上 下
3 / 5

障害についての最適なカミングアウトの方法

しおりを挟む
去年放送されたあるドラマで、発達障害を持つ女性が勇気を出して友人達にカミングアウトする場面があった。不快な言葉を浴びせる訳ではなかったが、友人達は非常に微妙な反応を見せ、女性は「カミングアウトしない方が良かった」と悩んでいた。

この場面を見て私は思った。相手の反応が悪いのは相手だけが悪い訳ではなく、自分のカミングアウトの仕方にもよるのだということを。具体的にどういうことかというと「私は障害があるんだ」と言うだけでは相手を困らせるだけだということだ。ドラマの中で女性は「私は発達障害があってこういうことに困っているんだ」と話をしていた。カミングアウトするのは非常に勇気のいること。だから、これを言えるだけでも凄いことだとは思う。が、相手にきちんと理解してもらいたい気持ちがあるのであれば、これだけでは相手を困らせてしまってかえって逆効果だ。

では、どういう風に言えば良いのか。私自身の障害と特性を例に具体的に挙げてみよう。

「私は発達障害者なんだ。音や匂いに敏感で公共の場に出ると体調が悪くなってしまったりすることが大変なんだけど、これまで凄く生き辛さを感じていたから発達障害が原因だと分かって良かったと思ってるんだ。打ち明けたのはあなたを信頼しているからなんだよ。これからもしかしたら迷惑かけてしまうかもしれない。その時はごめんね」

1、具体的な障害名を明かす
2、特性をひとつ程挙げる(話が長くなるのでなくてもいいが障害名だけでは具体的にどんな障害なのかが分からない為、挙げた方が親切ではある)
3、なるべくポジティブなことを言う。なければどうしてその人に打ち明けようと思ったのかを具体的に言う。
4、これからどうしていきたいのか、相手にどうして欲しいのかを言う。

大体こんな順序で丁寧に話をすると相手も返答しやすくなるし、人によっては「私に打ち明けてくれてありがとう」とか「困ったことがあったら何でも言ってね」と気遣う言葉が返ってくる。

「そんな大変なことできない!」と思う人もいるかもしれない。しかし、考えてみて欲しい。何故、自分がその人にカミングアウトしようと思ったのか?私と同じように相手の人間性を見極めるためというのもあると思う。が、多くは相手を信頼していてこれからも仲良くしていきたい、自分の全てを理解して欲しいというのが理由だろう。

それならば相手を大事に思っているからこそきちんと理解してもらうために、どんなに大変でも面倒でも丁寧に話をすることが大切だと私は思うのである。相手との信頼関係、絆をこれからも大切にしていくために。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...