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第五章 予言

第三十五話

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「スゴ!ホンモノ!」

勇美が感動して声を上げた。

「俺は山崎さんと土方副長を呼んで来る。うたじろう、悪いが沖田さんと交代してしばらくの間、天国の番を頼む」

「承知致しました」

たかむらは足早に裁きの間を出て行き、うたじろうもその後に出て行った。

厩戸うまやど殿、久方ぶりだな」

「近藤殿、そなたには多大なる苦労を掛けてしまい、大変申し訳ない」

「いやいや、実にやり甲斐のある仕事だ」

勇美が厩戸に尋ねた。

「聖徳太子さん。何でこんな時に?」

「しょうとくたいし……?ああ、我は後の世ではそう呼ばれておるのだな。そのような大層たいそうな名ではなく厩戸と呼んでもらって構わぬ」

「わ、分かりました。えーと、厩戸さん!何でこんな時に来たんですか?」

「このような時、だからこそである。昨今さっこんの予期せぬ出来事について、たかむらから逐一ちくいち報告を受けていたが、一大事であると判断し、こちらへ参った」

厩戸の言葉に一同が眉をひそめた直後、たかむらが土方、沖田、山崎を連れて戻って来た。

「厩戸さん、こんにちは!」

「貴様が来るという事はまた面倒な事が起きるという事か」

「土方副長、縁起えんぎでもあらへんこと言わへんでおくれやす。気ぃ滅入めいるわ」

「土方殿、山崎殿。そう言わぬと、とにかく我の話を聞いてはくれぬか」

「仕方ねぇな」

厩戸は咳払せきばらいをした後、改まって言った。

「我らは間もなく大難だいなんう。そなた達にはその大難を乗り越えこの霊界を守ってもらいたい。その為には各々が自身の力を最大限に発揮し、一致団結する必要がある。今日、我がこちらへ参ったのは、その力をそなた達一人一人にさずける為である」

「力って……たかむらが持ってる不思議な力の事ですか?」

勇美の問い掛けに厩戸が丁寧に答える。

「そうである。ここはその『霊力れいりょく』によって構築され、守られている。我がこうして先の予言を出来るのも『霊力れいりょく』を使えばある程度の未来を見る事ができるからである。それから勇美殿、良順殿。そなた達が永眠録を難なく読めるのもこの力によるものなのだ」

「オレ達には現代文に見えてるけど、実際には古文で書かれてるってことっすか?」

「その通りである。監察隊の者達が書いた文字をどの時代の人間も共通に読む事ができるようになっている」

「その『霊力』ってのはどこで手に入れたんすか?元々持ってたワケじゃないっすよね?」

「申し訳ないが、それを明かす事は出来ぬ」

「企業秘密ってやつっすか~!そう言われるとますます気になるんすけど!」

「その大難って何ですか?もうちょっと具体的に言ってもらえると助かるんですけど」

勇美の言葉に厩戸がより申し訳なさそうに答えた。

「見たもの全てを他者に明かしてしまうと『霊力れいりょく』が失われてしまう故、我の口から詳しいことは明かせぬ。だが、理由はそれだけではない。たかむら、何故なぜだか分かるか?」

「自分で乗り越えるため……ですよね?」

「そうである。ここで我が全てを明かす事でそなた達は楽になる。だが、人間的に何の成長もせぬ」

「俺達はもう死んでるんだぜ?今更、成長もクソもあるかよ」

土方が煙管きせるをふかし、鼻で笑いながら言った。

「その通りです。しかし、天国にも地獄にも行かずここで働き続ける限り、人間的に成長する事は重要な事です」

たかむらが真面目な顔で言った。沖田が思いついたように言った。

「じゃあ、人間的に成長して良い行いを沢山したら、地獄じゃなくて天国行きになるかもしれないって事ですよね?」

あるいはそうかもしれぬ。だが今、我の口から確実な事は言えぬ」

「そうですか。残念ですねぇ」

「それって沖田さんは天国の番人じゃなかったら地獄に行ってるって事ですか?」

勇美の質問に沖田がにこやかに答えた。

「そうですよ。僕だけじゃありません。近藤さん、土方さん、山崎さんもみんな地獄行きだと思いますよ。ね?近藤さん」

「えっ何でですか?!」

「わしらは沢山の人間をあやめたからな。中には罪なき者もおった。だから、本来ならば豊臣秀吉の事を悪く言える立場ではないのだ。いや、その前に人間を裁く資格などわしにはないのだよ」

近藤の言葉に重い沈黙が流れる。

(じゃあ、何で近藤局長や新選組の人達が人を裁く仕事をしてるんだろう……めっちゃ気になるけどこの空気じゃ聞けない……)

「話を戻しても良いか」

「あ、どうぞ」

勇美は厩戸に場を譲った。

「具体的な事は言えぬが、ひとつだけ伝えておく。大難とはこの霊界をおびやかすものである」

「チッ。やっぱり面倒な事じゃねぇかよ」

土方がうんざりした顔で言った。

「せっかく再構築さいこうちくしたのにまた破壊はかいされたら……」

厄介やっかいよね」

元春とハナが困惑しながら顔を見合わせた。

「我らにはこの霊界を守る使命がある。きたる大難は以前、冥界めいかいが破壊された時よりも強大きょうだいで恐ろしいもの。我らが心をひとつにし、力を合わせなければ霊界を守り切ることはできぬ。各々おのおのどうか自身の深き使命を自覚し、全力を尽くしてもらいたい。何故我がこう言うか分かるか?たかむら」

「霊界を訪れる死者達の為……ですよね」

「その通りだ。ここは『死』と『新しい生命』をつなぐ通過点に過ぎぬ。だが、死者達は『死』という恐怖を乗り越え、ここをおとずれる。我は彼らを存分にたたえ、うやまいたいのだ。よくぞ大変な人生を生き切った、と。生きるという事は決して簡単な事ではない。生前に悪事を働いた者には厳しい罰が必要ではあるが、我は彼らにここをつかの間の安息地あんそくちとしてもらい、次の生命へ勇んで進んでもらいたいのだ。たかむら、すなわち霊界を守るとはどういう事であるか?」

「はい。死者を守るという事です」

「その通りである。以上の事を十分に理解してそなた達には全力を尽くしてもらいたい」

厩戸の重く深い言葉に新選組隊士達はいたって冷静だった。生前に様々な修羅場しゅらばくぐり抜けて来たから慣れているのだろう。一方、補佐隊員達は深刻な顔をしていた。たかむらが丁寧に返事をした。

「承知致しました」

「では、力をさずける。目をつむるように」

一同は静かに目を閉じた。間もなくまぶたの上に微かに黄色く鋭い光を感じ、勇美は思わず目をギュッとつむった。

「目を開けてよい」

勇美は自分の腕に違和感を覚えた。両腕を上げてみると両手首に金色のブレスレットが付いており、その表面には赤く透き通った水晶すいしょうがはめ込まれていた。周りを見回してみると、全員が装飾品そうしょくひんもしくは武器を得ていた。

千代は魔法使いのようなつえに緑色の水晶、元春は両手首にだいだい色の水晶のブレスレット、ハナは右足首に茶色の水晶のアンクレット、良順は桃色の水晶がはめ込まれたやりだ。たかむらがしている両中指に水色の水晶がはめ込まれたリングは何も変わらない。

新選組隊士達は山崎を除いて自分の刀の柄にそれぞれ違う色の水晶がはめ込まれている。近藤は黄色、土方は白、沖田は紫だ。

「山崎さんは……?」

「わいのはここや」

山崎は勇美に手裏剣しゅりけんを見せた。菱形ひしがたの真ん中に灰色の水晶がはめ込まれていた。

「えっ!山崎さんって忍者だったんですか?!」

「せや。術は使えへんけどな」

「山崎殿。その水晶には忍術を扱える力も備わっている」

厩戸の言葉に山崎は大きく目を見張った。

「ほんまどすか。ほな、これから色々と試してみますわ」

(山崎さんがあんなに表情を変えるなんて……。それだけ忍術を使えるようになったのが嬉しいってことか)

