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30~45 Side 司 14話
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岸辺に向かうと久先輩が上がり、次に優太を上がらせた。
最後に自分が上がろうと石に手をかけたとき、身体に力が入りづらいことに気づく。
すると、「ほら」と優太が手を貸してくれた。
その手を取ることに抵抗はなかった。
警備員にバスタオルを差し出されたがタオルには手を伸ばさず、ヘッドライトを外しそれだけを警備員に押し付ける。
すぐそこに翠がいたから。
翠の背後に姉さんがいることから、この場を離れるよう話しはしたのだろう。
こういう場での姉さんの行動くらい確認しなくてもわかる。
けれど、まだそこに翠がいるということは、翠が抵抗したからほかならない。
自分の身体より、そんなにこれが大事か……。
俺に言わせれば、身体に替わるものはない、だ。
もっとも替えのきかないもの、それが人の身体。
それ以上のものなどありはしない。
俺は真っ直ぐ翠の元へ向かった。
「必要以上の心配をさせるな」
「そんなの、誰も頼んでないっっっ」
少し前に聞いた声よりもひどい声になっていた。
目もしっかりと充血している。
そんな人間にこんなこと言われてみろ――
「頼まれて心配した覚えはない。勝手に心配してると言われたらそれまでだ。……けど」
理性など保てない。感情など抑制できない。
ぎりぎりのところで留まっていた何かが振り切れる。
「こっちだって心配したくてしてるんじゃないっ。したくなくても心が勝手に動くんだから仕方ないだろっ!?」
「っ……じゃぁ――じゃぁ、関わらなければいいじゃないっっっ」
どうしてだろう……。
どうしてこんなことになった?
こんなふうになることを望んでいたわけではないのに。
空から垂れていた一筋の糸が、ふ、と急に見えなくなった。
「翠がそれを言うのか……? ――選ぶ機会はあったはずだ。俺たちに関わるか関わらないか、選択する機会が翠にはあったはずだっ。そこで関わることを選んだのは翠自身だろっ!? 責任転嫁してくれるなっっっ」
言葉にして気づく。
気づいて唖然として、もう八方塞なことに気づく。
――わかった。
じーさん、やっとわかった。
気づくのに時間がかかりすぎてどうにもならないことになってるけど……。
でも、じーさんが何を俺にやらせようとしていたのか、今やっとわかった。
つまり、こういうことだろ?
「俺たちに関わるというのはこういうことだ。こういうことも全部含めて『関わる』という。情報戦は日常的に行われているし、相手に止めを刺すためなら今みたいな状況が目の前で起こったとしても、命に関わらない限りはこっちが有利になるように事を運ぶ。そういう家だし一族だ」
ほかのルートを選ぶ余地などない。
何を考えるまでもなく、有利に事が運ぶように状況を整える。
それが俺たちのやり方。
俺が怒鳴ったからか、それとも言った内容にか、どちらかは定かではない。
翠は身を縮こまらせ手を力一杯握りしめていた。
最後に伝えるべき内容を頭でまとめ、それを言うために一瞬だけ翠から目を逸らす。
きちんと目を見て話すためには一呼吸おく必要があった。
視線を戻し、翠の正面上方から見据える。
今、俺はどんな顔をしているだろう。
ポーカーフェイスなどとっくに崩れている。
せめて、泣きそうな顔ではないことを願うのみ。
「今からでも遅くないと思う。翠はもう一度選択することができる。今度はよく考えて選択するんだな。……これ以上、俺たちをぬか喜びさせてくれるな」
最後の一言は言うべきじゃなかった。
こんなの、八つ当たり以外の何ものでもない。
自分を守るためだけに発した言葉。
「責任転嫁」しているのは翠ではなく俺だ。
携帯を翠の膝に落とし、俺は逃げるように走り出した。
文字通り、逃げるために――
「「司っ」」
姉さんと秋兄の声が聞こえた。
でも、止まることはできない。
「司っちっ――」
唯さんの声が一番はっきり聞こえたけれど、その声にすら立ち止まれはしない。
申し訳なくて……。自分が愚かで申し訳なさ過ぎて……。
教えてくれていたのに。
唯さんは、翠にとっての携帯がどんなものであるのか、一番詳しく教えてくれていたのに。
俺はそのほとんどをスルーして見落とした。
――「準備が間に合わないっていうのもあるんだけどさ、これはリィにとって特別なものだから。すり替えは無理だと思う」。
唯さんはそう言っていた。
ストラップやとんぼ玉、鍵の代わりは作れない、と。
俺はその意味を十分に理解していなかった。
だから、こんなことになったんだ。
桜香苑を突っ切り、余裕のない頭で考える。
家には帰れない。
こんな無様な格好で、みっともない顔で帰れるわけがない。
行く宛てがなかった。
脆い自分をさらけ出せる場所など、どこにも作ってこなかった。
そんな場所、今までは必要なかったから。
暗闇に紛れても、校舎に近づけば人と出くわす可能性がある。
ずぶ濡れの今、人目を引くことは避けられない。
どこか人目につかない場所はないか――
はじき出された答えはひとつ、「地下道」だった。
図書棟の一階から地下道に下りよう……。
事前連絡なしに地下道へ下りれば警備システムに引っかかる。
この際、誰かが駆けつけるそのときまででもかまわなかった。
頭を整理するため、気持ちを整理するため、ほんの少しでいいからひとりになる時間が欲しかった。
しかし、図書棟に足を踏み入れると思わぬ人物が待ち伏せていた。
「ここだと思った。幼稚部からの付き合いともなるとさ、このくらいは予測できるようにもなるよね。基本、消去法だけど」
地下道の入り口、ロッカーを背に立っていたのは朝陽。
な、んで……。
「久先輩から少し前に連絡もらってたんだ。それも究極の課題つきで。司がどうしようもなくなったときに逃げ込む場所をマークしておけって。相変わらず突拍子もない課題出してくれるよ、まったくさ……。でも、意味なんてわからなくても当てられるくらいにはなった」
にこりと笑う朝陽に絶句していると、荒い息遣いが背後から近づいてくる。
「さっすが朝陽! 宿題完璧だね!」
場にそぐわない明るい声は振り返らなくてもわかる。久先輩のものだ。
そして、
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する気力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。
優太はシャワーコックを全開に捻って出ていく。
「ほーら、久先輩も。あなた仮にも受験生なんだから、しっかりあったまって風邪とかひかないでくださいよ?」
隣のブースに押し込まれたであろう人間の声が、シャワーの音に紛れて聞こえてきた。
「司、あったかいね」
呟いただけの声が反響する。
けれど、それはすぐシャワーの音にかき消された。
シャワーは湯気を上げながら床に打ち付けられ、足元には飛沫が立つ。
もうもうと煙るシャワーブースは水浸しの服を纏っていてもあたたかいと感じた。
徐々に、なくなりかけていた指先の感覚が戻ってくる。
すると、血がめぐり始めたのを合図にしたかのように思い出す。
寒い池での出来事を。十日前からの出来事を――
俺が取った行動は「不正解」だらけだった。
じーさんが俺にやらせようとしていたこと、それをもっと考えるべきだった。
もっと考えて、そのうえで行動するべきだった。
本当は、翠に何もかも話すべきだったんだ。
それが、「正解」のルート。
起こるか起きないかわかりもしないことに怯えさせたくはない。
俺はそう考えたけど、端からそれが間違い。
そこは教えて実感させるべきだった。
小さなきっかけでも何が起こるかわからない。
そう翠に教えるのにはちょうどいい機会だったんだ。
雅さんのことは管轄外。学園内のことだけを考えるように――
それはつまり、翠のことだけを考えろと言われていたのだ。
まさかそんなこととは思いもしなかった。
ひとりでどうするかを考えるのではなく、人と考えるべきこと。
「力を見せろ」とは采配力を指していたのではなく、俺自身の器量を量るという意味合いが強かったのだろう。
今ならわかる。
渦中にいる翠と一緒にどうすればいいのかを考えれば良かったのだ、と。
携帯が狙われる可能性があるのなら、こまめにバックアップを取る。替えのきかないものだけは別にしておく。
翠に開示することで、シンプルではあるものの、確実な策を講じることができた。
それなのに、俺は判断を誤った。
己の選択ミスで翠を傷つけた。
池に入る羽目になったのは翠のせいじゃない。
俺が最初の部分で判断を誤っていたから。
ほかの誰でもなく自分の過失。
そのことにもう少し早く気づけていたら、もっと別の対応ができていたかもしれない。
今となってはあとの祭り――
最後に自分が上がろうと石に手をかけたとき、身体に力が入りづらいことに気づく。
すると、「ほら」と優太が手を貸してくれた。
その手を取ることに抵抗はなかった。
警備員にバスタオルを差し出されたがタオルには手を伸ばさず、ヘッドライトを外しそれだけを警備員に押し付ける。
すぐそこに翠がいたから。
翠の背後に姉さんがいることから、この場を離れるよう話しはしたのだろう。
こういう場での姉さんの行動くらい確認しなくてもわかる。
けれど、まだそこに翠がいるということは、翠が抵抗したからほかならない。
自分の身体より、そんなにこれが大事か……。
俺に言わせれば、身体に替わるものはない、だ。
もっとも替えのきかないもの、それが人の身体。
それ以上のものなどありはしない。
俺は真っ直ぐ翠の元へ向かった。
「必要以上の心配をさせるな」
「そんなの、誰も頼んでないっっっ」
少し前に聞いた声よりもひどい声になっていた。
目もしっかりと充血している。
そんな人間にこんなこと言われてみろ――
「頼まれて心配した覚えはない。勝手に心配してると言われたらそれまでだ。……けど」
理性など保てない。感情など抑制できない。
ぎりぎりのところで留まっていた何かが振り切れる。
「こっちだって心配したくてしてるんじゃないっ。したくなくても心が勝手に動くんだから仕方ないだろっ!?」
「っ……じゃぁ――じゃぁ、関わらなければいいじゃないっっっ」
どうしてだろう……。
どうしてこんなことになった?
こんなふうになることを望んでいたわけではないのに。
空から垂れていた一筋の糸が、ふ、と急に見えなくなった。
「翠がそれを言うのか……? ――選ぶ機会はあったはずだ。俺たちに関わるか関わらないか、選択する機会が翠にはあったはずだっ。そこで関わることを選んだのは翠自身だろっ!? 責任転嫁してくれるなっっっ」
言葉にして気づく。
気づいて唖然として、もう八方塞なことに気づく。
――わかった。
じーさん、やっとわかった。
気づくのに時間がかかりすぎてどうにもならないことになってるけど……。
でも、じーさんが何を俺にやらせようとしていたのか、今やっとわかった。
つまり、こういうことだろ?
「俺たちに関わるというのはこういうことだ。こういうことも全部含めて『関わる』という。情報戦は日常的に行われているし、相手に止めを刺すためなら今みたいな状況が目の前で起こったとしても、命に関わらない限りはこっちが有利になるように事を運ぶ。そういう家だし一族だ」
ほかのルートを選ぶ余地などない。
何を考えるまでもなく、有利に事が運ぶように状況を整える。
それが俺たちのやり方。
俺が怒鳴ったからか、それとも言った内容にか、どちらかは定かではない。
翠は身を縮こまらせ手を力一杯握りしめていた。
最後に伝えるべき内容を頭でまとめ、それを言うために一瞬だけ翠から目を逸らす。
きちんと目を見て話すためには一呼吸おく必要があった。
視線を戻し、翠の正面上方から見据える。
今、俺はどんな顔をしているだろう。
ポーカーフェイスなどとっくに崩れている。
せめて、泣きそうな顔ではないことを願うのみ。
「今からでも遅くないと思う。翠はもう一度選択することができる。今度はよく考えて選択するんだな。……これ以上、俺たちをぬか喜びさせてくれるな」
最後の一言は言うべきじゃなかった。
こんなの、八つ当たり以外の何ものでもない。
自分を守るためだけに発した言葉。
「責任転嫁」しているのは翠ではなく俺だ。
携帯を翠の膝に落とし、俺は逃げるように走り出した。
文字通り、逃げるために――
「「司っ」」
姉さんと秋兄の声が聞こえた。
でも、止まることはできない。
「司っちっ――」
唯さんの声が一番はっきり聞こえたけれど、その声にすら立ち止まれはしない。
申し訳なくて……。自分が愚かで申し訳なさ過ぎて……。
教えてくれていたのに。
唯さんは、翠にとっての携帯がどんなものであるのか、一番詳しく教えてくれていたのに。
俺はそのほとんどをスルーして見落とした。
――「準備が間に合わないっていうのもあるんだけどさ、これはリィにとって特別なものだから。すり替えは無理だと思う」。
唯さんはそう言っていた。
ストラップやとんぼ玉、鍵の代わりは作れない、と。
俺はその意味を十分に理解していなかった。
だから、こんなことになったんだ。
桜香苑を突っ切り、余裕のない頭で考える。
家には帰れない。
こんな無様な格好で、みっともない顔で帰れるわけがない。
行く宛てがなかった。
脆い自分をさらけ出せる場所など、どこにも作ってこなかった。
そんな場所、今までは必要なかったから。
暗闇に紛れても、校舎に近づけば人と出くわす可能性がある。
ずぶ濡れの今、人目を引くことは避けられない。
どこか人目につかない場所はないか――
はじき出された答えはひとつ、「地下道」だった。
図書棟の一階から地下道に下りよう……。
事前連絡なしに地下道へ下りれば警備システムに引っかかる。
この際、誰かが駆けつけるそのときまででもかまわなかった。
頭を整理するため、気持ちを整理するため、ほんの少しでいいからひとりになる時間が欲しかった。
しかし、図書棟に足を踏み入れると思わぬ人物が待ち伏せていた。
「ここだと思った。幼稚部からの付き合いともなるとさ、このくらいは予測できるようにもなるよね。基本、消去法だけど」
地下道の入り口、ロッカーを背に立っていたのは朝陽。
な、んで……。
「久先輩から少し前に連絡もらってたんだ。それも究極の課題つきで。司がどうしようもなくなったときに逃げ込む場所をマークしておけって。相変わらず突拍子もない課題出してくれるよ、まったくさ……。でも、意味なんてわからなくても当てられるくらいにはなった」
にこりと笑う朝陽に絶句していると、荒い息遣いが背後から近づいてくる。
「さっすが朝陽! 宿題完璧だね!」
場にそぐわない明るい声は振り返らなくてもわかる。久先輩のものだ。
そして、
「せんぱっ――ちょぉ……場所に目処があるなら先に教えてくださいよ」
優太の疲れた声。
けれど、こちらの息は上がっていない。
「だって、俺置いていかれちゃったし? 教える前に走り出したの優太じゃん」
いつもと変わらないのんびりとした会話が続き、前にも後ろにも進めずにいると、しだいに自分の立っている場所に水が溜まりだす。
「まずは風呂」
優太の腕が首に絡んだ。
もう、抵抗する気力、体力ともに残ってはいなかった。
連行された先は屋内プール施設の一角、シャワールーム。
「安心しろよ。うちの部、練習大好き人間の集まりだからさ、あと一時間くらいは誰も戻ってこない」
俺は区切られたシャワーブースの中に押し込められた。
優太はシャワーコックを全開に捻って出ていく。
「ほーら、久先輩も。あなた仮にも受験生なんだから、しっかりあったまって風邪とかひかないでくださいよ?」
隣のブースに押し込まれたであろう人間の声が、シャワーの音に紛れて聞こえてきた。
「司、あったかいね」
呟いただけの声が反響する。
けれど、それはすぐシャワーの音にかき消された。
シャワーは湯気を上げながら床に打ち付けられ、足元には飛沫が立つ。
もうもうと煙るシャワーブースは水浸しの服を纏っていてもあたたかいと感じた。
徐々に、なくなりかけていた指先の感覚が戻ってくる。
すると、血がめぐり始めたのを合図にしたかのように思い出す。
寒い池での出来事を。十日前からの出来事を――
俺が取った行動は「不正解」だらけだった。
じーさんが俺にやらせようとしていたこと、それをもっと考えるべきだった。
もっと考えて、そのうえで行動するべきだった。
本当は、翠に何もかも話すべきだったんだ。
それが、「正解」のルート。
起こるか起きないかわかりもしないことに怯えさせたくはない。
俺はそう考えたけど、端からそれが間違い。
そこは教えて実感させるべきだった。
小さなきっかけでも何が起こるかわからない。
そう翠に教えるのにはちょうどいい機会だったんだ。
雅さんのことは管轄外。学園内のことだけを考えるように――
それはつまり、翠のことだけを考えろと言われていたのだ。
まさかそんなこととは思いもしなかった。
ひとりでどうするかを考えるのではなく、人と考えるべきこと。
「力を見せろ」とは采配力を指していたのではなく、俺自身の器量を量るという意味合いが強かったのだろう。
今ならわかる。
渦中にいる翠と一緒にどうすればいいのかを考えれば良かったのだ、と。
携帯が狙われる可能性があるのなら、こまめにバックアップを取る。替えのきかないものだけは別にしておく。
翠に開示することで、シンプルではあるものの、確実な策を講じることができた。
それなのに、俺は判断を誤った。
己の選択ミスで翠を傷つけた。
池に入る羽目になったのは翠のせいじゃない。
俺が最初の部分で判断を誤っていたから。
ほかの誰でもなく自分の過失。
そのことにもう少し早く気づけていたら、もっと別の対応ができていたかもしれない。
今となってはあとの祭り――
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