889 / 1,060
Side View Story 14
20~26 Side 秋斗 02話
しおりを挟む
社長室には日下部人事部長と日比野人事副部長が揃っていた。
深刻な表情をしたふたりの向こうには大きな椅子に身を預けた父さんがいる。
「静くんに人選ミスじゃないかと指摘されたよ」
父さんの言葉に、そう言われても仕方ないのでは、と思う。
だが、今回の人選ミスはどうしたことか――
この切れ者ふたりがあんな人選ミスをするとは思いがたい。
「何があったんですか」
「秋斗様、先にこちらのファイルをご覧ください」
日比野さんに手渡されたファイルには、自分が推薦しようと思っていた警備員の名前が並んでいた。
藤守武継を始めとするほか九名。
その中には先日昇格したばかりの武明と武政の名前もある。
「これは……?」
「私と日比野が選考していた人間です」
「……今配置についている人間とは違うようですが」
「はい。これで差し支えないようでしたら、今すぐ配置につかせます」
「問題ありません」
日下部部長はひとつ頷き、「失礼します」と携帯を手に取り辞令を下した。
社長室で事のあらましを聞いたあと、俺と蔵元はホテルへ向かった。
珍しいことに、唯はホテルのバーラウンジにいるという。そして、その場には蒼樹のほかにふたり、見知った顔が揃っていた。
「わ、秋斗先輩変わらないですねっ!」
声をかけてきたのは鈴代環(すずしろたまき)。
もうひとりの後輩、高崎葵はにこにこしながらグラスを傾けていた。
「あぁ、久しぶりだな」
「先輩も一緒に飲みませんか?」
「今日は仕事がある。蒼樹、悪いが唯を借りる」
「あ、はい……」
蒼樹のぽかんとした顔に見送られ、俺たちは無言で三十九階の部屋へと移動した。
「どうしたんです? 怖い顔をして」
俺はさっき聞いたばかりの情報を唯に伝える。
「翠葉ちゃんの警護につく人間がすり替えられていた」
「え……?」
「日下部部長と日比野副部長が選考した人物とは違う人間が配置についていた」
「それ、どういう――」
「内部にネズミがいる」
本社勤務につくふたりは選考に則った人間だった。
だが、実際彼女につく警備員たちはうちの社員ではあるものの、選考された人間ではなかった。
彼女が駅構内に入ったあたりで副部長がその事実に気づき、すぐにS職管理部への確認をしたという。
そこで、オーダーした警備員ではない人間が配属されていることが発覚したとのことだった。
「少し納得……。警護班の人間、リィの体調のこと何も知らなかった」
「おまえもだ。翠葉お嬢様が接触した人間が木田氏と気づくまでに時間がかかりすぎだ。秋斗様、減俸処分でかまいませんね」
俺はこんな状況にも関わらず、少しの笑みを漏らす。
「蔵元に任せるよ」
「え゛……」
「それが嫌ならネズミ退治を手伝え」
蔵元はすぐにノートパソコンを立ち上げ作業に取り掛かる。
オーダーシートをすり替えた人間はS職管理部にいる人間の誰か……。
「リィクラスだと、オーダーシートは機械通しませんよね?」
「あぁ、すべて紙面で部長から部長へと手渡しになる」
「生身の人間やアナログな手管って俺の得意分野じゃないんだけどなぁ……」
蔵元がじろり、と唯を睨む。
「スミマセン。全力でガンバリマス」
「いや、そこはいい。唯は雅についていたS職警備員から洗ってくれ」
俺の言葉に唯がはっとした顔をした。
「そっか……あの人、今は軟禁中だけどS職の人間は接触可能か」
「……一要素として懸念はしているが、それが本筋だとは思っていない。雅が黒幕なら翠葉ちゃんにダイレクトな攻撃を仕掛けてくるはずだ。そう考えると、警備員のすり替えなんて甘すぎる」
「それは確かに……」
それでも調べさせるのは不安要素を一掃するため。
「残るは怨恨?」
唯が口を開くと、洗いだし作業に取り掛かっている蔵元が口を挟んだ。
「現段階でお嬢様に危害は加えられていない。警護にあたっている人間も極めて真面目な人間です。ただ、情報を操作された感が否めない。それで害を被るのはどこかわかるか?」
唯はすぐに正解を口にした。
「今回の件で問われるのは人選ミス。それで責任を負う立場の人間は人事部長ってとこですか?」
「当たりだ。そっちはすでに内部監査が動いている。だから、雅が絡む人間のみ蔵元と唯で洗ってくれ」
「かしこまりました」
「了解です」
指示を終えると蔵元の視線が向けられた。
「秋斗様はこれからパレスへ行かれるのでしょう?」
「察しがいいな」
「何年あなたについていると思ってるんですか」
辞令が下りた今、俺より先に武継さんたちが到着するだろう。
わかっていてもじっとしていられない。
それが本音だった。
「こんなときになんですが……。秋斗さん、お願いがあります」
唯が真面目な顔で俺を見ていた。
視線のみで問い返すと、
「パレスへ行ってもリィに会わないでください」
「なっ――」
「リィ、ひとりになりたいんだと思います。ひとりで考えたいんだと思います。だから、会わないでください」
唯は瞬きひとつせず口にした。
「悩んでいるリィから何度か話を聞きだそうとしたんですが、全部失敗に終わりました。そのとき、『まだ何も自分で考えてない、自分で考えたい』って言っていました。それから、さっきのあんちゃんとの電話では、『自分で行って、自分で帰ってきたい』って言っていたそうです。その邪魔はしたくない、しないでほしい」
「唯、翠葉ちゃんはたぶん――」
「秋斗さんストップっ! 今すぐお口にチャックしてください」
は……?
「……薄々気づいてはいるんです。でも、リィが帰ってきたら話してくれることになってるんで、ほかの人の口からは聞きたくない」
唯はそう言うと苦笑を浮かべた。
唯は彼女の記憶が戻っていることに気づいていたのか……。
それでも、彼女が話してくれるのを待っているんだな。
「……わかった。会いはしない。けど、心配だから行ってくる」
「行くだけなら問題ないです」
話が済むと、俺はすぐにホテルを出た。
時計を見れば九時半。
今から高速を飛ばせば十一時には着けるだろう――
パレスに着いたのは十一時前だった。
夜半の来客にパレスに従業員はぎょっとした顔をしたものの、すぐにいつもと変わらぬクオリティで対応してくれた。
「御園生翠葉嬢が泊まっていると思う。部屋は彼女の部屋の近くに手配してくれ」
「かしこまりました」
カードキーを手にしたナイトマネージャーがすぐに客室へと案内してくれる。
「お嬢様のお部屋はお隣です」
「ありがとう」
俺は部屋に入り、窓際のテーブルセットに腰を下ろした。
それと同時に携帯が鳴り響く。
『武継です』
「守備は?」
『すでに皆配置済みです』
「何か変わったことは?」
『いえ、引継ぎも完了していますが、これといった問題はございません』
「そうですか……。彼女のことを頼みます」
『お任せください』
長年、学園警備責任者を担っていた武継さんの言葉は、この夜初めて俺に安心感を与えた。
深刻な表情をしたふたりの向こうには大きな椅子に身を預けた父さんがいる。
「静くんに人選ミスじゃないかと指摘されたよ」
父さんの言葉に、そう言われても仕方ないのでは、と思う。
だが、今回の人選ミスはどうしたことか――
この切れ者ふたりがあんな人選ミスをするとは思いがたい。
「何があったんですか」
「秋斗様、先にこちらのファイルをご覧ください」
日比野さんに手渡されたファイルには、自分が推薦しようと思っていた警備員の名前が並んでいた。
藤守武継を始めとするほか九名。
その中には先日昇格したばかりの武明と武政の名前もある。
「これは……?」
「私と日比野が選考していた人間です」
「……今配置についている人間とは違うようですが」
「はい。これで差し支えないようでしたら、今すぐ配置につかせます」
「問題ありません」
日下部部長はひとつ頷き、「失礼します」と携帯を手に取り辞令を下した。
社長室で事のあらましを聞いたあと、俺と蔵元はホテルへ向かった。
珍しいことに、唯はホテルのバーラウンジにいるという。そして、その場には蒼樹のほかにふたり、見知った顔が揃っていた。
「わ、秋斗先輩変わらないですねっ!」
声をかけてきたのは鈴代環(すずしろたまき)。
もうひとりの後輩、高崎葵はにこにこしながらグラスを傾けていた。
「あぁ、久しぶりだな」
「先輩も一緒に飲みませんか?」
「今日は仕事がある。蒼樹、悪いが唯を借りる」
「あ、はい……」
蒼樹のぽかんとした顔に見送られ、俺たちは無言で三十九階の部屋へと移動した。
「どうしたんです? 怖い顔をして」
俺はさっき聞いたばかりの情報を唯に伝える。
「翠葉ちゃんの警護につく人間がすり替えられていた」
「え……?」
「日下部部長と日比野副部長が選考した人物とは違う人間が配置についていた」
「それ、どういう――」
「内部にネズミがいる」
本社勤務につくふたりは選考に則った人間だった。
だが、実際彼女につく警備員たちはうちの社員ではあるものの、選考された人間ではなかった。
彼女が駅構内に入ったあたりで副部長がその事実に気づき、すぐにS職管理部への確認をしたという。
そこで、オーダーした警備員ではない人間が配属されていることが発覚したとのことだった。
「少し納得……。警護班の人間、リィの体調のこと何も知らなかった」
「おまえもだ。翠葉お嬢様が接触した人間が木田氏と気づくまでに時間がかかりすぎだ。秋斗様、減俸処分でかまいませんね」
俺はこんな状況にも関わらず、少しの笑みを漏らす。
「蔵元に任せるよ」
「え゛……」
「それが嫌ならネズミ退治を手伝え」
蔵元はすぐにノートパソコンを立ち上げ作業に取り掛かる。
オーダーシートをすり替えた人間はS職管理部にいる人間の誰か……。
「リィクラスだと、オーダーシートは機械通しませんよね?」
「あぁ、すべて紙面で部長から部長へと手渡しになる」
「生身の人間やアナログな手管って俺の得意分野じゃないんだけどなぁ……」
蔵元がじろり、と唯を睨む。
「スミマセン。全力でガンバリマス」
「いや、そこはいい。唯は雅についていたS職警備員から洗ってくれ」
俺の言葉に唯がはっとした顔をした。
「そっか……あの人、今は軟禁中だけどS職の人間は接触可能か」
「……一要素として懸念はしているが、それが本筋だとは思っていない。雅が黒幕なら翠葉ちゃんにダイレクトな攻撃を仕掛けてくるはずだ。そう考えると、警備員のすり替えなんて甘すぎる」
「それは確かに……」
それでも調べさせるのは不安要素を一掃するため。
「残るは怨恨?」
唯が口を開くと、洗いだし作業に取り掛かっている蔵元が口を挟んだ。
「現段階でお嬢様に危害は加えられていない。警護にあたっている人間も極めて真面目な人間です。ただ、情報を操作された感が否めない。それで害を被るのはどこかわかるか?」
唯はすぐに正解を口にした。
「今回の件で問われるのは人選ミス。それで責任を負う立場の人間は人事部長ってとこですか?」
「当たりだ。そっちはすでに内部監査が動いている。だから、雅が絡む人間のみ蔵元と唯で洗ってくれ」
「かしこまりました」
「了解です」
指示を終えると蔵元の視線が向けられた。
「秋斗様はこれからパレスへ行かれるのでしょう?」
「察しがいいな」
「何年あなたについていると思ってるんですか」
辞令が下りた今、俺より先に武継さんたちが到着するだろう。
わかっていてもじっとしていられない。
それが本音だった。
「こんなときになんですが……。秋斗さん、お願いがあります」
唯が真面目な顔で俺を見ていた。
視線のみで問い返すと、
「パレスへ行ってもリィに会わないでください」
「なっ――」
「リィ、ひとりになりたいんだと思います。ひとりで考えたいんだと思います。だから、会わないでください」
唯は瞬きひとつせず口にした。
「悩んでいるリィから何度か話を聞きだそうとしたんですが、全部失敗に終わりました。そのとき、『まだ何も自分で考えてない、自分で考えたい』って言っていました。それから、さっきのあんちゃんとの電話では、『自分で行って、自分で帰ってきたい』って言っていたそうです。その邪魔はしたくない、しないでほしい」
「唯、翠葉ちゃんはたぶん――」
「秋斗さんストップっ! 今すぐお口にチャックしてください」
は……?
「……薄々気づいてはいるんです。でも、リィが帰ってきたら話してくれることになってるんで、ほかの人の口からは聞きたくない」
唯はそう言うと苦笑を浮かべた。
唯は彼女の記憶が戻っていることに気づいていたのか……。
それでも、彼女が話してくれるのを待っているんだな。
「……わかった。会いはしない。けど、心配だから行ってくる」
「行くだけなら問題ないです」
話が済むと、俺はすぐにホテルを出た。
時計を見れば九時半。
今から高速を飛ばせば十一時には着けるだろう――
パレスに着いたのは十一時前だった。
夜半の来客にパレスに従業員はぎょっとした顔をしたものの、すぐにいつもと変わらぬクオリティで対応してくれた。
「御園生翠葉嬢が泊まっていると思う。部屋は彼女の部屋の近くに手配してくれ」
「かしこまりました」
カードキーを手にしたナイトマネージャーがすぐに客室へと案内してくれる。
「お嬢様のお部屋はお隣です」
「ありがとう」
俺は部屋に入り、窓際のテーブルセットに腰を下ろした。
それと同時に携帯が鳴り響く。
『武継です』
「守備は?」
『すでに皆配置済みです』
「何か変わったことは?」
『いえ、引継ぎも完了していますが、これといった問題はございません』
「そうですか……。彼女のことを頼みます」
『お任せください』
長年、学園警備責任者を担っていた武継さんの言葉は、この夜初めて俺に安心感を与えた。
1
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる