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「たまたま」が起きたキッカケ

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何となくテレビをつけたら気になってた俳優さんが「たまたま」出演していた。

いつも乗らない時間の電車に「たまたま」乗ったら、昔の友達にバッタリ会った。

いつもは行かないスーパーに立ち寄ってお菓子とジュースを買ったら福引券を貰い、回したら「たまたま」一等が当たった。

生きていると「たまたま」に遭遇することはよくある。それが最初に挙げたような「たまたま」だったら、ましてやそれが続いたらラッキーだろう。しかし、私は全く嬉しくない「たまたま」な出来事につい先日遭遇してしまった。それもなんと連続である。今回はその時の話をしようと思う。

発端は職場で起きた小さなトラブルだった。私は普段、主に主任から依頼を受けて作業をしており、たまに係長からも依頼を受けることがある。その日から私の作業を係長がダブルチェックしてくれることになった。その説明を一通り受け終わり、作業のより詳しい話をしている最中に係長と話が噛み合わないことに気付いた。障害者と健常者が話をすると稀に話が噛み合わないことがあるが、そうではない。よくよく話を聞いてみると、係長と主任の間で私がやっている作業の具体的な内容が共有されていなかったのである。つまり、主任が「これはやらなくていいからね」と言っていた仕事を、係長が「これやって」と言って来たのだ。

「二人の言っていることが食い違っていてどちらを信じればいいのか分からない」一般的によくある話で、職場の愚痴としてもよく耳にする話だ。

その後、係長が納得して素直に謝罪してくれたおかげで無事に解決した。口には出さなかったが、私は思わず「二人で話し合ってからこっちに仕事振ってくれよ!」と心の中でツッコミを入れたのであった。
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