402 / 1,060
第九章 化学反応
10話
しおりを挟む
十を数え終わると、ブン、と音がした。
顔を上げると、数メートル先にある自動ドアが開いたところだった。
そこには薄紫色のシャツを着たお父さんがいて、外に出るとこちらに向かって真っ直ぐ歩いてくる。
久しぶりに見るお父さんは、少し日焼けをしているように見えた。
「翠葉」
「お父さん……」
「具合はどう?」
「ん……大丈夫」
「そう」
お父さんは私の隣まで来ると、花壇の縁に腰を下ろした。
「お母さん、元気……?」
「ん~……何か聞いた?」
「…………」
聞いたと言えばいいのに、どうしてか何も答えられなかった。
黙りこんでしまう自分が嫌……。こんなの、黙っていても肯定しているようなものじゃない。
「そっか……ま、大丈夫だよ。過労だ、過労。父さんもわかってて止めなかったしな」
お父さんは空を見ながらのんびりと話す。
「私のせい、だよね……」
「……誰のせいとか、そういうんじゃないと思うけどな」
お父さんのほうが少し低い位置に座っているけれど、身体を折り曲げて話すお父さんと顔の高さが同じ。そのお父さんに顔を覗き込まれ、困った私は髪の毛で顔を隠す。
「でも、私が現場に戻って仕事をしてほしいって言ったから……」
「……ま、それもそうか。でもさ、家に母さんがいたとして、翠葉の痛みがなくなるわけでもないしな」
そう――だから、いつもどおりに仕事をしてほしいと思った。
そんなふうに自分を正当化しては、後悔する。
「こういう考えは親らしくないのかなぁ……」
お父さんはそんな前置きをして、
「本当なら側にいてあげたいっていうのが親心なのかな、と。碧……母さんはその典型だろ?」
私はコクリと頷く。
「でも、父さんはさ……側にいたいのはいたいけど、それで何もできない自分にも腹が立つんだ。だから、お金を稼ぐ……。どんな治療が降って湧いてもその治療を受けさせてあげられるだけの経済状態を維持する」
お父さんは口を真一文字に引き結んだ。そして、次の瞬間にはほわっとした笑顔で、
「なーんてな。……そんなふうに思うわけだ。だから、父さんは翠葉が仕事に行ってくれって言ってくれて助かったよ」
そんな言葉に救われちゃうから私はだめなんだ……。
「たださ、女って生き物は母親だからなぁ……。男親とはちょっと違うんだよ」
「……うん、近いうちに会うよ」
「……翠葉?」
「ん……?」
お父さんは花壇から腰を浮かし、車椅子の前にしゃがみこむ。
「無理はしなくていいんだぞ?」
「……もう、何がなんだか、わからなくなっているの」
私の目をじっと見ているお父さんは、少し口を開いて、何も言わずに口を閉じた。
「あのね、私は誰のことも傷つけたくなかったの。大切な人なら大切な人ほど、ひどい言葉を投げたくなくて――」
少しずつでも話さなくちゃ……。苦しくても話さなくちゃいけない。
「会わなければひどいことを言わずに済む。そう思っていたけど……そうやって人を遠ざけた時点で、私はみんなを傷つけてたんだよね」
何度口にしてもつらい。でも、つらくてもなんでも、何度でも口にして、私は自分に刻み付けなくちゃいけない。
「教えてくれた人がいるの。私は人を傷つけたくないって言ってて、実は自分が傷つくのも嫌なんだって。それは自己防衛だって。自己防衛で人を遠ざけたら、その人たちはその時点で傷を負うって……」
「……そうか」
お父さんは私の両手を掴むと、まるで祈りでも捧げるかのように、そこに自分の額をつけた。
「翠葉、幸せか……?」
幸せ――幸せ、とはなんだろう。でも……。
「私は幸せだよ」
それは胸を張って言える。
私を思ってくれる家族がいて、友達がいて、心配して手をつないでくれる人がいる。それは当たり前のことではなく、恵まれていることだと思うから。
「こんなふうに治療を受けなくちゃいけなかったり、身体がつらくても、か?」
「……この身体じゃなかったら、なんて考えても何があるのかわからないもの」
それは本音だった。
もし自分がものすごく元気な身体だったら……? みんなと一緒に体育をしている自分がいたとしたら……?
