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10 Side 司 03話
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道場を出て桜香苑を歩く。
もう新緑とは言えず、少し深まった緑の葉を茂らせていた。それらは風に吹かれサワサワと音を立てている。
ふと立ち止まったのは、翠がよく座っているベンチのあたり。
ベンチのあたり、というのは、翠はベンチに座っていることは少なく、たいていが芝生の上に座っているからだ。
午前とはいえ、もう陽は高く上っている。
「暑いな……」
弓道場は桜香苑の中にあり、道場のすぐ脇には藤山から流れてくる小川と、それが流れ込む池がある。
水辺に建っているというだけで、吹き込む風は割と涼しい。ただ、この時期は湿気がひどく身体にまとわりつく。
道着のまま芝生に座るとひんやりとした感覚が気持ちよく、気づけば身体を倒し横になっていた。
空模様は相変らず曇り。
「これが青空だったら気持ちいいんだろうな……」
翠は何を考えながら空を見ているのだろうか。
翠は日頃から空や風、そこにあって当たり前のものを嬉しそうに眺め、または感じる。
その理由はなんなのか……。そこから何が得られるのか。
考えてみたことはあるけれど、そこまで深く考えたことはなかった。
ただ……ここ最近、欲しい答えが見えてこないときに空を仰ぎ見る自分には気づいていた。しかし、空が答えをくれるわけではない。
翠は空に何を求めているのか……。
以前、翠と風の話をした。
自分と同じような感覚で風を好きだと言った翠に驚いた。そして、嬉しい、と思った自分がいることも認めざるを得ない。
翠には訊きたいことが山ほどある。
それは、自分が翠を知りたいと思っているから。俺が他人に興味を示した事実。
そう気づくまでにずいぶんと時間がかかった。
思えば、俺の初恋は俺が気づく前に生徒会メンバーが気づいていた。
それも癪といえば癪で、正直面白くはない。
他人に対して関心を持つということ事体、自分にはあまりないことで……。だから気づけなかったんだ。
徐々に肌がじりじりと熱くなってくるのを感じ、起き上がって部室棟へ戻った。
タオルを濡らし、身体を拭いてから制服に着替える。
幾分かさっぱりした状態で図書棟に向かうと、すでに十一時を回っていた。
数十分のつもりだったが、思っていたよりも長い時間芝生に横になっていたのかもしれない。
秋兄の仕事部屋に入り携帯を取り出すと、数時間前に届いたメールが一件。メールは姉さんからだった。
件名 :終わったわ
本文 :手術は無事終了。
午後に再度胃カメラにて患部確認。
それで問題なければ二週間弱で退院かしらね。
問題ないから安心なさい。
安心なさい、ね……。
確かに容態は気になっていたが、手術に関してはなんの心配もしてはいなかった。
父さんのもとには全国各地から胃がん患者が訪れる。ゆえに、平日土日問わず、手術がひっきりなしに入っていて、秋兄の手術予定を割り込ませるのには骨が折れたはず。
輸血パックは昨日の夕方には届いていたそうだから、時間さえあれば昨日のうちに手術はできたはずだ。それができなかったのは父さんの都合がつかなかったからに違いない。
むしろ、心配だったのは秋兄の精神状態で――
九歳も年上なんだけど、秋兄は人に弱みを見せられない人間だから。
具合が悪いことなんて自分から言ったためしがない。
だいたいが仕事部屋で熱を出して倒れているか、家の寝室で寝たまま。
もともとが頑丈なつくりだからあえてひどい心配はしないけど。
二日音沙汰なければ見にいく。それで十分。
下手すれば死んだように倒れて睡眠をとるだけで翌日には治っていたりする。
そんな人間が胃潰瘍で吐血したんだ。心労は相当なものだったと考えるべきだろう。
だから、心配だった……。
その心労の原因もわからなくはなかったし。
正直、面白くないことは山ほどある。
初めて好きになった人間が秋兄を好きだということ。しかも、ふたりは両思いのくせにどうしてかうまくいってない。
そのうえ、両者体調を崩すわ自傷行為に走るわ、なんだって言うんだ……。
秋兄は年上なんだからもっとうまく立ち回れよな。翠は今のままでいいんだからそんなに焦るな。
どうしてこんなに簡単なことがうまくいかない?
いや、決してうまくいってほしいわけでもない。
けど、翠が泣くのも秋兄が病人っていうのもなんか嫌なんだ……。
どっちも俺が嫌なんだ。
両者共に大切で、片方に恋愛感情を持っている現況が少しつらい。つらい、よりも、きつい――か。
「わっっっ!」
突然の声に心臓が止まるかと思った。
「ふふ、びっくりしたでしょう?」
振り返ると茜先輩がいた。
「司ったら、何物思いに耽っているの? うっかりそこのドア開けっ放しだったわよ? 今度秋斗先生に言いつけなくちゃ」
楽しそうに喋るソプラノの声。
「十二時になったからお昼休憩で出てきたの」
と、茜先輩はスツールに腰掛けた。
「今日は部活ですか?」
「そう、コーラス部。朝からしっかりランニングと腹筋背筋してきたわ」
その割には汗だくにないっていない。きっとシャワールームで汗を流してきたのだろう。
「そしたらね、司が憂鬱そうな顔をして図書棟に入っていくのが見えたから追ってきたのよ」
にこにこと話しているあたり、理由を話せと言いたいのか……。
「何もないですよ。ただ、関わりの深い人間が体調を崩して入院しただけ」
当たり障りのない答えを口にする。と、
「翠葉ちゃん……?」
茜先輩の目が不安に揺れていた。
そうか、翠が学校を休み始めて一週間か……。
「違います。翠なら明日から登校してくるでしょう。ただ、一時間置きに身体を休ませながらになるでしょうけど」
茜先輩は止めていた息を吐き出し、「良かった」とほっとした顔をした。
「茜先輩はかなり翠がお気に入りみたいですね」
「それはもうっ! ずっと探していた子だもの」
ずっと……?
「私が初等部六年生のときに出たコンクールのピアノ部門に翠葉ちゃん出てたのよ」
ピアノコンクール……?
「見事入賞したのに後日の総合授賞式には体調不良で出席できなかったため、最優秀賞は空席扱い。そのときはなんとも思わなかった。ただ、すごく感情表現豊かなピアノを弾く子、としか思わなかったの。でも、声楽を本気でやり始めたら伴奏者に対する不満がどんどん膨らんでいって、そんなときに思い出したのが彼女の音だった。でも、彼女はそれ以来コンクールには一度も出てこなくて名前を調べる資料すら残っていなかったのよ。で、先日のお披露目パーティーで無事発見! 見つけちゃったんだな」
満足そうに笑った顔は男が軒並み釣れそうな笑顔だった。
「中等部のときから探し始めて六年越しよ? 私がずっと騒いでいたの覚えてない?」
「なんとなく誰かを探していることくらいですが……」
人の会話など関心を持つことはなかったし、聞こうとすら思わなかった。生徒会メンバーですら、関心を持つことができなかった。
ここまで長い付き合いになってやっと……と思いたいところだが、それも違う。
翠が絡まなければ、今この時点でも生徒会メンバーと言葉を交わしているかすら怪しい。
突如、インターホンが鳴りドアをノックする音がした。
「あ、久よっ! サンドイッチを三人分買ってきてもらったの」
茜先輩が嬉しそうにドアへ駆けていく。
ドアが開くと、
「あちいいいいっ」
言いながら、両手にビニール袋を持った会長が入ってきた。
「で? 何してたの?」
相変わらず高三には見えない容姿で尋ねられる。
それには茜先輩が答えた。
「ちょっとした昔話。コンクールの女の子の話」
会長はその言葉だけで、「なーる!」と納得した。
このふたりはこれで付き合っていないというのだから不思議な関係だ。
自分の周りには奇妙な人間関係が多い。
目の前で中睦まじくじゃれあうふたりを眺めながら、会長が買ってきてくれたサンドイッチを食べ、明日の生徒総会の最終打ち合わせを済ませた。
三十分もそうしていると、
「あっ! 午後からの部活が始まっちゃうっ」
茜先輩が慌てて席を立ち、
「司、翠葉ちゃんによろしく伝えてね? それと、会計の読み上げは彼女に任せましょ!」
茜先輩はウィンクひとつ残して去っていった。
もう新緑とは言えず、少し深まった緑の葉を茂らせていた。それらは風に吹かれサワサワと音を立てている。
ふと立ち止まったのは、翠がよく座っているベンチのあたり。
ベンチのあたり、というのは、翠はベンチに座っていることは少なく、たいていが芝生の上に座っているからだ。
午前とはいえ、もう陽は高く上っている。
「暑いな……」
弓道場は桜香苑の中にあり、道場のすぐ脇には藤山から流れてくる小川と、それが流れ込む池がある。
水辺に建っているというだけで、吹き込む風は割と涼しい。ただ、この時期は湿気がひどく身体にまとわりつく。
道着のまま芝生に座るとひんやりとした感覚が気持ちよく、気づけば身体を倒し横になっていた。
空模様は相変らず曇り。
「これが青空だったら気持ちいいんだろうな……」
翠は何を考えながら空を見ているのだろうか。
翠は日頃から空や風、そこにあって当たり前のものを嬉しそうに眺め、または感じる。
その理由はなんなのか……。そこから何が得られるのか。
考えてみたことはあるけれど、そこまで深く考えたことはなかった。
ただ……ここ最近、欲しい答えが見えてこないときに空を仰ぎ見る自分には気づいていた。しかし、空が答えをくれるわけではない。
翠は空に何を求めているのか……。
以前、翠と風の話をした。
自分と同じような感覚で風を好きだと言った翠に驚いた。そして、嬉しい、と思った自分がいることも認めざるを得ない。
翠には訊きたいことが山ほどある。
それは、自分が翠を知りたいと思っているから。俺が他人に興味を示した事実。
そう気づくまでにずいぶんと時間がかかった。
思えば、俺の初恋は俺が気づく前に生徒会メンバーが気づいていた。
それも癪といえば癪で、正直面白くはない。
他人に対して関心を持つということ事体、自分にはあまりないことで……。だから気づけなかったんだ。
徐々に肌がじりじりと熱くなってくるのを感じ、起き上がって部室棟へ戻った。
タオルを濡らし、身体を拭いてから制服に着替える。
幾分かさっぱりした状態で図書棟に向かうと、すでに十一時を回っていた。
数十分のつもりだったが、思っていたよりも長い時間芝生に横になっていたのかもしれない。
秋兄の仕事部屋に入り携帯を取り出すと、数時間前に届いたメールが一件。メールは姉さんからだった。
件名 :終わったわ
本文 :手術は無事終了。
午後に再度胃カメラにて患部確認。
それで問題なければ二週間弱で退院かしらね。
問題ないから安心なさい。
安心なさい、ね……。
確かに容態は気になっていたが、手術に関してはなんの心配もしてはいなかった。
父さんのもとには全国各地から胃がん患者が訪れる。ゆえに、平日土日問わず、手術がひっきりなしに入っていて、秋兄の手術予定を割り込ませるのには骨が折れたはず。
輸血パックは昨日の夕方には届いていたそうだから、時間さえあれば昨日のうちに手術はできたはずだ。それができなかったのは父さんの都合がつかなかったからに違いない。
むしろ、心配だったのは秋兄の精神状態で――
九歳も年上なんだけど、秋兄は人に弱みを見せられない人間だから。
具合が悪いことなんて自分から言ったためしがない。
だいたいが仕事部屋で熱を出して倒れているか、家の寝室で寝たまま。
もともとが頑丈なつくりだからあえてひどい心配はしないけど。
二日音沙汰なければ見にいく。それで十分。
下手すれば死んだように倒れて睡眠をとるだけで翌日には治っていたりする。
そんな人間が胃潰瘍で吐血したんだ。心労は相当なものだったと考えるべきだろう。
だから、心配だった……。
その心労の原因もわからなくはなかったし。
正直、面白くないことは山ほどある。
初めて好きになった人間が秋兄を好きだということ。しかも、ふたりは両思いのくせにどうしてかうまくいってない。
そのうえ、両者体調を崩すわ自傷行為に走るわ、なんだって言うんだ……。
秋兄は年上なんだからもっとうまく立ち回れよな。翠は今のままでいいんだからそんなに焦るな。
どうしてこんなに簡単なことがうまくいかない?
いや、決してうまくいってほしいわけでもない。
けど、翠が泣くのも秋兄が病人っていうのもなんか嫌なんだ……。
どっちも俺が嫌なんだ。
両者共に大切で、片方に恋愛感情を持っている現況が少しつらい。つらい、よりも、きつい――か。
「わっっっ!」
突然の声に心臓が止まるかと思った。
「ふふ、びっくりしたでしょう?」
振り返ると茜先輩がいた。
「司ったら、何物思いに耽っているの? うっかりそこのドア開けっ放しだったわよ? 今度秋斗先生に言いつけなくちゃ」
楽しそうに喋るソプラノの声。
「十二時になったからお昼休憩で出てきたの」
と、茜先輩はスツールに腰掛けた。
「今日は部活ですか?」
「そう、コーラス部。朝からしっかりランニングと腹筋背筋してきたわ」
その割には汗だくにないっていない。きっとシャワールームで汗を流してきたのだろう。
「そしたらね、司が憂鬱そうな顔をして図書棟に入っていくのが見えたから追ってきたのよ」
にこにこと話しているあたり、理由を話せと言いたいのか……。
「何もないですよ。ただ、関わりの深い人間が体調を崩して入院しただけ」
当たり障りのない答えを口にする。と、
「翠葉ちゃん……?」
茜先輩の目が不安に揺れていた。
そうか、翠が学校を休み始めて一週間か……。
「違います。翠なら明日から登校してくるでしょう。ただ、一時間置きに身体を休ませながらになるでしょうけど」
茜先輩は止めていた息を吐き出し、「良かった」とほっとした顔をした。
「茜先輩はかなり翠がお気に入りみたいですね」
「それはもうっ! ずっと探していた子だもの」
ずっと……?
「私が初等部六年生のときに出たコンクールのピアノ部門に翠葉ちゃん出てたのよ」
ピアノコンクール……?
「見事入賞したのに後日の総合授賞式には体調不良で出席できなかったため、最優秀賞は空席扱い。そのときはなんとも思わなかった。ただ、すごく感情表現豊かなピアノを弾く子、としか思わなかったの。でも、声楽を本気でやり始めたら伴奏者に対する不満がどんどん膨らんでいって、そんなときに思い出したのが彼女の音だった。でも、彼女はそれ以来コンクールには一度も出てこなくて名前を調べる資料すら残っていなかったのよ。で、先日のお披露目パーティーで無事発見! 見つけちゃったんだな」
満足そうに笑った顔は男が軒並み釣れそうな笑顔だった。
「中等部のときから探し始めて六年越しよ? 私がずっと騒いでいたの覚えてない?」
「なんとなく誰かを探していることくらいですが……」
人の会話など関心を持つことはなかったし、聞こうとすら思わなかった。生徒会メンバーですら、関心を持つことができなかった。
ここまで長い付き合いになってやっと……と思いたいところだが、それも違う。
翠が絡まなければ、今この時点でも生徒会メンバーと言葉を交わしているかすら怪しい。
突如、インターホンが鳴りドアをノックする音がした。
「あ、久よっ! サンドイッチを三人分買ってきてもらったの」
茜先輩が嬉しそうにドアへ駆けていく。
ドアが開くと、
「あちいいいいっ」
言いながら、両手にビニール袋を持った会長が入ってきた。
「で? 何してたの?」
相変わらず高三には見えない容姿で尋ねられる。
それには茜先輩が答えた。
「ちょっとした昔話。コンクールの女の子の話」
会長はその言葉だけで、「なーる!」と納得した。
このふたりはこれで付き合っていないというのだから不思議な関係だ。
自分の周りには奇妙な人間関係が多い。
目の前で中睦まじくじゃれあうふたりを眺めながら、会長が買ってきてくれたサンドイッチを食べ、明日の生徒総会の最終打ち合わせを済ませた。
三十分もそうしていると、
「あっ! 午後からの部活が始まっちゃうっ」
茜先輩が慌てて席を立ち、
「司、翠葉ちゃんによろしく伝えてね? それと、会計の読み上げは彼女に任せましょ!」
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