767 / 1,060
Side View Story 13
09~10 Side 蒼樹 02話
しおりを挟む
翠葉にオーダーをすると数分後には桃華がトレイを持ってやってきた。
「お待たせいたしました。チョイスセットです」
桃華は迷わずシュガースティック四本を唯に差し出し、俺にはブラックのコーヒーを用意した。
「へぇ、俺が砂糖つきであんちゃんが砂糖なしってところまできっちりオーダーシートに書かれてるんだね?」
「そういうわけではないのですが……」
桃華は言葉を濁して俺を見た。
「唯、彼女、簾条桃華さん。翠葉のクラスメイトで俺の彼女」
「は? ……え? ああああっ!?」
奇怪な反応をする唯を見て桃華が笑う。
「以後、お見知りおきを」
「いえ、こちらこそ……あんちゃんとリィがいつもお世話になっています」
急にかしこまる唯がおかしかった。
「うーわっ……あんちゃん、超面食いっ」
「桃華のいいところはそれだけじゃないよ」
「何? 彼女自慢っ!?」
「そう。桃華となら翠葉争奪戦を繰り広げられる自信がある」
「……なんですかそれ」
桃華がクスクスと笑いながら補足する。
「つまりですね、それくらい翠葉が好きってことです」
「そういうこと」
「……推測なんだけど、もしかしてあんちゃん、今までリィがネックで彼女さんとうまくやってこれなかった人?」
「否定はしない」
「なるほど納得……」
そのあと、手短に桃華の予定を訊くと、十時から校内の見回りという情報を得た。
桃華は申し訳なさそうな顔をして、
「今日、生徒会メンバーはフリータイム返上なんです」
「……ま、それもそっか。午後が全部ライブっていうんじゃそんな時間もないよな」
「すみません……。では、ごゆっくり」
彼女は新たなる客のもとへとオーダーを取りに行った。
フリータイムにデートができなくなった、ということを今の会話で伝えたかったのだろうけれど、俺的にはあまり問題視することでもなかった。
「……ねぇ、あんちゃん。ベールがかかってたから顔ははっきりとわからなかったけど、パンフの写真に写ってるのって、間違いなく今の簾条さんだよね?」
唯が言うパンフレットとは、ウィステリアホテルの挙式場のパンフレットのこと。
「そう。静さんに相手役は俺が決めていいって言われたとき、彼女しか思い浮かばなくてさ。それをきっかけに告って付き合い始めた」
それ以外にも色々あったけど、それは今ここで話すことでもないだろう。
「あんちゃんが意外と抜け目ない人間であること発覚。俺のデータベースに追加追加」
これは抜け目がないということになるのだろうか。
でも、妹のクラスメイトに目をつけた、という部分だけを見ればそうなのかもしれない。
ただ、それだけで恋愛対象に入ったわけじゃないんだけど――
翠葉のクラスを出ると司のクラスのラテアートへ行き、コーヒーを飲んだあとに写真部の展示を見にいった。
「唯、俺は桃華のところに戻るけど、おまえはどうする?」
「そんなそんな、おふたりのお邪魔なんてしませんよ。馬に蹴られて死にたくないしっ!」
イヒヒ、と笑っては後ろ向きに歩き始める。
「碧さんたちもそろそろ来るころだろうし、そっちと合流するから気にしないで」
そう言うと携帯を取り出し、手を上げて俺とは別方向へ向かって歩きだした。
片手に携帯、もう片方の手はフードつきジャケットのポケットの中。
少し猫背気味の姿勢で歩く唯を振り返る人間は少なくない。
そんな唯を見て思う。
唯はこの先誰かを好きになることがあるのだろうか……。
芹香ちゃんのことは一生忘れられないだろう。
でも、いつか――と唯の未来に幸せな恋の形を願ってしまうのは、
「傲慢、かな……」
唯の姿がすっかり見えなくなると、俺は翠葉の教室へ戻った。
正確には教室の斜め前。
しばらく待てば桃華たちが出てくるだろう。
三階へ続く階段近くの壁に寄りかかり携帯からクラス投票をしていると、知らない子たちに声をかけられた。
