523 / 1,060
第十一章 トラウマ
21話
しおりを挟む
球技大会が終わっても、「呼び出し」と言われる類のものは続いていた。でも、みんなが心配するほどのものはなく、私は「話し合い」だと認識している。
そのため、先日ツカサに渡されたGPS搭載のナースコールもどきは、まだ一度も使っていない。それが原因で、 ツカサとは険悪なムードになっていた。
最近では、私が自分から助けを求めないことを理解した風紀委員が途中で介入することがあったり、ツカサ自身がその場に来ることもある。でも、ツカサが来ることほど迷惑なものはなかった。
ツカサが来ることで、相手が私に言いたかったことを言えなくなってしまうし、話し合いがブツリと中断されてしまう。
その場で私がツカサに対してぶち切れることは少なくなかった。
「翠、そんな質問に答える必要はない。こんなことに時間を割く暇があるなら仕事しろ」
「仕事は滞らせずにしているでしょっ!? それに、私あと十分はフリータイムっ」
「そんなに余裕があるなら別の仕事も回すけど?」
私の対応に、ツカサの機嫌も悪化する。
最初はため息をつくとかそのくらいだったものが、今ではこんなふうに言い返されることが多くなった。
「十分後に戻るからそのときにしてっ」
私に話があるという女の子を連れて違う場所へ移動することもしばしば……。
今日の内容もツカサの呼び方についてだった。
「呼び捨てになんてなさらないでっ。聞いていて不愉快だわっ」
口調が丁寧……というよりはお嬢様っぽい。きっとそういう家柄の人なのだろう。
でも、だからといって自分の対応は変えない。
あのあと、ツカサの呼び方に付いて何度かツカサ自身と話をした。
そのときのことを思い出すだけでも頭が痛くなる。
呼び方を変えると、ことごとく無視されるのだ。挙句、仕事すらままならなくなる。
「……呼び方を変えたら返事をしてもらえなくて、生徒会の仕事に支障が出てしまう状況に陥ってしまったので、できればその件だけは目を瞑ってもらえませんか?」
「見逃せるなら、あなたに直接言いにきたりしませんっ」
もっともだ……。
「第一、あなた……身体が弱いというのは本当なのかしら? それを理由に藤宮先輩に付きまとっているのではなくて?」
これはつまり、あの噂は本当なのか、と言われているのだろう。
……だめだなぁ。これにだけはカチンときてしまう。
なんというか、ツカサという人間の認識に腹が立ってしまうのだ。
第一、両親が病院と懇意って何? うちは自営業ではあるけれど、大きな企業ではないし、病院と懇意にするほどの何かがあるわけでもない。
患者だから病院とは嫌でも縁が切れないだけで、好きで通院しているわけでもない。
何よりも、周りの環境如何でツカサの対応が変わるなどあり得ない。ツカサを好きだと言う割に、そういうところを理解していないのはどうしてだろう。
それはほかの人にも感じたこと。
突き詰めて考えると、すべての元凶がツカサにある気がした。
ツカサは自分のことを知ってもらおうという努力を一切しない。関係のない人間とは一切関わろうとしない。ゆえに、彼女たちはツカサに近づくことすらできないのだ。
つまり、ツカサと仲良くなりたくても、話したくても話せない状況。だから、私に文句を言いにくる。
少しでもツカサが態度を改めてくれたら、こういうことは減る気がする。けれども、ツカサは自分の態度を改めるつもりは一切ないらしい。
私を助けにくる以前に、自分の日ごろの行いを改めてもらいたい。ツカサが少し変わるだけでファンの女の子たちは満足するのではないだろうか。
黙々と考察を深めていると、
「目の前で倒れてくれさえしたら、病弱なのも認めなくはないけれど……」
上から目線で言われて少し考える。
きっと、見せようと思えば見せることはできる。ただ、それをすると間違いなくたくさんの人に心配をかけるし怒られる。そして、自分も苦しい思いをする。
「……見せることは可能だと思います」
「あら、倒れることを自分でコントロールできるの?」
女の子は嘲笑を浮かべ、「やっぱり演技だったのね」と口にした。
「いえ……そういうことではなくて、普段からしてはいけない、と言われていることを実行すればいいだけなので」
「え……?」
その人は笑みを消し、怪訝そうに眉をひそめた。
「たとえば、私が今から一〇〇メートルほど全力で走るとします。それ自体はできないわけではないので……。問題はそのあとです」
「何を……」
「人の身体は運動をすると血液循環量を増やさなくてはいけない構造になっています。でも、私の身体はそれができない。だから、走ったあとには倒れるでしょう。倒れることで血圧数値がもとに戻れば問題はないのですが、最悪、心肺停止になる可能性があります。その前に、あなたが救急車を呼ぶなり、湊先生に連絡を取っていただけるなら、見せることは可能です」
ただ、起こる事象を淡々と答えると、女の子の表情が固まった。次の瞬間――
「それはいただけないわよ」
第三者の声が割り込んだ。
誰……?
私の背後にあった木からひらり、と舞い降りたのは長い髪の毛をポニーテールにしている人。
身長は一六五センチくらい。華奢な身体つきとは思わないのに、着地したときに音がほとんどしなかった。
忍者みたい……。
「あなた、とんでもないことを提案するのね?」
私を呼び出した女の子は青ざめた顔をして、その先輩の名前らしきものを口にした。
「初めてお目にかかるわね、お姫様。風紀委員の二年、青木沙耶よ」
「……一年の御園生翠葉です」
「警護対象の名前くらいわかってるわ。でも……具合が悪いところを見せてみろといわれて命を懸けるバカだとは思わなかった」
少しむかっとした。
確かにバカだと思う。でも、わかってもらうのに必要なことならば、それもひとつの手だと思う。
つい、カッとしてそんなことを思ってしまったけれど、そこまでしてわかってもらう必要はないのかな……と改めて思いなおした。
わかってくれる人だけがわかってくれればいい――
そう思っていたはずなのに、最近は少し欲が出てきていたのかもしれなくて……。
そんなことを考えていると、
「私、これで失礼します」
私を呼び出した人は踵を返して走り去った。
「あ……名前訊くの忘れちゃった……」
取り残されたのは私と青木先輩。
「和総から聞いていたけど、本当に一風変わったお姫様だわね」
腰に手を当てて、呆れた、って顔をされる。そして、ガサ、と音がして木陰から人が現れた。
「っ……ツカサ」
「翠……今みたいなことは二度と口にするな」
「……はい」
鬼のような形相をしていて、それ以外の言葉を発することができなかった。
ツカサが怒るのは当然だ。
ツカサは私の身体のことを詳しく知っているから。どれだけ危険なことを口にしたのか、よくわかっている人だから。
「そんな危険な方法を取らなくても、飲んでいる薬を見せるとかほかにも手はあるだろっ!?」
あ……そっか。
言われて今さらのように気づく。
「青木に聞いた。これで呼び出された回数が十一回目だって」
ツカサは無表情に戻り、訊くでもなしに口にする。
「数えてないからわからないけど、まだ十回はいってないと思う……」
「あら、間違いなく十一回目よ? 風紀委員できちんとカウントしてるもの。呼び出した人間のクラスも名前も明白」
青木先輩がメモを取り出し、再度数えては、
「間違いなく十一回、十四人」
「呼べよっ」
こめかみに血管が浮き出そうな勢いでツカサに怒鳴られた。
さっきの無表情は繕っていただけ……? でも――
「やだ」
「っ……翠――」
「だってっ、ツカサが来たところでいいことないものっ。どうせ、ツカサは私をその場から引き剥がそうとするだけで、女の子たちの言い分を聞くつもりはないのでしょうっ!? それじゃ意味がないものっ。私は会いにきてくれた人と話をしているだけっ。それ以上でもそれ以下でもないっ。もし、ツカサが来て、その女の子たちと話をしてくれるなら呼ぶ」
じっとツカサの目を見ると、
「勝手にしろっ」
ツカサは不機嫌そうな顔で去っていった。
そのため、先日ツカサに渡されたGPS搭載のナースコールもどきは、まだ一度も使っていない。それが原因で、 ツカサとは険悪なムードになっていた。
最近では、私が自分から助けを求めないことを理解した風紀委員が途中で介入することがあったり、ツカサ自身がその場に来ることもある。でも、ツカサが来ることほど迷惑なものはなかった。
ツカサが来ることで、相手が私に言いたかったことを言えなくなってしまうし、話し合いがブツリと中断されてしまう。
その場で私がツカサに対してぶち切れることは少なくなかった。
「翠、そんな質問に答える必要はない。こんなことに時間を割く暇があるなら仕事しろ」
「仕事は滞らせずにしているでしょっ!? それに、私あと十分はフリータイムっ」
「そんなに余裕があるなら別の仕事も回すけど?」
私の対応に、ツカサの機嫌も悪化する。
最初はため息をつくとかそのくらいだったものが、今ではこんなふうに言い返されることが多くなった。
「十分後に戻るからそのときにしてっ」
私に話があるという女の子を連れて違う場所へ移動することもしばしば……。
今日の内容もツカサの呼び方についてだった。
「呼び捨てになんてなさらないでっ。聞いていて不愉快だわっ」
口調が丁寧……というよりはお嬢様っぽい。きっとそういう家柄の人なのだろう。
でも、だからといって自分の対応は変えない。
あのあと、ツカサの呼び方に付いて何度かツカサ自身と話をした。
そのときのことを思い出すだけでも頭が痛くなる。
呼び方を変えると、ことごとく無視されるのだ。挙句、仕事すらままならなくなる。
「……呼び方を変えたら返事をしてもらえなくて、生徒会の仕事に支障が出てしまう状況に陥ってしまったので、できればその件だけは目を瞑ってもらえませんか?」
「見逃せるなら、あなたに直接言いにきたりしませんっ」
もっともだ……。
「第一、あなた……身体が弱いというのは本当なのかしら? それを理由に藤宮先輩に付きまとっているのではなくて?」
これはつまり、あの噂は本当なのか、と言われているのだろう。
……だめだなぁ。これにだけはカチンときてしまう。
なんというか、ツカサという人間の認識に腹が立ってしまうのだ。
第一、両親が病院と懇意って何? うちは自営業ではあるけれど、大きな企業ではないし、病院と懇意にするほどの何かがあるわけでもない。
患者だから病院とは嫌でも縁が切れないだけで、好きで通院しているわけでもない。
何よりも、周りの環境如何でツカサの対応が変わるなどあり得ない。ツカサを好きだと言う割に、そういうところを理解していないのはどうしてだろう。
それはほかの人にも感じたこと。
突き詰めて考えると、すべての元凶がツカサにある気がした。
ツカサは自分のことを知ってもらおうという努力を一切しない。関係のない人間とは一切関わろうとしない。ゆえに、彼女たちはツカサに近づくことすらできないのだ。
つまり、ツカサと仲良くなりたくても、話したくても話せない状況。だから、私に文句を言いにくる。
少しでもツカサが態度を改めてくれたら、こういうことは減る気がする。けれども、ツカサは自分の態度を改めるつもりは一切ないらしい。
私を助けにくる以前に、自分の日ごろの行いを改めてもらいたい。ツカサが少し変わるだけでファンの女の子たちは満足するのではないだろうか。
黙々と考察を深めていると、
「目の前で倒れてくれさえしたら、病弱なのも認めなくはないけれど……」
上から目線で言われて少し考える。
きっと、見せようと思えば見せることはできる。ただ、それをすると間違いなくたくさんの人に心配をかけるし怒られる。そして、自分も苦しい思いをする。
「……見せることは可能だと思います」
「あら、倒れることを自分でコントロールできるの?」
女の子は嘲笑を浮かべ、「やっぱり演技だったのね」と口にした。
「いえ……そういうことではなくて、普段からしてはいけない、と言われていることを実行すればいいだけなので」
「え……?」
その人は笑みを消し、怪訝そうに眉をひそめた。
「たとえば、私が今から一〇〇メートルほど全力で走るとします。それ自体はできないわけではないので……。問題はそのあとです」
「何を……」
「人の身体は運動をすると血液循環量を増やさなくてはいけない構造になっています。でも、私の身体はそれができない。だから、走ったあとには倒れるでしょう。倒れることで血圧数値がもとに戻れば問題はないのですが、最悪、心肺停止になる可能性があります。その前に、あなたが救急車を呼ぶなり、湊先生に連絡を取っていただけるなら、見せることは可能です」
ただ、起こる事象を淡々と答えると、女の子の表情が固まった。次の瞬間――
「それはいただけないわよ」
第三者の声が割り込んだ。
誰……?
私の背後にあった木からひらり、と舞い降りたのは長い髪の毛をポニーテールにしている人。
身長は一六五センチくらい。華奢な身体つきとは思わないのに、着地したときに音がほとんどしなかった。
忍者みたい……。
「あなた、とんでもないことを提案するのね?」
私を呼び出した女の子は青ざめた顔をして、その先輩の名前らしきものを口にした。
「初めてお目にかかるわね、お姫様。風紀委員の二年、青木沙耶よ」
「……一年の御園生翠葉です」
「警護対象の名前くらいわかってるわ。でも……具合が悪いところを見せてみろといわれて命を懸けるバカだとは思わなかった」
少しむかっとした。
確かにバカだと思う。でも、わかってもらうのに必要なことならば、それもひとつの手だと思う。
つい、カッとしてそんなことを思ってしまったけれど、そこまでしてわかってもらう必要はないのかな……と改めて思いなおした。
わかってくれる人だけがわかってくれればいい――
そう思っていたはずなのに、最近は少し欲が出てきていたのかもしれなくて……。
そんなことを考えていると、
「私、これで失礼します」
私を呼び出した人は踵を返して走り去った。
「あ……名前訊くの忘れちゃった……」
取り残されたのは私と青木先輩。
「和総から聞いていたけど、本当に一風変わったお姫様だわね」
腰に手を当てて、呆れた、って顔をされる。そして、ガサ、と音がして木陰から人が現れた。
「っ……ツカサ」
「翠……今みたいなことは二度と口にするな」
「……はい」
鬼のような形相をしていて、それ以外の言葉を発することができなかった。
ツカサが怒るのは当然だ。
ツカサは私の身体のことを詳しく知っているから。どれだけ危険なことを口にしたのか、よくわかっている人だから。
「そんな危険な方法を取らなくても、飲んでいる薬を見せるとかほかにも手はあるだろっ!?」
あ……そっか。
言われて今さらのように気づく。
「青木に聞いた。これで呼び出された回数が十一回目だって」
ツカサは無表情に戻り、訊くでもなしに口にする。
「数えてないからわからないけど、まだ十回はいってないと思う……」
「あら、間違いなく十一回目よ? 風紀委員できちんとカウントしてるもの。呼び出した人間のクラスも名前も明白」
青木先輩がメモを取り出し、再度数えては、
「間違いなく十一回、十四人」
「呼べよっ」
こめかみに血管が浮き出そうな勢いでツカサに怒鳴られた。
さっきの無表情は繕っていただけ……? でも――
「やだ」
「っ……翠――」
「だってっ、ツカサが来たところでいいことないものっ。どうせ、ツカサは私をその場から引き剥がそうとするだけで、女の子たちの言い分を聞くつもりはないのでしょうっ!? それじゃ意味がないものっ。私は会いにきてくれた人と話をしているだけっ。それ以上でもそれ以下でもないっ。もし、ツカサが来て、その女の子たちと話をしてくれるなら呼ぶ」
じっとツカサの目を見ると、
「勝手にしろっ」
ツカサは不機嫌そうな顔で去っていった。
2
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる