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Side View Story 07
01~04 Side 司 02話
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「翠葉、大丈夫かな……」
前を歩く海斗が後ろ髪引かれるようにドアを振り返る。
「大丈夫なわけ、ないだろ……」
あの拒絶ぶりだ。
単に恥ずかしくて……というようにも感じなくはなかった。でも、蹲った翠は震えているようにも見えた。
「秋兄のやつ、やりすぎだっつーの。相手が翠葉なんだからもう少し考えりゃいいものを」
それは違うかな……。
「相手が翠だから――だからああいう手段に出たんじゃない?」
「は?」
秋兄の性格を考えれば、わかるような気がしなくもない。
廊下先のキッチンから栞さんが顔を出していた。
「翠葉ちゃん、何かあった?」
「……栞ちゃん、超怒りそう……」
それには同感だ。
それでも海斗はバカ正直に話す。
「秋兄がさ、翠葉にキスマークつけた」
「……なんですって……?」
栞さんは頬のあたりを引くつかせながら笑顔をキープする。
「栞ちゃんっ、オーラがどす黒すぎ!」
「でっ、翠葉ちゃんはっ!?」
「んー……なんて言ったらいいのかな? 最初から話すとこんな感じ。蒼樹さんが偶然キスマーク見つけて、俺らも見ちゃって、絶叫されたっていうか……部屋から出てって言われた」
「蒼くんは大丈夫なの?」
栞さんは俺を見た。
「いや……御園生さんにも出るように言ってたけど、御園生さんは少し話すって言ってました」
「そう……」
三人、閉じたままのドアを見ていると、御園生さんが出てきた。
閉じられたドアの隙間から、照明の光がわずかに漏れる。が、すぐにそれも見えなくなった。
まるで、廊下の先がブラックホールになったかのように暗い。
「蒼くん、翠葉ちゃん大丈夫?」
栞さんが声をかけると、御園生さんはメガネのブリッジを押さえながら答える。
「一応……無理やりってわけじゃないみたいですし、首の後ろ以外には何もないみたいなので……」
「じゃ、最後までってわけじゃないってこと?」
海斗が訊くと、栞さんの手が海斗の腰辺りをバシッと叩いた。
「変なこと言わないでよっ」
ギリギリと海斗を睨みつけるものの、御園生さんはその問いにも律儀に答えた。
「今のところ、それはないみたい。――翠葉、怖かったのかなぁ……」
御園生さんは呟きながらソファに身体をうずめ、考えこんでしまった。
皆自然とその周りに座る。
「今日、マンションに帰ってきたときにゲストルームにいなかったから秋斗先輩のところへ迎えに行ったんですよ。そしたら、先輩に抱えられてエレベーターホールにいて、扉が開くのとほぼ同時くらいに翠葉が俺に手を伸ばしたんです。一瞬何が起こったのかわからなくて、即座に唯が動いてくれなかったら、翠葉、コンクリの上に落ちてました」
それが秋兄を怒らせたもうひとつの要因?
でも、それって自業自得なんじゃ……。
「蒼くんを目にしたら、手を伸ばさずにはいられなかったのかもしれないわね」
栞さんは再度、翠の部屋に目をやった。
「でもさ、キスマークってそんなに嫌なもん?」
海斗が栞さんに訊く。と、
「付けられることは嫌じゃなくても人に見られるのはまた別じゃないかしら? とくに翠葉ちゃんってそういうのを見せて回る子じゃないでしょう?」
「あぁ、なるほど……。確かに翠葉はそういうタイプじゃないな」
今さらのように納得する海斗を殴りたくなる。
手は出さずに冷たい視線に留めると、
「私、ちょっと様子を見てこようかしら……」
立ち上がった栞さんに、
「いや、俺も栞さんを呼ぶか訊いたんですけど、夕飯作ってるだろうから呼ばないでほしいって言われました」
「そう……? じゃぁ、夕飯作ろうかしら……」
栞さんは翠を気にしつつキッチンへと戻っていった。
それは一種、翠の気持ちを汲んだ行動だっただろう。
翠の言葉は、「今は誰にも会いたくない」とも取れるものだったから。
「ねぇねぇ、司。なんで美鳥さんここで寝てるの?」
海斗の定位置とも言えるソファで横になっている美鳥さんを指差して訊かれる。
美鳥さんは屍のようにピクリとも動かなかった。
「また間違えてここに帰ってきたらしい」
俺の言葉に御園生さんが不思議そうに首を傾げ、「よくあることなの?」と訊いてくる。
首を傾げる様が翠とそっくりだった。
「以前にも何度か……。外人の中に混じってもこのペースです」
「は?」
「静さんが客を招いてホームパーティーしているところに階を間違えて帰ってきたことがあります。でも、この人語学堪能なんで、そのまま混じってパーティー楽しめちゃう人なんです」
ザックリ説明すると、
「どこでもバイリンガル?」
言いながら御園生さんは首をさらに傾げた。
俺と海斗はリスニング対策として美鳥さんに英語を見てもらっていた時期がある。
本当にすごい人だけれど、本当に変な人でもある。
この人のお兄さんは双子で美鳥さんと同じくロッククライマーだ。
ロッククライマーの中ではかなり有名らしいが、クライミングスクールを開いているくせに、すぐに海外へと出かけてしまうらしい。
ゆえに、その間のスクールを任せられるのが美鳥さんなのだ。
が、美鳥さんはほかにも仕事を抱えているため、急な予定を不本意に突っ込まれることを一番嫌う。
しかし、この様子では今回も急なシフト変更だったのだろう。
その寝ていた人間がむくりと起き上がった。
寝ぼけ眼で、
「そこの知らない君。今は何時だろうか」
御園生さんは少しびっくりしつつも、「六時過ぎです」と答える。
「そうか、ありがとう。ところで、君は誰だろう? ……あぁ、すまん、その前に私の自己紹介だな。私は対馬美鳥と申す」
「自分は御園生蒼樹と申します。今週からこちら、ゲストルームに妹とお世話になっています」
美鳥さんは俺と海斗の顔を見て、最後はキッチンへと視線を向けた。
「妹君はいないようだが?」
「翠葉は部屋で休んでいます」
「ソウジュにスイハとはきれいな響きだが、どういう漢字を書くのだろうか」
美鳥さんは起き抜けながら、自分の探究心をずい、と前進させる。
「自分は、草冠の蒼という字に樹木の樹で蒼樹。妹は翡翠の翠に葉っぱの葉で翠葉です」
「それはとても美しくきれいな名前だな!」
目を輝かせて言うと、
「自分は美しい鳥と書いて美鳥と申す」
「美鳥さんのお名前もきれいですね」
御園生さんは穏やかな表情でそう返した。
ある意味、美鳥さんのこのペースに躊躇せず対応できるこの人は珍種だと思う。
御園生さんは、きっと相手がどんな変わり者だろうと普通に対応できるのだろう。
己が警戒しないことで相手の警戒心を解くような……そんな何かを持っている気がする。
それは翠も同じなのかもしれない。
どこか、心の中にするりと入り込んでくる……。
「司くん、先ほどから玄関の方が気になっているようだが、何かあるのかね?」
「……正確には、玄関に一番近い部屋です」
「ほぉ……そこで翠葉くんが休んでいるのだろうか?」
「そうです」
「で? 君がそんな顔をする原因はなんだろう?」
「……気になるだけです」
「その気になる原因が知りたいのだが。教えてはくれまいか?」
……なんて答えたらいいんだ……。
言葉に詰まっていると、御園生さんが助け舟を出してくれた。
「実は、妹には消化できそうにない大きな出来事がありまして、ただいまひとりでそれと対峙しているところ、といった感じなんです」
「なるほど、因みに妹君はおくつだろうか?」
「十七歳です。今は海斗くんのクラスメイトです」
御園生さんにその真意があったかはわからない。けれど、美鳥さんは咄嗟に年の計算を済ませたようだ。
「それはおかしいな。十七歳ならば司くんと同い年であろう? 進級できなかったのか、それとも休学していたのか」
そこまで口にして御園生さんに尋ねる。
「去年半年以上入院していたんです。なので、一度高校を辞めて、今年新たに藤宮を受験しなおして入学しました」
「ほぉ、優秀なのだねぇ……」
「いえ、それほど優秀ではありません。ただ、合格できるくらいに努力をしただけです」
御園生さんは翠を甘やかすことは甘やかすが、こういう場面では過大評価はしないようだ。
「それでも大したものだ。恐れ入った」
美鳥さんはソファの上で正座をする。それを見た御園生さんも慌ててソファの上で正座した。
ふたりとも何やってるんだか……。
そこにジュー、と肉の焼ける音が聞こえてくる。
美鳥さんが鼻をきかせ、ニヤリと笑みを深める。
「今日はハンバーグのようだね」
その表情があまりにも野生的すぎた。
どうもこのマンションの住人は若干個性的すぎる気がする。
静さんの人脈以前に、嗜好に問題があるような気がした。
前を歩く海斗が後ろ髪引かれるようにドアを振り返る。
「大丈夫なわけ、ないだろ……」
あの拒絶ぶりだ。
単に恥ずかしくて……というようにも感じなくはなかった。でも、蹲った翠は震えているようにも見えた。
「秋兄のやつ、やりすぎだっつーの。相手が翠葉なんだからもう少し考えりゃいいものを」
それは違うかな……。
「相手が翠だから――だからああいう手段に出たんじゃない?」
「は?」
秋兄の性格を考えれば、わかるような気がしなくもない。
廊下先のキッチンから栞さんが顔を出していた。
「翠葉ちゃん、何かあった?」
「……栞ちゃん、超怒りそう……」
それには同感だ。
それでも海斗はバカ正直に話す。
「秋兄がさ、翠葉にキスマークつけた」
「……なんですって……?」
栞さんは頬のあたりを引くつかせながら笑顔をキープする。
「栞ちゃんっ、オーラがどす黒すぎ!」
「でっ、翠葉ちゃんはっ!?」
「んー……なんて言ったらいいのかな? 最初から話すとこんな感じ。蒼樹さんが偶然キスマーク見つけて、俺らも見ちゃって、絶叫されたっていうか……部屋から出てって言われた」
「蒼くんは大丈夫なの?」
栞さんは俺を見た。
「いや……御園生さんにも出るように言ってたけど、御園生さんは少し話すって言ってました」
「そう……」
三人、閉じたままのドアを見ていると、御園生さんが出てきた。
閉じられたドアの隙間から、照明の光がわずかに漏れる。が、すぐにそれも見えなくなった。
まるで、廊下の先がブラックホールになったかのように暗い。
「蒼くん、翠葉ちゃん大丈夫?」
栞さんが声をかけると、御園生さんはメガネのブリッジを押さえながら答える。
「一応……無理やりってわけじゃないみたいですし、首の後ろ以外には何もないみたいなので……」
「じゃ、最後までってわけじゃないってこと?」
海斗が訊くと、栞さんの手が海斗の腰辺りをバシッと叩いた。
「変なこと言わないでよっ」
ギリギリと海斗を睨みつけるものの、御園生さんはその問いにも律儀に答えた。
「今のところ、それはないみたい。――翠葉、怖かったのかなぁ……」
御園生さんは呟きながらソファに身体をうずめ、考えこんでしまった。
皆自然とその周りに座る。
「今日、マンションに帰ってきたときにゲストルームにいなかったから秋斗先輩のところへ迎えに行ったんですよ。そしたら、先輩に抱えられてエレベーターホールにいて、扉が開くのとほぼ同時くらいに翠葉が俺に手を伸ばしたんです。一瞬何が起こったのかわからなくて、即座に唯が動いてくれなかったら、翠葉、コンクリの上に落ちてました」
それが秋兄を怒らせたもうひとつの要因?
でも、それって自業自得なんじゃ……。
「蒼くんを目にしたら、手を伸ばさずにはいられなかったのかもしれないわね」
栞さんは再度、翠の部屋に目をやった。
「でもさ、キスマークってそんなに嫌なもん?」
海斗が栞さんに訊く。と、
「付けられることは嫌じゃなくても人に見られるのはまた別じゃないかしら? とくに翠葉ちゃんってそういうのを見せて回る子じゃないでしょう?」
「あぁ、なるほど……。確かに翠葉はそういうタイプじゃないな」
今さらのように納得する海斗を殴りたくなる。
手は出さずに冷たい視線に留めると、
「私、ちょっと様子を見てこようかしら……」
立ち上がった栞さんに、
「いや、俺も栞さんを呼ぶか訊いたんですけど、夕飯作ってるだろうから呼ばないでほしいって言われました」
「そう……? じゃぁ、夕飯作ろうかしら……」
栞さんは翠を気にしつつキッチンへと戻っていった。
それは一種、翠の気持ちを汲んだ行動だっただろう。
翠の言葉は、「今は誰にも会いたくない」とも取れるものだったから。
「ねぇねぇ、司。なんで美鳥さんここで寝てるの?」
海斗の定位置とも言えるソファで横になっている美鳥さんを指差して訊かれる。
美鳥さんは屍のようにピクリとも動かなかった。
「また間違えてここに帰ってきたらしい」
俺の言葉に御園生さんが不思議そうに首を傾げ、「よくあることなの?」と訊いてくる。
首を傾げる様が翠とそっくりだった。
「以前にも何度か……。外人の中に混じってもこのペースです」
「は?」
「静さんが客を招いてホームパーティーしているところに階を間違えて帰ってきたことがあります。でも、この人語学堪能なんで、そのまま混じってパーティー楽しめちゃう人なんです」
ザックリ説明すると、
「どこでもバイリンガル?」
言いながら御園生さんは首をさらに傾げた。
俺と海斗はリスニング対策として美鳥さんに英語を見てもらっていた時期がある。
本当にすごい人だけれど、本当に変な人でもある。
この人のお兄さんは双子で美鳥さんと同じくロッククライマーだ。
ロッククライマーの中ではかなり有名らしいが、クライミングスクールを開いているくせに、すぐに海外へと出かけてしまうらしい。
ゆえに、その間のスクールを任せられるのが美鳥さんなのだ。
が、美鳥さんはほかにも仕事を抱えているため、急な予定を不本意に突っ込まれることを一番嫌う。
しかし、この様子では今回も急なシフト変更だったのだろう。
その寝ていた人間がむくりと起き上がった。
寝ぼけ眼で、
「そこの知らない君。今は何時だろうか」
御園生さんは少しびっくりしつつも、「六時過ぎです」と答える。
「そうか、ありがとう。ところで、君は誰だろう? ……あぁ、すまん、その前に私の自己紹介だな。私は対馬美鳥と申す」
「自分は御園生蒼樹と申します。今週からこちら、ゲストルームに妹とお世話になっています」
美鳥さんは俺と海斗の顔を見て、最後はキッチンへと視線を向けた。
「妹君はいないようだが?」
「翠葉は部屋で休んでいます」
「ソウジュにスイハとはきれいな響きだが、どういう漢字を書くのだろうか」
美鳥さんは起き抜けながら、自分の探究心をずい、と前進させる。
「自分は、草冠の蒼という字に樹木の樹で蒼樹。妹は翡翠の翠に葉っぱの葉で翠葉です」
「それはとても美しくきれいな名前だな!」
目を輝かせて言うと、
「自分は美しい鳥と書いて美鳥と申す」
「美鳥さんのお名前もきれいですね」
御園生さんは穏やかな表情でそう返した。
ある意味、美鳥さんのこのペースに躊躇せず対応できるこの人は珍種だと思う。
御園生さんは、きっと相手がどんな変わり者だろうと普通に対応できるのだろう。
己が警戒しないことで相手の警戒心を解くような……そんな何かを持っている気がする。
それは翠も同じなのかもしれない。
どこか、心の中にするりと入り込んでくる……。
「司くん、先ほどから玄関の方が気になっているようだが、何かあるのかね?」
「……正確には、玄関に一番近い部屋です」
「ほぉ……そこで翠葉くんが休んでいるのだろうか?」
「そうです」
「で? 君がそんな顔をする原因はなんだろう?」
「……気になるだけです」
「その気になる原因が知りたいのだが。教えてはくれまいか?」
……なんて答えたらいいんだ……。
言葉に詰まっていると、御園生さんが助け舟を出してくれた。
「実は、妹には消化できそうにない大きな出来事がありまして、ただいまひとりでそれと対峙しているところ、といった感じなんです」
「なるほど、因みに妹君はおくつだろうか?」
「十七歳です。今は海斗くんのクラスメイトです」
御園生さんにその真意があったかはわからない。けれど、美鳥さんは咄嗟に年の計算を済ませたようだ。
「それはおかしいな。十七歳ならば司くんと同い年であろう? 進級できなかったのか、それとも休学していたのか」
そこまで口にして御園生さんに尋ねる。
「去年半年以上入院していたんです。なので、一度高校を辞めて、今年新たに藤宮を受験しなおして入学しました」
「ほぉ、優秀なのだねぇ……」
「いえ、それほど優秀ではありません。ただ、合格できるくらいに努力をしただけです」
御園生さんは翠を甘やかすことは甘やかすが、こういう場面では過大評価はしないようだ。
「それでも大したものだ。恐れ入った」
美鳥さんはソファの上で正座をする。それを見た御園生さんも慌ててソファの上で正座した。
ふたりとも何やってるんだか……。
そこにジュー、と肉の焼ける音が聞こえてくる。
美鳥さんが鼻をきかせ、ニヤリと笑みを深める。
「今日はハンバーグのようだね」
その表情があまりにも野生的すぎた。
どうもこのマンションの住人は若干個性的すぎる気がする。
静さんの人脈以前に、嗜好に問題があるような気がした。
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