「あのっ! うちのクラス、迷宮お化け屋敷をやっているのですがお時間ありましたら……」
あぁ、勧誘か。
「ごめんね、今人を待ってるんだ。時間があったら寄らせてもらうね」
やんわりと断わると、タイミングよく教室から桃華や翠葉たちが出てきた。
「……蒼兄?」
翠葉は首を傾げて足を止めてしまった。
周りにいた女の子たちに再度「ごめんね」と断わり翠葉に声をかける。
「お疲れさん。桃華と海斗くんはこれから校内循環なんだろ? それ、俺も一緒させてもらっていい?」
桃華ではなく海斗くんに尋ねると、
「もっちろんっ! っていうか、俺さぼっていい?」
海斗くんの問いかけに桃華は一瞬言葉に詰まったものの、小さく「いいわよ」と口にした。
「御園生さんっ、これっっっ。ありがとうございました」
佐野くんがカードケースを手に、若干カチコチとした動作で言う。
「気に入ってもらえて良かった。それ、あると便利だからさ」
佐野くんは、再度「ありがとうございます」と腰を直角に折った。
こんなところはもろに体育会系……なんて思いつつ、その後ろにいた葵の弟、空太くんにも声をかける。
「空太くんともうひとりは……香乃子ちゃんかな?」
「あ、はい。初めまして、七倉香乃子です」
赤いフレームのメガネをかけた子はペコリとお辞儀をする。
翠葉からカフェのスタート時のメンバーの名前は聞いていたし、ライブのときにはクラスの実行委員ふたりがついてくれるとも聞いていた。
そのうちのひとりがクラスで唯一のメガネ女子であることも。
「翠葉の兄で、蒼樹といいます。今日は妹が――いや、今日も、かな? お世話になると思うけどよろしくね」
ふたり揃って「はい」と答える。
それを見てから、
「じゃ、翠葉。午後のライブステージ楽しみにしてる。桃華、行こう」
俺は桃華の背に手を添えて歩きだした。
彼女の隣に並び校内を歩く。
そんなことを新鮮に思い嬉しいと感じる。
不満があるとすれば、彼女の首にカードケースがかけられていないこと。
そして、どうしたことか一言も喋らない。
「カードケース、気に入らなかった?」
今朝、ランニングのときに渡した感じだと喜んでもらえたと思ったんだけど……。
「いえ、あの……とても嬉しかったです」
「で、今それを使ってくれてないのはどうしてかな?」
「え、あ――ウェイトレスのときには学生証必要なかったので……」
桃華らしくない歯切れ悪い答えが返ってくる。
「でも、すぐに必要になるんじゃない?」
俺は十数メートル前方にあるゲートを指差す。と、彼女が歩くペースを少し緩めた。
「……やっぱり、こういうのは嫌だった?」
表情をうかがい見ると、その瞬間に無線が入ったのか右手を耳に添えてきぱきと受け答えを始める。
さらに、廊下で声をかけてきた人間に対しても、時間をかけずに的確な指示を出していた。
そんな彼女を見て思う。
俺はちょっと浮かれていたのかもしれない。
以前、桃華はフリータイムのデートを快諾してくれたけど、やっぱり人目が気になるのだろうか……。
舞いこんだ仕事を終えた桃華は、「すみません」と謝る。
「謝る必要はないんだけど……。桃華、今困っているなら困ってるって言ってほしい」
クラスのカフェへ行ったとき、彼女はフリータイム返上と言っていた。
それは校内デートをする時間がないと言いたかっただけだと思っていたけれど、実のところは校内デート自体をキャンセルしたかったのかもしれない。
なんで今の今まで気づかなかったかな……。
少し考えればわかりそうなものを。
そこで改めて思うんだ。
俺、やっぱり浮かれてたんだ、って。
桃華はインカムに対応していたときに機敏さを失った状態で俯いたまま。
「……悪い、困らせるつもりはなかったんだけど。桃華はこのまま巡回を続けて? 俺は海斗くんに連絡を入れたらほかの展示を見にいくから」
配慮が欠けていた。
そんな自分の至らなさを情けなく思い、彼女の返事は待たずに来た道を引き返すことにした。
「お待たせいたしました。チョイスセットです」
桃華は迷わずシュガースティック四本を唯に差し出し、俺にはブラックのコーヒーを用意した。
「へぇ、俺が砂糖つきであんちゃんが砂糖なしってところまできっちりオーダーシートに書かれてるんだね?」
「そういうわけではないのですが……」
桃華は言葉を濁して俺を見た。
「唯、彼女、簾条桃華さん。翠葉のクラスメイトで俺の彼女」
「は? ……え? ああああっ!?」
奇怪な反応をする唯を見て桃華が笑う。
「以後、お見知りおきを」
「いえ、こちらこそ……あんちゃんとリィがいつもお世話になっています」
急にかしこまる唯がおかしかった。
「うーわっ……あんちゃん、超面食いっ」
「桃華のいいところはそれだけじゃないよ」
「何? 彼女自慢っ!?」
「そう。桃華となら翠葉争奪戦を繰り広げられる自信がある」
「……なんですかそれ」
桃華がクスクスと笑いながら補足する。
「つまりですね、それくらい翠葉が好きってことです」
「そういうこと」
「……推測なんだけど、もしかしてあんちゃん、今までリィがネックで彼女さんとうまくやってこれなかった人?」
「否定はしない」
「なるほど納得……」
そのあと、手短に桃華の予定を訊くと、十時から校内の見回りという情報を得た。
桃華は申し訳なさそうな顔をして、
「今日、生徒会メンバーはフリータイム返上なんです」
「……ま、それもそっか。午後が全部ライブっていうんじゃそんな時間もないよな」
「すみません……。では、ごゆっくり」
彼女は新たなる客のもとへとオーダーを取りに行った。
フリータイムにデートができなくなった、ということを今の会話で伝えたかったのだろうけれど、俺的にはあまり問題視することでもなかった。
「……ねぇ、あんちゃん。ベールがかかってたから顔ははっきりとわからなかったけど、パンフの写真に写ってるのって、間違いなく今の簾条さんだよね?」
唯が言うパンフレットとは、ウィステリアホテルの挙式場のパンフレットのこと。
「そう。静さんに相手役は俺が決めていいって言われたとき、彼女しか思い浮かばなくてさ。それをきっかけに告って付き合い始めた」
それ以外にも色々あったけど、それは今ここで話すことでもないだろう。
「あんちゃんが意外と抜け目ない人間であること発覚。俺のデータベースに追加追加」
これは抜け目がないということになるのだろうか。
でも、妹のクラスメイトに目をつけた、という部分だけを見ればそうなのかもしれない。
ただ、それだけで恋愛対象に入ったわけじゃないんだけど――
翠葉のクラスを出ると司のクラスのラテアートへ行き、コーヒーを飲んだあとに写真部の展示を見にいった。
「唯、俺は桃華のところに戻るけど、おまえはどうする?」
「そんなそんな、おふたりのお邪魔なんてしませんよ。馬に蹴られて死にたくないしっ!」
イヒヒ、と笑っては後ろ向きに歩き始める。
「碧さんたちもそろそろ来るころだろうし、そっちと合流するから気にしないで」
そう言うと携帯を取り出し、手を上げて俺とは別方向へ向かって歩きだした。
片手に携帯、もう片方の手はフードつきジャケットのポケットの中。
少し猫背気味の姿勢で歩く唯を振り返る人間は少なくない。
そんな唯を見て思う。
唯はこの先誰かを好きになることがあるのだろうか……。
芹香ちゃんのことは一生忘れられないだろう。
でも、いつか――と唯の未来に幸せな恋の形を願ってしまうのは、
「傲慢、かな……」
唯の姿がすっかり見えなくなると、俺は翠葉の教室へ戻った。
正確には教室の斜め前。
しばらく待てば桃華たちが出てくるだろう。
三階へ続く階段近くの壁に寄りかかり携帯からクラス投票をしていると、知らない子たちに声をかけられた。
「あのっ! うちのクラス、迷宮お化け屋敷をやっているのですがお時間ありましたら……」
あぁ、勧誘か。
「ごめんね、今人を待ってるんだ。時間があったら寄らせてもらうね」
やんわりと断わると、タイミングよく教室から桃華や翠葉たちが出てきた。
「……蒼兄?」
翠葉は首を傾げて足を止めてしまった。
周りにいた女の子たちに再度「ごめんね」と断わり翠葉に声をかける。
「お疲れさん。桃華と海斗くんはこれから校内循環なんだろ? それ、俺も一緒させてもらっていい?」
桃華ではなく海斗くんに尋ねると、
「もっちろんっ! っていうか、俺さぼっていい?」
海斗くんの問いかけに桃華は一瞬言葉に詰まったものの、小さく「いいわよ」と口にした。
「御園生さんっ、これっっっ。ありがとうございました」
佐野くんがカードケースを手に、若干カチコチとした動作で言う。
「気に入ってもらえて良かった。それ、あると便利だからさ」
佐野くんは、再度「ありがとうございます」と腰を直角に折った。
こんなところはもろに体育会系……なんて思いつつ、その後ろにいた葵の弟、空太くんにも声をかける。
「空太くんともうひとりは……香乃子ちゃんかな?」
「あ、はい。初めまして、七倉香乃子です」
赤いフレームのメガネをかけた子はペコリとお辞儀をする。
翠葉からカフェのスタート時のメンバーの名前は聞いていたし、ライブのときにはクラスの実行委員ふたりがついてくれるとも聞いていた。
そのうちのひとりがクラスで唯一のメガネ女子であることも。
「翠葉の兄で、蒼樹といいます。今日は妹が――いや、今日も、かな? お世話になると思うけどよろしくね」
ふたり揃って「はい」と答える。
それを見てから、
「じゃ、翠葉。午後のライブステージ楽しみにしてる。桃華、行こう」
俺は桃華の背に手を添えて歩きだした。
彼女の隣に並び校内を歩く。
そんなことを新鮮に思い嬉しいと感じる。
不満があるとすれば、彼女の首にカードケースがかけられていないこと。
そして、どうしたことか一言も喋らない。
「カードケース、気に入らなかった?」
今朝、ランニングのときに渡した感じだと喜んでもらえたと思ったんだけど……。
「いえ、あの……とても嬉しかったです」
「で、今それを使ってくれてないのはどうしてかな?」
「え、あ――ウェイトレスのときには学生証必要なかったので……」
桃華らしくない歯切れ悪い答えが返ってくる。
「でも、すぐに必要になるんじゃない?」
俺は十数メートル前方にあるゲートを指差す。と、彼女が歩くペースを少し緩めた。
「……やっぱり、こういうのは嫌だった?」
表情をうかがい見ると、その瞬間に無線が入ったのか右手を耳に添えてきぱきと受け答えを始める。
さらに、廊下で声をかけてきた人間に対しても、時間をかけずに的確な指示を出していた。
そんな彼女を見て思う。
俺はちょっと浮かれていたのかもしれない。
以前、桃華はフリータイムのデートを快諾してくれたけど、やっぱり人目が気になるのだろうか……。
舞いこんだ仕事を終えた桃華は、「すみません」と謝る。
「謝る必要はないんだけど……。桃華、今困っているなら困ってるって言ってほしい」
クラスのカフェへ行ったとき、彼女はフリータイム返上と言っていた。
それは校内デートをする時間がないと言いたかっただけだと思っていたけれど、実のところは校内デート自体をキャンセルしたかったのかもしれない。
なんで今の今まで気づかなかったかな……。
少し考えればわかりそうなものを。
そこで改めて思うんだ。
俺、やっぱり浮かれてたんだ、って。
桃華はインカムに対応していたときに機敏さを失った状態で俯いたまま。
「……悪い、困らせるつもりはなかったんだけど。桃華はこのまま巡回を続けて? 俺は海斗くんに連絡を入れたらほかの展示を見にいくから」
配慮が欠けていた。
そんな自分の至らなさを情けなく思い、彼女の返事は待たずに来た道を引き返すことにした。
1
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる