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第九章 化学反応
04話
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今日は……入院三日目、になるのかな。
目が覚めたのが昨日で、その前の日に運ばれたのだとしたら間違ってはいないはず。
いつもと同じように枕元に手を伸ばし、基礎体温計が手に触れないことで、改めて病院にいることを認識した。
当然、携帯もあるわけがない。でも、なぜか下着やパジャマ、そういったものは揃っていた。
いつ、誰が持ってきてくれたのかはわからないけれど、気がつけば点滴の針が刺さっている手首にカイロも巻かれている。
昨夜はツカサが帰ってすぐに寝た。そのあとのことはさっぱりわからない。一度も目覚めることなく朝まで眠れたのだ。
二日も続けて熟睡できたなんて……。
「ちゃんと眠れると頭がスッキリするのね」
そんな感覚を得ながら、今が何時かを考える。
自然と目を覚ます時間はだいたい六時前後。けれども、検温に人が来ることはなかった。
部屋のカーテンを開けようと思い身体を起こす。と、少し眩暈がした。
「このくらいなら大丈夫……」
身体もところどころ痛いものの、泣くほどでも動けないほどでもない。左足を少しかばう必要はあるけれど、歩くこともそれほど苦痛ではなかった。
カーテンを開けても、真南を向いているこの部屋から朝陽は見えない。もう少しすれば太陽がこちら側へと回ってくるのだろう。
ベッドに戻り、遠くに見える駅ビルやデパートを眺める。と、鏡張りに見える全面ガラス張りの高層ビルが目についた。
朝陽がガラスに反射して、ギラギラと光っているのだ。それをずっと見ていると、視界が真っ白になってしまった。
太陽や強い光を見ていると焦点が真っ白になる現象。なんていうんだっけ……。残像、だったかな。
そんなことを考えていると、軽いノック音と共に藤原さんの声が聞こえた。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい」
視界の中央が真っ白で、その周りもふわふわとぼやけて見えるため、藤原さんの顔を見ているのかすら怪しい。
「御園生さん、目、どうかした?」
「あの……あのビルを見ていたら視界が真っ白になってしまって」
私は窓があるであろう方向を指差した。
「あぁ、反射した光を見ていたのね。目を閉じて、光が消えたら目を開けてごらんなさい」
言われたとおりにすると、少し時間はかかったものの、きちんと病室が目に映った。
「強すぎる光は目に良くないわよ」
移動テーブルにトレイが載せられ、朝食の時間であることを知る。
「今日も重湯と野菜のスチーム。それから、岩塩。こっちのお碗はお味噌汁。匂いが気になるようなら下げるわ」
蓋を開けられ、「どう?」と尋ねられる。
「……大丈夫みたいです」
「こうやって確認しながら、少しずつ食べられるものを増やしましょう。じゃ、無理せず食べる。できるなら完食」
「はい」
「それから、御園生さんはバイタルチェック装置が身体に付いているから、基本的には検温も血圧測定もなし。ひどい不整脈が出た場合のみ、十二誘導心電図をつけることになるわ」
藤原さんの説明で、久しぶりにバングルの存在を思い出す。
昨日、お風呂に入ったときは気に留めることもなかった。それだけ身体に馴染んだということなのだろうか。
バングルは、つけたときよりも少し上方にはまっている。痩せてしまったため、肩に近い方へと少しずらしたのだ。
「冷めないうちに食べなさい」
藤原さんがスツールに腰掛けたところを見ると、今朝の食事にも付き合ってくれるようだ。
重湯を口にすると、昨日よりは少しドロっとした感じのものだった。
「重湯と十分粥の間くらいかしらね?」
藤原さんは重湯の入った器を見て首を傾げる。あまりにものんびりとしている藤原さんを疑問に思い、
「藤原さん、ほかの患者さんは……?」
「いないわよ? この階、今は御園生さんしかいないの」
え……?
「この下の階までは万床だけど、この棟の九階に入院できる患者はあまりいないわ」
「どうしてですか?」
「この階はランクの高い個室しかないの。支払い能力のある患者さんしか入れないわ。この階の上、十階は藤宮専用フロアと言っていいわね」
「あの……このお部屋の一日のお値段は?」
訊かずにはいられなかった。でも、藤原さんはふふ、と笑うだけでそれ以上は教えてくれない。
それほど高いのだろうか。
「だから、人の迷惑とか考えずに痛ければ泣き喚いても何しても大丈夫よ」
唸る私に藤原さんは、「ほら、ご飯食べなさい」と朝食を促した。
ジャガイモを口に入れると、
「金額は言わないようにってご両親から口止めされているの。だから、知りたいならご両親に訊きなさい」
「両親」という言葉にドキリとした。手に持っていたフォークを落とすほどには動揺した。すると、備え付けの戸棚から、藤原さんがきれいなフォークを取り出してくれる。
戸棚、というよりはクローゼット。その中には、私が普段家で着ているパジャマやルームウェアが吊るされていて、ほかにも愛用のチビバッグ、ストールや膝掛けなどが収納されていた。
「昨夜、ご家族がいらっしゃったのよ。ご両親とお兄さんふたり」
え……?
「寝てる顔を見て安心して帰っていったわ。とくにお母様とお兄さんふたり」
嘘……。
普段から、私を起こさないように行動することに慣れている人たちとはいえ、四人も人が来て、ベッド脇で荷物を出し入れしていたにも関わらず起きなかったなんて――
「そういえば、このバッグの中に基礎体温計と携帯が入ってるって言ってたかしら……」
藤原さんがクローゼットの隅に置かれたチビバッグを取ってくれた。
バッグの中には基礎体温計と携帯、それからコンビニのビニール袋が入っている。
不思議に思って袋に手をかけると、中には携帯のバッテリーが入っていた。
To リィ
携帯の充電が切れたら使って。
使い方がわかんなかったら電話しておいで。
From 唯
メッセージカードに短い手紙。
たかがそれだけのものに、指先から震えが止まらなくなる。すると、震える手を藤原さんが両手で包んでくれた。
「優しいお兄さんね」
コクリと頷くと目から涙が零れた。
「御園生さんが会いたいと思えばいつでも会えるのよ?」
昨日も言われたことを再度言われる。
「まだ、自信がなくて……」
「自信?」
私は頷くことで返事をした。
「私、絶対に言いたくない言葉があって……でも、身体がつらくなって余裕がなくなると口から出ちゃいそうで――それだけは絶対に嫌で……」
「……そのことをご両親もお兄さんたちもわかっているのね。だから、あなたが起きている時間ではなく眠ったころを見計らってくるのね」
「え……?」
顔を上げると、
「病院に運ばれてきた日も、家族揃ってこの部屋にいたのよ? バイタルを見ているとね、起きているのかどうかがわかったりするの。けど、ほんの数分で帰ったわ。お母様が、起きたときに自分たちがいたらあなたがつらいだろうから、って」
お母さんがそう口にしているところが簡単に想像できる。
「御園生さんは幸せね。こんなにも家族に大切に思われていて。たいていが身内のエゴで、患者さんが目を覚ますまでは絶対に離れないってご家族が大半よ? ま、どちらにしてもご家族に思われている患者さんって分類にはなるのだけど」
藤原さんはどこか含みのある物言いをした。それはきっと、入院している人の中にはお見舞いに来てもらえない人もいるからだ。
けど、私の場合は、単に私が甘やかされているだけだと思う。
「でも、同じなのね。あなたも家族を大切に思っているから、家族にも大切に思われているのね」
「藤原さん、それは違うと思います。……家族のことは大好きだし大切にもされていると思う。でも本当は、私が甘えているだけなんです」
「……ふ~ん。まぁ、いいわ。早くご飯食べちゃいなさい」
ブロッコリーを口にしようとしたとき、
「ねぇ、司くんと御園生さんは付き合っているの?」
「っ……!?」
私は口へ運び損ねたブロッコリーをお布団の上に落としてしまった。
「当たり?」
「いえ……外れです」
「あら残念。結構手応えのある反応だと思ったのに」
と、藤原さんはブロッコリーへ視線を移す。
私はブロッコリーを指で摘んで拾い、気持ちを落ち着かせるためにお水を飲んだ。
「司先輩は――」
なんだろう……。
「同い年だけど先輩で……最近は先輩以上友達未満な感じ。厳しくて怖いけど、優しくて頼りになる人……」
「ま、そういうことにしておきましょう」
藤原さんはクスクスと笑った。
ご飯が食べ終わったとき、今日が何日かを訊くと、天候とセットで教えてくれた。
七月二十八日水曜日、曇りのち晴れ――
すっかり忘れていたけれど、すでに梅雨は明けていたのだ。
今年の梅雨明けは二十一日の予報だった。いったいどれほど前に見た予報かは忘れてしまったけれど。
でも、私の痛みは終わらなかったのね……。
「はい、薬」
出されたたくさんの薬を数回に分けて飲むと、
「神崎医師が九時ごろに来るはずだから、その前に洗面を済ませましょう。これを下げたらタオルを持ってくるわ」
その間に私はクローゼットに入っているものを確認をすることにした。
ルームウェアのほかにはお風呂セットやミュージックプレーヤー、ノートパソコンまで入っていた。
私はミュージックプレーヤーを手に取り、好きなインストを聴いて過ごすことにした。
「今回はどのくらい入院することになるのかな……」
この答えは去年と同じで、きっと誰に訊いても得られることはないのだろう。
二学期には間に合わせたい。二学期には――
目が覚めたのが昨日で、その前の日に運ばれたのだとしたら間違ってはいないはず。
いつもと同じように枕元に手を伸ばし、基礎体温計が手に触れないことで、改めて病院にいることを認識した。
当然、携帯もあるわけがない。でも、なぜか下着やパジャマ、そういったものは揃っていた。
いつ、誰が持ってきてくれたのかはわからないけれど、気がつけば点滴の針が刺さっている手首にカイロも巻かれている。
昨夜はツカサが帰ってすぐに寝た。そのあとのことはさっぱりわからない。一度も目覚めることなく朝まで眠れたのだ。
二日も続けて熟睡できたなんて……。
「ちゃんと眠れると頭がスッキリするのね」
そんな感覚を得ながら、今が何時かを考える。
自然と目を覚ます時間はだいたい六時前後。けれども、検温に人が来ることはなかった。
部屋のカーテンを開けようと思い身体を起こす。と、少し眩暈がした。
「このくらいなら大丈夫……」
身体もところどころ痛いものの、泣くほどでも動けないほどでもない。左足を少しかばう必要はあるけれど、歩くこともそれほど苦痛ではなかった。
カーテンを開けても、真南を向いているこの部屋から朝陽は見えない。もう少しすれば太陽がこちら側へと回ってくるのだろう。
ベッドに戻り、遠くに見える駅ビルやデパートを眺める。と、鏡張りに見える全面ガラス張りの高層ビルが目についた。
朝陽がガラスに反射して、ギラギラと光っているのだ。それをずっと見ていると、視界が真っ白になってしまった。
太陽や強い光を見ていると焦点が真っ白になる現象。なんていうんだっけ……。残像、だったかな。
そんなことを考えていると、軽いノック音と共に藤原さんの声が聞こえた。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい」
視界の中央が真っ白で、その周りもふわふわとぼやけて見えるため、藤原さんの顔を見ているのかすら怪しい。
「御園生さん、目、どうかした?」
「あの……あのビルを見ていたら視界が真っ白になってしまって」
私は窓があるであろう方向を指差した。
「あぁ、反射した光を見ていたのね。目を閉じて、光が消えたら目を開けてごらんなさい」
言われたとおりにすると、少し時間はかかったものの、きちんと病室が目に映った。
「強すぎる光は目に良くないわよ」
移動テーブルにトレイが載せられ、朝食の時間であることを知る。
「今日も重湯と野菜のスチーム。それから、岩塩。こっちのお碗はお味噌汁。匂いが気になるようなら下げるわ」
蓋を開けられ、「どう?」と尋ねられる。
「……大丈夫みたいです」
「こうやって確認しながら、少しずつ食べられるものを増やしましょう。じゃ、無理せず食べる。できるなら完食」
「はい」
「それから、御園生さんはバイタルチェック装置が身体に付いているから、基本的には検温も血圧測定もなし。ひどい不整脈が出た場合のみ、十二誘導心電図をつけることになるわ」
藤原さんの説明で、久しぶりにバングルの存在を思い出す。
昨日、お風呂に入ったときは気に留めることもなかった。それだけ身体に馴染んだということなのだろうか。
バングルは、つけたときよりも少し上方にはまっている。痩せてしまったため、肩に近い方へと少しずらしたのだ。
「冷めないうちに食べなさい」
藤原さんがスツールに腰掛けたところを見ると、今朝の食事にも付き合ってくれるようだ。
重湯を口にすると、昨日よりは少しドロっとした感じのものだった。
「重湯と十分粥の間くらいかしらね?」
藤原さんは重湯の入った器を見て首を傾げる。あまりにものんびりとしている藤原さんを疑問に思い、
「藤原さん、ほかの患者さんは……?」
「いないわよ? この階、今は御園生さんしかいないの」
え……?
「この下の階までは万床だけど、この棟の九階に入院できる患者はあまりいないわ」
「どうしてですか?」
「この階はランクの高い個室しかないの。支払い能力のある患者さんしか入れないわ。この階の上、十階は藤宮専用フロアと言っていいわね」
「あの……このお部屋の一日のお値段は?」
訊かずにはいられなかった。でも、藤原さんはふふ、と笑うだけでそれ以上は教えてくれない。
それほど高いのだろうか。
「だから、人の迷惑とか考えずに痛ければ泣き喚いても何しても大丈夫よ」
唸る私に藤原さんは、「ほら、ご飯食べなさい」と朝食を促した。
ジャガイモを口に入れると、
「金額は言わないようにってご両親から口止めされているの。だから、知りたいならご両親に訊きなさい」
「両親」という言葉にドキリとした。手に持っていたフォークを落とすほどには動揺した。すると、備え付けの戸棚から、藤原さんがきれいなフォークを取り出してくれる。
戸棚、というよりはクローゼット。その中には、私が普段家で着ているパジャマやルームウェアが吊るされていて、ほかにも愛用のチビバッグ、ストールや膝掛けなどが収納されていた。
「昨夜、ご家族がいらっしゃったのよ。ご両親とお兄さんふたり」
え……?
「寝てる顔を見て安心して帰っていったわ。とくにお母様とお兄さんふたり」
嘘……。
普段から、私を起こさないように行動することに慣れている人たちとはいえ、四人も人が来て、ベッド脇で荷物を出し入れしていたにも関わらず起きなかったなんて――
「そういえば、このバッグの中に基礎体温計と携帯が入ってるって言ってたかしら……」
藤原さんがクローゼットの隅に置かれたチビバッグを取ってくれた。
バッグの中には基礎体温計と携帯、それからコンビニのビニール袋が入っている。
不思議に思って袋に手をかけると、中には携帯のバッテリーが入っていた。
To リィ
携帯の充電が切れたら使って。
使い方がわかんなかったら電話しておいで。
From 唯
メッセージカードに短い手紙。
たかがそれだけのものに、指先から震えが止まらなくなる。すると、震える手を藤原さんが両手で包んでくれた。
「優しいお兄さんね」
コクリと頷くと目から涙が零れた。
「御園生さんが会いたいと思えばいつでも会えるのよ?」
昨日も言われたことを再度言われる。
「まだ、自信がなくて……」
「自信?」
私は頷くことで返事をした。
「私、絶対に言いたくない言葉があって……でも、身体がつらくなって余裕がなくなると口から出ちゃいそうで――それだけは絶対に嫌で……」
「……そのことをご両親もお兄さんたちもわかっているのね。だから、あなたが起きている時間ではなく眠ったころを見計らってくるのね」
「え……?」
顔を上げると、
「病院に運ばれてきた日も、家族揃ってこの部屋にいたのよ? バイタルを見ているとね、起きているのかどうかがわかったりするの。けど、ほんの数分で帰ったわ。お母様が、起きたときに自分たちがいたらあなたがつらいだろうから、って」
お母さんがそう口にしているところが簡単に想像できる。
「御園生さんは幸せね。こんなにも家族に大切に思われていて。たいていが身内のエゴで、患者さんが目を覚ますまでは絶対に離れないってご家族が大半よ? ま、どちらにしてもご家族に思われている患者さんって分類にはなるのだけど」
藤原さんはどこか含みのある物言いをした。それはきっと、入院している人の中にはお見舞いに来てもらえない人もいるからだ。
けど、私の場合は、単に私が甘やかされているだけだと思う。
「でも、同じなのね。あなたも家族を大切に思っているから、家族にも大切に思われているのね」
「藤原さん、それは違うと思います。……家族のことは大好きだし大切にもされていると思う。でも本当は、私が甘えているだけなんです」
「……ふ~ん。まぁ、いいわ。早くご飯食べちゃいなさい」
ブロッコリーを口にしようとしたとき、
「ねぇ、司くんと御園生さんは付き合っているの?」
「っ……!?」
私は口へ運び損ねたブロッコリーをお布団の上に落としてしまった。
「当たり?」
「いえ……外れです」
「あら残念。結構手応えのある反応だと思ったのに」
と、藤原さんはブロッコリーへ視線を移す。
私はブロッコリーを指で摘んで拾い、気持ちを落ち着かせるためにお水を飲んだ。
「司先輩は――」
なんだろう……。
「同い年だけど先輩で……最近は先輩以上友達未満な感じ。厳しくて怖いけど、優しくて頼りになる人……」
「ま、そういうことにしておきましょう」
藤原さんはクスクスと笑った。
ご飯が食べ終わったとき、今日が何日かを訊くと、天候とセットで教えてくれた。
七月二十八日水曜日、曇りのち晴れ――
すっかり忘れていたけれど、すでに梅雨は明けていたのだ。
今年の梅雨明けは二十一日の予報だった。いったいどれほど前に見た予報かは忘れてしまったけれど。
でも、私の痛みは終わらなかったのね……。
「はい、薬」
出されたたくさんの薬を数回に分けて飲むと、
「神崎医師が九時ごろに来るはずだから、その前に洗面を済ませましょう。これを下げたらタオルを持ってくるわ」
その間に私はクローゼットに入っているものを確認をすることにした。
ルームウェアのほかにはお風呂セットやミュージックプレーヤー、ノートパソコンまで入っていた。
私はミュージックプレーヤーを手に取り、好きなインストを聴いて過ごすことにした。
「今回はどのくらい入院することになるのかな……」
この答えは去年と同じで、きっと誰に訊いても得られることはないのだろう。
二学期には間に合わせたい。二学期には――
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