480 / 1,060
Side View Story 10
01 Side 湊 01話
しおりを挟む
「昇から聞いてんだろ? 相馬だ、相馬。お嬢ちゃんの主治医になりにきてやったぜ」
なんとなく聞き覚えのある声に柄の悪さ……。
っていうか私、どこで寝て――あぁ、翠葉の病室だ。
身体を起こすと、真っ先に趣味の悪いアロハシャツが飛び込んできた。
「ほら、嬢ちゃんの自己紹介」
「なんですってっ!? その悪趣味なシャツに相馬って――」
翠葉の主治医って、まさかこの男なのっ!?
趣味の悪いアロハシャツ男が振り返る。
「おぉ、麗しのお姫さんじゃないですか」
間違いない……。このふざけた人間は相馬一樹だ。
十年ほど前にしつこく付きまとわれた記憶がよみがえる。
最悪……頭が痛くなってきた。
「なんだ、姫さんは昇から俺が来るって聞いてなかったのか?」
腕のいい医者とは聞いていたが、名前は聞いていなかった。
不覚――
首にぶら下げていた院内PHSで昇の番号を呼び出す。
『なんだよ……』
寝ていたであろうことはわかる……。
がっ、それどころじゃないっ。
「昇っ、こいつが来るなんて聞いてないっっっ」
『はぁ? ……あぁ、もしかして相馬が着いたのか?』
もしかして、とか。到着した、とか。そんな問題ではない。
「とっとと来いっっっ」
『へーへー……』
そんな会話をしている間に相馬は翠葉に自己紹介を迫っていた。
翠葉は律儀にも身体を起こし、「先日はお電話で失礼しました。御園生翠葉です」と挨拶をする。
そんな丁寧に挨拶してやらなくていいわよ、と言いたい自分を抑えつつ、
「おう、躾の行き届いた嬢ちゃんだな。どっかの姫とは違うなぁ?」
自分を振り返るその面が気に食わない。
棘だらけの言葉を返してやろうと思ったとき、大あくびをしながら昇が入ってきた。
「相馬~……着いたら連絡入れろって言ったろ?」
昇が睨むと相馬は立ち上がり、「久しぶりだな、相棒」とふたりは仲良さ気に肩を組んだ。
無駄に身長が高くてなおのことムカつく……。
「昇っ、聞いてないっっっ」
「あれ? 言ってなかったかぁ?」
「聞いていたら断わってるわよっ」
今日は厄日だろうか……。
そんなことを考えていると、
「姫さんよぉ、一応ここ病室だぜ? ちょっとは声量落とせや」
正論だ……。正論過ぎてムカつくを通り越して追い出したい。
「っていうか、相馬と湊ってなんかつながりあったか? 俺、知り合いなんて話聞いてねーよ?」
「ちょっとな」
相馬は愉快そうに答えた。
「で? お姫さんはまだ囲われてるわけか?」
囲われてる?
「囲われてるって何よ……」
声量を抑えてみたものの、声のトーンは下がっていく一方だ。
「あれ? お姫さんは気づいてないのか? ってことは、もしかしたら結婚もまだか?」
囲うとか気づいていないとか結婚とか、あんたいったいなんの話を……。
あまりにも要領を得ない話に、つい眉間に力がこもる。
「へぇ~……それは面白い。俺も帰国できたことだし、また姫さん口説こうかね?」
冗談じゃないっっっ。
不敵に笑って見せた相馬を睨みつけたとき、コンコンコンコン――とノックの音がした。
「失礼」
入ってきたのは藤宮のナンバーツーこと静さんだった。
っていうか、なんでこのタイミングでこの男が現れるんだかっ。
「おや、仕掛け人のお出ましだ」
は? 仕掛け人? なんのことよ……。
さっきからこの男はわけのわからないことばかり口にする。
しばし考えている間に、
「相馬医師、湊は私の婚約者だ。十二月には入籍予定でもあるので、口説くのはやめてもらおうか?」
静さんに肩を抱かれ引き寄せられた。
……ちょっと待って。
思考停止一歩手前。
静……今、なんて言った? それオフレコでしょうっ!?
「ええええええっっっ!? そうだったのかっ!?」
昇に詰め寄られた自分はこともあろうかどんどん顔が熱くなる。
「嘘……」
翠葉の声が耳に届いても、何も返すことができなかった。
「翠葉ちゃん、病室を騒がせたうえに驚かせたね」
隣の男はどこまでも余裕そうに対応する。それがまた癪に障った。
「静のばかっ」
一言吐き捨て病室を飛び出した。
廊下をカツカツ歩き、少し離れた病室へ入る。
「もおおおおおおおっっっ、なんであの男がここにいんのよっっっ」
ソファに置かれたクッションを思い切り投げやる。
なんであいつなの? なんで昇と知り合いなのっ!?
過去のことを思い出すのも忌々しい……。
あれは私が二十歳のとき、医大に通っていた私を呼び止めた男がいた。
いつものナンパだろうと無視を決め込んでいたわけだが、その男は大学からマンションまで延々と着いてきた。
決してマンションの中へ入ろうとはしなかったが、来る日も来る日も付きまとわれ続けた。
カフェに入れば私の了解も得ずして合い席に座る。
そんな不遜な態度も気に食わなかった。
自分のことをお嬢様と言うつもりは毛頭ないが、それでも藤宮の中で育った自分は紳士淑女に囲まれており、こういった扱いを受けることはまずなかった。
けれども、警護の人間たちが動かないのならば、さほど問題のある男ではないのだろう。
そうは思っても、こんなことが続けば私の堪忍袋の緒も持ちはしない。
我ながら、よく我慢したと思う。
ちょうどお見合い話もこなくなりつつあり、平穏な日々を送っていたというのに……。
ぶち切れた私はここぞとばかりに口頭攻めを繰り出した。
言いたいことを言い切ってすっきりした、と思った次の瞬間には唇を奪われていた。
その当時、私は誰ともキスをしたことがなかった……。
初めてしたキスがディープキスとかあり得ない。
もっとあり得ないのは、そのキスに自分が腰を抜かしてしまったこと……。
「……ずっと忘れてたのにっっっ」
その後、めっきりと姿を現さなくなり、こちらも存在を忘れることができ、キスのことだって今の今まで思い出さずに済んでいたものを――
「なんでいきなり現れるのよっっっ」
もうひとつのクッションを投げつけ、ソファにうな垂れる。と、ノックの音がし部屋のドアが開かれた。
入ってきたのは静だった。
「あれを国外に追放したのも、今回帰国手続きをしたのも私だ」
なんでもないことのように言う。
「なんで国外追放……?」
「当たり前だろう? 私のフィアンセに付きまとった挙句、ディープキスなんぞされたら国外追放なんてかわいいものだと思うがな」
笑みを浮かべてそう言った。
ちょっと待って……。
「なんでキスされたことまで知ってるのよっっっ」
「仮でも婚約者であることに変わりはない。傷物にされては困るんだよ。今回の帰国も渋ったんだが、翠葉ちゃんの治療に必要と言われたら帰国させないわけにはいかなかった」
……だから仕掛け人、なのね。一気に脱力だわ。
「そういえば、あのときのキスの消毒はまだだったな」
は……?
「湊、愛しているよ」
キザな台詞を口にすると、そのまま顎をつかまれキスをされた。
「せっ……ちょっとっ! そういうのは結婚するまでなしって言ったじゃないっ。しかも翠葉や昇の前でばらすしっっっ」
「何か問題でもあったか? すでにドレス選びだって始まっているし、会場の建築も順調に進んでいるというのに。反故にするつもりか?」
「そういうわけじゃ……」
先日からドレス選びというより、生地選びが始まった。そして、ドレスのデザインや採寸なども始まっている。
着々と準備が始められ、もうあとに引けないのもわかっている。
何よりも、この十年で自分が静に惹かれてしまったことも十分承知している。
それでも、こういう愛情表現には慣れない……。
「しだいに慣れるさ」
静はクスリと笑う。
年の差然り、器の大きさ然り、何をとっても自分が敵わない相手。
時間をかけにかけて、自分は一番厄介な男に惚れてしまったのではないだろうか……。
そんなことを考えていると、二度目のキスが降ってきた。
なんとなく聞き覚えのある声に柄の悪さ……。
っていうか私、どこで寝て――あぁ、翠葉の病室だ。
身体を起こすと、真っ先に趣味の悪いアロハシャツが飛び込んできた。
「ほら、嬢ちゃんの自己紹介」
「なんですってっ!? その悪趣味なシャツに相馬って――」
翠葉の主治医って、まさかこの男なのっ!?
趣味の悪いアロハシャツ男が振り返る。
「おぉ、麗しのお姫さんじゃないですか」
間違いない……。このふざけた人間は相馬一樹だ。
十年ほど前にしつこく付きまとわれた記憶がよみがえる。
最悪……頭が痛くなってきた。
「なんだ、姫さんは昇から俺が来るって聞いてなかったのか?」
腕のいい医者とは聞いていたが、名前は聞いていなかった。
不覚――
首にぶら下げていた院内PHSで昇の番号を呼び出す。
『なんだよ……』
寝ていたであろうことはわかる……。
がっ、それどころじゃないっ。
「昇っ、こいつが来るなんて聞いてないっっっ」
『はぁ? ……あぁ、もしかして相馬が着いたのか?』
もしかして、とか。到着した、とか。そんな問題ではない。
「とっとと来いっっっ」
『へーへー……』
そんな会話をしている間に相馬は翠葉に自己紹介を迫っていた。
翠葉は律儀にも身体を起こし、「先日はお電話で失礼しました。御園生翠葉です」と挨拶をする。
そんな丁寧に挨拶してやらなくていいわよ、と言いたい自分を抑えつつ、
「おう、躾の行き届いた嬢ちゃんだな。どっかの姫とは違うなぁ?」
自分を振り返るその面が気に食わない。
棘だらけの言葉を返してやろうと思ったとき、大あくびをしながら昇が入ってきた。
「相馬~……着いたら連絡入れろって言ったろ?」
昇が睨むと相馬は立ち上がり、「久しぶりだな、相棒」とふたりは仲良さ気に肩を組んだ。
無駄に身長が高くてなおのことムカつく……。
「昇っ、聞いてないっっっ」
「あれ? 言ってなかったかぁ?」
「聞いていたら断わってるわよっ」
今日は厄日だろうか……。
そんなことを考えていると、
「姫さんよぉ、一応ここ病室だぜ? ちょっとは声量落とせや」
正論だ……。正論過ぎてムカつくを通り越して追い出したい。
「っていうか、相馬と湊ってなんかつながりあったか? 俺、知り合いなんて話聞いてねーよ?」
「ちょっとな」
相馬は愉快そうに答えた。
「で? お姫さんはまだ囲われてるわけか?」
囲われてる?
「囲われてるって何よ……」
声量を抑えてみたものの、声のトーンは下がっていく一方だ。
「あれ? お姫さんは気づいてないのか? ってことは、もしかしたら結婚もまだか?」
囲うとか気づいていないとか結婚とか、あんたいったいなんの話を……。
あまりにも要領を得ない話に、つい眉間に力がこもる。
「へぇ~……それは面白い。俺も帰国できたことだし、また姫さん口説こうかね?」
冗談じゃないっっっ。
不敵に笑って見せた相馬を睨みつけたとき、コンコンコンコン――とノックの音がした。
「失礼」
入ってきたのは藤宮のナンバーツーこと静さんだった。
っていうか、なんでこのタイミングでこの男が現れるんだかっ。
「おや、仕掛け人のお出ましだ」
は? 仕掛け人? なんのことよ……。
さっきからこの男はわけのわからないことばかり口にする。
しばし考えている間に、
「相馬医師、湊は私の婚約者だ。十二月には入籍予定でもあるので、口説くのはやめてもらおうか?」
静さんに肩を抱かれ引き寄せられた。
……ちょっと待って。
思考停止一歩手前。
静……今、なんて言った? それオフレコでしょうっ!?
「ええええええっっっ!? そうだったのかっ!?」
昇に詰め寄られた自分はこともあろうかどんどん顔が熱くなる。
「嘘……」
翠葉の声が耳に届いても、何も返すことができなかった。
「翠葉ちゃん、病室を騒がせたうえに驚かせたね」
隣の男はどこまでも余裕そうに対応する。それがまた癪に障った。
「静のばかっ」
一言吐き捨て病室を飛び出した。
廊下をカツカツ歩き、少し離れた病室へ入る。
「もおおおおおおおっっっ、なんであの男がここにいんのよっっっ」
ソファに置かれたクッションを思い切り投げやる。
なんであいつなの? なんで昇と知り合いなのっ!?
過去のことを思い出すのも忌々しい……。
あれは私が二十歳のとき、医大に通っていた私を呼び止めた男がいた。
いつものナンパだろうと無視を決め込んでいたわけだが、その男は大学からマンションまで延々と着いてきた。
決してマンションの中へ入ろうとはしなかったが、来る日も来る日も付きまとわれ続けた。
カフェに入れば私の了解も得ずして合い席に座る。
そんな不遜な態度も気に食わなかった。
自分のことをお嬢様と言うつもりは毛頭ないが、それでも藤宮の中で育った自分は紳士淑女に囲まれており、こういった扱いを受けることはまずなかった。
けれども、警護の人間たちが動かないのならば、さほど問題のある男ではないのだろう。
そうは思っても、こんなことが続けば私の堪忍袋の緒も持ちはしない。
我ながら、よく我慢したと思う。
ちょうどお見合い話もこなくなりつつあり、平穏な日々を送っていたというのに……。
ぶち切れた私はここぞとばかりに口頭攻めを繰り出した。
言いたいことを言い切ってすっきりした、と思った次の瞬間には唇を奪われていた。
その当時、私は誰ともキスをしたことがなかった……。
初めてしたキスがディープキスとかあり得ない。
もっとあり得ないのは、そのキスに自分が腰を抜かしてしまったこと……。
「……ずっと忘れてたのにっっっ」
その後、めっきりと姿を現さなくなり、こちらも存在を忘れることができ、キスのことだって今の今まで思い出さずに済んでいたものを――
「なんでいきなり現れるのよっっっ」
もうひとつのクッションを投げつけ、ソファにうな垂れる。と、ノックの音がし部屋のドアが開かれた。
入ってきたのは静だった。
「あれを国外に追放したのも、今回帰国手続きをしたのも私だ」
なんでもないことのように言う。
「なんで国外追放……?」
「当たり前だろう? 私のフィアンセに付きまとった挙句、ディープキスなんぞされたら国外追放なんてかわいいものだと思うがな」
笑みを浮かべてそう言った。
ちょっと待って……。
「なんでキスされたことまで知ってるのよっっっ」
「仮でも婚約者であることに変わりはない。傷物にされては困るんだよ。今回の帰国も渋ったんだが、翠葉ちゃんの治療に必要と言われたら帰国させないわけにはいかなかった」
……だから仕掛け人、なのね。一気に脱力だわ。
「そういえば、あのときのキスの消毒はまだだったな」
は……?
「湊、愛しているよ」
キザな台詞を口にすると、そのまま顎をつかまれキスをされた。
「せっ……ちょっとっ! そういうのは結婚するまでなしって言ったじゃないっ。しかも翠葉や昇の前でばらすしっっっ」
「何か問題でもあったか? すでにドレス選びだって始まっているし、会場の建築も順調に進んでいるというのに。反故にするつもりか?」
「そういうわけじゃ……」
先日からドレス選びというより、生地選びが始まった。そして、ドレスのデザインや採寸なども始まっている。
着々と準備が始められ、もうあとに引けないのもわかっている。
何よりも、この十年で自分が静に惹かれてしまったことも十分承知している。
それでも、こういう愛情表現には慣れない……。
「しだいに慣れるさ」
静はクスリと笑う。
年の差然り、器の大きさ然り、何をとっても自分が敵わない相手。
時間をかけにかけて、自分は一番厄介な男に惚れてしまったのではないだろうか……。
そんなことを考えていると、二度目のキスが降ってきた。
2
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる