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第十四章 三叉路
36話
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帰りのホームルームが終わると、私はひたすら深呼吸を繰り返していた。
「どうかした?」
桃華さんに声をかけられ振り返る。
「なんでもないよ」
「なんでもなさそうじゃないから声をかけたんだけど……。具合、悪い?」
「あ、体調は本当に問題なくて――これから、秋斗さんのところへ行くの」
「秋斗先生のところ?」
「そう……。私、秋斗さんにはまだ記憶が戻ったことを伝えてないから」
「…………」
「少し緊張しているだけだから大丈夫」
私はそう言うと、かばんを持って教室を出た。
いつもなら一、二年棟から出ると右に歩みを進め、芝生広場や桜香苑を見ながら図書棟へ向かう。けれど、今日は左へ――三文棟の前を通るルートを歩いていた。
まだ心の準備が整っていないのだ。
テラスを歩いている途中、また歩みを止めてしまうかもしれない。
それを秋斗さんに見られるのが嫌だった。だからルートを変えた。
今、このルートを歩くのは文化部の人たちくらいなもの。
この学校では粗方の単位を一、二年で取得し、三年次の授業が最小数になるようにと考えられている。
三年生になると、時間という時間はすべて受験対策に注ぎ込まれるのだ。
十一月になると三年生は午前授業しかなくなるため、この時間に三年の先輩と会うことはほとんどない。
「自習」という形で学校に残る先輩もいるみたいだけれど、たいていの人は自宅へ帰るそう。
紅葉祭という大きなイベントを十月末にできるのはこういったカリキュラムゆえのこと。
「あれ? 御園生さん、今日は部活?」
背後から声をかけられ振り向くと、ツンツンした赤髪がトレードマークの風間先輩だった。
「いえ、これから図書棟へ行く予定なんです」
風間先輩は首を捻って、
「わけあり?」
右回りでも左回りでも物理的な距離は変わらない。それでも、たいていの人は図書棟へ向かうとき右回りのルートを行く。だから不思議に思われたのだろう。
「少しゆっくり歩きたくて……」
「あぁ、あっち回りだと人が多いもんね?」
「はい」
風間先輩は隣に並んでいいかを私に尋ね、三文棟まで一緒に行くことになった。
「で? 藤宮と仲直りできた? 紅葉祭の打ち上げで一緒に帰ったって聞いたけど」
たったこれだけの問いかけに私の頬は熱を持つ。
「仲、なおり、し、ました……」
こんなとき、前髪を切って良かった、とか。髪の毛を下ろしていて良かった、とか。そんなことばかり思う。
「……ふ~ん。あの男、やーっと御園生さんが誤解しない方法で告れましたか」
「なっ!?」
顔を上げたら、にんまりと笑う風間先輩がいた。
「告られたんでしょ?」
耳はちゃんと聞こえているし、質問されている内容もわかっている。
でも、返す言葉に困ってしまってバカみたいに口をパクパクとさせてしまう。
「両思いおめでとうっ!」
言われてさらに困る。
「……なんで困った顔?」
それは非常に困っているからです。
「両思いだってーのに、今流れてる噂もよくわかんないし」
この話題には困るし噂が好きなわけでもない。
でも、今はどんな噂が流れているのかが少し気になる。
「風間先輩……噂って、どんなものが流れているのでしょう?」
風間先輩はもったいぶることなく教えてくれた。
――「あの藤宮があれだけ態度に出しているにも関わらず気づかない姫」。
――「ライブで姫に向けて熱唱したにも関わらず、姫は気づかず王子惨敗」。
――「どうやら王子は姫に振られたらしい」。
――「秋斗先生と藤宮が姫をめぐって対立」。
「こんなところかなぁ? ま、ふたつまではともかく、三つ目に関しては俺は納得してないけどね。だって、両思いでしょ?」
今の今まですっかり忘れていたけれど、佐野くんと香乃子ちゃんのほかに、風間先輩も私の気持ちを知っている人だった。
どうしよう、なんて答えようっ!?
