8 / 9
第八話
しおりを挟む
「そんなこと言われたらうなずくしかないじゃん?」
律紀は諦めたように笑う。しかし彼も決意していた。今度こそ守ると。
「明日、あいつらにも話そう」
そうして2人の話し合いは幕を閉じた。
翌日
「…と、いうわけだ。オレは絶対に凛雪を守る。協力してくれないか…頼む!」
光樹は頭を下げた。
「僕からもお願い」
律紀もまた、頭を下げた。
「ああ、勿論だ」
「Of course.」
「ん」
「当然」
あれは、彼らにとっても悔やまれる出来事だった。故に、彼らは光樹を責めたりなどしない。
そして少しの談笑後…
「本官達もそれぞれの仕事があるが…光樹にも仕事がある。その間、凛雪はどうするんだ?」
由弦が訊いた。それに全員が思考を巡らせる。
「交代で誰か家にいるとか?流石に付きっきりとまではいかなくても誰かはいた方がいいよね」
律紀の言葉に全員が賛成した。
「じゃあスケジュール決めようか」
光樹主導で担当の日を決めていく。
「んー、やっぱ男ばっかじゃキツくね?女性のCooperators探さない?」
悠真の提案は全員が共感した。
「でも我達に凛々のこと頼める女の人の知り合いいる?」
しばらく沈黙となる。その沈黙を破ったのは詩音だった。
「AAさん…は…?」
AAという人物は彼ら混沌組のバンドにおける先輩の1人だ。そして、悠真のカフェの常連客であり、凱亜の大学の後輩でもある。
「Oh!それはいいアイデアだね!」
悠真を筆頭に賛成が集まり、やがて全会一致となった。
そして翌日…
「ふーん。なるほど。」
AAこと明日葉茜は悠真のカフェで凱亜に説明を受けていた。
「で、その凛雪ちゃんとやらの世話をすればいいのですね?」
「是的!頼んでもいいかな?」
凱亜は不安そうに尋ねる。それもそうだ。全員共通の女性の知り合いなんて数人しかいないのだから。
「いいですよ。先輩とオーナー、バンドの後輩たちの頼みですから。」
茜は軽く微笑んでうなずく。
「谢谢!!」
この邂逅は誰の何がもたらす影響なのか
そして凛雪と茜は挨拶を交わした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Of course→勿論
Cooperators→協力者
是的→そう!
谢谢→ありがとう
律紀は諦めたように笑う。しかし彼も決意していた。今度こそ守ると。
「明日、あいつらにも話そう」
そうして2人の話し合いは幕を閉じた。
翌日
「…と、いうわけだ。オレは絶対に凛雪を守る。協力してくれないか…頼む!」
光樹は頭を下げた。
「僕からもお願い」
律紀もまた、頭を下げた。
「ああ、勿論だ」
「Of course.」
「ん」
「当然」
あれは、彼らにとっても悔やまれる出来事だった。故に、彼らは光樹を責めたりなどしない。
そして少しの談笑後…
「本官達もそれぞれの仕事があるが…光樹にも仕事がある。その間、凛雪はどうするんだ?」
由弦が訊いた。それに全員が思考を巡らせる。
「交代で誰か家にいるとか?流石に付きっきりとまではいかなくても誰かはいた方がいいよね」
律紀の言葉に全員が賛成した。
「じゃあスケジュール決めようか」
光樹主導で担当の日を決めていく。
「んー、やっぱ男ばっかじゃキツくね?女性のCooperators探さない?」
悠真の提案は全員が共感した。
「でも我達に凛々のこと頼める女の人の知り合いいる?」
しばらく沈黙となる。その沈黙を破ったのは詩音だった。
「AAさん…は…?」
AAという人物は彼ら混沌組のバンドにおける先輩の1人だ。そして、悠真のカフェの常連客であり、凱亜の大学の後輩でもある。
「Oh!それはいいアイデアだね!」
悠真を筆頭に賛成が集まり、やがて全会一致となった。
そして翌日…
「ふーん。なるほど。」
AAこと明日葉茜は悠真のカフェで凱亜に説明を受けていた。
「で、その凛雪ちゃんとやらの世話をすればいいのですね?」
「是的!頼んでもいいかな?」
凱亜は不安そうに尋ねる。それもそうだ。全員共通の女性の知り合いなんて数人しかいないのだから。
「いいですよ。先輩とオーナー、バンドの後輩たちの頼みですから。」
茜は軽く微笑んでうなずく。
「谢谢!!」
この邂逅は誰の何がもたらす影響なのか
そして凛雪と茜は挨拶を交わした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Of course→勿論
Cooperators→協力者
是的→そう!
谢谢→ありがとう
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
アンラベルオペレーション
ruth
ファンタジー
ボックスヤードと呼ばれる世界で目覚めた主人公ヨウと仲間たち。「中央区域にある『扉』を目指せ。『扉』の向こうへ行けるのは勝ち残った者たちのみ」――自分たちが何者なのかも分からないまま彷徨い、どこにあるかも分からない中央区域を目指していたある日、突如強烈な耳鳴りに襲われる。そしてその耳鳴りをきっかけに、様々な「変化」がヨウたちに訪れ、彼らを取り巻く状況も急速に変化していく。
※この小説は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
未来神話SUSANOWO
塚本正巳
SF
製薬会社に勤める会社員の唯野静生は、職を失った日から無敵のメタルヒーローとなった。アマテラスと名乗る謎の女性に導かれるまま、襲いかかる敵たちと死闘を繰り広げる静生。最初はひ弱でいくじなしだった彼だが、七転八倒するうちに少しずつヒーローとしての自覚と覚悟を身につけていく。仲間と共にたどり着いた真相の先に、悩ましい最後の選択が待ち受ける。
鉄巨人、異世界を往く
銀髭
ファンタジー
物語の舞台は、異世界 シルヴェニア。
主人公 ※※※※はある日、この世界へ魂のみ転移し、
全ての記憶を失ってしまった。
名前すら思い出せない※※※※の新しい身体となったのは
人のものとは思えない程の大きさを誇る、鎧だった。
※ デカイ鎧になった主人公がファンタジーな世界で相棒の獣人少女と冒険をするお話です。
____________________
初めて小説を書いています。
自分の趣味・嗜好を詰め込んだ作品にしようと思って
います。
生暖かい目で見守って、読んで頂ければ幸いです。
感想や誤字の指摘等、お気軽にお声掛け下さい。
いずれ挿絵なんかも追加する予定です。
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる