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5、消え去ってしまった気持ち
しおりを挟むでは、一体どうすればいいのか?ここから先は恐らく人によって全く選択肢が異なるだろうが、いくつか挙げてみようと思う。
1、結婚を考えているのなら、粘りに粘ってこの人になら人生を預けられると本気で思う相手を全力で探し出す
2、結婚を考えていないけど、ただ相手が欲しいのなら、また新たな出会いを見つければいい。上手くいかなければまた探せばいい。(結婚する訳ではないから気楽な感じ)
3、出会いとか別れとか付き合うとか気を遣うとか色々と面倒だし一人の方が気楽だから独身、相手なしを生涯貫く
今の私の状況で考えると母親がいる限り結婚は無理だし、先にも書いたように彼を一生涯支え切れるのかどうかという不安がある。そのため1は真っ先に除外だ。2を選ぶという手もあるが、恐らくまた同じことを繰り返して結局傷つくに決まっている。そうなると、やはり3が一番妥当な気がしてくる。
つい最近、私の友人が同棲中の彼と入籍をした。彼女はプロポーズをされない事を悩んでいたので、報告を聞いた時はまるで自分の事のようにとても嬉しい気持ちになった。通常、私のような立場に置かれていると(結婚を白紙にした事)羨ましさや嫉妬心が芽生えるのかもしれないが、私の中でそんな負の感情が芽生える事は全くなく、あるのは彼女の幸せを祝福する素直な気持ちただそれだけだった。その時、私はふと思った。
「私の中には彼と幸せになりたいという気持ちがもう全然ないんだな……」
別れを選ばなかったのは彼の事が好きだからというのももちろんあるが、私の中で「まだ交際して一年経っていないし、彼はいつかきっと私の全てを理解してくれるだろう」という淡い期待みたいなものがあったからだ。それに、もし結婚出来なかったとしても交際を続けるという選択肢もある。だが、そんな淡い期待は私の中から既に消え去ってしまっていたようだ。
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