慌てれば慌てるほどに言葉は出てこないし、定まらない視線のせいか目が回ってきた気もする。
「み、御園生さんっ!? 大丈夫っ? とりあえず落ち着いてっ」
「は、はいっ」
「深呼吸いってみようっ!」
「はいっ」
テラスの真ん中で風間先輩と向き合い、三回ほど深呼吸を繰り返した。
「少しは落ち着いた?」
私は落ち着きのなさ全開で二回頭を縦に振る。
「良かった~……またパニくられたらどうしようかと思った」
「すみません……」
「いや、そしたら癪だけど藤宮呼ぶからいいんだけどさ」
「やっ――」
「……や?」
どうしよう……全部を話す気にはなれない。
佐野くんにだって断片的にしか話せなかったのだ。
「あのっ……ツカサの好きな人が誰かは本人から聞きました。でも、振ってもいないし、お付き合いもしていませんっ」
今答えられるのはこれだけ。
「……あのさ、肝心の御園生さんの気持ちは伝えたの?」
訊かれるだろうなとは思っていたけれど、やっぱり訊かれた。
「伝えました、よ?」
「……は?」
「だからっ、伝えましたっ」
たったこれだけのことで熱く火照る顔をどうにかしてほしい。
一方、風間先輩は思考回路が止まってしまった、というよりは、動作自体が止まってしまった。
隣を歩いていたはずの先輩は二歩ほど後方でフリーズしている。
先輩はあたりを確認してから口を開いた。
「ねぇ、確認……いや、確認するまでもないんだけど、御園生さんがどう解釈しているのかが不明だから確認させて。あのさ、御園生さんと藤宮って両思いだよね?」
「……そう、みたい、です」
「うーわ……何、その微妙な答え。『そうみたい』じゃなくて、そうだから。……なのに、なんで付き合ってないの?」
どうして両思いだと「付き合う」になっちゃうのかな……。
「御園生さんはどうかわからないけど、藤宮は現況に納得してないんじゃない? 今日、昼休みに御園生さんのクラスで弁当食べてたって噂が早くも出回ってるよ?」
その件に関しては頭を抱えずにはいられない。
しかも、それは今日のみではなく、明日からもずっと続くのだ。
「あはは……なんだか込み入った事情がありそう?」
明確なことは何も話せなかったのに、風間先輩はそれ以上は訊くまい、とその話を終わりにしてくれた。
「でも、少し気をつけたほうがいいかもね」
「え?」
「藤宮のファンって中にはちょっと普通じゃない子もいるからさ」
普通じゃない、人……?
「なんていうのかな、信者も様々? 普通の恋愛感情だったり憧れだけならいいけど、お家事情も絡んで藤宮とどうこうなりたいって女の子も少なくはない。御園生さん、藤宮の近くにいるってだけで結構な回数呼び出し食らってたでしょ? それが藤宮を袖にしてるってことになればまた状況は変わってくるかもしれない」
何がどう変わると言うのだろう。
ツカサや藤宮が絡むと、私の想像の域を一気に超える。
「一緒にいるのもだめ。うまくいって付き合うのもだめ。かといって、藤宮を袖にするのもだめ。いったいどうしてほしいんだか……。女心はわかんねーよな。藤宮が一緒に弁当を食べ始めたのはその辺りを考慮してかなとは思ったりしなくもないんだけど……。ま、風紀委員と学園警備が動いていれば問題ないか。あ、三文棟着いちゃった。じゃ、御園生さん、またねっ!」
風間先輩は片手を上げ、校舎へと姿を消した。
私はというと、怒涛の如く流れ込んできた情報に半分くらいは思考が停止している。
それらを咀嚼するため、残りの円周九十度分は今までよりも少しペースを落として歩いた。
「どうかした?」
桃華さんに声をかけられ振り返る。
「なんでもないよ」
「なんでもなさそうじゃないから声をかけたんだけど……。具合、悪い?」
「あ、体調は本当に問題なくて――これから、秋斗さんのところへ行くの」
「秋斗先生のところ?」
「そう……。私、秋斗さんにはまだ記憶が戻ったことを伝えてないから」
「…………」
「少し緊張しているだけだから大丈夫」
私はそう言うと、かばんを持って教室を出た。
いつもなら一、二年棟から出ると右に歩みを進め、芝生広場や桜香苑を見ながら図書棟へ向かう。けれど、今日は左へ――三文棟の前を通るルートを歩いていた。
まだ心の準備が整っていないのだ。
テラスを歩いている途中、また歩みを止めてしまうかもしれない。
それを秋斗さんに見られるのが嫌だった。だからルートを変えた。
今、このルートを歩くのは文化部の人たちくらいなもの。
この学校では粗方の単位を一、二年で取得し、三年次の授業が最小数になるようにと考えられている。
三年生になると、時間という時間はすべて受験対策に注ぎ込まれるのだ。
十一月になると三年生は午前授業しかなくなるため、この時間に三年の先輩と会うことはほとんどない。
「自習」という形で学校に残る先輩もいるみたいだけれど、たいていの人は自宅へ帰るそう。
紅葉祭という大きなイベントを十月末にできるのはこういったカリキュラムゆえのこと。
「あれ? 御園生さん、今日は部活?」
背後から声をかけられ振り向くと、ツンツンした赤髪がトレードマークの風間先輩だった。
「いえ、これから図書棟へ行く予定なんです」
風間先輩は首を捻って、
「わけあり?」
右回りでも左回りでも物理的な距離は変わらない。それでも、たいていの人は図書棟へ向かうとき右回りのルートを行く。だから不思議に思われたのだろう。
「少しゆっくり歩きたくて……」
「あぁ、あっち回りだと人が多いもんね?」
「はい」
風間先輩は隣に並んでいいかを私に尋ね、三文棟まで一緒に行くことになった。
「で? 藤宮と仲直りできた? 紅葉祭の打ち上げで一緒に帰ったって聞いたけど」
たったこれだけの問いかけに私の頬は熱を持つ。
「仲、なおり、し、ました……」
こんなとき、前髪を切って良かった、とか。髪の毛を下ろしていて良かった、とか。そんなことばかり思う。
「……ふ~ん。あの男、やーっと御園生さんが誤解しない方法で告れましたか」
「なっ!?」
顔を上げたら、にんまりと笑う風間先輩がいた。
「告られたんでしょ?」
耳はちゃんと聞こえているし、質問されている内容もわかっている。
でも、返す言葉に困ってしまってバカみたいに口をパクパクとさせてしまう。
「両思いおめでとうっ!」
言われてさらに困る。
「……なんで困った顔?」
それは非常に困っているからです。
「両思いだってーのに、今流れてる噂もよくわかんないし」
この話題には困るし噂が好きなわけでもない。
でも、今はどんな噂が流れているのかが少し気になる。
「風間先輩……噂って、どんなものが流れているのでしょう?」
風間先輩はもったいぶることなく教えてくれた。
――「あの藤宮があれだけ態度に出しているにも関わらず気づかない姫」。
――「ライブで姫に向けて熱唱したにも関わらず、姫は気づかず王子惨敗」。
――「どうやら王子は姫に振られたらしい」。
――「秋斗先生と藤宮が姫をめぐって対立」。
「こんなところかなぁ? ま、ふたつまではともかく、三つ目に関しては俺は納得してないけどね。だって、両思いでしょ?」
今の今まですっかり忘れていたけれど、佐野くんと香乃子ちゃんのほかに、風間先輩も私の気持ちを知っている人だった。
どうしよう、なんて答えようっ!?
