1 / 13
ファンになったキッカケ
しおりを挟むラルクについては以前「個人的にグッと来るラブソング(悲恋、失恋編)」という記事の中で「forbbiden lover 」という曲について書いた事がある。前置きとしてファンになったキッカケなども書いたが、改めて最初から説明したいと思う。
ファンになったのは1998年の冬。当時、私は中学生だった。その年のラルクの勢いは凄まじく、中でも3枚同時発売の内の「HONEY」はミリオンを達成しラルクの代表曲となった。が、私はその時ラルクが好きではなかった。何故ならhydeのクセのある歌声がどうしても好きになれなかったからだ。
そんな私の心情を覆したのは次に発売されたシングルの内の1曲だった。2週連続で2枚発売となった曲は「snow drop」と「forbbiden lover」だ。私が当時、心を動かされたのは「snow drop」の方だった。前作3曲のハードで独特な雰囲気からは一転ポップなメロディとサウンドに一瞬で惹かれたのだ。出だしの低音からサビで一気に高音に上がるhydeの音域の広さにも驚き、またその情緒溢れる歌声に感動した。
それから私はラルクの曲を片っ端から聞きまくり、彼らが出演するテレビ番組も全てチェックするようになった。今まで嫌っていたのが嘘のような手のひら返しぶりに自分でも驚いた。「私の心情を覆したこの曲は一体誰が作ったんだろう?」気になって調べてみると「snow drop」を作曲したのはベースを担当するtetsuyaだった。「なんてポップで明るい曲を作るんだ~!」と感激した。ラルクのメンバーの中で最も人気があるのはhydeだが、私がhydeではなくtetsuyaのファンになったのにはそういう理由もある。
ラルクはこれまで合計2回の活動休止期間を経ているのだが、私は2回目の時に一度ファンを辞めてしまった。その後ラルクは復活を果たしたものの当時私は全く違うものを推していた為、ラルク復活の報を耳にしてもさほど興味を持てず出戻る事はなかった。だが、それから暫くして結成25周年記念のライブが開催されるという情報を偶然耳にした時、不意に懐かしさが込み上げた。
中学生の頃に入ったFCはとっくに期限が切れていたのだが、継続手続きを取る事で会員の資格を再び得られると知り(現在この制度は廃止されている)急いで手続きを行い、会員としてチケット先行予約に申し込みをしてみたところ、なんとアリーナ席の真ん中ブロック最前列という良席のチケットをゲットする事が出来た。
彼らのライブには中学生の時に母と共に一度だけ参戦した事があり、彼らのライブを観るのは約17年ぶりの事だった。当時大ヒットしたシングル曲やライブ定番曲を盛り込んだ祭りのようなセットリストに何度も懐かしさが込み上げ、胸が一杯になった。自分の中で長い間眠っていたラルクに対する熱と愛情が一気に蘇り、再びファンとして彼らを推す事を決意したのだった。
出戻ったあの日から8年。中学生の頃にファンだった2年を加えると10年。自分で言うのもなんだが、熱しやすく冷めやすい私がファンクラブにまで入って10年以上も何かを推し続けているというのはかなり珍しい事なのである。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どすこいと鶏ガラ
るーま
エッセイ・ノンフィクション
肥満児がそのまま肥満人に成長した私が愛するのは、あばら骨が浮き出たガリガリの男。決して性癖ではない。ただ、惚れた男が細身であるというだけのことなのだが──
結婚して気付いた「あ。こいつ、違う生き物だ」と。
生物学上は同じ「ヒト」であるに関わらず、その生態はどうやら違っている。ぽっちゃりが知らないガリの生活が存在していた。
ガリ夫×ぽちゃ子夫婦の同居生活には何やら発見と小さな幸せにありふれている、、、らしい。
配偶者は別亜族じゃないかと認識した二人の平凡なやりとりを綴ります。
※本作はダイエット記録でなければ、体質改善および肉体改造奮闘記でもございません。
※作中、体格に対する不適切な表現が含まれます。間違っても世間様に向けた発言ではなく、夫婦間で互いをかまう場合に限定して使用していますことをご理解ください。
※中には「そこまでデブでもヤセでもねぇじゃねぇか。ふざけやがって」とお思いになる方もいらっしゃるかと思いますが、あくまで作者の日常エッセイですので悪しからず。あるあるを楽しんで頂けれは幸いです。
※表紙絵は松丹子様より頂戴しました。いかなる場合も引用・転載等の行為はなさいませんようお願い申し 上げます。
【illustrated by mat_tanko / (c). 2018 mat_tanko All rights reserved.】

個人的にグッとくるラブソング(悲恋、失恋編)
星名雪子
エッセイ・ノンフィクション
音楽には欠かせないラブソング。それは時に自分の恋愛経験や恋愛観と重なったり、ドラマチックなフレーズに胸が熱くなることがあります。数あるラブソングの中から個人的にグッとくる作品をピックアップし、恋愛要素に限らずそのアーティストの音楽性なども含めて綴ってみました。(邦楽のみ)尚、著作権の関係で歌詞をまるごと載せられないので殆ど意訳で書いています。
今回の第二弾は悲恋、失恋編。恋愛の辛さや痛みを歌った泣ける作品をピックアップ。女々しくて辛いよ!な私自身の失恋エピソードも併せてお届けします。
因みに私は現在のパートナー含めて交際経験が4人しかないのと1、2人目は記憶が曖昧なので、エピソードは3人目(元夫)がメインになります。元夫がしつこいくらいに登場するかもしれません。それでも興味ある!という方はぜひ最後までお付き合いください。
かなり暗い曲もピックアップしてるので読み終わった後に気分が落ち込んでも責任持ちません!くれぐれも自己責任でお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

個人的にグッとくるラブソング(恋愛中編)
星名雪子
エッセイ・ノンフィクション
音楽には欠かせないラブソング。それは時に自分の恋愛経験や恋愛観と重なったり、ドラマチックなフレーズに胸が熱くなることがあります。数あるラブソングの中から個人的にグッとくる作品をピックアップし、恋愛要素に限らずそのアーティストの音楽性なども含めて綴ってみました。(邦楽のみ)尚、著作権の関係で歌詞をまるごと載せられないので殆ど意訳で書いています。
第一弾は恋愛中編。恋の始まりから交際中までを歌った楽しくも切ない作品を。後日公開する第二弾は失恋、悲恋編を予定しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
髪寄りな話~完全ノンフィクション
結城芙由奈@コミカライズ発売中
エッセイ・ノンフィクション
【これは……完全なる実話です】
10代の頃は髪の毛が多すぎて悩んでいたあの頃……今ではすっかり抜け毛に怯える日々。抜け毛を減らし、毛量を増やす為の日々を切実と綴らせて頂きます。
完全ノンフィクションなので、色々と突っ込みどころ満載かもしれません
※特に何か目新しいことや変化があった場合に投稿するので不定期更新になる予定です。ご了承下さい。
※他サイトでも投稿あり

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる