722 / 1,060
第十三章 紅葉祭
20話
しおりを挟む
「翠葉ちゃんはいいわよね? ご両親は揃っているし優しいお兄さんもいる。私なんて、異母兄弟がいたところでライバルでしかない」
私は頷くことも首を振ることもできなかった。
「音楽だって好きという純粋な気持ちだけで楽しめる。そこに勝ち負けなんてない。コンクールに出たのだって一度きりだものね? 翠葉ちゃんが探していた子だとわかってから、大きなコンクールの出場者名簿を調べたの。でも、翠葉ちゃんの名前はどこにもなかった。コンクールとか関係なく、楽しく音楽を続けてきたのでしょう? ……ずるいわ」
確かに、私はコンクールというものが苦手で、あの一件以来そういったものには出ていない。ピアノの先生も変えて、ただ好きで弾いてきた。
間宮さんの弾く幻想即興曲に憧れて、それを弾けるようになるためだけに練習を重ねてきた。
誰に何を強要されるでもなく、自分が弾きたいから弾いてきただけ。
茜先輩もそうだと思っていた。
「コンクールの予選を通過すると、父から本選で着るドレスが送られてくるの。いつもはなんの連絡もないのに、そのときだけは必ず。それでね、コンクールに入賞すると家族三人で会えるの。その日の夜だけは一緒にご飯が食べられる。……母は父に会いたいがために、私をありとあらゆるコンクールに出し続けたわ。……そういう母なの。自分の気持ちのためなら娘だって道具にする。私には、お父さんに会いたければ自分が努力しろって――そう言える親なの。歌も勉強も――なんでも一位を取るしかなかった。親の道具にされ、好きな人の両親に認められるためには、なんでもできなくちゃだめだったっ。どれも全力でがんばってきたのにっ――なのに……本当に欲しいものは手に入らないっ」
茜先輩の声が会場から聞こえる音に混じって通路に響く。
どんなに叫んでも、それが奈落に届くとは思いがたい。
それだけがせめてもの救い……。
歌とは違う声。最後は感情をぶつけるように全身で叫んでいたけれど、その声に憎しみは感じなかった。
悲しくて悔しくて、心が痛くて仕方ない。
そんな声が私の心を激しく揺さぶる。
茜先輩と私の境遇はまったく違う。けれども、環境や境遇、そういったものを抜きにすれば、その感情はひどく馴染みあるものだった。
話すことではどうにもならない。ただ現実を突きつけるだけ――
まるでナイフのように鋭利なそれを、自分の手で自分の心に突き立てる。
なんて悲痛な姿だろう……。
そんな茜先輩を前に、私はかけられる言葉ひとつ持っていなかった。
私とは環境が違う。私が持つ感情は対人ではない。自分の身体に対する不満だ。
感情を重ねることができたとしても、そのほかの事情が違いすぎる。
自分の非力さを痛感した。
「マンションでボイトレしたことがあったでしょう?」
「はい……」
私はこんな一言にすら慎重になる。
「あの日――あの日の帰りに久にプロポーズされたの」
「っ……!?」
「私も耳を疑ったわ。……だって、私たちまだ高校生よ?」
驚いたけど、ものすごく驚いたけど、それと同じくらいに久先輩の気持ちの深さを知った気がする。
自分の気持ちをどう示したら伝わるのか……。
考えつくしたら、そこにたどり着いたのかもしれない。
でも、それは私の憶測にすぎない。
久先輩にはもっと深い理由があるのかもしれない。
人の気持ちは傍から見ているだけでわかるものではない。
「その返事をしなくちゃ……」
茜先輩は目に見えてガタガタと震え始め、自分の腕を自分の手で押さえた。
咄嗟に自分が羽織っていたケープを茜先輩の肩にかけたけれど、そんなことをしても意味はなかったかもしれない。
寒さからくる震えではなく、気持ち――恐怖からくる震え。
足元が崩れて真っ暗な闇に落ちるのではないかと思うような、そんな恐怖に怯えている。
そんなときに欲するもの。それは、自分の身体を支えるための支え――
わかっているのに、知っているのに動けない。
「ねぇっ、私、どうしたらいいっ!?」
茜先輩に抱きつかれる。
その身体を支えたいと思うのに、微動だにできなかった。
だって、この手は支えを欲している。寄り添う心など求めてはいない。
今、私が茜先輩の手を取ったとしても、つらい感情に同調して、負の感情を倍増させるだけだ。
だから、動けない。
なんて情けない――
「私……私、どうしたらいい?」
どうしたら――
どうしたらいいのかはわからない。でも、たったひとつだけ見えているものがあった。
「茜先輩、私にはどうしたらいいのかはわかりません。最良の選択が何なのか、ほかの選択肢に何があるのかすらわかりません。……でも、茜先輩が久先輩を好きなことはわかります。それから、久先輩が茜先輩をとても大切に想っていることも」
「でもっ、人の気持ちは永遠じゃないのよっ!? 結婚しても離婚するかもしれない。久の気持ちが私から離れていくのだけは耐えられないっ。そんなことになったら、私、二度と歌えなくなるわっ。生きていけないっっっ」
好きな人の気持ちが自分から離れるのが耐えられない……。
なんて強い言葉だろう。
その心がなくなったら歌も歌えないなんて、生きていく道すら見えなくなってしまうだなんて。
どれほど強く深い想いなのだろう。
久先輩の想いはどれほど茜先輩の支えになっていたことか……。
きっと、今まで茜先輩ががんばってこられたのは、久先輩の想いがあったからなのだ。
私は茜先輩に何をしてあげられるのだろう。
ツカサや海斗くん、桃華さんやクラスメイトがしてくれたようなことをできるのか……。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、答えは見つからない。
「茜先輩……私には何ができるでしょう」
訊くことしかできなかった。
自分から何かを提示することはできなかった。
茜先輩は久先輩の気持ちを受け止め、自分の気持ちを伝えたいのだろう。
けれど、そうすることでまた壁が立ちはだかるのだ。
自分の生い立ちや家族のことで、心をズタズタに切り裂かれてしまう。
ふと、ツカサの言葉を思い出した。
――「現時点で会長にできることがあるのなら、あの人が動いていないわけがない」。
――「会長はやれるだけのことをやったあとだ。今は茜先輩を待っている」。
それはつまり、久先輩は久先輩で何か策を講じているということ?
やれることはやった。だから、プロポーズをした……?
「……茜先輩、これは私が久先輩から聞いたことではありません。私がここへ来る前に、ツカサが私に言ったことです。……久先輩はやれるだけのことをやって、今は茜先輩を待っているんだそうです」
こんな言葉にはなんの力もないだろう。
でも、伝えたかった。久先輩が待っている、と。
そんなことは茜先輩だって痛いほどにわかっているだろう。それでも、伝えたかったのだ。
「茜先輩は信じたいんですよね? 久先輩の気持ちがずっと続くことを。自分の気持ちがずっと続くことを」
声を殺して私の肩口で泣く茜先輩は小さい子みたいだ。でも、普通の小さい子とは違う。
まるで、泣き方を知らない子みたいだった。
そう思ったとき、私はようやくその背に腕を回すことができた。
さっき感じた戸惑いはもうない。
ゆっくりと、何度もその背をさする。
「私も、気持ちがどこまで続くものなのかはわかりません。人を好きになった記憶がないので……。家族を好きとか、友達を好きとか、そういう気持ち以上のものを知らないんです。でも、それがなくなったら怖いから、手に入れたくないという気持ちはわかる気がします。私はそれがクラスメイトでも生徒会のメンバーでも同じことを思うから。いつかなくなってしまうのなら、最初から手に持たなければいい。そうしたら、自分の心は傷つかないですむ。……真面目に、ずっとそう思ってきたんです。そうすることでしか自分の心を守れなかったから」
それは嘘ではない。
今ですら、その強すぎる思いは払拭できていない。
「でも……だから、先輩たちは『True Colors』を歌ってくれたのでしょう? ……私はすごく恵まれています。怖がっていても、そうやって手を差し伸べてくれる人がいるのだから。この学校には、私を救ってくれる人がたくさんいます」
それなら、茜先輩には……?
「……茜先輩を救える人は誰ですか?」
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べば漏れなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。
「すい、は、ちゃ――」
「はい」
「おね、がい……。私に、私に勇気をちょうだい」
勇気とはどうやったらあげることができるのだろう。
方法がわからない。でも――
「私にあげられるものがあるならば、全部あげます。茜先輩に全部あげます」
私は頷くことも首を振ることもできなかった。
「音楽だって好きという純粋な気持ちだけで楽しめる。そこに勝ち負けなんてない。コンクールに出たのだって一度きりだものね? 翠葉ちゃんが探していた子だとわかってから、大きなコンクールの出場者名簿を調べたの。でも、翠葉ちゃんの名前はどこにもなかった。コンクールとか関係なく、楽しく音楽を続けてきたのでしょう? ……ずるいわ」
確かに、私はコンクールというものが苦手で、あの一件以来そういったものには出ていない。ピアノの先生も変えて、ただ好きで弾いてきた。
間宮さんの弾く幻想即興曲に憧れて、それを弾けるようになるためだけに練習を重ねてきた。
誰に何を強要されるでもなく、自分が弾きたいから弾いてきただけ。
茜先輩もそうだと思っていた。
「コンクールの予選を通過すると、父から本選で着るドレスが送られてくるの。いつもはなんの連絡もないのに、そのときだけは必ず。それでね、コンクールに入賞すると家族三人で会えるの。その日の夜だけは一緒にご飯が食べられる。……母は父に会いたいがために、私をありとあらゆるコンクールに出し続けたわ。……そういう母なの。自分の気持ちのためなら娘だって道具にする。私には、お父さんに会いたければ自分が努力しろって――そう言える親なの。歌も勉強も――なんでも一位を取るしかなかった。親の道具にされ、好きな人の両親に認められるためには、なんでもできなくちゃだめだったっ。どれも全力でがんばってきたのにっ――なのに……本当に欲しいものは手に入らないっ」
茜先輩の声が会場から聞こえる音に混じって通路に響く。
どんなに叫んでも、それが奈落に届くとは思いがたい。
それだけがせめてもの救い……。
歌とは違う声。最後は感情をぶつけるように全身で叫んでいたけれど、その声に憎しみは感じなかった。
悲しくて悔しくて、心が痛くて仕方ない。
そんな声が私の心を激しく揺さぶる。
茜先輩と私の境遇はまったく違う。けれども、環境や境遇、そういったものを抜きにすれば、その感情はひどく馴染みあるものだった。
話すことではどうにもならない。ただ現実を突きつけるだけ――
まるでナイフのように鋭利なそれを、自分の手で自分の心に突き立てる。
なんて悲痛な姿だろう……。
そんな茜先輩を前に、私はかけられる言葉ひとつ持っていなかった。
私とは環境が違う。私が持つ感情は対人ではない。自分の身体に対する不満だ。
感情を重ねることができたとしても、そのほかの事情が違いすぎる。
自分の非力さを痛感した。
「マンションでボイトレしたことがあったでしょう?」
「はい……」
私はこんな一言にすら慎重になる。
「あの日――あの日の帰りに久にプロポーズされたの」
「っ……!?」
「私も耳を疑ったわ。……だって、私たちまだ高校生よ?」
驚いたけど、ものすごく驚いたけど、それと同じくらいに久先輩の気持ちの深さを知った気がする。
自分の気持ちをどう示したら伝わるのか……。
考えつくしたら、そこにたどり着いたのかもしれない。
でも、それは私の憶測にすぎない。
久先輩にはもっと深い理由があるのかもしれない。
人の気持ちは傍から見ているだけでわかるものではない。
「その返事をしなくちゃ……」
茜先輩は目に見えてガタガタと震え始め、自分の腕を自分の手で押さえた。
咄嗟に自分が羽織っていたケープを茜先輩の肩にかけたけれど、そんなことをしても意味はなかったかもしれない。
寒さからくる震えではなく、気持ち――恐怖からくる震え。
足元が崩れて真っ暗な闇に落ちるのではないかと思うような、そんな恐怖に怯えている。
そんなときに欲するもの。それは、自分の身体を支えるための支え――
わかっているのに、知っているのに動けない。
「ねぇっ、私、どうしたらいいっ!?」
茜先輩に抱きつかれる。
その身体を支えたいと思うのに、微動だにできなかった。
だって、この手は支えを欲している。寄り添う心など求めてはいない。
今、私が茜先輩の手を取ったとしても、つらい感情に同調して、負の感情を倍増させるだけだ。
だから、動けない。
なんて情けない――
「私……私、どうしたらいい?」
どうしたら――
どうしたらいいのかはわからない。でも、たったひとつだけ見えているものがあった。
「茜先輩、私にはどうしたらいいのかはわかりません。最良の選択が何なのか、ほかの選択肢に何があるのかすらわかりません。……でも、茜先輩が久先輩を好きなことはわかります。それから、久先輩が茜先輩をとても大切に想っていることも」
「でもっ、人の気持ちは永遠じゃないのよっ!? 結婚しても離婚するかもしれない。久の気持ちが私から離れていくのだけは耐えられないっ。そんなことになったら、私、二度と歌えなくなるわっ。生きていけないっっっ」
好きな人の気持ちが自分から離れるのが耐えられない……。
なんて強い言葉だろう。
その心がなくなったら歌も歌えないなんて、生きていく道すら見えなくなってしまうだなんて。
どれほど強く深い想いなのだろう。
久先輩の想いはどれほど茜先輩の支えになっていたことか……。
きっと、今まで茜先輩ががんばってこられたのは、久先輩の想いがあったからなのだ。
私は茜先輩に何をしてあげられるのだろう。
ツカサや海斗くん、桃華さんやクラスメイトがしてくれたようなことをできるのか……。
何度も何度も繰り返し考えるけれど、答えは見つからない。
「茜先輩……私には何ができるでしょう」
訊くことしかできなかった。
自分から何かを提示することはできなかった。
茜先輩は久先輩の気持ちを受け止め、自分の気持ちを伝えたいのだろう。
けれど、そうすることでまた壁が立ちはだかるのだ。
自分の生い立ちや家族のことで、心をズタズタに切り裂かれてしまう。
ふと、ツカサの言葉を思い出した。
――「現時点で会長にできることがあるのなら、あの人が動いていないわけがない」。
――「会長はやれるだけのことをやったあとだ。今は茜先輩を待っている」。
それはつまり、久先輩は久先輩で何か策を講じているということ?
やれることはやった。だから、プロポーズをした……?
「……茜先輩、これは私が久先輩から聞いたことではありません。私がここへ来る前に、ツカサが私に言ったことです。……久先輩はやれるだけのことをやって、今は茜先輩を待っているんだそうです」
こんな言葉にはなんの力もないだろう。
でも、伝えたかった。久先輩が待っている、と。
そんなことは茜先輩だって痛いほどにわかっているだろう。それでも、伝えたかったのだ。
「茜先輩は信じたいんですよね? 久先輩の気持ちがずっと続くことを。自分の気持ちがずっと続くことを」
声を殺して私の肩口で泣く茜先輩は小さい子みたいだ。でも、普通の小さい子とは違う。
まるで、泣き方を知らない子みたいだった。
そう思ったとき、私はようやくその背に腕を回すことができた。
さっき感じた戸惑いはもうない。
ゆっくりと、何度もその背をさする。
「私も、気持ちがどこまで続くものなのかはわかりません。人を好きになった記憶がないので……。家族を好きとか、友達を好きとか、そういう気持ち以上のものを知らないんです。でも、それがなくなったら怖いから、手に入れたくないという気持ちはわかる気がします。私はそれがクラスメイトでも生徒会のメンバーでも同じことを思うから。いつかなくなってしまうのなら、最初から手に持たなければいい。そうしたら、自分の心は傷つかないですむ。……真面目に、ずっとそう思ってきたんです。そうすることでしか自分の心を守れなかったから」
それは嘘ではない。
今ですら、その強すぎる思いは払拭できていない。
「でも……だから、先輩たちは『True Colors』を歌ってくれたのでしょう? ……私はすごく恵まれています。怖がっていても、そうやって手を差し伸べてくれる人がいるのだから。この学校には、私を救ってくれる人がたくさんいます」
それなら、茜先輩には……?
「……茜先輩を救える人は誰ですか?」
その問いに、茜先輩の震えが一瞬止まった。
「……今、心に思い浮かべたのは誰ですか?」
久先輩、ですよね。
救ってくれる人は久先輩しかいない。けれど、久先輩を選べば漏れなく茨もついてくる。
答えは、選択肢は、最初からひとつしかなかったのだ。
「その道を進むのが怖くて仕方ないの……」
「……大丈夫です。その道は茜先輩ひとりで歩むものではないから。久先輩がプロポーズという形をとったのは、きっとその茨道を一緒に歩む覚悟があると伝えたかったから……違いますか?」
抱きつかれた腕の力が強くなる。
「すい、は、ちゃ――」
「はい」
「おね、がい……。私に、私に勇気をちょうだい」
勇気とはどうやったらあげることができるのだろう。
方法がわからない。でも――
「私にあげられるものがあるならば、全部あげます。茜先輩に全部あげます」
2
お気に入りに追加
367
あなたにおすすめの小説

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。



幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる