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復活LOVE 嵐
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国民的アイドルにはアイドルらしいラブソングが沢山ある。もちろんどれも素敵な曲だし、ライブで盛り上がる。しかし、私はあえてこの曲を推したい。何故なら作者が豪華だからだ。
作詞、竹内まりや
作曲、山下達郎
提供曲にして夫婦の共作である。昭和に先頭切って日本の音楽シーンを盛り上げた二人のアーティストが平成と令和の国民的アイドルに提供した曲。こんなに贅沢な曲はそうそうないだろう。
山下達郎らしくトレンディ感のあるポップスに仕上がっており、どこか懐かしさを感じる。間奏明けの松潤のパート「ある晴れた~」のフレーズなんて山下達郎の歌声が思い浮かぶほどだし、このフレーズをムードと色気のある松潤が担当しているのも頷ける。実際、松潤は山下達郎のライブに何度も足を運んでおり、二人は元々交流があったそうで、山下達郎も松潤のムードのある歌声を気に入っていたとのこと。
また、1コーラス目の「君を乗せたタクシーが」の部分は山下達郎本人から「タクシー」ではなく「タクスィー」と歌うようにと歌唱指導が入ったという。この部分は聞いているだけでもかなりインパクトの強いフレーズで、ライブでもメンバー全員がきちんと「タクシィー」と歌っている。また、カラオケに行った時に自分で歌う際にも「君を乗せたタクスィーが」と自然に歌っているぐらいである。
そして、忘れてはならないのが歌詞である。最も注目すべきなのは1コーラス目からラストまで同じフレーズが全く登場しないこと。つまりどういうことかというと「ケンカ別れしたカップルが再会し、ヨリを戻す(男性視点)」という過程が1曲を通してひとつの物語になっているのである。これは太田裕美の「木綿のハンカチーフ」の歌詞に取られているのと同じ手法だ。(因みにこちらの作詞は松本隆)
女性である竹内まりやが男性視点の歌詞を書いたのは、もちろん歌うのが嵐だからな訳だが、普段は複雑な女心を表現することに長けた彼女が5人が歌うところを想像して書いてくれたと思うと、嵐のファンとしては何だか感慨深いものがある。
この曲は自分の経験と重なる部分がある訳ではないので個人的な思い入れがある訳ではない。しかし、たった4分強でまるでトレンディドラマのような世界観を見事に表現した3組のアーティストに心からの拍手を贈りたいのである。
作詞、竹内まりや
作曲、山下達郎
提供曲にして夫婦の共作である。昭和に先頭切って日本の音楽シーンを盛り上げた二人のアーティストが平成と令和の国民的アイドルに提供した曲。こんなに贅沢な曲はそうそうないだろう。
山下達郎らしくトレンディ感のあるポップスに仕上がっており、どこか懐かしさを感じる。間奏明けの松潤のパート「ある晴れた~」のフレーズなんて山下達郎の歌声が思い浮かぶほどだし、このフレーズをムードと色気のある松潤が担当しているのも頷ける。実際、松潤は山下達郎のライブに何度も足を運んでおり、二人は元々交流があったそうで、山下達郎も松潤のムードのある歌声を気に入っていたとのこと。
また、1コーラス目の「君を乗せたタクシーが」の部分は山下達郎本人から「タクシー」ではなく「タクスィー」と歌うようにと歌唱指導が入ったという。この部分は聞いているだけでもかなりインパクトの強いフレーズで、ライブでもメンバー全員がきちんと「タクシィー」と歌っている。また、カラオケに行った時に自分で歌う際にも「君を乗せたタクスィーが」と自然に歌っているぐらいである。
そして、忘れてはならないのが歌詞である。最も注目すべきなのは1コーラス目からラストまで同じフレーズが全く登場しないこと。つまりどういうことかというと「ケンカ別れしたカップルが再会し、ヨリを戻す(男性視点)」という過程が1曲を通してひとつの物語になっているのである。これは太田裕美の「木綿のハンカチーフ」の歌詞に取られているのと同じ手法だ。(因みにこちらの作詞は松本隆)
女性である竹内まりやが男性視点の歌詞を書いたのは、もちろん歌うのが嵐だからな訳だが、普段は複雑な女心を表現することに長けた彼女が5人が歌うところを想像して書いてくれたと思うと、嵐のファンとしては何だか感慨深いものがある。
この曲は自分の経験と重なる部分がある訳ではないので個人的な思い入れがある訳ではない。しかし、たった4分強でまるでトレンディドラマのような世界観を見事に表現した3組のアーティストに心からの拍手を贈りたいのである。
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