320 / 1,060
Side View Story 07
10 Side 司 04話
しおりを挟む
午後になり病院へと戻る。
病院へ入る際には一度携帯の電源を落とし、十階に着くと再度電源を入れる。
藤宮病院の十階は藤宮の親族以外が使うことはそうそうない。
全部で五部屋あり、そのほかにはカンファレンスルームや警備員待機室、ナースセンター、手術室と処置室があるのみ。
この五つの部屋のうち特別なのは会長専用室と祖母が使っていた病室の二部屋。
内装はさして変わらないものの、調度品が数段良いものを設えられている。
五つの病室では医療器材に悪影響がなければインターネットも携帯の使用も認められているのだ。
そして今、秋兄は会長専用室と呼ばれる一番広い部屋を使っている。
ドアをノックして中に入ると、父さんと姉さん、兄さんも揃っていた。
ベッドの上には相変わらず不機嫌そうな顔をした秋兄。
少々疲れて見えるのは気のせいではないだろう。
手元の電源を入れると、直後に携帯が鳴り出した。
ディスプレイを見るも、名前が表示されない。が、この番号のつづりには覚えがあった。
柏木高志――早くもコンタクトを取ってきたか。しかも、父さんにではなくこの俺に。
親子揃って確約破りね……。
幸い目の前には父さんがいるし、証人になりそうな人間も揃っている。
瞬時にそれを考えスピーカーの状態にして電話に出た。
「はい」
『やぁ、久しぶりだねぇ』
まずは名乗れよ……。
「どちら様でしょうか。こちらのディスプレイには名前が表示されていないのですが」
『おぉ、すまないね! 柏木製薬の柏木だよ。今日は娘がお世話になったようだね』
下卑た笑いを含んだ声で話す。
すごく耳障りだ……。
この時点で父さんの顔が一瞬険しいものとなり、スピーカーホンにした意味を察したのか、片方の口角だけを上げる。
……すぐにこの携帯は父さんに渡すから、存分に楽しんでいいよ。
電話の相手はというと、娘と変わらないことを延々と話し続ける。
つまり、夏休みからではなく、今度の期末考査から勉強を見てもらえないか、と。
親を通さずに直談判なんて何を考えているのか……。
さて、父さんに渡す前に言質だけは取っておくべきだろう。
「おかけ間違いではありませんか?」
その時点で父さんに視線を投げると、「面白い」とでも言うような顔をした。
『かけ間違いなんてしませんよ。こちらにはきちんと藤宮司、と登録してある番号へかけたのだから』
バカが――
「えぇ、おかけ間違いではなかったようですね」
そこまで答えてから父さんに携帯を渡すと、兄さんがボールペンを父さんに渡した。
父さんはボールペンの芯を出す仕草をすると話し始めた。
「お久しぶりです、柏木さん。不肖の息子の携帯へお電話とは何用でしたか?」
父さんはクローゼットに身体を預け、嬉々として話し始める。
『ふっ、藤宮さんっ!?』
「えぇ、司の父の藤宮涼です。確か、先日の決めごとの中に、何か変更事項がある場合は親同士で話し合ったのち、親が子どもへ変更を連絡するということになっていたかと思うのですが……。本日はどのようなご用件で司にご連絡を? 今の話を聞いている限りでは、おかけ間違いではないと、そうおっしゃられていたようですが……」
父さんの周りにはどす黒い空気が漂っている。
それを楽しそうに見ている兄さんと姉さん。
秋兄は話が呑み込めない状況らしく、不思議そうな顔でその話を聞いていた。
『あー……そのだな』
「なんでしょう?」
もうすでに、俺に「期末考査からでもかまわないだろう?」などと話したあとだ。
すぐに謝るかもしくは開き直るかのどちらか――
『もとはといえばっ、お宅の長男がうちの娘に恥をかかせたせいでこうなっていることは覚えているんだろうなっ!?』
呆れた。この男開き直ったか……。
だいたいにして、兄さんがそういう態度をとったのはあんたの娘が非常識な行動をとっていたからだということを認知していなさすぎじゃないか?
それをさも楽しそうに応対するのが父さんだ。
「その件と本日のこの電話と、何か関係がございましたでしょうか?」
『んっ、それはだなっ――』
「柏木さん、御社にとってうちが一病院でしかないように、うちの病院にとっても御社は一製薬会社でしかないのですよ。今回はお互いが事を荒立てないためにと取った処置かとこちらは思っていたのですが、そうでないとすると、夏休みに息子の貴重な時間を割く必要性がなくなります。いかがなさいますか? うちはどちらでもかまいませんが。それと、本日は何用で当院へいらしていたのでしょう。できれば詳しくお話をうかがいしたいのですが」
なんだ……俺が知らせるまでもなかったのか。
でも、その時間父さんは手術室にいたわけで……。
「なんでも医局長にご用だったとか?」
と、父さんは獲物を追い詰めるかの如く話を進めていく。
「なぜ医局長に朝早く、しかも、わざわざ病院の医局が稼動していない日曜にお会いにいらしたのかのご説明をいただけると大変ありがたいのですが」
と、まったく悪気のないよう軽やかな口調で話す。
医局長ね、それはますますもって怪しいんじゃないか?
「以前お話しましたよね? 医局の管理において、長たる場所に私がいると。何かあれば医局長を通さず私に直接ご連絡をいただけるようご了承いただいたはずです。医局長もそのように覚えていたようで、柏木さんからご連絡があった時点で私にその話は筒抜けです」
『もっ、申し訳ないっ。このようなことは今後一切しないので取引を打ち切ることだけはっっっ』
大の男、一製薬会社の社長たる人間の、なんとも言えないような必死さが携帯の向こうから伝わってくる。
「えぇ、そうしていただけると大変助かります。あぁ、因みに……今の会話はすべて録音させていただきましたので」
と、一言断わってから携帯を切った。
携帯を返されると同時、父さんはボールペンの芯を引っ込めた。
「これ、案外使えるじゃないか」
と、ボールペンを兄さんに渡す。
「もしかして、それ……俺が大学のときに作ったあれ?」
秋兄が兄さんに問う。
「そ、ボールペン型レコーダー」
兄さんがボールペンを回すと、
「へぇ……あんたって本当に無駄に変なものばかり作ってるわよね? 盗聴が必要になりそうな事態にでも陥ったことがあるわけ?」
姉さんの言葉に秋兄は苦笑した。
「いや、静さんに頼まれて作ったことがあるだけ」
そんな会話を聞きつつ、
「父さん、今日柏木親子が来てることは知ってたの?」
「あぁ、医局長にコンタクトを取ってきた時点で私には報告が上がっていた。それ以前に、柏木製薬の不正疑惑の噂を静くんからもらっていてね、防犯カメラを少し増やしていたところだ。映像はすべて藤宮警備に転送され保存されている」
「あぁ、そういうこと……」
静さんの情報は外れがなく、的確な時期に知らされることが多いという噂は本当らしい。
その静さんと仕事上では同等に渡り合っていると親戚中で注目されているのが現在ベッドの上にいる人間、秋兄だ。
相変わらず不機嫌そうだ。
「何、まだオムツと尿カテに拘ってるわけ?」
訊くと、図星だったようで、
「尿カテだってやだし、内視鏡なんて二度とやらないっ」
と言いだす。
秋兄何歳だよ……。
「非常に残念なお知らせがある。秋斗は退院前に再度胃カメラコースだ」
父さんが口を開くと、秋兄はフリーズした。
「あのさ、朝も言ったけど……尿カテにオムツなんて珍しいことじゃないから。秋兄なんて二、三日で取れるんだから我慢しろ。さらにはその内視鏡、翠だって受けてるよ。翠はきっと嫌でも泣き言は漏らさないんじゃない?」
どうやら最後の一言が効いたらしい。秋兄はむっつりと口を噤んだ。
秋兄をやり込めたのは初めてかもしれない。
そんなことを考えていれば、
「司も言うようになったな」
などと、父さんにまじまじと見られ、ベッドサイドではお腹を抱えて笑ってる人間がふたり……。
紛れもなく俺の兄と姉。
秋兄はそのふたりを交互に見て、
「胃カメラぐらいなら我慢する。でも、もう内視鏡手術なんてやだからなっ」
と、若干涙目になりながら小さく宣言した。
でも、それって――
「秋兄が不摂生をやめれば八十パーセントは回避できると思うけど?」
今回の胃潰瘍だって、間違いなく普段の不摂生が八十パーセントを占めていると思う。
すると、
「司、おまえはいい医者になるかもしれないな」
と、父さんが楽しそうに笑って病室を出ていった。
兄さんと姉さんは床にはいつくばって笑っている始末だ。
そんなに笑うようなことだっただろうか。単なる事実だと思うんだけど……。
「司、おまえしばらく来なくていいからなっ」
珍しく感情的な秋兄。
感情的というか……なんだろう?
あぁ、穴があったら潜りたいって心境かも。
生態自体がモグラなんだから、あまりそれに付随するようなことはしないでほしいものだ。
ま、今日の用件は済んだな。
「じゃ、早々に撤退しとく」
と、病室をあとにした。
でも、俺以上に厄介な人間はふたり残っているけど。
今日、秋兄は間違いなく兄さんと姉さんにいじられるのだろう。
いい気味だ――
病院へ入る際には一度携帯の電源を落とし、十階に着くと再度電源を入れる。
藤宮病院の十階は藤宮の親族以外が使うことはそうそうない。
全部で五部屋あり、そのほかにはカンファレンスルームや警備員待機室、ナースセンター、手術室と処置室があるのみ。
この五つの部屋のうち特別なのは会長専用室と祖母が使っていた病室の二部屋。
内装はさして変わらないものの、調度品が数段良いものを設えられている。
五つの病室では医療器材に悪影響がなければインターネットも携帯の使用も認められているのだ。
そして今、秋兄は会長専用室と呼ばれる一番広い部屋を使っている。
ドアをノックして中に入ると、父さんと姉さん、兄さんも揃っていた。
ベッドの上には相変わらず不機嫌そうな顔をした秋兄。
少々疲れて見えるのは気のせいではないだろう。
手元の電源を入れると、直後に携帯が鳴り出した。
ディスプレイを見るも、名前が表示されない。が、この番号のつづりには覚えがあった。
柏木高志――早くもコンタクトを取ってきたか。しかも、父さんにではなくこの俺に。
親子揃って確約破りね……。
幸い目の前には父さんがいるし、証人になりそうな人間も揃っている。
瞬時にそれを考えスピーカーの状態にして電話に出た。
「はい」
『やぁ、久しぶりだねぇ』
まずは名乗れよ……。
「どちら様でしょうか。こちらのディスプレイには名前が表示されていないのですが」
『おぉ、すまないね! 柏木製薬の柏木だよ。今日は娘がお世話になったようだね』
下卑た笑いを含んだ声で話す。
すごく耳障りだ……。
この時点で父さんの顔が一瞬険しいものとなり、スピーカーホンにした意味を察したのか、片方の口角だけを上げる。
……すぐにこの携帯は父さんに渡すから、存分に楽しんでいいよ。
電話の相手はというと、娘と変わらないことを延々と話し続ける。
つまり、夏休みからではなく、今度の期末考査から勉強を見てもらえないか、と。
親を通さずに直談判なんて何を考えているのか……。
さて、父さんに渡す前に言質だけは取っておくべきだろう。
「おかけ間違いではありませんか?」
その時点で父さんに視線を投げると、「面白い」とでも言うような顔をした。
『かけ間違いなんてしませんよ。こちらにはきちんと藤宮司、と登録してある番号へかけたのだから』
バカが――
「えぇ、おかけ間違いではなかったようですね」
そこまで答えてから父さんに携帯を渡すと、兄さんがボールペンを父さんに渡した。
父さんはボールペンの芯を出す仕草をすると話し始めた。
「お久しぶりです、柏木さん。不肖の息子の携帯へお電話とは何用でしたか?」
父さんはクローゼットに身体を預け、嬉々として話し始める。
『ふっ、藤宮さんっ!?』
「えぇ、司の父の藤宮涼です。確か、先日の決めごとの中に、何か変更事項がある場合は親同士で話し合ったのち、親が子どもへ変更を連絡するということになっていたかと思うのですが……。本日はどのようなご用件で司にご連絡を? 今の話を聞いている限りでは、おかけ間違いではないと、そうおっしゃられていたようですが……」
父さんの周りにはどす黒い空気が漂っている。
それを楽しそうに見ている兄さんと姉さん。
秋兄は話が呑み込めない状況らしく、不思議そうな顔でその話を聞いていた。
『あー……そのだな』
「なんでしょう?」
もうすでに、俺に「期末考査からでもかまわないだろう?」などと話したあとだ。
すぐに謝るかもしくは開き直るかのどちらか――
『もとはといえばっ、お宅の長男がうちの娘に恥をかかせたせいでこうなっていることは覚えているんだろうなっ!?』
呆れた。この男開き直ったか……。
だいたいにして、兄さんがそういう態度をとったのはあんたの娘が非常識な行動をとっていたからだということを認知していなさすぎじゃないか?
それをさも楽しそうに応対するのが父さんだ。
「その件と本日のこの電話と、何か関係がございましたでしょうか?」
『んっ、それはだなっ――』
「柏木さん、御社にとってうちが一病院でしかないように、うちの病院にとっても御社は一製薬会社でしかないのですよ。今回はお互いが事を荒立てないためにと取った処置かとこちらは思っていたのですが、そうでないとすると、夏休みに息子の貴重な時間を割く必要性がなくなります。いかがなさいますか? うちはどちらでもかまいませんが。それと、本日は何用で当院へいらしていたのでしょう。できれば詳しくお話をうかがいしたいのですが」
なんだ……俺が知らせるまでもなかったのか。
でも、その時間父さんは手術室にいたわけで……。
「なんでも医局長にご用だったとか?」
と、父さんは獲物を追い詰めるかの如く話を進めていく。
「なぜ医局長に朝早く、しかも、わざわざ病院の医局が稼動していない日曜にお会いにいらしたのかのご説明をいただけると大変ありがたいのですが」
と、まったく悪気のないよう軽やかな口調で話す。
医局長ね、それはますますもって怪しいんじゃないか?
「以前お話しましたよね? 医局の管理において、長たる場所に私がいると。何かあれば医局長を通さず私に直接ご連絡をいただけるようご了承いただいたはずです。医局長もそのように覚えていたようで、柏木さんからご連絡があった時点で私にその話は筒抜けです」
『もっ、申し訳ないっ。このようなことは今後一切しないので取引を打ち切ることだけはっっっ』
大の男、一製薬会社の社長たる人間の、なんとも言えないような必死さが携帯の向こうから伝わってくる。
「えぇ、そうしていただけると大変助かります。あぁ、因みに……今の会話はすべて録音させていただきましたので」
と、一言断わってから携帯を切った。
携帯を返されると同時、父さんはボールペンの芯を引っ込めた。
「これ、案外使えるじゃないか」
と、ボールペンを兄さんに渡す。
「もしかして、それ……俺が大学のときに作ったあれ?」
秋兄が兄さんに問う。
「そ、ボールペン型レコーダー」
兄さんがボールペンを回すと、
「へぇ……あんたって本当に無駄に変なものばかり作ってるわよね? 盗聴が必要になりそうな事態にでも陥ったことがあるわけ?」
姉さんの言葉に秋兄は苦笑した。
「いや、静さんに頼まれて作ったことがあるだけ」
そんな会話を聞きつつ、
「父さん、今日柏木親子が来てることは知ってたの?」
「あぁ、医局長にコンタクトを取ってきた時点で私には報告が上がっていた。それ以前に、柏木製薬の不正疑惑の噂を静くんからもらっていてね、防犯カメラを少し増やしていたところだ。映像はすべて藤宮警備に転送され保存されている」
「あぁ、そういうこと……」
静さんの情報は外れがなく、的確な時期に知らされることが多いという噂は本当らしい。
その静さんと仕事上では同等に渡り合っていると親戚中で注目されているのが現在ベッドの上にいる人間、秋兄だ。
相変わらず不機嫌そうだ。
「何、まだオムツと尿カテに拘ってるわけ?」
訊くと、図星だったようで、
「尿カテだってやだし、内視鏡なんて二度とやらないっ」
と言いだす。
秋兄何歳だよ……。
「非常に残念なお知らせがある。秋斗は退院前に再度胃カメラコースだ」
父さんが口を開くと、秋兄はフリーズした。
「あのさ、朝も言ったけど……尿カテにオムツなんて珍しいことじゃないから。秋兄なんて二、三日で取れるんだから我慢しろ。さらにはその内視鏡、翠だって受けてるよ。翠はきっと嫌でも泣き言は漏らさないんじゃない?」
どうやら最後の一言が効いたらしい。秋兄はむっつりと口を噤んだ。
秋兄をやり込めたのは初めてかもしれない。
そんなことを考えていれば、
「司も言うようになったな」
などと、父さんにまじまじと見られ、ベッドサイドではお腹を抱えて笑ってる人間がふたり……。
紛れもなく俺の兄と姉。
秋兄はそのふたりを交互に見て、
「胃カメラぐらいなら我慢する。でも、もう内視鏡手術なんてやだからなっ」
と、若干涙目になりながら小さく宣言した。
でも、それって――
「秋兄が不摂生をやめれば八十パーセントは回避できると思うけど?」
今回の胃潰瘍だって、間違いなく普段の不摂生が八十パーセントを占めていると思う。
すると、
「司、おまえはいい医者になるかもしれないな」
と、父さんが楽しそうに笑って病室を出ていった。
兄さんと姉さんは床にはいつくばって笑っている始末だ。
そんなに笑うようなことだっただろうか。単なる事実だと思うんだけど……。
「司、おまえしばらく来なくていいからなっ」
珍しく感情的な秋兄。
感情的というか……なんだろう?
あぁ、穴があったら潜りたいって心境かも。
生態自体がモグラなんだから、あまりそれに付随するようなことはしないでほしいものだ。
ま、今日の用件は済んだな。
「じゃ、早々に撤退しとく」
と、病室をあとにした。
でも、俺以上に厄介な人間はふたり残っているけど。
今日、秋兄は間違いなく兄さんと姉さんにいじられるのだろう。
いい気味だ――
2
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる