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第一の「たまたま」
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私には「過集中」という特性がある。長時間、集中して作業をしていると疲れが一気に出て体調が悪くなったり眠くなったりという症状が出る。(眠くなるのは過眠症という睡眠障害の影響もある)
その特性への配慮で1時間に1回5分~10分の休憩を取ることが許可されている。とはいえ、1時間に1回の頻度で休憩をしてしまうと作業が進まないのと、周りの目も気になる。幸いなことに私の職場にはそのようなことで文句を言ってくるような人はいないので気にする必要はないのだが、私自身、周りの目を過剰に気にしてしまう性格なので午前中と午後にそれぞれ1回づつ取ることにしている。
私の会社は綺麗なオフィスビルの中にあり、トイレやエレベーターホールといった共有スペースを始め、室内はとても綺麗だ。が、会社内にある休憩スペースはとても狭くて一度に入ることができる人数は2人までと決められている。しかも、椅子は大きなソファがひとつだけ。つまり2人で入室するとソファに2人で並んで座らなければならない。人と話すことが好きな人は気にならないかもしれないが、私にとってはそれほど仲良くもない人と狭い空間に並んで座るというのは苦痛以外の何ものでもない。他の社員も空気を読んで休憩室に誰もいないのを確認して休憩を取っているし、私もそうしている。
その日は冒頭に書いた係長の一件で朝からドタバタしていたのと、ダブルチェックで見つかったミスの修正作業に没頭していたので周りの社員が休憩を取るタイミングを見逃してしまった。すると、ちょうどその時、外回りから新人の女性社員が帰社し、昼食を取るために休憩室に入った。その社員の休憩が終わるのが1時間後。私がいつも取っている午後の休憩時間と丸かぶりだった。
「仕方ない。時間をずらすか」と思っていたら、女性社員が休憩室から出て来て「星名さん、休憩室入って来ても大丈夫ですよ」とわざわざ声を掛けてくれた。彼女は中途入社して1.2ヶ月の若い営業社員なのだが、私がいつ休憩に入っているのかをきちんと把握してくれていたのである。その心遣いに心が温かくなった。
しかし、ろくに話をしたことがない人とソファに並んで座るという状況を考えると、気楽に休憩を取れるとはとても思えなかった。むしろ休憩に入ると気を遣ってしまい余計に疲れてしまいそうだ。複雑な気持ちになったが、「ありがとうございます」と素直にお礼を言った。
その後、結局、休憩室には入らずトイレに行き一息をついた。5分~10分ぐらいならトイレにいてもサボりだと思われることはないだろう。現に離席する度に10分ぐらい戻って来ない社員もいるのだ。休憩室に入らなかったことで彼女はもしかしたら「私のことが嫌いなのかな?」と思ったかもしれない。そうだとしたら大変申し訳ないので「違う違う、そうじゃない~」と今流行りの言葉で弁解をしたいところ。(たぶんドン引きされる)
逆に彼女に私の方が嫌われていないか不安になる。そうではないことを祈るしかない。
その特性への配慮で1時間に1回5分~10分の休憩を取ることが許可されている。とはいえ、1時間に1回の頻度で休憩をしてしまうと作業が進まないのと、周りの目も気になる。幸いなことに私の職場にはそのようなことで文句を言ってくるような人はいないので気にする必要はないのだが、私自身、周りの目を過剰に気にしてしまう性格なので午前中と午後にそれぞれ1回づつ取ることにしている。
私の会社は綺麗なオフィスビルの中にあり、トイレやエレベーターホールといった共有スペースを始め、室内はとても綺麗だ。が、会社内にある休憩スペースはとても狭くて一度に入ることができる人数は2人までと決められている。しかも、椅子は大きなソファがひとつだけ。つまり2人で入室するとソファに2人で並んで座らなければならない。人と話すことが好きな人は気にならないかもしれないが、私にとってはそれほど仲良くもない人と狭い空間に並んで座るというのは苦痛以外の何ものでもない。他の社員も空気を読んで休憩室に誰もいないのを確認して休憩を取っているし、私もそうしている。
その日は冒頭に書いた係長の一件で朝からドタバタしていたのと、ダブルチェックで見つかったミスの修正作業に没頭していたので周りの社員が休憩を取るタイミングを見逃してしまった。すると、ちょうどその時、外回りから新人の女性社員が帰社し、昼食を取るために休憩室に入った。その社員の休憩が終わるのが1時間後。私がいつも取っている午後の休憩時間と丸かぶりだった。
「仕方ない。時間をずらすか」と思っていたら、女性社員が休憩室から出て来て「星名さん、休憩室入って来ても大丈夫ですよ」とわざわざ声を掛けてくれた。彼女は中途入社して1.2ヶ月の若い営業社員なのだが、私がいつ休憩に入っているのかをきちんと把握してくれていたのである。その心遣いに心が温かくなった。
しかし、ろくに話をしたことがない人とソファに並んで座るという状況を考えると、気楽に休憩を取れるとはとても思えなかった。むしろ休憩に入ると気を遣ってしまい余計に疲れてしまいそうだ。複雑な気持ちになったが、「ありがとうございます」と素直にお礼を言った。
その後、結局、休憩室には入らずトイレに行き一息をついた。5分~10分ぐらいならトイレにいてもサボりだと思われることはないだろう。現に離席する度に10分ぐらい戻って来ない社員もいるのだ。休憩室に入らなかったことで彼女はもしかしたら「私のことが嫌いなのかな?」と思ったかもしれない。そうだとしたら大変申し訳ないので「違う違う、そうじゃない~」と今流行りの言葉で弁解をしたいところ。(たぶんドン引きされる)
逆に彼女に私の方が嫌われていないか不安になる。そうではないことを祈るしかない。
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