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00 Side 碧 01話
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「えっと……パジャマよりもルームウェアのほうが好きなのね……」
自分の点滴が終わると同時に娘の翠葉が病院へ運び込まれ、入院手続きを済ませた今、私たちは入院に必要なものを自宅へ取りに帰ってきていた。
「母さん、少し落ち着いてよ。……だから病院で待ってていいって言ったのに」
息子にそう言われてしまうくらい、私は的確に動けていなかった。
「ルームウェアはそっちじゃなくてこっち。前が開くタイプのほうが着替えるとき楽」
蒼樹に言われて去年の入院時のことを思い出す。
被り物だと、着替える際に点滴をくぐらせたりなんだかんだと大変なことになるのだ。それに、麻酔の処置を受けるときにも前開きのもののほうが都合がいい。
「今日だけじゃないし、とりあえずは二着くらいあれば大丈夫だろ」
蒼樹の助言に感謝しきりだ。
「でも、ここ数日のリィを見てると寝汗をかく可能性があるし、処置で汚れることも考えれば三着はあったほうがいいんじゃない?」
唯くんの助言ももっともなものだった。
「じゃ、三着ずつ用意するわ」
本当は栞ちゃんが買って出てくれた役目をあえて自分で行くと言った割に、この使えなさぶり……。ほとほと情けない。
ここまで蒼樹たちに任せ切りで私は何も母親らしいことができていなかった。だから、できることがあるのならなんでもしたかったのだ。
「それから基礎体温計も忘れずに」
唯くんの言葉を聞いて枕元にあるピンクのケースに手を伸ばす。
「小さいバッグもあったほうがいいんじゃない?」
私は蒼樹と唯くんに言われるがままに動いていた。
「っていうかさ、碧さんはさっきまで点滴受けてたんだから、少し休んでたらどうですか?」
「そうそう、母さんに倒れられても困るんだよね」
言われてすぐ、手に持っていたボストンバッグを蒼樹に奪われた。
慣れたもので、妹の下着ですら「これとこれと……」と適当にチョイスする。我が息子ながらにしてできすぎだ。
「あんちゃん、本は? 何か読みやすいものとか」
「それなら写真集かな。ベッド下に置いてある一冊と、本棚の下段一番左に『悠久』って写真集があるからそれ出して」
「了解」
「携帯が見当たらない」という蒼樹に唯くんが、
「あぁ、枕の下に隠してあると思う」
「なんで枕の下?」
「何か隠したいものでも入ってるんじゃないの?」
兄妹ごっこをしているとは翠葉から聞いていたけれど、これでは本物の兄妹のようではないか。
そんなふうに見える私の目はおかしいのかしら……。
「唯、ノートパソコン取って」
「それならミュージックプレーヤーもだよね」
なんとも息がぴったりなもので、次々と必要なものをピックアップしていく。
共同生活をすると連帯感が生まれるとはいうが、そのようなものだろうか。
「携帯のバッテリーは途中のコンビニで買っていけばいいとして……」
「そうだな。一応充電機も入れておこう」
「ラジャ」
ふたりを見ていると、自分が帰ってくる必要などなかったように思えてくる。
「母さん、翠葉のシャンプーとかバスグッズ用意してあげて」
蒼樹に言われて洗面所に向かい、温泉や旅行用に買ったバッグを洗面台の下から取り出す。中にはウォッシュタオルもシャンプーもトリートメントも入っていた。
「あとは石鹸ね……」
翠葉が作った石鹸を箱の中から取り出すと、ふわりとアロマの香りが漂う。
ほかにはバスタオルとフェイスタオル、ハンドタオルを三枚ずつ。歯ブラシセットなども揃えて翠葉の部屋に戻ると、
「碧さん、念のために生理用品なんかも」
唯くんに言われて唖然とした。失念――よりは、女親失格だろうか。
持っていく荷物は三十分ほどでまとめることができた。
それはひとえに蒼樹と唯くんのおかげ。
車に乗り込むと、助手席の唯くんから「碧さんはこれ」とゼリー飲料を手渡された。
「え?」
「動いたらカロリー摂取。これ、生きてる人の基本」
「はい……」
「飲みたくないとかリィみたいなこと言わないでくださいよ」
しっかり釘まで刺されてしまった。
「唯、おまえがいると俺はとても楽だ」
蒼樹がこんなにも人を頼っているところを未だかつて見たことがない。
新鮮なものを見ながら、あらかじめキャップが緩められていたゼリー飲料を口にした。
コンビニに寄り、唯くんが携帯のバッテリーを買ってくると、
「碧さん、メモ帳と書くものありますか?」
「あるわよ?」
バッグから取り出しそれらを渡すと、
「あんちゃん、リィに手紙を書くまで車動かさないで」
え、手紙?
「そんなの待てるか」
「三十秒っ!」
唯くんはメモ帳に噛り付いた。
「なんだ、手紙なんて言うから長いのかと思った」
私も同じように思った。
「あのねぇ、バッテリーだけ入っててもリィは悩むでしょっ!?」
呆れたように唯くんが喚く。でも、唯くんの言うことは一理ある。
使っていいものなのか、誰が入れてくれたのか。きっと、そんなことを気にしては使えない、というのが翠葉だろう。
「だから、使っていいんだよ、ってことと、俺の名前が書いてあればそれでOK」
「「なるほど」」
思わず蒼樹と声が重なった。
「あぁぁぁっ、この親子はっ! 俺、リィがまともに戻ったら、絶対にリィ取り扱い説明書に認定してもらうからねっ」
どこか論点がずれている気はしなくもないが、それはそれでいいのかもしれなくて……。
なんだか、自分の娘がとても幸せな子に思えてきた。
家族でもないのに、実の家族よりも理解を深めてくれている子がいる。そのことに翠葉は気づいているかしら……。
そこへ携帯が鳴った。
ディスプレイを見れば、
「零っ」
『碧、少し前に病院に着いた』
「私たちは自宅に戻って必要なものをまとめていたところ。もう家を出たからあと十五分くらいで着くかしら」
『そうか。こっちは今、栞ちゃんに帰ってもらったところだ』
「……翠葉は?」
『よく寝てるよ。今日はもう目を覚まさないだろうって』
「そう……」
『碧は大丈夫なのか?』
「えぇ……今日、点滴打ってもらったからだいぶ楽になったわ」
『そうか、あまり無理はするなよ』
「わかってる……」
『……はぁぁぁぁ』
「……何よ」
『おまえの「わかってる」と翠葉の「大丈夫」ほど信用できないものはないんだよなぁ……』
「ひどいわねっ。そんなことないわよっ」
『ははは。ま、俺も数日こっちにいられる状態にしてきたから』
「そう……静がよく許したわね?」
『っていうか、碧が倒れた時点で早く戻れって怒鳴られたけどな』
携帯の向こうで零はきっと苦笑している。
『それでも戻らなかったのは俺の意思なんだ』
「……うん、あとでゆっくり話しましょう」
『そうだな』
それで通話は切れた。
「父さん?」
「そうよ」
「病院に着いたって?」
「えぇ、今栞ちゃんに帰ってもらったところだって。零も数日はこっちにいられるみたい」
「良かった……って言っていいのかな」
少し困惑したように蒼樹が口にした。
蒼樹も、今回の仕事がどれほど大きなものなのかよくわかっているからだろう。
「私や翠葉の言葉に信用がなくても、零の言葉は信用度一〇〇パーセントよ」
「あのぉ……参考までにうかがってもよろしいでしょうか?」
助手席の唯くんがこちらを振り返る。
「碧さんとリィの信用度は何パーセントくらいなのかな、と」
「さぁ、本人たちにはわからないものよ? あとで零に訊いたらどうかしら?」
「因みに、俺の中では四十パーセントくらいかな」
蒼樹が口にすると、
「げっ、そんなに低いのっ!? ……これは気をつけて会話せねばなりませんな」
唯くんの言葉で車内の雰囲気が軽くなったように思えた。
きっと、私と蒼樹だけではこうはいかなかっただろう。
そのあとも、会話の舵取りは唯くんが担ってくれ、車内の雰囲気は和やかなままだった。
自分の点滴が終わると同時に娘の翠葉が病院へ運び込まれ、入院手続きを済ませた今、私たちは入院に必要なものを自宅へ取りに帰ってきていた。
「母さん、少し落ち着いてよ。……だから病院で待ってていいって言ったのに」
息子にそう言われてしまうくらい、私は的確に動けていなかった。
「ルームウェアはそっちじゃなくてこっち。前が開くタイプのほうが着替えるとき楽」
蒼樹に言われて去年の入院時のことを思い出す。
被り物だと、着替える際に点滴をくぐらせたりなんだかんだと大変なことになるのだ。それに、麻酔の処置を受けるときにも前開きのもののほうが都合がいい。
「今日だけじゃないし、とりあえずは二着くらいあれば大丈夫だろ」
蒼樹の助言に感謝しきりだ。
「でも、ここ数日のリィを見てると寝汗をかく可能性があるし、処置で汚れることも考えれば三着はあったほうがいいんじゃない?」
唯くんの助言ももっともなものだった。
「じゃ、三着ずつ用意するわ」
本当は栞ちゃんが買って出てくれた役目をあえて自分で行くと言った割に、この使えなさぶり……。ほとほと情けない。
ここまで蒼樹たちに任せ切りで私は何も母親らしいことができていなかった。だから、できることがあるのならなんでもしたかったのだ。
「それから基礎体温計も忘れずに」
唯くんの言葉を聞いて枕元にあるピンクのケースに手を伸ばす。
「小さいバッグもあったほうがいいんじゃない?」
私は蒼樹と唯くんに言われるがままに動いていた。
「っていうかさ、碧さんはさっきまで点滴受けてたんだから、少し休んでたらどうですか?」
「そうそう、母さんに倒れられても困るんだよね」
言われてすぐ、手に持っていたボストンバッグを蒼樹に奪われた。
慣れたもので、妹の下着ですら「これとこれと……」と適当にチョイスする。我が息子ながらにしてできすぎだ。
「あんちゃん、本は? 何か読みやすいものとか」
「それなら写真集かな。ベッド下に置いてある一冊と、本棚の下段一番左に『悠久』って写真集があるからそれ出して」
「了解」
「携帯が見当たらない」という蒼樹に唯くんが、
「あぁ、枕の下に隠してあると思う」
「なんで枕の下?」
「何か隠したいものでも入ってるんじゃないの?」
兄妹ごっこをしているとは翠葉から聞いていたけれど、これでは本物の兄妹のようではないか。
そんなふうに見える私の目はおかしいのかしら……。
「唯、ノートパソコン取って」
「それならミュージックプレーヤーもだよね」
なんとも息がぴったりなもので、次々と必要なものをピックアップしていく。
共同生活をすると連帯感が生まれるとはいうが、そのようなものだろうか。
「携帯のバッテリーは途中のコンビニで買っていけばいいとして……」
「そうだな。一応充電機も入れておこう」
「ラジャ」
ふたりを見ていると、自分が帰ってくる必要などなかったように思えてくる。
「母さん、翠葉のシャンプーとかバスグッズ用意してあげて」
蒼樹に言われて洗面所に向かい、温泉や旅行用に買ったバッグを洗面台の下から取り出す。中にはウォッシュタオルもシャンプーもトリートメントも入っていた。
「あとは石鹸ね……」
翠葉が作った石鹸を箱の中から取り出すと、ふわりとアロマの香りが漂う。
ほかにはバスタオルとフェイスタオル、ハンドタオルを三枚ずつ。歯ブラシセットなども揃えて翠葉の部屋に戻ると、
「碧さん、念のために生理用品なんかも」
唯くんに言われて唖然とした。失念――よりは、女親失格だろうか。
持っていく荷物は三十分ほどでまとめることができた。
それはひとえに蒼樹と唯くんのおかげ。
車に乗り込むと、助手席の唯くんから「碧さんはこれ」とゼリー飲料を手渡された。
「え?」
「動いたらカロリー摂取。これ、生きてる人の基本」
「はい……」
「飲みたくないとかリィみたいなこと言わないでくださいよ」
しっかり釘まで刺されてしまった。
「唯、おまえがいると俺はとても楽だ」
蒼樹がこんなにも人を頼っているところを未だかつて見たことがない。
新鮮なものを見ながら、あらかじめキャップが緩められていたゼリー飲料を口にした。
コンビニに寄り、唯くんが携帯のバッテリーを買ってくると、
「碧さん、メモ帳と書くものありますか?」
「あるわよ?」
バッグから取り出しそれらを渡すと、
「あんちゃん、リィに手紙を書くまで車動かさないで」
え、手紙?
「そんなの待てるか」
「三十秒っ!」
唯くんはメモ帳に噛り付いた。
「なんだ、手紙なんて言うから長いのかと思った」
私も同じように思った。
「あのねぇ、バッテリーだけ入っててもリィは悩むでしょっ!?」
呆れたように唯くんが喚く。でも、唯くんの言うことは一理ある。
使っていいものなのか、誰が入れてくれたのか。きっと、そんなことを気にしては使えない、というのが翠葉だろう。
「だから、使っていいんだよ、ってことと、俺の名前が書いてあればそれでOK」
「「なるほど」」
思わず蒼樹と声が重なった。
「あぁぁぁっ、この親子はっ! 俺、リィがまともに戻ったら、絶対にリィ取り扱い説明書に認定してもらうからねっ」
どこか論点がずれている気はしなくもないが、それはそれでいいのかもしれなくて……。
なんだか、自分の娘がとても幸せな子に思えてきた。
家族でもないのに、実の家族よりも理解を深めてくれている子がいる。そのことに翠葉は気づいているかしら……。
そこへ携帯が鳴った。
ディスプレイを見れば、
「零っ」
『碧、少し前に病院に着いた』
「私たちは自宅に戻って必要なものをまとめていたところ。もう家を出たからあと十五分くらいで着くかしら」
『そうか。こっちは今、栞ちゃんに帰ってもらったところだ』
「……翠葉は?」
『よく寝てるよ。今日はもう目を覚まさないだろうって』
「そう……」
『碧は大丈夫なのか?』
「えぇ……今日、点滴打ってもらったからだいぶ楽になったわ」
『そうか、あまり無理はするなよ』
「わかってる……」
『……はぁぁぁぁ』
「……何よ」
『おまえの「わかってる」と翠葉の「大丈夫」ほど信用できないものはないんだよなぁ……』
「ひどいわねっ。そんなことないわよっ」
『ははは。ま、俺も数日こっちにいられる状態にしてきたから』
「そう……静がよく許したわね?」
『っていうか、碧が倒れた時点で早く戻れって怒鳴られたけどな』
携帯の向こうで零はきっと苦笑している。
『それでも戻らなかったのは俺の意思なんだ』
「……うん、あとでゆっくり話しましょう」
『そうだな』
それで通話は切れた。
「父さん?」
「そうよ」
「病院に着いたって?」
「えぇ、今栞ちゃんに帰ってもらったところだって。零も数日はこっちにいられるみたい」
「良かった……って言っていいのかな」
少し困惑したように蒼樹が口にした。
蒼樹も、今回の仕事がどれほど大きなものなのかよくわかっているからだろう。
「私や翠葉の言葉に信用がなくても、零の言葉は信用度一〇〇パーセントよ」
「あのぉ……参考までにうかがってもよろしいでしょうか?」
助手席の唯くんがこちらを振り返る。
「碧さんとリィの信用度は何パーセントくらいなのかな、と」
「さぁ、本人たちにはわからないものよ? あとで零に訊いたらどうかしら?」
「因みに、俺の中では四十パーセントくらいかな」
蒼樹が口にすると、
「げっ、そんなに低いのっ!? ……これは気をつけて会話せねばなりませんな」
唯くんの言葉で車内の雰囲気が軽くなったように思えた。
きっと、私と蒼樹だけではこうはいかなかっただろう。
そのあとも、会話の舵取りは唯くんが担ってくれ、車内の雰囲気は和やかなままだった。
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