勇美は感動した後、たかむらに尋ねた。

「たかむらは元から指にリングをしてたよね?何か変わったの?」

たかむらよりも先に厩戸が答えた。

無論むろん。たかむらにも新たな力を授けた。ただし、その力を発揮するには条件がある」

「条件?」

勇美が不思議そうにたかむらを見た。厩戸が口を開く前にたかむらが言った。

「現世で死んで正式にここの人間にならないと力を発揮できないという事ですよね」

厩戸は深く頷いた。勇美が困惑した表情で言った。

「……じゃあ、たかむらが現世で死なない限り、どんなにアタシ達が全力を尽くしても敵を倒すことは出来ないってこと?」

「その通りである」

「でも自殺はダメなんだよね?どうしたら……」

「心配するな。考えはある」

「えっ?」

戸惑う勇美を他所よそに、厩戸は話を続けた。

「その水晶には強大な力が宿っている。各々の色は属性ぞくせいを表している。赤は炎、青は水、緑は草、黄はかみなり、白は氷、橙と茶は大地、紫は毒。灰色と桃色は少し特殊で灰色は忍術、桃色は治癒ちゆだ。その属性に合った技が出るようになっているのだが……」

厩戸がそこまで言いかけた途端、興奮した補佐隊員の三人が一斉に声を上げた。

治癒ちゆって?!回復技かいふくわざってことっすか?!」

「このブレスレットから火が出るってことですか!」

「大地の技って何ですか?!ハナちゃんとボクは一緒なんですか?!」

「ちょっと三人とも!一度に喋ったら厩戸さんが困るじゃないの!」

ハナが「ワン!」と鳴いて、良順、勇美、元春をしかると厩戸が言った。

「良順殿の技は回復力だ。勇美殿はその水晶から火が出る。元春殿とハナ殿は属性は同じだが、技は全く別のものである」

「……今の全部、同時に聞き取ったのかい?」

千代の言葉に厩戸が「うむ」と頷くと、勇美と良順が更に興奮して言った。

「同時に何人もの話を聞き取れるってホントなんだ!」

「スゲ~!オレ、大袈裟おおげさ逸話いつわだと思ってたよ!」

厩戸はコホンと咳払せきばらいをすると話を続けた。

「先程の続きだが……全員の力を合わせると一撃で相手をちりにしてしまうほどの威力いりょくがある。だが、全力を出さない限り力を発揮することはできぬ。実戦の場で各々が本気を出せるかどうかが鍵である。武器を持っている者は……新選組の者は心配いらぬな。庭のすみ鍛錬たんれんの為の道場を新しく作った。壊れてもすぐに修復されるようになっているゆえ、遠慮なく使って貰いたい。良順殿は槍の使い方について、たかむらか新選組の者に指南しなんしてもらうように」

「分かりましたっす!」

「慣れるまでは苦労するだろうが、鍛錬を積んで実戦にのぞんでもらいたい。危険は刻一刻こくいっこくと迫っているのでゆるりと鍛錬をしてる暇はないかもしれぬが……我もこまめに様子を見に参る。たかむら、何かあればすみやかに我に報告を」

「承知致しました」

厩戸は一同を見渡すと大きく頷き、裁きの間から出て行った。

「鍛錬って……そないな暇ないやろ」

「全くだよ。任務をこなすだけでも大変さね」

「山崎くんと千代殿の言う通り、集まって鍛錬してる時間はない。自主的にやるしかない」

「アタシ達と山崎さんは代わってくれる人がいるけど沖田さん、土方副長、近藤局長はどうするんですか?」

「俺は鬼達に頼む」

「私はうたじろうさんに」

「わしは……何とか時間を見つける」

「近藤局長、鍛錬をする場合は私にお申し付けください。代わりに留守番を致します」

「おお、頼んだぞ。たかむら」

「よっし!じゃあ、決まりっすね!」

「それにしても霊界がおびやかされるって一体どんな事が起きるんでしょう。ボク、怖いです」

震えながらそう言う元春の背中を勇美は優しくでた。そして思い出したように口を開いた。

「そういえば、何で新選組の人達が霊界を仕切ってるんですか?皆で力を合わせる必要があるのなら教えて欲しいんですけど」

「そうっすよ!たかむらさんと土方副長にはぐらかされたままなんすから!今度こそ教えてくださいっす!」

「……そうだな。おぬし達にはいつか話さねばと思っておった」

近藤はそう前置きをすると静かに語り始めたのだった。
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