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Side View Story 08
33~34 Side 司 03話
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御園生さんの車の助手席に姉さんが座り、俺と翠は後部座席。とはいえ、翠は未だ俺の腕の中で眠っている。泣きすぎて腫れた瞼が痛々しかった。
栞さんは自分の車で、若槻さんと秋兄は秋兄の車で後ろからついてきている。
病院に着いて処置室へ運ばれると、処置室の中に兄さんの姿が見えた。
紫さんから腕はいいと聞いているが――兄さん、あまり痛い思いはさせないでやってくれ。
そんな視線を送ると、見知った人間が横切った気がした。
「昇さん……?」
「そう、今日帰国したばかりなの」
栞さんに言われて納得した。
俺は一仕事終えた気になり廊下の長椅子に腰掛ける。と、隣に御園生さんが座った。
「司、ありがとう。本当に助かった……」
ひどくやつれた顔をして礼を言われる。
「ひとつ訊きたいんですが……」
「何?」
「御園生さんたちはどんな説得をしていたんですか?」
「……実のところ、俺ら家族は入院の説得にはノータッチなんだ。ただ、ものを食べさせようと躍起になっていたくらい。……結局、水以外は口にしてもらえなかったけど」
「……入院の説得をしなかったのは姉さんの指示?」
姉さんは翠と一緒に処置室に入ってしまったため、御園生さんと栞さんに視線をめぐらせる。すると、「そうよ」と栞さんが答えた。
「私は早期に戦線離脱。安易に近寄ったら危なかったわ。たぶん、自傷行為すら厭わなかったと思う」
栞さんが困り果てた顔で言う。
「そう……迂闊に近寄ろうものなら、彼女は自分を傷つけた」
御園生さんの向こう側に座っていた秋兄が、両手で顔を覆う。
「声は穏やかだし表情も穏やかなんだけど、どうも近寄れない雰囲気があってね……」
苦笑する栞さんにすら苛立ちを覚えた。
「ふーん……この中には翠に怒鳴られたり大嫌いって言われた人間はいないんだ?」
「……湊はなんとか部屋には入れるんだけど、口を利いてもらえないって言ってたわ」
栞さんの補足に、その程度か、と思う。
「俺、嫌いって言われるわムカつくって言われるわ、ずっと翠に睨まれてたけど? ほかの人間は穏やかな声で穏やかに拒絶されただけなんだっ? 泣き叫ばれた人間はいないんだっ!?」
なんだよこの差――それ以前に、まともな説得もせずに俺を呼びつけるとかどうなの?
翠、覚えてろよ……。俺、報復はきちんとするタイプなんだ。おまけに記憶力もいいし根に持つタイプ。今日のこと、絶対に忘れないから。
御園生さんと若槻さんにはひたすら頭を下げられ、栞さんはおろおろしていた。
「……別にいいけど。俺、疲れたから帰ります」
吐き出すように口にして立ち上がると、「送るよ」と秋兄も立ち上がった。
なんとなく拒否権はない気がした。もしかしたら、何か話があるのかもしれない。
「御園生さん、翠が目を覚ましそうな時間を聞いたら連絡もらえますか?」
「え? あぁ、わかったけど……」
どうして、って顔……。こういう表情は翠とそっくりだ。
「翠とそういう約束をしているから」
もういい……とりあえず、捌け口でもなんでも。これでしばらくは翠の側にいられる。当面の目標は――翠の悪口雑言の語彙を増やすことだろうか……。
秋兄の車に乗り、
「何か話でもあるの?」
助手席に置いてあった封筒を片手に、シートベルトに手をかける。
同じようにシートにおさまった秋兄が、「その封筒」と俺が手にした封筒を見ていた。
「あぁ……何これ」
言いながら中を見ると、
「……これ――」
中に入っていたものは人の髪にしか見えなかった。
「翠葉ちゃんの左サイドの髪の毛……。長さにして五十センチ弱。俺が切らせてしまったもの」
秋兄はエンジンをかけるでもなくシートに身体を預けて前方を見ていた。
「さっき、詳細までは言わなかったけど、本当に……彼女に近づくことは容易じゃなかったんだ。距離を取った栞ちゃんは正解。若槻と蒼樹は危険を察知すると部屋から出るか、彼女と少し距離を置くようにしてた。……でも、俺は近づきすぎた。……翠葉ちゃん、戸惑うことなく手に取った髪の毛を切り落としたよ。俺が絶句してたら、それじゃ足りませんか、って右サイドの髪まで切ろうとした。笑みを添えられたときにはぞくりとした」
そんな出来事があったのか――!?
