げて」ですが、かなりクサい内容だなぁと自分で読み返してみて思わず恥ずかしくなってしまいました。現実では絶対こんなことないだろうなって感じの……でもまぁあくまでも小説、それも純文学なのであえてこの雰囲気のまま進めることにしました。なお、大晦日における鎌倉の町の事情に関しては実際にその時期に鎌倉に行った事がないため正しい情報や雰囲気が分からず、調べたものを元にしています。もし間違いでしたら申し訳ありません。

高齢になった二人~ラストの展開をどのようにするかかなり悩みましたが、人生をテーマにシナリオを執筆するライター経験が活かされてこのような展開になったのかも……と。二人の青春物語としてだけではなく、人生観も織り交ぜた作品になったのではないかと思っています。

最後の章に登場する「虹の橋」は本来なら亡くなったペットにまつわる言い伝えですが、素敵な言い伝えだなぁと思ったので使用させて頂きました。「違う!」と思った方、もしいらっしゃいましたらすみません。

物語の舞台である鎌倉は神奈川県の中でも1、2を争う人気観光スポットで、私自身も鎌倉が大好きです。なので、物語の中に名所などをさり気なく散りばめてみました。二人が営むカフェ、そして高校生の時に別れた場所は江ノ電の極楽寺駅周辺がモデルとなっており、その他も殆ど実在する場所です。ただ、実際の地理と矛盾している場所もあるので(この場所からは海は見えない、とか)物語を盛り上げる為のフィクションということでご了承頂ければと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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