そんなことは考えてみても想像ができない。わからない。
どんな自分がそこにいるのか。どんな自分になっていたのか――。
今の私はこの身体があってこそ、なのだ。
「『もしも』って言葉を使ったら怒りそうな人がいる」
ふと、裏に座っているであろうツカサのことを思い出した。
「『もしも』なんて非現実的なことを考える時間があるなら、これからを考えろ、って言われそうなの」
お父さんは顔を上げて、「え?」といった顔をする。
「だって……『もしも』の元気な私がいたら、今の私はここにいないでしょう?」
「……そうだけど」
「……藤宮に通うこともなく、今周りにいる大好きな友達とも会えることはなかったよ。そう考えるとね、少しだけ、この身体に感謝してもいいかな、って思えるの」
それが、今の私――
「あのな?」
お父さんが握る手に力をこめた。
「つらいとき、どうして元気に産んでくれなかったんだ、って言ってくれていいんだ。翠葉はそれを言いたくなくて、それで父さんたちを遠ざけていただろう?」
ドクリ、と心臓が脈打つ。
「いいんだ、言っても……」
「……ど、して……」
どうしてそんなひどいことを言ってもいいなんて言うの?
「言われたほうが楽なこともあるんだよ」
お父さんは力なく笑った。
でも――
「やだよ……。言わない。それだけは言わないっ、言いたくない、絶対に嫌っ」
「……そうか。ま、無理して言ってもらいたいことでもないんだけどな」
と曖昧に笑う。
「……いかんなぁ。父さん、ちょっと楽になりたいがために、こんなことを愛娘に言ってしまった」
立ち上がり、私に背を向けてはそんなふうに茶化す。
「あぁ、そうだ」
急にこちらを振り返り、
「唯くん、うちの養子にしようと思うんだ」
「そうなのね」
「翠葉も賛成か? じゃ、ほぼ決定だな」
「え……あれ?」
あまりにも普通のことのように言われたので、つい何も考えずに答えてしまったけど――
「今、唯兄が養子って言った?」
「言ったぞ?」
「えーーーっ!?」
「反応薄いと思ったら、今ごろ理解したのか?」
「唯兄が養子って何っ!?」
「……何って、そのまんまの意味なんだけどな」
お父さんは朗らかに笑っていた。
久しぶりに大声を出した私は、気管支だか声帯がおかしなことになって、そのあと少し咽ることになる。
話の内容に呆気に取られているうちに、
「そろそろ病室に戻ろう」
と、お父さんに車椅子を押された。
「あ――」
「ん?」
上からお父さんに覗き込まれる。そのお父さんの後ろのハーブ園、さらにはその裏――
「何かあったか?」
お父さんも背後を振り返る。
「……ううん、何もない」
何もないけど人はいる……。
心の中で「ごめんなさい」と謝りつつ、そのまま病室へ戻った。
顔を上げると、数メートル先にある自動ドアが開いたところだった。
そこには薄紫色のシャツを着たお父さんがいて、外に出るとこちらに向かって真っ直ぐ歩いてくる。
久しぶりに見るお父さんは、少し日焼けをしているように見えた。
「翠葉」
「お父さん……」
「具合はどう?」
「ん……大丈夫」
「そう」
お父さんは私の隣まで来ると、花壇の縁に腰を下ろした。
「お母さん、元気……?」
「ん~……何か聞いた?」
「…………」
聞いたと言えばいいのに、どうしてか何も答えられなかった。
黙りこんでしまう自分が嫌……。こんなの、黙っていても肯定しているようなものじゃない。
「そっか……ま、大丈夫だよ。過労だ、過労。父さんもわかってて止めなかったしな」
お父さんは空を見ながらのんびりと話す。
「私のせい、だよね……」
「……誰のせいとか、そういうんじゃないと思うけどな」
お父さんのほうが少し低い位置に座っているけれど、身体を折り曲げて話すお父さんと顔の高さが同じ。そのお父さんに顔を覗き込まれ、困った私は髪の毛で顔を隠す。
「でも、私が現場に戻って仕事をしてほしいって言ったから……」
「……ま、それもそうか。でもさ、家に母さんがいたとして、翠葉の痛みがなくなるわけでもないしな」
そう――だから、いつもどおりに仕事をしてほしいと思った。
そんなふうに自分を正当化しては、後悔する。
「こういう考えは親らしくないのかなぁ……」
お父さんはそんな前置きをして、
「本当なら側にいてあげたいっていうのが親心なのかな、と。碧……母さんはその典型だろ?」
私はコクリと頷く。
「でも、父さんはさ……側にいたいのはいたいけど、それで何もできない自分にも腹が立つんだ。だから、お金を稼ぐ……。どんな治療が降って湧いてもその治療を受けさせてあげられるだけの経済状態を維持する」
お父さんは口を真一文字に引き結んだ。そして、次の瞬間にはほわっとした笑顔で、
「なーんてな。……そんなふうに思うわけだ。だから、父さんは翠葉が仕事に行ってくれって言ってくれて助かったよ」
そんな言葉に救われちゃうから私はだめなんだ……。
「たださ、女って生き物は母親だからなぁ……。男親とはちょっと違うんだよ」
「……うん、近いうちに会うよ」
「……翠葉?」
「ん……?」
お父さんは花壇から腰を浮かし、車椅子の前にしゃがみこむ。
「無理はしなくていいんだぞ?」
「……もう、何がなんだか、わからなくなっているの」
私の目をじっと見ているお父さんは、少し口を開いて、何も言わずに口を閉じた。
「あのね、私は誰のことも傷つけたくなかったの。大切な人なら大切な人ほど、ひどい言葉を投げたくなくて――」
少しずつでも話さなくちゃ……。苦しくても話さなくちゃいけない。
「会わなければひどいことを言わずに済む。そう思っていたけど……そうやって人を遠ざけた時点で、私はみんなを傷つけてたんだよね」
何度口にしてもつらい。でも、つらくてもなんでも、何度でも口にして、私は自分に刻み付けなくちゃいけない。
「教えてくれた人がいるの。私は人を傷つけたくないって言ってて、実は自分が傷つくのも嫌なんだって。それは自己防衛だって。自己防衛で人を遠ざけたら、その人たちはその時点で傷を負うって……」
「……そうか」
お父さんは私の両手を掴むと、まるで祈りでも捧げるかのように、そこに自分の額をつけた。
「翠葉、幸せか……?」
幸せ――幸せ、とはなんだろう。でも……。
「私は幸せだよ」
それは胸を張って言える。
私を思ってくれる家族がいて、友達がいて、心配して手をつないでくれる人がいる。それは当たり前のことではなく、恵まれていることだと思うから。
「こんなふうに治療を受けなくちゃいけなかったり、身体がつらくても、か?」
「……この身体じゃなかったら、なんて考えても何があるのかわからないもの」
それは本音だった。
もし自分がものすごく元気な身体だったら……? みんなと一緒に体育をしている自分がいたとしたら……?
そんなことは考えてみても想像ができない。わからない。
どんな自分がそこにいるのか。どんな自分になっていたのか――。
今の私はこの身体があってこそ、なのだ。
「『もしも』って言葉を使ったら怒りそうな人がいる」
ふと、裏に座っているであろうツカサのことを思い出した。
「『もしも』なんて非現実的なことを考える時間があるなら、これからを考えろ、って言われそうなの」
お父さんは顔を上げて、「え?」といった顔をする。
「だって……『もしも』の元気な私がいたら、今の私はここにいないでしょう?」
「……そうだけど」
「……藤宮に通うこともなく、今周りにいる大好きな友達とも会えることはなかったよ。そう考えるとね、少しだけ、この身体に感謝してもいいかな、って思えるの」
それが、今の私――
「あのな?」
お父さんが握る手に力をこめた。
「つらいとき、どうして元気に産んでくれなかったんだ、って言ってくれていいんだ。翠葉はそれを言いたくなくて、それで父さんたちを遠ざけていただろう?」
ドクリ、と心臓が脈打つ。
「いいんだ、言っても……」
「……ど、して……」
どうしてそんなひどいことを言ってもいいなんて言うの?
「言われたほうが楽なこともあるんだよ」
お父さんは力なく笑った。
でも――
「やだよ……。言わない。それだけは言わないっ、言いたくない、絶対に嫌っ」
「……そうか。ま、無理して言ってもらいたいことでもないんだけどな」
と曖昧に笑う。
「……いかんなぁ。父さん、ちょっと楽になりたいがために、こんなことを愛娘に言ってしまった」
立ち上がり、私に背を向けてはそんなふうに茶化す。
「あぁ、そうだ」
急にこちらを振り返り、
「唯くん、うちの養子にしようと思うんだ」
「そうなのね」
「翠葉も賛成か? じゃ、ほぼ決定だな」
「え……あれ?」
あまりにも普通のことのように言われたので、つい何も考えずに答えてしまったけど――
「今、唯兄が養子って言った?」
「言ったぞ?」
「えーーーっ!?」
「反応薄いと思ったら、今ごろ理解したのか?」
「唯兄が養子って何っ!?」
「……何って、そのまんまの意味なんだけどな」
お父さんは朗らかに笑っていた。
久しぶりに大声を出した私は、気管支だか声帯がおかしなことになって、そのあと少し咽ることになる。
話の内容に呆気に取られているうちに、
「そろそろ病室に戻ろう」
と、お父さんに車椅子を押された。
「あ――」
「ん?」
上からお父さんに覗き込まれる。そのお父さんの後ろのハーブ園、さらにはその裏――
「何かあったか?」
お父さんも背後を振り返る。
「……ううん、何もない」
何もないけど人はいる……。
心の中で「ごめんなさい」と謝りつつ、そのまま病室へ戻った。
2
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる