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第五章 予言
第三十四話
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勇美が補佐隊員になってから更に時が経った。現世でいうと約半年程だろうか。勇美は独り立ちをし、蘇りも一人でできるようになった。
更にこれまでバラバラだった補佐隊員が全員揃ったことで近藤の補佐の体制も変更になった。たかむらはこれまで、蘇りをしている最中の時間のロスを度々近藤に指摘されていた。だが、シフトを作成してローテーション制にしたこと、一人が蘇りをしている間に次の死者を呼び、他の人が補佐を務めるという体制にしたことで作業の効率が格段に上がった。
だが、近藤とたかむらが何より驚き感心したのは補佐隊員達が互いに信頼関係を結ぶようになったことだった。補佐隊員になったのはたかむらの次に千代、良順、元春(とハナ)、勇美の順番だが、彼らは先輩後輩といった関係性に固執することは全くなかった。上下関係を好まない千代の影響はもちろん大きいが、他の隊員もそういう関係性をあまり気にしないような者ばかりだからだ。要するに彼らは「フレンドリー」な関係性を築いているのだ。
また、彼らには「生前に自分と同じく辛い思いをした死者の心に寄り添いたい」という共通の志があり、彼らが信頼関係を深める上でそれは何よりも大きいのだった。
***
ある日。補佐隊員達が打ち合わせを行い、解散しようとした時のことだ。元春が遠慮がちに手を挙げた。
「突然申し訳ないんですが、この場を借りて皆さんにお伝えしたいことがあります。特に千代さんと良順くんに……」
(元春くん、もしかしてあのことを……?)
勇美は気づいた。元春がニ人に何を伝えようとしているのかを。千代と良順は顔を見合わせると、元春を不思議そうに見つめた。
「何だい?言ってごらん」
元春は深呼吸をすると意を決したような表情を浮かべて言った。
「じ、実はボク……女なんです」
千代と良順は一瞬目を丸くし、再び顔を見合わせた。元春の体が小刻みに震え、その額に汗が滲む。ニ人がどんな反応をするのか不安で堪らないのだ。
(ど、ど、どうしよう……!気持ち悪いとか嫌だとか言われたら……!)
元春は恐怖のあまり思わずギュッと目を瞑った。先に口を開いたのは良順だった。
「いいじゃん!別に男子でも女子でもさ!元春は元春だよ!」
「良順くん……」
「あのさ、元春。オレがいた時代はね、男子だからとか女子だからとかそういう区別がない時代なんだよ。だから、元春は自分が好きなように生きたらいいじゃん⭐︎ね?勇美ちゃんもそう思うでしょ?」
「うん!」
と、返事をしながらも勇美は心の中で思った。
(アタシもこの間全く同じこと言ったんだけどね!)
すると、千代が言いにくそうに口を開いた。
「……良順、良い話のとこ申し訳ないんだけどね。私らはもう死んでるのさ」
「あっ、そうだった!」
良順は舌を出すと頭を掻いた。
「元春。私も良順と全く同じ考えさ。それに私は始めから分かってたよ。あんたが女だってことをね」
「えっ!そうだったんですか?!」
「ああ。でも、こっちから『あんた女だろ?』なんて聞けやしないじゃないか。それにあんたが何かに悩んだり葛藤してるのは分かってた。それを乗り越えられたら、いつか自分から話をしてくれるだろうと思ってたんだよ」
「ボクのこと待っててくれたんですか……。ありがとうございます。皆さんには本当に良くして頂いて、ボクは本当に嬉しいです。補佐隊員やってて良かった……」
元春は溢れる涙を堪え切れず羽織の袖でゴシゴシと涙を必死に拭った。
「そんなに泣くなよ元春~!」
「そうさね。いちいち泣いてちゃ補佐隊員は務まらないよ!」
そう言いながらも良順は元春の頭を、千代は背中を優しく撫でた。元春は涙を拭いながら言った。
「ボクのことをもっと皆さんに知ってもらいたいんです。だから、少しずつでもボク自身のことを皆さんに聞いてもらいたいと思ってます」
「そうかい。焦らなくていいからゆっくり聞かせとくれよ」
「オレで良ければいつでも聞くよ!」
「……ありがとうございます!」
元春は再び目を潤ませながら、嬉しそうに微笑んだ。その様子を近藤とたかむらは傍らで一言も口を挟むことなく見守っていた。
「全く……あのすぐ泣く癖をどうにかしないといけませんね」
たかむらは呆れた顔をしたが、彼らを見つめるその眼差しは優しく、近藤には彼が元春を始め補佐隊員達のことを既に認めていることが分かった。
「良いではないか。それだけ元春殿は感情豊かだということだ。おぬしも少しは見習ったらどうだ?」
「……勘弁してくださいよ」
首を振ってため息を吐くたかむらを見て笑った後、近藤は再び補佐隊員達に目を向け、嬉しそうに微笑んだ。
(他人の個性を認め受け入れる。良い仲間達だ……)
補佐隊員達は互いの過去や経験、価値観などを受け入れ合うことで絆を深めていた。それは他でもない。自分の周りの者を気遣い、思い遣る勇美の人柄が補佐隊員達を変えたからだ。
更に勇美は補佐隊員だけではなく、新選組の隊士達とも積極的に連絡を取り合っており、任務の合間に天国や地獄、監察隊の元へせっせと足を運んでいた。近藤を始め補佐隊員達の言動やその日に起きたことなどを彼らに報告し、共有する為だ。時には彼らと勇美の四人で集まり打ち合わせをすることもあった。
「今まで私達は蚊帳の外でしたけど、松山さんのおかげで霊界の全体的な動きが把握できるようになりましたよね」
「そうだな。最初は軽くて男勝りな女が来たと思ったがよくやってくれてるんじゃねぇか」
「いわば、近藤局長とわいらの橋渡し的な役どすな」
「いやいや、皆さん!そんなにアタシを褒めても何も出ませんよ~!」
「ったく、調子のいい奴め。ところでよ、元春が女だって聞いた時は驚いたな」
「私もです。ご本人も打ち明ける際にとても緊張してましたよね。嫌われたらと考えてしまったのでしょうけど、そんなことは絶対にないのですが……」
「嫌いになることはねぇが、さすがに最初は戸惑ったな。周りにそんな奴いなかったし。今は慣れたけどな。だが、山崎。貴様が一番驚いたんじゃねぇか?」
「いいえ。むしろ女やて聞いて腑に落ちたぐらいどす。男にしてはえらい線細いし、自分自身についてもなんか思い悩んでるように見えたさかい」
「マジですか!うっすら気づいてたなんてさすがは元監察方の山崎さん……鋭い!」
***
そんなある日。裁きがひと段落した補佐隊員達が集まって打ち合わせを行っていると、入り口に突然ある人物が現れた。通常、死者が入室する時は補佐隊員が呼び出すことになっているので、無断で入って来たその人物に一同は驚いた。たかむらと近藤を除いて。
飛鳥時代の装束に身を包んだその男性は年齢は40代~50代ぐらい。近藤と同じくらい背が高く、スマートな体型をしている。スッとした切れ長の目をしているが、たかむらとは違って優しげだ。口と顎にうっすらと髭があり、俳優のように整った顔立ちをしている。
(よくドラマで見かける俳優さんに似てるような……誰だっけ……あっ!眞島●和さんだ!)
そう思いながら勇美は思わず呟いた。
「イケおじ……!」
「えっ?誰このオッサン」
「ここでは見かけない顔さね」
「千代、お前はこの人を一度見かけてるはずだ。忘れたか?」
たかむらの言葉に千代はしばし考え込んだ後、あっと声を上げた。
「もしや、厩戸の……?!」
「えっ?じゃあこの人が伝説の……」
「厩戸皇子ってことかしら?!」
すると、長身の男性が口を開いた。
「いかにも。我が厩戸皇子である」
厩戸は補佐隊員達の顔を見ると優しく微笑んだ。
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また、彼らには「生前に自分と同じく辛い思いをした死者の心に寄り添いたい」という共通の志があり、彼らが信頼関係を深める上でそれは何よりも大きいのだった。
***
ある日。補佐隊員達が打ち合わせを行い、解散しようとした時のことだ。元春が遠慮がちに手を挙げた。
「突然申し訳ないんですが、この場を借りて皆さんにお伝えしたいことがあります。特に千代さんと良順くんに……」
(元春くん、もしかしてあのことを……?)
勇美は気づいた。元春がニ人に何を伝えようとしているのかを。千代と良順は顔を見合わせると、元春を不思議そうに見つめた。
「何だい?言ってごらん」
元春は深呼吸をすると意を決したような表情を浮かべて言った。
「じ、実はボク……女なんです」
千代と良順は一瞬目を丸くし、再び顔を見合わせた。元春の体が小刻みに震え、その額に汗が滲む。ニ人がどんな反応をするのか不安で堪らないのだ。
(ど、ど、どうしよう……!気持ち悪いとか嫌だとか言われたら……!)
元春は恐怖のあまり思わずギュッと目を瞑った。先に口を開いたのは良順だった。
「いいじゃん!別に男子でも女子でもさ!元春は元春だよ!」
「良順くん……」
「あのさ、元春。オレがいた時代はね、男子だからとか女子だからとかそういう区別がない時代なんだよ。だから、元春は自分が好きなように生きたらいいじゃん⭐︎ね?勇美ちゃんもそう思うでしょ?」
「うん!」
と、返事をしながらも勇美は心の中で思った。
(アタシもこの間全く同じこと言ったんだけどね!)
すると、千代が言いにくそうに口を開いた。
「……良順、良い話のとこ申し訳ないんだけどね。私らはもう死んでるのさ」
「あっ、そうだった!」
良順は舌を出すと頭を掻いた。
「元春。私も良順と全く同じ考えさ。それに私は始めから分かってたよ。あんたが女だってことをね」
「えっ!そうだったんですか?!」
「ああ。でも、こっちから『あんた女だろ?』なんて聞けやしないじゃないか。それにあんたが何かに悩んだり葛藤してるのは分かってた。それを乗り越えられたら、いつか自分から話をしてくれるだろうと思ってたんだよ」
「ボクのこと待っててくれたんですか……。ありがとうございます。皆さんには本当に良くして頂いて、ボクは本当に嬉しいです。補佐隊員やってて良かった……」
元春は溢れる涙を堪え切れず羽織の袖でゴシゴシと涙を必死に拭った。
「そんなに泣くなよ元春~!」
「そうさね。いちいち泣いてちゃ補佐隊員は務まらないよ!」
そう言いながらも良順は元春の頭を、千代は背中を優しく撫でた。元春は涙を拭いながら言った。
「ボクのことをもっと皆さんに知ってもらいたいんです。だから、少しずつでもボク自身のことを皆さんに聞いてもらいたいと思ってます」
「そうかい。焦らなくていいからゆっくり聞かせとくれよ」
「オレで良ければいつでも聞くよ!」
「……ありがとうございます!」
元春は再び目を潤ませながら、嬉しそうに微笑んだ。その様子を近藤とたかむらは傍らで一言も口を挟むことなく見守っていた。
「全く……あのすぐ泣く癖をどうにかしないといけませんね」
たかむらは呆れた顔をしたが、彼らを見つめるその眼差しは優しく、近藤には彼が元春を始め補佐隊員達のことを既に認めていることが分かった。
「良いではないか。それだけ元春殿は感情豊かだということだ。おぬしも少しは見習ったらどうだ?」
「……勘弁してくださいよ」
首を振ってため息を吐くたかむらを見て笑った後、近藤は再び補佐隊員達に目を向け、嬉しそうに微笑んだ。
(他人の個性を認め受け入れる。良い仲間達だ……)
補佐隊員達は互いの過去や経験、価値観などを受け入れ合うことで絆を深めていた。それは他でもない。自分の周りの者を気遣い、思い遣る勇美の人柄が補佐隊員達を変えたからだ。
更に勇美は補佐隊員だけではなく、新選組の隊士達とも積極的に連絡を取り合っており、任務の合間に天国や地獄、監察隊の元へせっせと足を運んでいた。近藤を始め補佐隊員達の言動やその日に起きたことなどを彼らに報告し、共有する為だ。時には彼らと勇美の四人で集まり打ち合わせをすることもあった。
「今まで私達は蚊帳の外でしたけど、松山さんのおかげで霊界の全体的な動きが把握できるようになりましたよね」
「そうだな。最初は軽くて男勝りな女が来たと思ったがよくやってくれてるんじゃねぇか」
「いわば、近藤局長とわいらの橋渡し的な役どすな」
「いやいや、皆さん!そんなにアタシを褒めても何も出ませんよ~!」
「ったく、調子のいい奴め。ところでよ、元春が女だって聞いた時は驚いたな」
「私もです。ご本人も打ち明ける際にとても緊張してましたよね。嫌われたらと考えてしまったのでしょうけど、そんなことは絶対にないのですが……」
「嫌いになることはねぇが、さすがに最初は戸惑ったな。周りにそんな奴いなかったし。今は慣れたけどな。だが、山崎。貴様が一番驚いたんじゃねぇか?」
「いいえ。むしろ女やて聞いて腑に落ちたぐらいどす。男にしてはえらい線細いし、自分自身についてもなんか思い悩んでるように見えたさかい」
「マジですか!うっすら気づいてたなんてさすがは元監察方の山崎さん……鋭い!」
***
そんなある日。裁きがひと段落した補佐隊員達が集まって打ち合わせを行っていると、入り口に突然ある人物が現れた。通常、死者が入室する時は補佐隊員が呼び出すことになっているので、無断で入って来たその人物に一同は驚いた。たかむらと近藤を除いて。
飛鳥時代の装束に身を包んだその男性は年齢は40代~50代ぐらい。近藤と同じくらい背が高く、スマートな体型をしている。スッとした切れ長の目をしているが、たかむらとは違って優しげだ。口と顎にうっすらと髭があり、俳優のように整った顔立ちをしている。
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そう思いながら勇美は思わず呟いた。
「イケおじ……!」
「えっ?誰このオッサン」
「ここでは見かけない顔さね」
「千代、お前はこの人を一度見かけてるはずだ。忘れたか?」
たかむらの言葉に千代はしばし考え込んだ後、あっと声を上げた。
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