慌てれば慌てるほどに言葉は出てこないし、定まらない視線のせいか目が回ってきた気もする。
「み、御園生さんっ!? 大丈夫っ? とりあえず落ち着いてっ」
「は、はいっ」
「深呼吸いってみようっ!」
「はいっ」
テラスの真ん中で風間先輩と向き合い、三回ほど深呼吸を繰り返した。
「少しは落ち着いた?」
私は落ち着きのなさ全開で二回頭を縦に振る。
「良かった~……またパニくられたらどうしようかと思った」
「すみません……」
「いや、そしたら癪だけど藤宮呼ぶからいいんだけどさ」
「やっ――」
「……や?」
どうしよう……全部を話す気にはなれない。
佐野くんにだって断片的にしか話せなかったのだ。
「あのっ……ツカサの好きな人が誰かは本人から聞きました。でも、振ってもいないし、お付き合いもしていませんっ」
今答えられるのはこれだけ。
「……あのさ、肝心の御園生さんの気持ちは伝えたの?」
訊かれるだろうなとは思っていたけれど、やっぱり訊かれた。
「伝えました、よ?」
「……は?」
「だからっ、伝えましたっ」
たったこれだけのことで熱く火照る顔をどうにかしてほしい。
一方、風間先輩は思考回路が止まってしまった、というよりは、動作自体が止まってしまった。
隣を歩いていたはずの先輩は二歩ほど後方でフリーズしている。
先輩はあたりを確認してから口を開いた。
「ねぇ、確認……いや、確認するまでもないんだけど、御園生さんがどう解釈しているのかが不明だから確認させて。あのさ、御園生さんと藤宮って両思いだよね?」
「……そう、みたい、です」
「うーわ……何、その微妙な答え。『そうみたい』じゃなくて、そうだから。……なのに、なんで付き合ってないの?」
どうして両思いだと「付き合う」になっちゃうのかな……。
「御園生さんはどうかわからないけど、藤宮は現況に納得してないんじゃない? 今日、昼休みに御園生さんのクラスで弁当食べてたって噂が早くも出回ってるよ?」
その件に関しては頭を抱えずにはいられない。
しかも、それは今日のみではなく、明日からもずっと続くのだ。
「あはは……なんだか込み入った事情がありそう?」
明確なことは何も話せなかったのに、風間先輩はそれ以上は訊くまい、とその話を終わりにしてくれた。
「でも、少し気をつけたほうがいいかもね」
「え?」
「藤宮のファンって中にはちょっと普通じゃない子もいるからさ」
普通じゃない、人……?
「なんていうのかな、信者も様々? 普通の恋愛感情だったり憧れだけならいいけど、お家事情も絡んで藤宮とどうこうなりたいって女の子も少なくはない。御園生さん、藤宮の近くにいるってだけで結構な回数呼び出し食らってたでしょ? それが藤宮を袖にしてるってことになればまた状況は変わってくるかもしれない」
何がどう変わると言うのだろう。
ツカサや藤宮が絡むと、私の想像の域を一気に超える。
「一緒にいるのもだめ。うまくいって付き合うのもだめ。かといって、藤宮を袖にするのもだめ。いったいどうしてほしいんだか……。女心はわかんねーよな。藤宮が一緒に弁当を食べ始めたのはその辺りを考慮してかなとは思ったりしなくもないんだけど……。ま、風紀委員と学園警備が動いていれば問題ないか。あ、三文棟着いちゃった。じゃ、御園生さん、またねっ!」
風間先輩は片手を上げ、校舎へと姿を消した。
私はというと、怒涛の如く流れ込んできた情報に半分くらいは思考が停止している。
それらを咀嚼するため、残りの円周九十度分は今までよりも少しペースを落として歩いた。
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