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第十三章 紅葉祭
30話
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「これ、本当に藤宮の生徒?」
飛翔くんに冷たい目で見られる。
それはつまり……間抜けに見えるとか、バカっぽく見えるということだろうか。
恐る恐る見上げると、目がそう言っている気がした。
「ちょっと、翔っ! なんてこと言うのよっ! 翠葉、学年三位なんだからねっ!?」
「へぇ、これがね……」
蒼兄よりも身長が高い。
高崎さんと同じくらいの飛翔くんに見下ろされると後ずさりをしたくなる。
なんというか、威圧感がすごくて視線だけでぺしゃんこになれそう……。
「飛翔、おねぃさんが怖がってるよ? ただでさえ図体も態度もでかいんだから、んなおっかない顔しないでよ。ま、それがとある先輩を真似ていることは知ってるけどさ」
飛竜くんの言葉に若干引っかかりを覚えつつ、ふたりを観察した。
飛翔くんと飛竜くんは身長差が十センチくらい。
双子でも身長ってこんなに変わるのね?
飛竜くんのほうが低くて飛鳥ちゃんに似ている分、なんだか親しみがわく。
「ねっ、あーちゃん、桃華様はっ!? 俺、さっきから探してるんだけど見つからないんだよね」
飛竜くんは飛鳥ちゃんを「あーちゃん」と呼んでいるらしく、桃華さんのことは「桃華様」だった。
「桃華ならスクエアステージじゃない? っていうか、竜っ! 少しはおとなしくしててよねっ!? そもそも、ここに入れてるのって生徒会特権なんだから、それらしく行動しなさいっ」
生徒会特権……?
「御園生、覚えてない? ちょっと前に配布されたプリントの端に、当日中等部の生徒会が見学に来るかもしれないって書いてあった。このふたり、現中等部の生徒会長と副会長。それからこっちの女の子は書記だって」
「あ、ごめん……。私、会計に関する書類しか振られてなかったから……」
「そっかそっか。ま、そんなことが書かれてた」
そうなんだ……。この子たちが今の中等部の生徒会なのね。
じっと見ていて気づいたこと。
「違和感の正体がわかった……。制服が違うのね?」
さっき飛竜くんを見たときに感じた違和感は制服だったようだ。
「そうそう、中等部は学ランなんだよね。女子はセーラー。形は違うんだけど、配色が同じだから、遠目だと『藤宮の生徒』で一括りにされる感じ」
飛鳥ちゃんの説明に思わず頷いてしまう。
中等部の制服を見たのは初めてだった。
校門はどこでも通れるから、高等部の校門を使っている中等部の子もいるはずなのだけど、今まで気づきもしなかった。
いつも行きも帰りも誰かと一緒だったから、余計に周りへ神経がいかなかったのかもしれない。
休憩時間の終わりを告げるブザーにびっくりしてペットボトルから手が離れる。次の瞬間には、目の前にいた飛翔くんが間一髪で受け止めてくれた。
「……あんた、マジで生徒会役員?」
下から見上げられてもたじろぐ私は、到底先輩には見えないのだろう。
「飛翔、あまりいびるなよ」
「つ、ツカサっ」
ツカサの手が頭に置かれてほっとする。
飛翔くんはツカサが現れるとす、と立ち上がり、「お久しぶりです」と腰を折った。
ツカサが飛翔くんの持つペットボトルに手を伸ばすと、それはツカサの手を介して私の手に戻ってきた。
「ありがとう。……ひ、飛翔くんも、あり、がと……」
ツカサには普通にありがとうと言えるのに、飛翔くんを前にすると声が出なくなる。
たぶん、「怖い」という印象を持ってしまったのだ。
まだ、会ったばかりでどんな人かも知らないのに。
「おっ! 飛翔じゃん! 竜も紫苑も久しぶりっ!」
海斗くんと並ぶと、飛翔くんの背の高さが気にならなくなる不思議。
いっそのこと、空太くんとかサザナミくん、優太先輩も来ないかな……。
背の高い人が集まったら飛翔くんが目立たなくなるのに……。
「翠葉、これ、今は生徒会長なんてやってるけど、うちに入ってきたら会計部隊決定要員。司のミニチュアくらいに思っとけばいいよ」
海斗くんにそうは言われたけれど、無理がある……。
「海斗くん……。ツカサのほうが小さいからミニチュアには見えないよ」
「背が低くて悪かったな……」
「っ……!? ツカサ、ごめんっ。そういう意味じゃなくて、飛翔くんの背が高いって話だからねっ!? だって、ほらっ、ツカサは私よりも二十センチも高いっ」
「……そこまで必死になるな阿呆」
「……先輩、これ、本当に使えるんですか?」
その言葉にツカサが喉の奥をくっと鳴らす。
「飛翔、この紅葉祭の会計総元締めを誰だと思ってる?」
「……司先輩以外にいるわけないでしょう」
「今回のこれは翠が総元締めだ。しかも、プラマイゼロを狙ってる」
飛翔くんの目を剥く姿にも身体が怯む。
頭に置かれた手にポンポン、と二回軽く叩かれると、ほんの少しだけ落ち着いた。
飛翔くんはツカサとは違う意味で心臓に悪い気がする。
「じゃ、俺は待機に入るから」
ツカサは奈落の中央、昇降機に向かって歩きだす。
「飛翔、外見とか普段のテンポだけで判断してると、会計作業のときに面食らうぜ? いや、普段どんなに見ていても、翠葉の計算速度にはど肝抜かれると思うけど」
イヒヒ、と笑う海斗くんに、
「へぇ……」
飛翔くんは気のない返事をする。
「現生徒会の中じゃ、計算速度においてはトップ。あの司が自分の上をいくかもしれないって認めたくらいだ」
「まさかっ」
「海斗くん、言いすぎっ」
飛翔くんと私の声がかぶり一瞬目が合った。けど、私はすぐに目を逸らす。
第一、そんなにおだてられても困るし、飛翔くんは飛鳥ちゃんの弟さんなのに怖いっ。
「ふーん……。せいぜい、入学してからの楽しみに取っておくとする」
「あれ? 飛翔、バスケ部が強いからって海新に進むのも検討してるんじゃなかった?」
飛鳥ちゃんの一言に飛翔くんは、「まだ悩んでる」と答えた。
海新といえば鎌田くんを思い出す。けれど――
……私、どうして鎌田くんの進学した高校を知っているの?
中学でそんな話をしただろうか……。
「おい、あんた大丈夫なの?」
「え? あ、わ、大丈夫ですっ」
飛翔くんに覗き込まれびっくりした。
「後ずさりまでしなくたっていいだろ? ほら、後ろの人にぶつかる」
不意に引き寄せられ、バランスを崩した私は飛翔くんの胸に頭から突っ込んでしまった。
突如、息が詰まりそうな感覚に陥った。
「はい、飛翔ストーップ。翠葉さん、こっちに預かりましょう?」
海斗くんが私の両肩に手を置き、そのまま自分の方へと引き寄せてくれた。
「何……? 俺、今すごく親切で優しい人だったと思うけど?」
訝しげに眉をひそめるところがツカサに似ていると思った。
あ……飛竜くんが言っていた、「とある人の真似」ってツカサのこと……?
「翠葉、男の免疫ほとんどないから。そういう至近距離は厳禁なの」
「なんで海斗は平気なわけ? 司先輩も大丈夫っぽかったけど」
「俺たち、保険屋さんだからね」
「意味わかんね……」
飛翔くんは首を傾げる。
顔が小さいと思ったけれど、高崎さんのそれとは少し違う。
あ――首がすごく太いんだ。
飛翔くんの首はしっかりとした筋肉がついていて太い。
ツカサとも蒼兄とも唯兄とも違う。海斗くんや佐野くん、空太くんとも違う。
少し体型がサザナミくんに似ているけれど、サザナミくんよりは全体的に線が細い感じ。
なんて、まじまじと観察していたのがいけない。
「免疫ない割には不躾な視線よこしてない?」
「ご、ごめんなさいっ。もう見ませんっ」
私はくるりと身体の向きを変えた。
そうだ、飛翔くんが目の前にいるから困るのだ。目の前にいなかったら、視界に入らなければ困らない。
すると、すぐにツカサの歌が始まった。
本当は会場へ上がって生の音を聞きたいけれど、次の歌が自分だからそれは無理。
「あの司先輩がこんなステージに立つとはね……。にわかに信じがたい」
「くっ、飛翔もそう思う?」
後ろの、海斗くんと飛翔くんの会話が心なし気になる。
心なし、というよりは、すごく気になるの間違い。
「あれも今は必死だからさ」
またその言葉……。
朝陽先輩が言っていたことと同じ。
「あぁ、第一部から見ててそれっぽいとは思ったけど……。ふーん、そうなんだ。……でも、その対象が気づいているようには見えないのは気のせい?」
「くっ、おまえいいとこついてるよ! でも秘密な!」
「あぁ、楽しそうだから傍観する」
ふたりはツカサが誰に向かって歌っているのか知っているのかもしれない。
なんで、どうして私は気づけないんだろう。
誰なのかな――そうは思っても誰にも訊けない。
「海斗くんっ」
「お? どうした?」
「私、背低いから前に行ってモニター見てくるっ」
「わかった。んじゃ、俺も行くよ」
「いいっ、海斗くんはそこで飛翔くんと一緒にいてくださいっ」
飛翔くんに冷たい目で見られる。
それはつまり……間抜けに見えるとか、バカっぽく見えるということだろうか。
恐る恐る見上げると、目がそう言っている気がした。
「ちょっと、翔っ! なんてこと言うのよっ! 翠葉、学年三位なんだからねっ!?」
「へぇ、これがね……」
蒼兄よりも身長が高い。
高崎さんと同じくらいの飛翔くんに見下ろされると後ずさりをしたくなる。
なんというか、威圧感がすごくて視線だけでぺしゃんこになれそう……。
「飛翔、おねぃさんが怖がってるよ? ただでさえ図体も態度もでかいんだから、んなおっかない顔しないでよ。ま、それがとある先輩を真似ていることは知ってるけどさ」
飛竜くんの言葉に若干引っかかりを覚えつつ、ふたりを観察した。
飛翔くんと飛竜くんは身長差が十センチくらい。
双子でも身長ってこんなに変わるのね?
飛竜くんのほうが低くて飛鳥ちゃんに似ている分、なんだか親しみがわく。
「ねっ、あーちゃん、桃華様はっ!? 俺、さっきから探してるんだけど見つからないんだよね」
飛竜くんは飛鳥ちゃんを「あーちゃん」と呼んでいるらしく、桃華さんのことは「桃華様」だった。
「桃華ならスクエアステージじゃない? っていうか、竜っ! 少しはおとなしくしててよねっ!? そもそも、ここに入れてるのって生徒会特権なんだから、それらしく行動しなさいっ」
生徒会特権……?
「御園生、覚えてない? ちょっと前に配布されたプリントの端に、当日中等部の生徒会が見学に来るかもしれないって書いてあった。このふたり、現中等部の生徒会長と副会長。それからこっちの女の子は書記だって」
「あ、ごめん……。私、会計に関する書類しか振られてなかったから……」
「そっかそっか。ま、そんなことが書かれてた」
そうなんだ……。この子たちが今の中等部の生徒会なのね。
じっと見ていて気づいたこと。
「違和感の正体がわかった……。制服が違うのね?」
さっき飛竜くんを見たときに感じた違和感は制服だったようだ。
「そうそう、中等部は学ランなんだよね。女子はセーラー。形は違うんだけど、配色が同じだから、遠目だと『藤宮の生徒』で一括りにされる感じ」
飛鳥ちゃんの説明に思わず頷いてしまう。
中等部の制服を見たのは初めてだった。
校門はどこでも通れるから、高等部の校門を使っている中等部の子もいるはずなのだけど、今まで気づきもしなかった。
いつも行きも帰りも誰かと一緒だったから、余計に周りへ神経がいかなかったのかもしれない。
休憩時間の終わりを告げるブザーにびっくりしてペットボトルから手が離れる。次の瞬間には、目の前にいた飛翔くんが間一髪で受け止めてくれた。
「……あんた、マジで生徒会役員?」
下から見上げられてもたじろぐ私は、到底先輩には見えないのだろう。
「飛翔、あまりいびるなよ」
「つ、ツカサっ」
ツカサの手が頭に置かれてほっとする。
飛翔くんはツカサが現れるとす、と立ち上がり、「お久しぶりです」と腰を折った。
ツカサが飛翔くんの持つペットボトルに手を伸ばすと、それはツカサの手を介して私の手に戻ってきた。
「ありがとう。……ひ、飛翔くんも、あり、がと……」
ツカサには普通にありがとうと言えるのに、飛翔くんを前にすると声が出なくなる。
たぶん、「怖い」という印象を持ってしまったのだ。
まだ、会ったばかりでどんな人かも知らないのに。
「おっ! 飛翔じゃん! 竜も紫苑も久しぶりっ!」
海斗くんと並ぶと、飛翔くんの背の高さが気にならなくなる不思議。
いっそのこと、空太くんとかサザナミくん、優太先輩も来ないかな……。
背の高い人が集まったら飛翔くんが目立たなくなるのに……。
「翠葉、これ、今は生徒会長なんてやってるけど、うちに入ってきたら会計部隊決定要員。司のミニチュアくらいに思っとけばいいよ」
海斗くんにそうは言われたけれど、無理がある……。
「海斗くん……。ツカサのほうが小さいからミニチュアには見えないよ」
「背が低くて悪かったな……」
「っ……!? ツカサ、ごめんっ。そういう意味じゃなくて、飛翔くんの背が高いって話だからねっ!? だって、ほらっ、ツカサは私よりも二十センチも高いっ」
「……そこまで必死になるな阿呆」
「……先輩、これ、本当に使えるんですか?」
その言葉にツカサが喉の奥をくっと鳴らす。
「飛翔、この紅葉祭の会計総元締めを誰だと思ってる?」
「……司先輩以外にいるわけないでしょう」
「今回のこれは翠が総元締めだ。しかも、プラマイゼロを狙ってる」
飛翔くんの目を剥く姿にも身体が怯む。
頭に置かれた手にポンポン、と二回軽く叩かれると、ほんの少しだけ落ち着いた。
飛翔くんはツカサとは違う意味で心臓に悪い気がする。
「じゃ、俺は待機に入るから」
ツカサは奈落の中央、昇降機に向かって歩きだす。
「飛翔、外見とか普段のテンポだけで判断してると、会計作業のときに面食らうぜ? いや、普段どんなに見ていても、翠葉の計算速度にはど肝抜かれると思うけど」
イヒヒ、と笑う海斗くんに、
「へぇ……」
飛翔くんは気のない返事をする。
「現生徒会の中じゃ、計算速度においてはトップ。あの司が自分の上をいくかもしれないって認めたくらいだ」
「まさかっ」
「海斗くん、言いすぎっ」
飛翔くんと私の声がかぶり一瞬目が合った。けど、私はすぐに目を逸らす。
第一、そんなにおだてられても困るし、飛翔くんは飛鳥ちゃんの弟さんなのに怖いっ。
「ふーん……。せいぜい、入学してからの楽しみに取っておくとする」
「あれ? 飛翔、バスケ部が強いからって海新に進むのも検討してるんじゃなかった?」
飛鳥ちゃんの一言に飛翔くんは、「まだ悩んでる」と答えた。
海新といえば鎌田くんを思い出す。けれど――
……私、どうして鎌田くんの進学した高校を知っているの?
中学でそんな話をしただろうか……。
「おい、あんた大丈夫なの?」
「え? あ、わ、大丈夫ですっ」
飛翔くんに覗き込まれびっくりした。
「後ずさりまでしなくたっていいだろ? ほら、後ろの人にぶつかる」
不意に引き寄せられ、バランスを崩した私は飛翔くんの胸に頭から突っ込んでしまった。
突如、息が詰まりそうな感覚に陥った。
「はい、飛翔ストーップ。翠葉さん、こっちに預かりましょう?」
海斗くんが私の両肩に手を置き、そのまま自分の方へと引き寄せてくれた。
「何……? 俺、今すごく親切で優しい人だったと思うけど?」
訝しげに眉をひそめるところがツカサに似ていると思った。
あ……飛竜くんが言っていた、「とある人の真似」ってツカサのこと……?
「翠葉、男の免疫ほとんどないから。そういう至近距離は厳禁なの」
「なんで海斗は平気なわけ? 司先輩も大丈夫っぽかったけど」
「俺たち、保険屋さんだからね」
「意味わかんね……」
飛翔くんは首を傾げる。
顔が小さいと思ったけれど、高崎さんのそれとは少し違う。
あ――首がすごく太いんだ。
飛翔くんの首はしっかりとした筋肉がついていて太い。
ツカサとも蒼兄とも唯兄とも違う。海斗くんや佐野くん、空太くんとも違う。
少し体型がサザナミくんに似ているけれど、サザナミくんよりは全体的に線が細い感じ。
なんて、まじまじと観察していたのがいけない。
「免疫ない割には不躾な視線よこしてない?」
「ご、ごめんなさいっ。もう見ませんっ」
私はくるりと身体の向きを変えた。
そうだ、飛翔くんが目の前にいるから困るのだ。目の前にいなかったら、視界に入らなければ困らない。
すると、すぐにツカサの歌が始まった。
本当は会場へ上がって生の音を聞きたいけれど、次の歌が自分だからそれは無理。
「あの司先輩がこんなステージに立つとはね……。にわかに信じがたい」
「くっ、飛翔もそう思う?」
後ろの、海斗くんと飛翔くんの会話が心なし気になる。
心なし、というよりは、すごく気になるの間違い。
「あれも今は必死だからさ」
またその言葉……。
朝陽先輩が言っていたことと同じ。
「あぁ、第一部から見ててそれっぽいとは思ったけど……。ふーん、そうなんだ。……でも、その対象が気づいているようには見えないのは気のせい?」
「くっ、おまえいいとこついてるよ! でも秘密な!」
「あぁ、楽しそうだから傍観する」
ふたりはツカサが誰に向かって歌っているのか知っているのかもしれない。
なんで、どうして私は気づけないんだろう。
誰なのかな――そうは思っても誰にも訊けない。
「海斗くんっ」
「お? どうした?」
「私、背低いから前に行ってモニター見てくるっ」
「わかった。んじゃ、俺も行くよ」
「いいっ、海斗くんはそこで飛翔くんと一緒にいてくださいっ」
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