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30~45 Side 司 02話
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佐々木の件はそれだけかと思いきや、雅さん以外との人間ともつながっていた。
佐々木の妹である越谷百合子は老舗茶屋に嫁いでいる。
越谷茶店は雅さんの家が贔屓にしている茶屋だ。
そこの娘が越谷まりあ――藤宮の高等部二年に在籍している。
越谷まりあは母親の百合子とお茶の納品に雅さんの家を度々訪れていた。
当然、雅さんとも面識があった。
佐々木は雅さんを秋兄に、自分の姪は俺と見合いをさせるつもりだったらしい。
その雅さんの話が中倒れ、姪のまりあが最後の砦となった。
どうやら、その姪もまんざらではなかったらしい。
自分たちに絶対的な権力があるわけでもなく、相手の気持ちも考えない。
そんなことで、よくも見合い成立すると考えられるものだ。おめでたすぎて何を言う気も起きない。
よほどその姪に何か秀でたものがあり、俺が惹かれる自信を持っていたのか。
藤宮の生徒なら、俺が誰に気があるのかくらいわかりそうなものを――
伯父にいつかは俺との見合いをさせるから、と吹き込まれた姪は、その言葉を信じ、見合いの日を心待ちにしていたという。
しかし、先日の紅葉祭でことは一転した。
佐々木は俺の意中の相手が翠だという情報を得て、姪と俺の見合いは早々に諦めとある中小企業の跡取り息子との見合いをねじ込んだ。
迅速かつ的確な判断だったと思う。
無理に話を進めようとした結果、秋兄を怒らせ出向されたのだから、これ以上藤宮の不興を買うわけにはいかないと考えるのが普通だ。
諦めた理由のひとつに、俺の意中の相手が秋兄と同じ人間だとわかったことがきっかけでもあるようだが……。
俺と秋兄、藤宮の男ふたりに見初められた女。
あまりにもハードルが高いと踏んだのだ。
藤宮と翠から手を引く、という佐々木の判断は間違ってはいなかった。が、当の姪がどう思っているかは別の話らしい。
じーさんが俺を呼び出したのは最新情報を与えるためではない。
もっと別の何か――
「警備のほうは収束がついておる。じゃが、これから起こり得るものに関してはなんの対策もしておらん」
これから起こり得ること……?
「つまり、佐々木の姪に関してはなんの対策もしておらんということじゃ。たかだか十七歳の小娘、一生徒の色恋沙汰にまで警備会社が関与できるわけがなかろう」
じーさんは俺が来たときからずっと土を捏ねている。
息を切らすこともなく淡々と、同じ速度で同じ動作を繰り返す。
じーさんの言うことはわかる。
たかが一生徒、学園内でやれることには限りがある。
風紀委員や学園警備が対処できる範囲内のことしか起こらないだろう。
それに何か問題があるのか……?
「のぉ、司よ。雅は頭が悪いと思うか?」
「は?」
「雅、じゃ」
雅、と言われたら雅さんのことしか思いつかないが……。
「株の操作は得意じゃないみたいだけど……」
そうでなければ、あそこまでの大損はさせなかっただろう、という履歴を見たことがある。
「果たして本当にそうかのぉ……」
じーさんの表情は変わらない。声のトーンも変わらない。
ただ、妙な間があった。
「何?」
焦らされるのが嫌ですぐに訊き返す。と、じーさんは目を戸口の方へと向けた。
「そこのファイルを見よ」
戸口脇に置かれていたそれに手を伸ばすと、雅さんの経歴とレポート、論文がファイリングされていた。
「教育学部心理学科……?」
うちの大学ではない。だが、偏差値が低い大学でもなかった。
「その大学を選んだのは雅の意思だったそうじゃ。今の雅は自分を見失ってしまっておるが、もとから問題児だったわけではのうて……。心理学を学ぼうと思ったきっかけは、己の出自と家庭環境にある」
経歴書には幼稚部から高等部まで、さらには大学、大学院での評価も記されていた。
ざっと目を通したが、成績が際立って悪いという印象は受けない。
中等部、高等部での成績は学年で三十位前後をキープしているし、取り分け理系が弱いという印象も受けない。
初等部六年で書かれた作文には将来の夢が書かれていた。
中等部でも高等部でも、十二年変わらず将来の夢、進路の先には「カウンセラー」と記されていた。
