個人的にグッとくるラブソング(悲恋、失恋編)

マリーゴールド あいみょん

第一弾でも挙げたあいみょんだが、実はどの曲をピックアップするかで相当悩んだ。この曲と「裸の心」で最後まで迷い、結局決められずに分けて挙げることにした。それぐらい私は彼女の曲でこの「マリーゴールド」と「裸の心」がお気に入りだ。

この曲は聞く人によってだいぶ印象が変わる。遠距離恋愛の曲だと捉える人もいれば、過去の恋愛を思い出している曲だと捉える人もいる。あいみょん自身もそれを自覚しているようで「聴き手によってそれぞれに物語を作ってもらっていいです」とコメントしている。私も色々な解釈を読んだのだが、最もしっくり来たというか個人的に気に入ったのは「過去の恋愛を思い出している」という解釈。私にとってはこの曲はラブソングでもあり、夏うたでもある。つまり「夏のラブソング」だ。

この曲を初めて聞いたのがいつどこでだったのかは思い出せないが、最初は歌詞よりもイントロのギターとメロディがいかにも夏らしいこと、曲全体に漂うノスタルジックな雰囲気が印象に残り、聞いている内に好きになった。

私は専門家ではないのでギターのフレーズやメロディだけで何故、夏を連想することができるのかそのメカニズムはよく分からない。が、とにかくこの曲を聞くと夏の青い空を思い浮かべることができるし、実際に夏空の下で聞くと、歌詞や歌声も相まってあまりにピッタリ過ぎて鳥肌が立つぐらいだ。

私にとっては「過去の恋愛を思い出している」ように聞こえるのは恐らく曲全体に漂うノスタルジックな雰囲気の影響が大きいように思う。「ノスタルジック」とは日本語で「懐かしい」という意味。歌詞にも「懐かしいと笑えたあの日の恋」というフレーズが登場する。きちんと曲調と歌詞がマッチしているのだ。

因みにこの曲のMVはさぞ夏らしい雰囲気に仕上がっているだろうと思いきや、雨降る街中をあいみょんがこの曲を歌いながらずぶ濡れでスケボーを走らせるという、残念ながら夏らしさは皆無の作品である。