俺が行ったときにはすでに限界値を突破していた感が否めない。
要するに――人を入れ替えしている間に、翠は精神的にも肉体的にも限界すれすれの状態になっていたのだ。そして最後に俺を迎え入れたのだろう。だから、すぐ感情的になってボロを出した……。
今回の件は俺ひとりの手柄ではなさそうだ。
「訊くまでもないんだけど、司は翠葉ちゃんのことをどう思ってる?」
「……大切に思ってる」
「それは恋愛の意味でって取ってもいい?」
「かまわない」
……本当は、恋愛の意味とかそんなジャンルはどうでもよくて、すごく大切――ただそれだけだった。
「ひとついいことを教えてやる。翠葉ちゃんの初恋は俺じゃない、司だよ」
「は……?」
何を言われたのかが理解できなかった。
「ただ……彼女はそのことに気づいてないけどね」
それでなんで秋兄が気づいて――
「彼女が少し落ち着いたら、一番会いたくない人物は俺だと思う。俺を傷つけたことと、自分を傷つけたこと、両方に負い目を感じるだろう。だから、俺はしばらく会わないでおこうと思う。その間の彼女のフォロー、頼むな」
秋兄はエンジンをかけ、穏やかに車を発進させる。
「秋兄はそれでいいの?」
「いいも何も、今の彼女の負担にはなりたくない。フォローできるならまだしも――」
「……俺はこの機会を逃がさないよ。それでも?」
秋兄はふ、と笑った。
「正直、それは痛いな。でも、ようやくおまえが動き出すのかと思えば、少しほっとする」
「どういう意味……?」
「司、全然動く気配なかっただろ? 見てればおまえの気持ちなんてすぐわかるのに、全然行動に移さないからさ、どこでターンがくるのかと内心ヒヤヒヤしてた」
いや、俺的にはそれなりにがんばっていたつもりではあるんだけど……。
「でも、こう正面切って宣言されると心構えができていい」
あんた誰だよ……。
「……秋兄、今藤宮秋斗って不在だったりしないよね?」
「くっ……不在っていうかさ、これからどうしたらいいものかと真面目に悩み中だよ」
「……こんなことで胃潰瘍再発したら、大笑いするけど?」
こんなこと、なんて口にしたけど、これはかなり衝撃がある。
改めて、俺は封筒の中身に視線を落とした。
「そうだなぁ……。俺が倒れてる場合じゃない。胃潰瘍は完治させないと。じゃないと翠葉ちゃんに何も言えない立場になっちゃうし」
どこまでも自虐的。
「……たぶん、翠は大丈夫だ。少しすればもとに戻る。そしたら連絡する」
秋兄は意外って顔で俺を見た。
なんだよ、その顔……。
「司、好機なわけだろ? いいのか、そんなこと言って」
あぁ、そういうこと……。
「出し抜いたり裏をかいたり、そういうのは嫌いじゃない。けど、この件で秋兄に対してフェアじゃないのはなんかやだ」
「返す言葉がないよ。……俺、翠葉ちゃんの気持ちがおまえにあるってわかったとき、確信犯で掻っ攫ったからね」
「……それっていつの話?」
「司がホテルで会食してたのを見たときだから、ゴールデンウィーク明けくらいかな」
「……ふーん。じゃ、連絡するのなしにしようかな」
秋兄はまじまじと俺を見た。
「あのさ、前見て運転してくれない? 私道とはいえ、俺事故で死にたくないし、下半身不随も勘弁」
「……悪い」
素直に謝るなよ……。
「……嘘。翠が落ち着いたらちゃんと連絡入れる。そしたら会いにいってやって。そのころには翠は自分を責めてどうしようもないことになっているだろうから……。それを解消できるのは秋兄だけだろ?」
面白くはないけど、翠の負担を少しずつ減らしてやりたい。どんな些細なことでもひとつずつ――
俺はそうやって翠に歩み寄る。翠から頼ってもらえるようになるその日まで。
翠にはペースを乱されて困惑することもイラつくこともある。でも、それだけじゃないから……。
いつか、こんな話をできる日がくるだろうか。
……どっちに転ぶも俺しだい、か。
俺は翠のことを知りたいと思うと同時に、俺のことも知ってもらいたいんだ。
翠のことが気になるということには割と早く気づけたと思う。でも、自分のことを知ってもらいたいという気持ちに気づいたのはいつだったか――思い出そうとしても、その辺の記憶は定かじゃない。でも、大切なのはいつからそう思っているかではなく、今、俺がそう思っている事実だと思う――
栞さんは自分の車で、若槻さんと秋兄は秋兄の車で後ろからついてきている。
病院に着いて処置室へ運ばれると、処置室の中に兄さんの姿が見えた。
紫さんから腕はいいと聞いているが――兄さん、あまり痛い思いはさせないでやってくれ。
そんな視線を送ると、見知った人間が横切った気がした。
「昇さん……?」
「そう、今日帰国したばかりなの」
栞さんに言われて納得した。
俺は一仕事終えた気になり廊下の長椅子に腰掛ける。と、隣に御園生さんが座った。
「司、ありがとう。本当に助かった……」
ひどくやつれた顔をして礼を言われる。
「ひとつ訊きたいんですが……」
「何?」
「御園生さんたちはどんな説得をしていたんですか?」
「……実のところ、俺ら家族は入院の説得にはノータッチなんだ。ただ、ものを食べさせようと躍起になっていたくらい。……結局、水以外は口にしてもらえなかったけど」
「……入院の説得をしなかったのは姉さんの指示?」
姉さんは翠と一緒に処置室に入ってしまったため、御園生さんと栞さんに視線をめぐらせる。すると、「そうよ」と栞さんが答えた。
「私は早期に戦線離脱。安易に近寄ったら危なかったわ。たぶん、自傷行為すら厭わなかったと思う」
栞さんが困り果てた顔で言う。
「そう……迂闊に近寄ろうものなら、彼女は自分を傷つけた」
御園生さんの向こう側に座っていた秋兄が、両手で顔を覆う。
「声は穏やかだし表情も穏やかなんだけど、どうも近寄れない雰囲気があってね……」
苦笑する栞さんにすら苛立ちを覚えた。
「ふーん……この中には翠に怒鳴られたり大嫌いって言われた人間はいないんだ?」
「……湊はなんとか部屋には入れるんだけど、口を利いてもらえないって言ってたわ」
栞さんの補足に、その程度か、と思う。
「俺、嫌いって言われるわムカつくって言われるわ、ずっと翠に睨まれてたけど? ほかの人間は穏やかな声で穏やかに拒絶されただけなんだっ? 泣き叫ばれた人間はいないんだっ!?」
なんだよこの差――それ以前に、まともな説得もせずに俺を呼びつけるとかどうなの?
翠、覚えてろよ……。俺、報復はきちんとするタイプなんだ。おまけに記憶力もいいし根に持つタイプ。今日のこと、絶対に忘れないから。
御園生さんと若槻さんにはひたすら頭を下げられ、栞さんはおろおろしていた。
「……別にいいけど。俺、疲れたから帰ります」
吐き出すように口にして立ち上がると、「送るよ」と秋兄も立ち上がった。
なんとなく拒否権はない気がした。もしかしたら、何か話があるのかもしれない。
「御園生さん、翠が目を覚ましそうな時間を聞いたら連絡もらえますか?」
「え? あぁ、わかったけど……」
どうして、って顔……。こういう表情は翠とそっくりだ。
「翠とそういう約束をしているから」
もういい……とりあえず、捌け口でもなんでも。これでしばらくは翠の側にいられる。当面の目標は――翠の悪口雑言の語彙を増やすことだろうか……。
秋兄の車に乗り、
「何か話でもあるの?」
助手席に置いてあった封筒を片手に、シートベルトに手をかける。
同じようにシートにおさまった秋兄が、「その封筒」と俺が手にした封筒を見ていた。
「あぁ……何これ」
言いながら中を見ると、
「……これ――」
中に入っていたものは人の髪にしか見えなかった。
「翠葉ちゃんの左サイドの髪の毛……。長さにして五十センチ弱。俺が切らせてしまったもの」
秋兄はエンジンをかけるでもなくシートに身体を預けて前方を見ていた。
「さっき、詳細までは言わなかったけど、本当に……彼女に近づくことは容易じゃなかったんだ。距離を取った栞ちゃんは正解。若槻と蒼樹は危険を察知すると部屋から出るか、彼女と少し距離を置くようにしてた。……でも、俺は近づきすぎた。……翠葉ちゃん、戸惑うことなく手に取った髪の毛を切り落としたよ。俺が絶句してたら、それじゃ足りませんか、って右サイドの髪まで切ろうとした。笑みを添えられたときにはぞくりとした」
そんな出来事があったのか――!?
俺が行ったときにはすでに限界値を突破していた感が否めない。
要するに――人を入れ替えしている間に、翠は精神的にも肉体的にも限界すれすれの状態になっていたのだ。そして最後に俺を迎え入れたのだろう。だから、すぐ感情的になってボロを出した……。
今回の件は俺ひとりの手柄ではなさそうだ。
「訊くまでもないんだけど、司は翠葉ちゃんのことをどう思ってる?」
「……大切に思ってる」
「それは恋愛の意味でって取ってもいい?」
「かまわない」
……本当は、恋愛の意味とかそんなジャンルはどうでもよくて、すごく大切――ただそれだけだった。
「ひとついいことを教えてやる。翠葉ちゃんの初恋は俺じゃない、司だよ」
「は……?」
何を言われたのかが理解できなかった。
「ただ……彼女はそのことに気づいてないけどね」
それでなんで秋兄が気づいて――
「彼女が少し落ち着いたら、一番会いたくない人物は俺だと思う。俺を傷つけたことと、自分を傷つけたこと、両方に負い目を感じるだろう。だから、俺はしばらく会わないでおこうと思う。その間の彼女のフォロー、頼むな」
秋兄はエンジンをかけ、穏やかに車を発進させる。
「秋兄はそれでいいの?」
「いいも何も、今の彼女の負担にはなりたくない。フォローできるならまだしも――」
「……俺はこの機会を逃がさないよ。それでも?」
秋兄はふ、と笑った。
「正直、それは痛いな。でも、ようやくおまえが動き出すのかと思えば、少しほっとする」
「どういう意味……?」
「司、全然動く気配なかっただろ? 見てればおまえの気持ちなんてすぐわかるのに、全然行動に移さないからさ、どこでターンがくるのかと内心ヒヤヒヤしてた」
いや、俺的にはそれなりにがんばっていたつもりではあるんだけど……。
「でも、こう正面切って宣言されると心構えができていい」
あんた誰だよ……。
「……秋兄、今藤宮秋斗って不在だったりしないよね?」
「くっ……不在っていうかさ、これからどうしたらいいものかと真面目に悩み中だよ」
「……こんなことで胃潰瘍再発したら、大笑いするけど?」
こんなこと、なんて口にしたけど、これはかなり衝撃がある。
改めて、俺は封筒の中身に視線を落とした。
「そうだなぁ……。俺が倒れてる場合じゃない。胃潰瘍は完治させないと。じゃないと翠葉ちゃんに何も言えない立場になっちゃうし」
どこまでも自虐的。
「……たぶん、翠は大丈夫だ。少しすればもとに戻る。そしたら連絡する」
秋兄は意外って顔で俺を見た。
なんだよ、その顔……。
「司、好機なわけだろ? いいのか、そんなこと言って」
あぁ、そういうこと……。
「出し抜いたり裏をかいたり、そういうのは嫌いじゃない。けど、この件で秋兄に対してフェアじゃないのはなんかやだ」
「返す言葉がないよ。……俺、翠葉ちゃんの気持ちがおまえにあるってわかったとき、確信犯で掻っ攫ったからね」
「……それっていつの話?」
「司がホテルで会食してたのを見たときだから、ゴールデンウィーク明けくらいかな」
「……ふーん。じゃ、連絡するのなしにしようかな」
秋兄はまじまじと俺を見た。
「あのさ、前見て運転してくれない? 私道とはいえ、俺事故で死にたくないし、下半身不随も勘弁」
「……悪い」
素直に謝るなよ……。
「……嘘。翠が落ち着いたらちゃんと連絡入れる。そしたら会いにいってやって。そのころには翠は自分を責めてどうしようもないことになっているだろうから……。それを解消できるのは秋兄だけだろ?」
面白くはないけど、翠の負担を少しずつ減らしてやりたい。どんな些細なことでもひとつずつ――
俺はそうやって翠に歩み寄る。翠から頼ってもらえるようになるその日まで。
翠にはペースを乱されて困惑することもイラつくこともある。でも、それだけじゃないから……。
いつか、こんな話をできる日がくるだろうか。
……どっちに転ぶも俺しだい、か。
俺は翠のことを知りたいと思うと同時に、俺のことも知ってもらいたいんだ。
翠のことが気になるということには割と早く気づけたと思う。でも、自分のことを知ってもらいたいという気持ちに気づいたのはいつだったか――思い出そうとしても、その辺の記憶は定かじゃない。でも、大切なのはいつからそう思っているかではなく、今、俺がそう思っている事実だと思う――
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