俺は意外なものを突きつけられた気がして息を呑む。
じーさんの話に耳を傾けつつ、ファイルをパラパラとめくる。
「学校の勉強は困らない程度に……。雅は図書館に通って心理学の本を読み漁っていたそうじゃ。もともと株など興味もなければ、それで一族に認められようとも思っておらんかった。むしろ、逆じゃろうの。損をさせてやれ、くらいなものじゃったろう」
俺は絶句する。
「雅はずっと自分を救うことに必死だったんじゃよ。必死で楽になろうと糸口を探しておったんじゃろ。糸口を見つけられれば同じように悩む者の力になれると、そう思ってきたのじゃろう。……じゃが、どれだけ知識を増やし何を学んだところで己の傷を癒すことはできなかった」
雅さんは大学で心理学を学んでいた。
大学三年が終わった時点で修士課程に飛び級をし、二十三歳で修士課程を修了。二十四歳で博士課程に進んだ。
博士課程は三年だが、一年目の途中で辞めていた。
成績に問題があったわけではない。
ファイリングされているレポートは多岐の分野に渡り、数も異様に多い。
ざっとレポートに目を通すが、いい加減なものではない。
むしろ、読んでみたいと興味をそそられるほどのものだった。
頭の悪い人間ではない。
では、なぜ――
今までの雅さんに関する話とはギャップがありすぎる。
「ストレスを発散させると問題行動が減る、というのはよく聞く話じゃろう?」
俺は何を話すでもなく、じーさんの先の言葉を待った。
「その逆を考えたことはないかの?」
「逆……?」
――「問題行動を起こすことでストレスを発散する」。
「まさか――」
「雅の行動はそれじゃ。本来ならば自己防衛のために本能的に取る行動じゃが、雅は知識としてそのことを知っておった」
頭を鈍器で殴られた気がした。
「書きかけじゃがの、最後のレポートを見てみよ」
最後のレポート……?
そこに書かれていたのは、暗示と催眠術に関するもの。
「雅のレポートの中には自己暗示や催眠術に関するものが多数ある。己にかけようとしたのか人にかけようとしたのか……。己と向き合っても楽になれなぬのなら、暗示で楽になろうとしたのか」
じーさんの言葉がぐるぐると頭を回る。
何がどうしてこんな話になった?
少し前の会話を思い出し唖然とする。
「まさか、雅さんが越谷まりあに催眠術をかけた可能性があると……?」
「それはどうかの」
じーさんが示したのは、その可能性がある、というだけのこと。
だが、越谷まりあが雅さんに接触していたという裏は取れている。
「この件は司に一任する」
じーさんの用とはこのことだったのだ。
「どうじゃ? できそうかの?」
「……じーさん、根本的に訊き方を間違えてると思うけど?」
「おや、そうかの?」
「できて当然――うちって、そういう前提条件ありきだよね」
「よく心得ておるのぉ」
じーさんは満足そうに笑みを深める。
俺は呆れてものも言えない。
何を言っているんだか……。
そうやって俺たちを育ててきた人が。
「学園警備は好きに使うがよい。秋斗も了承済みじゃ。やり方は司に任せる」
話が終わった直後、携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると「笹野健太郎」と表示されている。
無視を決め込むと、
「かまわん、出よ」
じーさんに言われて仕方なく通話に応じた。
こんな話をした直後に話す気にはなれなかったから無視したものを……。
「はい」
『司、おまえどこにいるんだよ』
「藤山」
『は? 道着で家に帰ったの?』
「いや、そういうわけじゃない。何か用?」
『何か用、じゃないよ。もう七時っ! 部活終了時間! 道場の鍵どうしたらいい? ついでに部室も』
静かな庵にやかましいケンの声が響く。
俺のモノマネなんかするから、そこで聞き耳を立てているじーさんがくつくつと笑っている。
「悪い、すぐに戻る。道場も部室の鍵も俺が閉めるから帰ってくれて構わない」
『……なんかあった?』
「いや……」
『まぁいいや。十五分くらいで戻ってくるんだろ?』
「あぁ」
「じゃ、待ってるよ』
「帰ってかまわない」
『うっさいな、俺が待つって言ってんのっ』
そこで通話が切れた。
「ふぉっふぉっふぉ、笹野の坊主か? 待ってくれておるんじゃろ? さっさと行かんか」
「…………」
「話は終わりじゃ。おまえの実力を見せてみよ」
じーさんは一瞬だけ俺の方を見たがすぐ手元に視線を戻し、捏ね続けていた土を摘んでは状態を確認していた。
「はよ行かんか」
俺は一礼してから庵を出た。
佐々木の妹である越谷百合子は老舗茶屋に嫁いでいる。
越谷茶店は雅さんの家が贔屓にしている茶屋だ。
そこの娘が越谷まりあ――藤宮の高等部二年に在籍している。
越谷まりあは母親の百合子とお茶の納品に雅さんの家を度々訪れていた。
当然、雅さんとも面識があった。
佐々木は雅さんを秋兄に、自分の姪は俺と見合いをさせるつもりだったらしい。
その雅さんの話が中倒れ、姪のまりあが最後の砦となった。
どうやら、その姪もまんざらではなかったらしい。
自分たちに絶対的な権力があるわけでもなく、相手の気持ちも考えない。
そんなことで、よくも見合い成立すると考えられるものだ。おめでたすぎて何を言う気も起きない。
よほどその姪に何か秀でたものがあり、俺が惹かれる自信を持っていたのか。
藤宮の生徒なら、俺が誰に気があるのかくらいわかりそうなものを――
伯父にいつかは俺との見合いをさせるから、と吹き込まれた姪は、その言葉を信じ、見合いの日を心待ちにしていたという。
しかし、先日の紅葉祭でことは一転した。
佐々木は俺の意中の相手が翠だという情報を得て、姪と俺の見合いは早々に諦めとある中小企業の跡取り息子との見合いをねじ込んだ。
迅速かつ的確な判断だったと思う。
無理に話を進めようとした結果、秋兄を怒らせ出向されたのだから、これ以上藤宮の不興を買うわけにはいかないと考えるのが普通だ。
諦めた理由のひとつに、俺の意中の相手が秋兄と同じ人間だとわかったことがきっかけでもあるようだが……。
俺と秋兄、藤宮の男ふたりに見初められた女。
あまりにもハードルが高いと踏んだのだ。
藤宮と翠から手を引く、という佐々木の判断は間違ってはいなかった。が、当の姪がどう思っているかは別の話らしい。
じーさんが俺を呼び出したのは最新情報を与えるためではない。
もっと別の何か――
「警備のほうは収束がついておる。じゃが、これから起こり得るものに関してはなんの対策もしておらん」
これから起こり得ること……?
「つまり、佐々木の姪に関してはなんの対策もしておらんということじゃ。たかだか十七歳の小娘、一生徒の色恋沙汰にまで警備会社が関与できるわけがなかろう」
じーさんは俺が来たときからずっと土を捏ねている。
息を切らすこともなく淡々と、同じ速度で同じ動作を繰り返す。
じーさんの言うことはわかる。
たかが一生徒、学園内でやれることには限りがある。
風紀委員や学園警備が対処できる範囲内のことしか起こらないだろう。
それに何か問題があるのか……?
「のぉ、司よ。雅は頭が悪いと思うか?」
「は?」
「雅、じゃ」
雅、と言われたら雅さんのことしか思いつかないが……。
「株の操作は得意じゃないみたいだけど……」
そうでなければ、あそこまでの大損はさせなかっただろう、という履歴を見たことがある。
「果たして本当にそうかのぉ……」
じーさんの表情は変わらない。声のトーンも変わらない。
ただ、妙な間があった。
「何?」
焦らされるのが嫌ですぐに訊き返す。と、じーさんは目を戸口の方へと向けた。
「そこのファイルを見よ」
戸口脇に置かれていたそれに手を伸ばすと、雅さんの経歴とレポート、論文がファイリングされていた。
「教育学部心理学科……?」
うちの大学ではない。だが、偏差値が低い大学でもなかった。
「その大学を選んだのは雅の意思だったそうじゃ。今の雅は自分を見失ってしまっておるが、もとから問題児だったわけではのうて……。心理学を学ぼうと思ったきっかけは、己の出自と家庭環境にある」
経歴書には幼稚部から高等部まで、さらには大学、大学院での評価も記されていた。
ざっと目を通したが、成績が際立って悪いという印象は受けない。
中等部、高等部での成績は学年で三十位前後をキープしているし、取り分け理系が弱いという印象も受けない。
初等部六年で書かれた作文には将来の夢が書かれていた。
中等部でも高等部でも、十二年変わらず将来の夢、進路の先には「カウンセラー」と記されていた。
俺は意外なものを突きつけられた気がして息を呑む。
じーさんの話に耳を傾けつつ、ファイルをパラパラとめくる。
「学校の勉強は困らない程度に……。雅は図書館に通って心理学の本を読み漁っていたそうじゃ。もともと株など興味もなければ、それで一族に認められようとも思っておらんかった。むしろ、逆じゃろうの。損をさせてやれ、くらいなものじゃったろう」
俺は絶句する。
「雅はずっと自分を救うことに必死だったんじゃよ。必死で楽になろうと糸口を探しておったんじゃろ。糸口を見つけられれば同じように悩む者の力になれると、そう思ってきたのじゃろう。……じゃが、どれだけ知識を増やし何を学んだところで己の傷を癒すことはできなかった」
雅さんは大学で心理学を学んでいた。
大学三年が終わった時点で修士課程に飛び級をし、二十三歳で修士課程を修了。二十四歳で博士課程に進んだ。
博士課程は三年だが、一年目の途中で辞めていた。
成績に問題があったわけではない。
ファイリングされているレポートは多岐の分野に渡り、数も異様に多い。
ざっとレポートに目を通すが、いい加減なものではない。
むしろ、読んでみたいと興味をそそられるほどのものだった。
頭の悪い人間ではない。
では、なぜ――
今までの雅さんに関する話とはギャップがありすぎる。
「ストレスを発散させると問題行動が減る、というのはよく聞く話じゃろう?」
俺は何を話すでもなく、じーさんの先の言葉を待った。
「その逆を考えたことはないかの?」
「逆……?」
――「問題行動を起こすことでストレスを発散する」。
「まさか――」
「雅の行動はそれじゃ。本来ならば自己防衛のために本能的に取る行動じゃが、雅は知識としてそのことを知っておった」
頭を鈍器で殴られた気がした。
「書きかけじゃがの、最後のレポートを見てみよ」
最後のレポート……?
そこに書かれていたのは、暗示と催眠術に関するもの。
「雅のレポートの中には自己暗示や催眠術に関するものが多数ある。己にかけようとしたのか人にかけようとしたのか……。己と向き合っても楽になれなぬのなら、暗示で楽になろうとしたのか」
じーさんの言葉がぐるぐると頭を回る。
何がどうしてこんな話になった?
少し前の会話を思い出し唖然とする。
「まさか、雅さんが越谷まりあに催眠術をかけた可能性があると……?」
「それはどうかの」
じーさんが示したのは、その可能性がある、というだけのこと。
だが、越谷まりあが雅さんに接触していたという裏は取れている。
「この件は司に一任する」
じーさんの用とはこのことだったのだ。
「どうじゃ? できそうかの?」
「……じーさん、根本的に訊き方を間違えてると思うけど?」
「おや、そうかの?」
「できて当然――うちって、そういう前提条件ありきだよね」
「よく心得ておるのぉ」
じーさんは満足そうに笑みを深める。
俺は呆れてものも言えない。
何を言っているんだか……。
そうやって俺たちを育ててきた人が。
「学園警備は好きに使うがよい。秋斗も了承済みじゃ。やり方は司に任せる」
話が終わった直後、携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると「笹野健太郎」と表示されている。
無視を決め込むと、
「かまわん、出よ」
じーさんに言われて仕方なく通話に応じた。
こんな話をした直後に話す気にはなれなかったから無視したものを……。
「はい」
『司、おまえどこにいるんだよ』
「藤山」
『は? 道着で家に帰ったの?』
「いや、そういうわけじゃない。何か用?」
『何か用、じゃないよ。もう七時っ! 部活終了時間! 道場の鍵どうしたらいい? ついでに部室も』
静かな庵にやかましいケンの声が響く。
俺のモノマネなんかするから、そこで聞き耳を立てているじーさんがくつくつと笑っている。
「悪い、すぐに戻る。道場も部室の鍵も俺が閉めるから帰ってくれて構わない」
『……なんかあった?』
「いや……」
『まぁいいや。十五分くらいで戻ってくるんだろ?』
「あぁ」
「じゃ、待ってるよ』
「帰ってかまわない」
『うっさいな、俺が待つって言ってんのっ』
そこで通話が切れた。
「ふぉっふぉっふぉ、笹野の坊主か? 待ってくれておるんじゃろ? さっさと行かんか」
「…………」
「話は終わりじゃ。おまえの実力を見せてみよ」
じーさんは一瞬だけ俺の方を見たがすぐ手元に視線を戻し、捏ね続けていた土を摘んでは状態を確認していた。
「はよ行かんか」
俺は一礼してから庵を出た。
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