399 / 1,060
第九章 化学反応
07話
しおりを挟む
病院での一日は、何をするでもなく時間が過ぎていく。
朝起きて、朝食を食べたら薬を飲み、顔をタオルで拭いてから歯磨き。身体を拭いてさっぱりすると、午前の治療が始まる。
治療を終えると休憩と称してお昼まで休み、昼食を食べたら薬を飲む。音楽を聴きながらうつらうつらしていると、藤原さんに起こされた。
どうやら、お風呂は一日置きで今日は髪の毛のみ洗ってもらえるらしい。浴室の脱衣所には美容院にあるようなシャンプー台があり、そこで洗ってもらえるのだという。
髪を洗い終えたら午後の治療とのことだったけれど、午後いっぱいかかるわけではない。治療が終わればまた音楽を聴きながら過ごすことになるだろう。
髪を洗い終え鏡の前に車椅子を移動される。と、久しぶりに自分の顔をしっかりと見た気がした。
昨日お風呂に入るときにだって鏡を見たし、今朝だって歯磨きのときには見ていたはずなのに、自分の顔に関しては記憶が曖昧だった。
でも今は、意識もはっきりとしていて自分を観察する余裕もある。
それは、お父さんと会うのに司先輩が立ち会ってくれるという保険を得られたからだろう。
そうじゃなかったら、何を話したらいいのか、と今もずっと考えていて、自分の顔をまじまじと見る余裕なんてなかったはずだから。
自分の左サイドの髪に手を伸ばすと、
「そこだけ短いのね?」
藤原さんが首を傾げる。
不思議に思われても仕方ない。左サイドの一房分、ザックリと無造作に切られた髪が鎖骨のあたりにあるのだから。
あの日、自分で切った髪の毛――
秋斗さんの前で切り、それを押し付けた。
思い出すだけで、涙が溢れてくる。
「御園生さん、痛み?」
「……違います」
私は――私はなんてひどいことをしてしまったのだろう。こんなことをされて傷つかない人なんていない。
私――大切な人をとても嫌な方法で傷つけた。言葉よりもっとひどい方法で傷つけたのだ。
どうしよう――
顔を手で覆うこともできずにいると、藤原さんにホットタオルを渡された。
「泣きたいだけ泣いちゃいなさい。その間に髪の毛乾かすから」
タオルがとてもあたたかくて、ちょっと熱いくらいで、心と肌にチリチリと沁みた。
車椅子で病室へ戻ると、
「ハーブティーが好きなんですってね」
びっくりしながら「はい」と答えると、馴染みある缶を見せられる。
私の大好きなハーブティー……。
「これ、午前中に上のお兄さんが届けてくれたの。どっちが飲みたい? 淹れるわよ」
私は少し悩み、レモングラスとミントが爽やかなハーブティーを選んだ。
「じゃ、少し待ってて」
藤原さんが病室を出ると、手が左サイドの髪に伸びる。
「五十センチくらい、かな……」
すぐそこに携帯が見えたけど、手に取ることはできなかった。
早く謝らなくちゃいけない。できるだけ早くに――
そうは思うのに、まだ人と接するのは怖い。
今は比較的痛みも落ち着いているけれど、自分の感情は不安定なまま。そんな状態で謝ったとして、泣き崩れるだけでまともに謝れるとは思えない。
「……言い訳、かな」
たぶん、まだ怖いのだ。秋斗さんに会うことが。
あの日も、不意に現れた秋斗さんを見てものすごく動揺した。でも、だから……というのは言い訳にはならない。
髪の毛を切ったのは自分だし、秋斗さんを傷つけたのも私なのだ。結果は何も変わらない。
「難しい顔してるわね」
ハーブティーの香りと共に藤原さんが戻ってきた。
「誰かに聞いてもらいたい? それとも聞いてもらいたくない?」
目の前にプラスチックのカップを置くと、そんなふうに問われた。
「聞いてほしくて、聞いてほしくない……」
「それは困ったわね」
藤原さんは全く困っていない顔で言う。そして、何を話すでもなく、高カロリー輸液のライン消毒を始めた。
高カロリー輸液はその名のとおり、高カロリーの液体。どんな菌も大好物の液体のため、何か菌でも入ろうものならすぐさま増殖し、それが体内へ入り込むと敗血症を起こす。だから、できるだけ早くに抜くことが望ましいそうだ。
そこへカートを押しながら昇さんが入ってきた。
「お、サッパリしたな」
カートの上に、治療にそぐわないものがひとつ……。
「ウォーカーズのクッキー……」
「あぁ、秋斗からだ。食べられるようならって置いていった」
「ほれ」と無造作に渡され、また涙が出る。
この涙腺、どうにかしてほしい……。
「……俺、なんかまずいことしたか?」
「いえ、少し情緒不安定みたいね」
藤原さんの答えに、
「なんだ、そんなに親父さんと会うのがプレッシャーなのか?」
心配そうに訊いてくるバリトンの声に、首を振って否定を伝える。
「それは、司先輩が来てくれるから、大丈夫……」
「じゃ、なんだ?」
先生は途方に暮れた様子でベッドにギシリと腰掛けた。
「その髪の毛、秋斗くんが関係しているのかしら?」
藤原さんの言葉に反応して顔を上げる。と、重力に従って涙が零れた。
「清良女史、ビンゴっぽいぜ?」
「でも、聞いてほしくて聞いてほしくないのよね?」
「もうなんでもいいから話しちゃえよ。意外とすっきりするかもしれねーぜ?」
でも、まだ頭の中はぐちゃぐちゃしていて人に話すのは難しい。
もう少し涙を流したくて、待機しているであろう涙たちも流しきってしまいたくて、
「先生、治療――治療、して」
そう言葉にするのが精一杯だった。
治療が一通り終わると、藤原さんはカートを押して病室を出ていく。残った昇さんはスツールに腰掛けた。
「痛いとこないか?」
「ないです……」
「嘘つきは狼少年なんだぞ」
言葉を省略しすぎな返答と共に、頬をつつかれる。
「ここ、痛いんじゃないの?」
指差されたのは胸だった。
「いえ、治療をしてもらったので――」
「違う、そうじゃない。物理的じゃなくて心理的なほう」
「…………」
ただ少しつつかれただけ。それだけで涙が出てくるこの目は壊れているのだと思う。
「話してみれば?」
「……昇さん、私……自分で髪の毛切っちゃった……」
「おぉ……この左サイドな?」
先生は軽く髪の毛に触れた。
「しかもそれ……秋斗さんに押し付けちゃった」
しゃくり上げるものが止まらず、それ以上話すのは無理だった。
「俺の事前情報。アメリカにいるときに栞から聞かされていたのはさ、秋斗と翠葉ちゃんが付き合ってるって話だった。でも、帰国したら側にいるのは秋斗じゃなくて司ときたもんだ。でも、司とは付き合ってないって言うし……。何がどうなってんだ?」
何がどうって……そんなの私が知りたい。
「色々あって……」
止まらない涙に困っていると、
「ゆっくりでいいから」
大きな手に、頭をわしわしと撫でられる。
その手はナールコールに伸び、
「清良女史、茶っ! おかわり要請っ」
何もかもが豪快な人だな、と思いつつも、私の涙は止まらない。
よしよし、と撫でてくれる仕草も、蒼兄や唯兄と比べると豪快で、でも、不思議と安心感を得られる重みだった。
藤原さんがお茶を持ってきてくれると、
「ほら、ゆっくり飲め。少しずつ、何回にも分けて飲んでいればしゃっくりは止まる」
断言されると本当にそんな気がしてきて、飲むことに集中することにした。
昇さんはその間、頭ではなく背中を撫でてくれていた。
「今、五時か……。おい。少し落ち着いたら院内散歩だ」
「神崎医師、三十分以内には戻られてくださいね」
「了解。念のためにタオル持たせて。途中で泣かれたら困るから」
昇さんの言葉に藤原さんがクローゼットからタオルを出してくれた。
「おら、行くぞ。外の空気吸って、身体中の空気も入れ替えろ」
車椅子の用意をすると、
「中庭の大きな木が好きなんだろ? 楓から聞いてる」
楓先生……。
その名前を聞くと、ほかの人たちの名前が浮かび出す。
秋斗さんに楓先生、栞さんに湊先生――どうしよう、涙が止まらない。
「あらあら、大丈夫かしら?」
「大丈夫大丈夫」
昇さんが何を根拠に答えたのかはわからない。
私は自分で動く前に、昇さんに抱え上げられ車椅子に乗せられた。
朝起きて、朝食を食べたら薬を飲み、顔をタオルで拭いてから歯磨き。身体を拭いてさっぱりすると、午前の治療が始まる。
治療を終えると休憩と称してお昼まで休み、昼食を食べたら薬を飲む。音楽を聴きながらうつらうつらしていると、藤原さんに起こされた。
どうやら、お風呂は一日置きで今日は髪の毛のみ洗ってもらえるらしい。浴室の脱衣所には美容院にあるようなシャンプー台があり、そこで洗ってもらえるのだという。
髪を洗い終えたら午後の治療とのことだったけれど、午後いっぱいかかるわけではない。治療が終わればまた音楽を聴きながら過ごすことになるだろう。
髪を洗い終え鏡の前に車椅子を移動される。と、久しぶりに自分の顔をしっかりと見た気がした。
昨日お風呂に入るときにだって鏡を見たし、今朝だって歯磨きのときには見ていたはずなのに、自分の顔に関しては記憶が曖昧だった。
でも今は、意識もはっきりとしていて自分を観察する余裕もある。
それは、お父さんと会うのに司先輩が立ち会ってくれるという保険を得られたからだろう。
そうじゃなかったら、何を話したらいいのか、と今もずっと考えていて、自分の顔をまじまじと見る余裕なんてなかったはずだから。
自分の左サイドの髪に手を伸ばすと、
「そこだけ短いのね?」
藤原さんが首を傾げる。
不思議に思われても仕方ない。左サイドの一房分、ザックリと無造作に切られた髪が鎖骨のあたりにあるのだから。
あの日、自分で切った髪の毛――
秋斗さんの前で切り、それを押し付けた。
思い出すだけで、涙が溢れてくる。
「御園生さん、痛み?」
「……違います」
私は――私はなんてひどいことをしてしまったのだろう。こんなことをされて傷つかない人なんていない。
私――大切な人をとても嫌な方法で傷つけた。言葉よりもっとひどい方法で傷つけたのだ。
どうしよう――
顔を手で覆うこともできずにいると、藤原さんにホットタオルを渡された。
「泣きたいだけ泣いちゃいなさい。その間に髪の毛乾かすから」
タオルがとてもあたたかくて、ちょっと熱いくらいで、心と肌にチリチリと沁みた。
車椅子で病室へ戻ると、
「ハーブティーが好きなんですってね」
びっくりしながら「はい」と答えると、馴染みある缶を見せられる。
私の大好きなハーブティー……。
「これ、午前中に上のお兄さんが届けてくれたの。どっちが飲みたい? 淹れるわよ」
私は少し悩み、レモングラスとミントが爽やかなハーブティーを選んだ。
「じゃ、少し待ってて」
藤原さんが病室を出ると、手が左サイドの髪に伸びる。
「五十センチくらい、かな……」
すぐそこに携帯が見えたけど、手に取ることはできなかった。
早く謝らなくちゃいけない。できるだけ早くに――
そうは思うのに、まだ人と接するのは怖い。
今は比較的痛みも落ち着いているけれど、自分の感情は不安定なまま。そんな状態で謝ったとして、泣き崩れるだけでまともに謝れるとは思えない。
「……言い訳、かな」
たぶん、まだ怖いのだ。秋斗さんに会うことが。
あの日も、不意に現れた秋斗さんを見てものすごく動揺した。でも、だから……というのは言い訳にはならない。
髪の毛を切ったのは自分だし、秋斗さんを傷つけたのも私なのだ。結果は何も変わらない。
「難しい顔してるわね」
ハーブティーの香りと共に藤原さんが戻ってきた。
「誰かに聞いてもらいたい? それとも聞いてもらいたくない?」
目の前にプラスチックのカップを置くと、そんなふうに問われた。
「聞いてほしくて、聞いてほしくない……」
「それは困ったわね」
藤原さんは全く困っていない顔で言う。そして、何を話すでもなく、高カロリー輸液のライン消毒を始めた。
高カロリー輸液はその名のとおり、高カロリーの液体。どんな菌も大好物の液体のため、何か菌でも入ろうものならすぐさま増殖し、それが体内へ入り込むと敗血症を起こす。だから、できるだけ早くに抜くことが望ましいそうだ。
そこへカートを押しながら昇さんが入ってきた。
「お、サッパリしたな」
カートの上に、治療にそぐわないものがひとつ……。
「ウォーカーズのクッキー……」
「あぁ、秋斗からだ。食べられるようならって置いていった」
「ほれ」と無造作に渡され、また涙が出る。
この涙腺、どうにかしてほしい……。
「……俺、なんかまずいことしたか?」
「いえ、少し情緒不安定みたいね」
藤原さんの答えに、
「なんだ、そんなに親父さんと会うのがプレッシャーなのか?」
心配そうに訊いてくるバリトンの声に、首を振って否定を伝える。
「それは、司先輩が来てくれるから、大丈夫……」
「じゃ、なんだ?」
先生は途方に暮れた様子でベッドにギシリと腰掛けた。
「その髪の毛、秋斗くんが関係しているのかしら?」
藤原さんの言葉に反応して顔を上げる。と、重力に従って涙が零れた。
「清良女史、ビンゴっぽいぜ?」
「でも、聞いてほしくて聞いてほしくないのよね?」
「もうなんでもいいから話しちゃえよ。意外とすっきりするかもしれねーぜ?」
でも、まだ頭の中はぐちゃぐちゃしていて人に話すのは難しい。
もう少し涙を流したくて、待機しているであろう涙たちも流しきってしまいたくて、
「先生、治療――治療、して」
そう言葉にするのが精一杯だった。
治療が一通り終わると、藤原さんはカートを押して病室を出ていく。残った昇さんはスツールに腰掛けた。
「痛いとこないか?」
「ないです……」
「嘘つきは狼少年なんだぞ」
言葉を省略しすぎな返答と共に、頬をつつかれる。
「ここ、痛いんじゃないの?」
指差されたのは胸だった。
「いえ、治療をしてもらったので――」
「違う、そうじゃない。物理的じゃなくて心理的なほう」
「…………」
ただ少しつつかれただけ。それだけで涙が出てくるこの目は壊れているのだと思う。
「話してみれば?」
「……昇さん、私……自分で髪の毛切っちゃった……」
「おぉ……この左サイドな?」
先生は軽く髪の毛に触れた。
「しかもそれ……秋斗さんに押し付けちゃった」
しゃくり上げるものが止まらず、それ以上話すのは無理だった。
「俺の事前情報。アメリカにいるときに栞から聞かされていたのはさ、秋斗と翠葉ちゃんが付き合ってるって話だった。でも、帰国したら側にいるのは秋斗じゃなくて司ときたもんだ。でも、司とは付き合ってないって言うし……。何がどうなってんだ?」
何がどうって……そんなの私が知りたい。
「色々あって……」
止まらない涙に困っていると、
「ゆっくりでいいから」
大きな手に、頭をわしわしと撫でられる。
その手はナールコールに伸び、
「清良女史、茶っ! おかわり要請っ」
何もかもが豪快な人だな、と思いつつも、私の涙は止まらない。
よしよし、と撫でてくれる仕草も、蒼兄や唯兄と比べると豪快で、でも、不思議と安心感を得られる重みだった。
藤原さんがお茶を持ってきてくれると、
「ほら、ゆっくり飲め。少しずつ、何回にも分けて飲んでいればしゃっくりは止まる」
断言されると本当にそんな気がしてきて、飲むことに集中することにした。
昇さんはその間、頭ではなく背中を撫でてくれていた。
「今、五時か……。おい。少し落ち着いたら院内散歩だ」
「神崎医師、三十分以内には戻られてくださいね」
「了解。念のためにタオル持たせて。途中で泣かれたら困るから」
昇さんの言葉に藤原さんがクローゼットからタオルを出してくれた。
「おら、行くぞ。外の空気吸って、身体中の空気も入れ替えろ」
車椅子の用意をすると、
「中庭の大きな木が好きなんだろ? 楓から聞いてる」
楓先生……。
その名前を聞くと、ほかの人たちの名前が浮かび出す。
秋斗さんに楓先生、栞さんに湊先生――どうしよう、涙が止まらない。
「あらあら、大丈夫かしら?」
「大丈夫大丈夫」
昇さんが何を根拠に答えたのかはわからない。
私は自分で動く前に、昇さんに抱え上げられ車椅子に乗せられた。
2
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる