光のもとで1

葉野りるは

文字の大きさ
872 / 1,060
Side View Story 14

01 Side 楓 02話

しおりを挟む
 うちにおいての最優先事項。
 それは母さんが幸せであること――
 いや、この言い方は語弊があるかもしれない。
 つまり、母さんが幸せなら父さんの不興を買うことはない。
 そういうこと。
 基本、司はどこにいても誰が相手でも必要以上に口を開かない。
 そんなわけでコミュニケーションが取りづらいことこのうえないわけだけど、今日の昼食中も司は口にものを運ぶとき以外は口を開かなかった。
 いつもならそれが「普通」なわけだけど、今日ばかりはわけが違う。
 目下、ウイルスの拡散を回避中。立派なミッション遂行中。
 父さんも廊下で話を聞いていた口なのか、司に話しかけることはなく、「話さなくていい。むしろ口を開くな」的な何か……。
 この場では母さん以外が皆、ウイルス拡散回避に取り組んでいた。
 そんな昼を済ませると司は自室へ篭り、俺はそれをフォローするかのように母さんと世間話という名の司の話題に花を咲かせる。
 二時前になると父さんから鋭い視線が飛んできた。
 俺は母さんに気取られないよう廊下へ出る。と、しばらくして父さんも出てきた。
「司は発熱しているのか?」
「いや、熱もまだ測ってない。けど、自覚症状はないみたいだから、今の状態で検査しても陰性だろうね」
 きっとそんなことは司も承知済み。
 けど、薬を処方するにあたり診察や検査は必須なんだ。
「とりあえず二、三日うちに泊めて様子を見るよ。陰性でもリレンザは処方するつもり。本当は家族に感染者がいないと処方できない仕様だけど、そこはちょっと大目に見てもらえない? 母さんを守るためと思ってさ」
「わかった」
「じゃ、俺そろそろ司を連れて出るから」

 病院に着いてすぐ簡易キットで検査したものの、やはり結果は陰性。
「今のところは陰性。でも、予防的にリレンザは処方しておく」
 司は無言で頷いた。
 熱も三十六度七分といつもよりは少し高めなものの微熱ですらない。
 そんな状態で検査したところで陽性反応が出るわけもなかった。
 俺が薬剤部に連絡すると、部長が電話口に出た。
『涼先生からうかがっています。すでに用意してありますので、直接こちらにお越しいただけますか?』
「すみません。今から行きます」

 マンションに着くと司は真っ直ぐ俺のコレクションルームへ向かった。
 そんな弟に一言。
「司、何もその人体模型部屋で寝なくていいっていうか、むしろ、そこに寝るためのアイテムは何ひとつないんだけど……」
 この部屋にはベッドもなければラグも敷かれていない。文字通り物置と化した部屋なのだから。
「……いつもの癖。姉さんの家だと俺の部屋はここだから」
 その言葉に納得する。
 うちは姉さんの家と構造が同じだから、いつもの要領で歩を進めたのだろう。
「玄関入って右側の部屋は片付いてる」
「ありがと」
 その部屋に向かうと、司は持ってきた荷物を部屋の入り口に置き壁の一点を見つめて佇んだ。
 俺にとっては単なる部屋の壁。でも、司にとっては違う。
 その壁の向こうは翠葉ちゃんが使っている部屋だ。
 病院へ行ったとき、顔を見に行くくらいはするかと思ったけど、それもしなかった。
 やっぱりまだ返事はもらえていないのだろうか。
 ふたりの関係に考えをめぐらせていると、司がポツリと呟いた。
「最初から打ち上げなんて行かせなければ――」
 ……バカなやつ。
 後ろから頭を小突くとびっくりした顔で振り返る。
 司、そんなふうに思わなくても大丈夫だよ。
 あの子、精神的に不安定なところもあるけれど、病気と対峙しているときはこっちが驚くほどに強かったりする。
 それにきっと、彼女は後悔なんてしていない。
「今は熱を出しててつらいだろうけれど、昨日翠葉ちゃんは打ち上げに参加できて嬉しかったんじゃないかな」
 司だって半年ちょっと彼女を見てきてそのくらいわかっているだろう?
 守られているだけの子じゃないし、転んだとしてもただで起き上がる子じゃないんだ。
「友達と長い時間を一緒に過ごせて、嬉しかったと思うよ。たぶん、彼女は打ち上げに出たことを後悔なんてしない。だから、おまえも後悔するな」
 司は何も言わずに再度視線を壁へ戻し、思考を遮断するかのように視線を落とした。

「コーヒーでも飲まないか?」
 声をかけると司は、「俺が淹れる」と俺より先に部屋を出た。
 その背中を見て思う。
 大きくなったな、と。
 俺が初等部三年のときに生まれた司が今は高等部二年。
 そりゃ自分も年を取るわけか……。
 そんなことを考えつつ、先ほど考えていた続きを考える。
 もし仮に返事をもらっていないとしたら、どんなシチュエーションでキスに至るわけ?
 しかも、相手はあの翠葉ちゃんで、これは間違いなく「司」という人種なわけで……。
 どうにもすっきりしない。
「キスをしたってさ、それ、合意のうえで、だよな?」
 司は眉間にしわを寄せ、ものすごく嫌そうな顔で俺を見た。
 こんな顔は見慣れているわけだけど、今はしっかりとした答えが欲しいところ。
 少し待ってみても、俺の問いかけを否定する答えは返ってこなかった。
 実家での反応と同じ。
「もしかして無理やりなわけ?」
 訊いても司は答えない。
「秋斗を見てきたからそれだけはしないと思っていたけど……」
 決め付けるように言葉を投げると、司は一瞬だけ目を見開いた。
 そして、すぐに視線を逸らす。
 声にはしなかったが、まるで「違う」と言っているような目だった。
 カップにコーヒーを注ぎキッチンから出てくると、
「……からかわずに聞いてくれるなら話す」
 さて、何があったのか、どうしてそういうことになったのか、聞かせてもらおうか?
「真面目な話ならからかったりしない」
 話を聞いて、あんぐりと口を開けてしまったのは俺。
 実際に話した内容こそ教えてもらえないものの、昨日一昨日、司と翠葉ちゃんの間にあった「すれ違い」や「誤解」の数々を聞いてしまうと、もうなんとも言えない気持ちになる。
 何、ステージ上でもすごいことしてるなとは思っていたけど、水面下ではもっとすごいことになっていたのっ!?
 それを間近で見ていた海斗はどう思ったことか……。
 脳裏に海斗の苦笑が思い浮かぶ。
 確かに、そこまで誤解されたら誤解されないようなシチュエーションを作らない限り、告白すら無駄に終わりそうな気はする……。
 翠葉ちゃん独特の思考回路で華麗に捻じ曲げられて、すべてが水の泡になりかねない。
「ま、それなら目を瞑るかな? ……っていうか、なんだ。ちゃんと両思いって結果つきだったんだ? 昨日、どれだけつついても全然吐かないからまだ返事もらってないのかと思ってた」
 それならそうと昨日のうちに教えてくれても良かったものを……。
 昨日、司は俺や姉さんを完全に無視して黙秘を通した。
 何か別にそうしなくてはいけない理由でもあったんだろうか。
 そうこう考えていると、司が静かに口を開いた。
「兄さん……『衝動』って男側にしかないもの?」
「……それはつまり、性衝動ってやつ?」
「……そんなところ」
 ひどく言いづらそうな顔をして何を言うかと思えば……。
「くっ……おまえ、青春してるよな」
「……からかうならいい」
 変わり身の早さも天下一品。
 司はすぐにカップを持って撤退の姿勢。
「悪い、からかうつもりはないよ」
 引き止めるように声をかけると、司は肩越しに俺を振り返り、数秒間目を合わせてからソファに腰を下ろした。
「性衝動がどこから、って定義にもよるかもしれないけど、人間は人を好きになったらありとあらゆる形で相手を求めるものなんじゃないかな。触れたい、抱きしめたい、キスしたい、セックスしたい。そんな衝動、男も女も関係なく持ってる」
 しょせん、人間だって一動物に過ぎない。
「ま、セックスに関してだけなら男のほうが物理的、肉体的快楽を得やすい分、衝動や欲求自体が高まることはあるだろうな。女の子は男よりも社会的、肉体的事後リスクが高い分、本能的に性行為には慎重になるものなんだよね。司だって三大欲求は知ってるだろ? 性欲なんてあって当たり前。生殖行為だから、人間なら誰でも本能として備え持ってる」
「兄さん……俺は『性欲』じゃなくて、『衝動』をどうにかしたいんだけど。……つないだ手を放したくないと思ったり、急に抱きしめたくなったり――そういうの、どうしたら抑えられる?」
 衝動、ねぇ……。
 昨日のキスは「衝動」だったわけか。
「……ひたすら理性で抑えるしかないでしょ。……抑えなくちゃいけない状況なら、ね? 相手が受け入れてくれるなら我慢する必要なんてないだろ? つまり、そういうことだよ」
 司は瞠目する。
 そんなに驚くことじゃないと思うんだけど……。
 こんなのごく当たり前のこと。
 けど、異性と付き合うどころか人付き合いをしてきていない司にはわからないことなんだろうな。
「両思いならそんな難しいことじゃないよ。手をつなぐくらいは普通にできるだろうし……その先は訊いてみたら?」
「なんて……?」
 真面目に訊かれているから真面目に答える。
 でも、言葉にしてみたら意外と間抜けな内容だった。
「普通に訊けばいいんじゃないの? 抱きしめてもいい? って。キスしてもいい? って」
 司は赤面しつつ、射抜くような目で俺を睨み返してくる。
 いつものなんてかわいすぎて比にならない。
 でも、赤面効果であまり怖くもないわけで……。
 これは即ち、「そんなこと言えるわけないだろっ!?」ってところかな?
「最近の司は表情が豊かだな」
 ついそんなことを零せば機嫌の悪さに拍車をかけてしまったようだ。
 あからさまにそっぽを向かれた。
 からかってるわけじゃないよ、という意味をこめて話をもとに戻す。
「司、そんなの最初だけだよ。最初の一、二回訊いて嫌がられなかったらそのあとに拒まれることは稀。……そうだな、心変わりされない限りは大丈夫なんじゃない? あとは場をわきまえていれば平気だと思うけど」
 相手が翠葉ちゃんなら、訊いてから抱きしめる、訊いてからキスをする。
 そのくらいがいいのかもしれない。
 不意打ちよりも前置きありきな何か。
 ま、好きな子の驚いた顔が無性に見たくなることもあるけどね。
「……からかわれてるとは思ってないけど、なんで嬉しそうなの?」
「え?」
 そこっ!?
「だって嬉しいから?」
「だからなんで?」
「……まず、人に興味を持つことがなかった司に好きな子ができたことが嬉しいし、その子と想いが通じたってだけで十分に喜べる材料揃ってると思うけど? さらにはこんな相談してもらえるとは思ってなかったから、やっぱり嬉しいよ」
 俺の頬は自然と緩む。
 もう十七歳だけど、まだ十七歳。
 司、今からだって遅くはない。
 人ともっと関わってみるといい。
 確かに、「藤宮」には色々と問題があるけれど、それでも友達を作れないわけではないのだから。
 特別な存在を作れないわけじゃない。
 ただ、作ったら守ればいいんだ。それだけだよ。
「さ、俺は夜勤前に仮眠とるかな。……あぁ、うちは姉さんのところと違って冷蔵庫に何も入れてないから、食べ物関係はコンシェルジュにオーダーして」
「わかった」
 主寝室へ足を向けると、後ろから声をかけられた。
 それはそれは小さな声で、「ありがと」と。
 振り返ると、照れ隠しのようにテーブルを見つめる司がいた。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

光のもとで2

葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、 新たな気持ちで新学期を迎える。 好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。 少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。 それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。 この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。 何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい―― (10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される

けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」 「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」 「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」 県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。 頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。 その名も『古羊姉妹』 本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。 ――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。 そして『その日』は突然やってきた。 ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。 助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。 何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった! ――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。 そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ! 意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。 士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。 こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。 が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。 彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。 ※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。 イラスト担当:さんさん

学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?

宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。 栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。 その彼女に脅された。 「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」 今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。 でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる! しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ?? 訳が分からない……。それ、俺困るの?

処理中です...