車にはねられて死んで気づいたらツンデレイケメンや新選組と共に霊界の裁判所で仕事をさせられてた話〜松山勇美の霊界異聞奇譚〜 番外編＋α

キャラ紹介と解説、裏話

新選組

【近藤勇】
年齢：35歳
血液型：O型
身長：190センチ
職業：現世と霊界共に局長
一人称：わし
水晶：黄色(雷の属性)
武器：愛刀「長曽祢虎徹ながそねこてつ」

容姿：大柄で目つきが鋭く強面。黒い着流しに羽織。髷まげを結っている。(月代はなし)

解説、裏話
・モデルはおらず完全に私の中の近藤勇のイメージです。それに加えて主人公の勇美を始め補佐隊員達に上司として慕われる人物であるべきだと思い、理想の上司像をイメージしました。

・カッとなると手が出てしまうという短所について。あとがきにも書きましたが当初、近藤さんのポジションは閻魔大王でした。近藤さんが怒りのあまり勇美に刀を振り下ろす場面も当初は閻魔大王が勇美に向かって暴力をふるおうとし、たかむらが助けるという展開だったのでそれをそのまま使った感じです。

近藤さんの行動は現代でいえばパワハラにあたるので残すかどうか迷いましたが「霊界では基本的にダメージを受けないが、例外がある」という設定の説明と「自分の過ちに気づき自ら謝罪する事ができる上司」というふたつの重要な事柄を書いておきたかったため残す事にしました。とはいえ、たかむらがいなければ勇美は間違いなく霊界のチリになっていたので近藤さんのしたことは謝って許される事ではないのかもしれませんが……(汗)


【土方歳三】
年齢：35歳
血液型：B型
身長：180センチ
一人称：俺
水晶：白(氷の属性)
武器：愛刀「和泉守兼定いずみのかみかねさだ」

職業：
現世＝新選組副長
霊界＝副長兼地獄の番人

容姿：
端正だが勝気そうな顔つき。よく笑うので意外と愛想は良い。

スタイル：
少し乱れかけた黒髪オールバック、シャツにベストやジャケットなどの洋装、蒔絵の入った高価そうな煙管きせる。

解説、裏話
・近藤さんと同様にモデルはおらず完全に私の中のイメージです。強いて言えば学生時代に読んだ小説「バラガキ」のドSなイメージが大きいかもしれません。

・土方さんは新選組全盛期に比べると晩年(函館で戦ったあたり)は性格が丸くなったと言われています。この作品の土方さんがドSではあるものの、しばしば仲間達への思いやりを見せるのはその時代を経て亡くなり霊界を訪れているからです。

・実はかなりの女好きという設定です。実在する本人の写真を見るとイケメンなのが一目瞭然いちもくりょうぜんですが、実際かなりモテたそうで故郷に当てた手紙の中でモテ具合を自慢していたほど。この小説では恋愛要素を意図的に無くしたのでその描写はありませんが、自分がモテる事はきちんと自覚しており少々ナルシストな一面があります。その様子は番外編で少し描く事が出来たので個人的には満足しています。が、土方さんを主役にしたラブコメなんかを書いてみても面白いのかなぁとも密かに思っています。

完全に余談ですが、昔、二次創作の小説サイトを運営していた時に某少年漫画に登場する土方さんと遊女(私が作ったオリジナルキャラ)のシリアスなラブストーリーを書いた事があります。短編でしたが個人的には結構気に入っていたので、今度は二次創作ではなく完全オリジナル作品として書いてみるのもいいかなと思っています。


【沖田総司】
年齢：25歳
血液型：A型
身長：172センチ
一人称：私
モデル：少女漫画「風光る」沖田総司
水晶：紫(毒の属性)
武器：愛刀「菊一文字宗則きくいちもんじのりむね」

職業：
現世＝新選組一番隊長
霊界＝天国の番人

容姿：黒い着流しに、羽織。長い黒髪を後ろで結っている。タレ目で愛想が良く優しい顔つき。一見華奢だが、実は鍛えていて意外とがっしりしている。

解説、裏話
・沖田総司というと新選組を扱った作品の中ではわりと腹黒いイメージで描かれることが多いですが、私の中では真逆でとても優しいイメージです。それは長期に渡って愛読した「風光る」という少女漫画で描かれている沖田さんのイメージが強いからかもしれません。(野暮天で優しい)

・新選組全盛期に病に倒れて前線から離脱してしまったといわれているため(諸説あり)短命で儚いというようなイメージが世間的にあります。確かにそうだとは思いますが、私の中では若干違います。

体が弱っている分、精神的にはもっと強く、新選組(特に近藤さんと土方さん)と刀に対してとても熱く素直な心を持っているというイメージです。だからこそ、普段は優しいけど刀を持つと雰囲気が一変するというギャップを持たせたというのもあります。また、そうした真っ直ぐな気持ちが大きければ大きいほど、体が思うように動かないというもどかしさとの葛藤はかなり大きいものだったのではないでしょうか。

「例え体は病に壊されたとしても、私の心は絶対に壊されない」

「例え前線に行けなくとも心は皆と共に戦っている」

自分の命尽きる最後の瞬間まで、きっとそういう思いでいたのではないかと私は思います。


【山崎丞】
年齢：30歳
血液型：A型
身長：175センチ
一人称：わい
職業：現世と霊界共に監察
モデル：少年漫画「ピースメーカー鐵くろがね」の山崎丞
水晶：灰色(忍術が使える)
武器：手裏剣、短刀

容姿：顎の下辺りで切り揃えられた黒髪、銀縁の丸眼鏡。滅多に笑わず神経質そうな顔つき。素早い動きが求められる忍者のため、体型はスマート。

解説、裏話
・新選組に詳しくなくても彼らを題材とした漫画を読んだ事がある人なら知っているかもしれませんが、新選組において監査方と山崎の存在はかなりマニアックかもしれません。近藤、土方、沖田という有名な三人の他にもう一人として、原田、永倉、藤堂、斎藤などではなく何故あえて山崎を登場させたかというと、単純に私自身が山崎が好きだからです笑

・新選組の山崎というと銀魂をイメージする人が多いかもしれませんが、私は「ピースメーカー鐵くろがね」という少年漫画の山崎が大好きで、クールな忍者という設定にしたのもその影響が大きいです。

・山崎は描かれる作品によってかなり印象が違うイメージがあります。それは恐らく史実の山崎自身に謎が多いことが大きな要因ではないかと思います。新選組で活躍していた時の情報はある程度残ってはいますが(それでも近藤、土方、沖田に比べると少ない)いつ頃生まれたのか、はたまたいつ頃どうやって死んだのか(船上で亡くなり水葬されたという説があるが)などいまだに分かっていない事が沢山あります。そんなミステリアスな魅力があるからこそ人気があるのだとも思うし、こうして自由にキャラを描けるのだとも思います。

・京都弁は方言変換メーカーを使って細かく調べながら書きましたが、もし使い方や表現が間違っているものがありましたらすみません。


この小説では新選組はあくまでも脇役であり、補佐隊員達を引き立たせる為のキャラというポジションです。なので、個人的にはもう少し彼らにスポットを当てて書きたかったな～という少々物足りなさがあるのも事実です。せっかく彼らの刀に色々と属性をつけて戦闘までさせたのに活かし切れなかったという後悔もあります。

「じゃあ、思い切り四人の出番増やせばよかったじゃん！」と思うかもしれませんが、そうなると補佐隊員達の印象や活躍が薄くなってしまう可能性があったのと、あとがきにも書きましたがそもそも最初は新選組を登場させる予定ではなかったので……(汗)

なので今回は泣く泣く断念してしまいましたが、機会があれば新選組を主役にした話を書いてみたいと思っています。(この霊界シリーズになるか全く別の作品になるかは分かりませんが)

因みにですが……いずれは土方歳三の生涯を自分のオリジナル小説として書いてみたいという願望はあります。実現させるにはもっと新選組と土方歳三について調べ、自分なりの解釈をした上でそれを更に物語にしなければならないのでかなりハードルが高く、もっと経験を積まないといけないのでそう簡単に実現できるとはとても思えないんですけどね！(言うのは自由なので笑)