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出演者や監督はどんな感じ?
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この映画には出演者が多数いるが、旦那が撮影時に実際に見たのは主に男性主要キャストだ。
トムクルーズは全て自分でアクションをこなすことで有名だが、この映画には背格好が似ている影武者(そっくりさん)が二人程出演しているという。それはアップではなく、引きだったり後ろ姿のシーンだ。旦那は友人と共にそのトムクルーズのそっくりさんと記念撮影をしている。因みに渡辺謙のそっくりさんは背格好のみで顔は全く似ていないとのこと。
トムクルーズは自分の撮影になると、主要キャスト専用の控え場所から三輪バギーに乗って撮影場所に現れたらしい。バギーで自分達の真横を颯爽と通り抜けるハリウッドスターの姿にエキストラ達は目を輝かせながら「トムだ!トムが来たぞ!」と盛り上がったらしい。
また、トムクルーズはプライベートジェット機?で現れることもあったそうだ。当時、ハリウッド女優・ペネロペクルスと交際していた彼は、そのペネロペを伴ってジェット機から降りてきたという。まるで映画のワンシーンだ。「彼氏の他国での撮影に同行するなんてペネロペは暇だったのかな?自分もスターなのに?」と、思わずツッコミを入れてしまった。
エキストラは基本的に主要キャストと対峙することはない。映画を観るとエキストラの中に彼らと一戦を交えている人達がいるが、彼らは殺陣やアクションに長けた一握りの精鋭達である。だから、大半のエキストラは「何とかトムや渡辺謙、真田広之と同じ画面に…!」と密かに野心を抱いていたとか。
旦那もその一人であった。自分が死んでるふりをしているすぐ隣をトムや渡辺謙、真田広之が駆け抜ける。すぐそばにいる…!見たい!でも…見ちゃダメ!と、何とか堪えたのだそうだ。
私が一番笑ったのは、ある戦闘シーンのエピソード。エキストラへの指示は「武器を持って相手と対戦して!」というもの。野心に燃えるエキストラ達の前方にいるのはあのトムクルーズ。「アクション!」の声と同時に彼らは一斉にトムクルーズに向かって駆け出して行ったのである。数百人もいる軍隊の大半が一斉にトムへ向かっていくという光景は端から見たら何とも滑稽だろう。慌てた監督が叫ぶ。
「ノーノー!トムの方に行っちゃダメ!目の前の人とファイトして!」
もちろん通訳を通じて日本語で注意されたそうだ。分かっていはいても欲求にはどうしても逆らえないエキストラ達に、私は思わず頬が緩んでしまったのだった。
因みにあの合戦のシーン。双方の軍隊はCGによって量産されている。だから、目を凝らすと同じ人間がそこかしこにいるのだ。しかし、映画を観て分かるように彼らは同じ髭面、制服、帽子姿なのでほぼ見分けがつかない。私は先日の再放送で旦那の姿を必死に探したが、どんなに目を凝らしても一時停止をしても見つけることはできなかった。
最初に撮影が早く終わってしまったという話を書いたが、トムと監督は最後の挨拶の時にきちんとフォローをしたそうだ。監督は「凄く良い撮影だった、ありがとう」と。トムに至っては「撮影が早く終わってしまってごめん。必ず良い作品にするからね!」と言い、一人一人に挨拶をしてくれたそうだ。親日で知られるトムだが、優しい人柄が伺えて何だかとても嬉しくなった。
監督もとても良い人だったそうだ。パワハラ系の監督の話を日本でも海外でも耳にするが、エドワード監督は撮影中怒ったりすることも全くなく温厚だったらしい。後ほど紹介するが、監督もまたトムと同じく親日だということも関係しているのかもしれない。
次は撮影とは関係のないちょっとした裏話。調べても噂程度の情報しか出て来ないので信ぴょう性は低いのだが、旦那からついでに聞いた話なので一応、ここに記しておくことにする。
実は渡辺謙が演じている勝元の役は当初、役所広司にオファーがいったそうだ。しかし、何らかの理由(ギャラが思ったより安かったとか英語が苦手だったとか色々な説がある)により断られ、渡辺謙に白羽の矢が立った。その結果、渡辺謙はこの映画でハリウッドデビュー果たし、大ブレイク。「ハリウッド俳優・ケンワタナベ」としてその名を世界中に轟かせた。もしも、役所広司がこのオファーを受けていたら作品自体もまた違うものになっていただろうし、渡辺謙が世界進出することもなかったかもしれない。運命とは不思議なものである。
トムクルーズは全て自分でアクションをこなすことで有名だが、この映画には背格好が似ている影武者(そっくりさん)が二人程出演しているという。それはアップではなく、引きだったり後ろ姿のシーンだ。旦那は友人と共にそのトムクルーズのそっくりさんと記念撮影をしている。因みに渡辺謙のそっくりさんは背格好のみで顔は全く似ていないとのこと。
トムクルーズは自分の撮影になると、主要キャスト専用の控え場所から三輪バギーに乗って撮影場所に現れたらしい。バギーで自分達の真横を颯爽と通り抜けるハリウッドスターの姿にエキストラ達は目を輝かせながら「トムだ!トムが来たぞ!」と盛り上がったらしい。
また、トムクルーズはプライベートジェット機?で現れることもあったそうだ。当時、ハリウッド女優・ペネロペクルスと交際していた彼は、そのペネロペを伴ってジェット機から降りてきたという。まるで映画のワンシーンだ。「彼氏の他国での撮影に同行するなんてペネロペは暇だったのかな?自分もスターなのに?」と、思わずツッコミを入れてしまった。
エキストラは基本的に主要キャストと対峙することはない。映画を観るとエキストラの中に彼らと一戦を交えている人達がいるが、彼らは殺陣やアクションに長けた一握りの精鋭達である。だから、大半のエキストラは「何とかトムや渡辺謙、真田広之と同じ画面に…!」と密かに野心を抱いていたとか。
旦那もその一人であった。自分が死んでるふりをしているすぐ隣をトムや渡辺謙、真田広之が駆け抜ける。すぐそばにいる…!見たい!でも…見ちゃダメ!と、何とか堪えたのだそうだ。
私が一番笑ったのは、ある戦闘シーンのエピソード。エキストラへの指示は「武器を持って相手と対戦して!」というもの。野心に燃えるエキストラ達の前方にいるのはあのトムクルーズ。「アクション!」の声と同時に彼らは一斉にトムクルーズに向かって駆け出して行ったのである。数百人もいる軍隊の大半が一斉にトムへ向かっていくという光景は端から見たら何とも滑稽だろう。慌てた監督が叫ぶ。
「ノーノー!トムの方に行っちゃダメ!目の前の人とファイトして!」
もちろん通訳を通じて日本語で注意されたそうだ。分かっていはいても欲求にはどうしても逆らえないエキストラ達に、私は思わず頬が緩んでしまったのだった。
因みにあの合戦のシーン。双方の軍隊はCGによって量産されている。だから、目を凝らすと同じ人間がそこかしこにいるのだ。しかし、映画を観て分かるように彼らは同じ髭面、制服、帽子姿なのでほぼ見分けがつかない。私は先日の再放送で旦那の姿を必死に探したが、どんなに目を凝らしても一時停止をしても見つけることはできなかった。
最初に撮影が早く終わってしまったという話を書いたが、トムと監督は最後の挨拶の時にきちんとフォローをしたそうだ。監督は「凄く良い撮影だった、ありがとう」と。トムに至っては「撮影が早く終わってしまってごめん。必ず良い作品にするからね!」と言い、一人一人に挨拶をしてくれたそうだ。親日で知られるトムだが、優しい人柄が伺えて何だかとても嬉しくなった。
監督もとても良い人だったそうだ。パワハラ系の監督の話を日本でも海外でも耳にするが、エドワード監督は撮影中怒ったりすることも全くなく温厚だったらしい。後ほど紹介するが、監督もまたトムと同じく親日だということも関係しているのかもしれない。
次は撮影とは関係のないちょっとした裏話。調べても噂程度の情報しか出て来ないので信ぴょう性は低いのだが、旦那からついでに聞いた話なので一応、ここに記しておくことにする。
実は渡辺謙が演じている勝元の役は当初、役所広司にオファーがいったそうだ。しかし、何らかの理由(ギャラが思ったより安かったとか英語が苦手だったとか色々な説がある)により断られ、渡辺謙に白羽の矢が立った。その結果、渡辺謙はこの映画でハリウッドデビュー果たし、大ブレイク。「ハリウッド俳優・ケンワタナベ」としてその名を世界中に轟かせた。もしも、役所広司がこのオファーを受けていたら作品自体もまた違うものになっていただろうし、渡辺謙が世界進出することもなかったかもしれない。運命とは不思議なものである。
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